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2026年09月01日

「ポールの道」#1196「BEAT THE BEATLES」
#243「PICTURE BOOK」CD4-CD6

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2008年12月8日にユニバーサル/サンクチュアリからリリースされた、キンクスの「オールタイム・ベスト・アルバム」である全138トラック(全137曲)を収録した箱「PICTURE BOOK」の後半です。CD4は、1「SKIN AND BONE」、2「ALCOHOL(LIVE)」、3「CELLULOID HEROES」、4「SITTING IN MY HOTEL」、5「SUPERSONIC ROCKET SHIP」、6「YOU DON'T KNOW MY NAME」、7「ONE OF THE SURVIVORS」、8「SITTING IN THE MIDDAY SUN」、9「SWEET LADY GENEVIEVE」、10「DAYLIGHT」、11「MIRROR OF LOVE」、12「ARTIFICAL MAN」、13「PRESERVATION」、14「SLUM KIDS(LIVE)」、15「HOLIDAY ROMANCE」、16「(A)FACE IN THE CROWD」、17「NO MORE LOOKING BACK」、18「SLEEPWALKER」、19「THE POSEUR」の、全19曲入りです。こちらは、RCA時代の1971年の9作目のアルバム「MUSWELL HILLBILLIES」、1972年の10作目のアルバム「EVERYBODY'S IN SHOW-BIZ」、1973年の11作目のアルバム「PRESERVATION ACT 1」、1974年の12作目のアルバム「PRESERVATION ACT 2」、1975年の13作目のアルバム「THE KINKS PRESENT SOAP OPERA」、同年の14作目のアルバム「THE KINKS PRESENT SCHOOLBOYS IN DISGRACE」、そして、アリスタに移籍しての1977年の15作目のアルバム「SLEEPWALKER」までの楽曲が収録されていますが、アルバム収録曲だけではなく、シングルのみだった楽曲も丁寧に拾っています。CD3の終わりの方からRCA時代に入ったので、RCA時代の曲は21曲収録されています。

CD5は、1「SLEEPLESS NIGHT」、2「FATHER CHRISTMAS」、3「MISFITS」、4「A ROCK'N'ROLL FANTASY」、5「LITTLE BIT OF EMOTION」、6「ATTITUDE」、7「HIDDEN QUALITY」、8「A GALLON OF GAS」longer studio edit with no overdubs、9「CATCH ME NOW I'M FALLING」、10「NUCLEAR(DEMO)」、11「DUKE(DEMO)」、12「MAYBE I LOVE YOU(DEMO)」、13「STOLEN AWAY YOUR HEART(DEMO)」、14「LOW BUDGET(LIVE)」、15「BETTER THINGS」STEREO MIX、16「DESTROYER」、17「YO-YO」、18「ART LOVER」、19「LONG DISTANCE」の、全19曲入りです。こちらは全てがアリスタ時代からの選曲となっていて、1977年の15作目のアルバム「SLEEPWALKER」、1978年の16作目のアルバム「MISFITS」、1979年の17作目のアルバム「LOW BUDGET」、1980年のライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」、1981年の18作目のアルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」、1983年の19作目のアルバム「STATE OF CONFUSION」からと、その時期のシングルや未発表デモ音源などを収録しています。特に、アルバム「LOW BUDGET」と、ライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」の間に、つづけて4曲も収録されている未発表デモ音源は興味深いところです。

最後のCD6は、1「HEART OF GOLD」、2「COME DANCING」DEMO REMIX、3「STATE OF CONFUSION」、4「DO IT AGAIN」、5「LIVING ON A THIN LINE」、6「SUMMER'S GONE」、7「HOW ARE YOU」、8「THE ROAD(LIVE)」、9「THE MILLION-POUND-SEMI-DETACHED」、10「DOWN ALL THE DAYS(TILL 1992)」、11「THE INFORMER」、12「PHOBIA」、13「ONLY A DREAM」、14「DRIFT AWAY」、15「SCATTERED」、16「DO YOU REMEMBER WALTER?(LIVE)」、17「TO THE BONE(DEMO)」の、全17曲入りで、合計138トラック(137曲)入りです。CD6はアリスタ時代の、1983年の19作目のアルバム「STATE OF CONFUSION」、1984年の20作目のアルバム「WORD OF MOUTH」からが前半で、アリスタ時代からは27曲が選曲されています。その後は、ロンドン/MCA時代となり、1986年の21作目のアルバム「THINK VISUAL」、1988年のライヴ・アルバム「THE ROAD」、1989年の22作目のアルバム「UK JIVE」と、ロンドン/MCA時代からはたったの4曲となっていますが、未発表曲だった「THE MILLION-POUND-SEMI-DETACHED」が入っています。そして、コロムビア時代の1993年の23作目のアルバム「PHOBIA」から5曲、コンク時代の1996年のライヴ・アルバム「TO THE BONE」から2曲となっていますが、「TO THE BONE」はデモ音源となっています。

こうしてキンクスの「デビュー前〜パイ時代〜RCA時代〜アリスタ時代〜ロンドン/MCA時代〜コロムビア時代〜コンク時代」からの「オールタイム・ベスト・アルバム」が出来上がったのですけれど、全138トラック(137曲)の割合は、デビュー前が3曲、パイ時代が75曲、RCA時代が21曲、アリスタ時代が27曲、ロンドン/MCA時代が4曲、コロムビア時代が5曲、コンク時代が2曲、となっています。ロンドン/MCA時代はそもそも3作しかないし、コロムビア時代とコンク時代は1作ずつしかないので、特に「PHOBIA」から5曲も選ばれているのは、逆に多いと思います。問題は、ライヴ・アルバムとサントラ盤も加えれば、パイ時代が10作で75曲なのに、RCA時代が6作(内2作はLP2枚組)で21曲しか選ばれておらず、アリスタ時代が7作(内ライヴ・アルバムはLP2枚組)から27曲しか選ばれていない事でしょう。コンセプト・アルバムに走ったRCA時代の曲が少ないのは致し方ないとしても、たったの21曲では物足りないし、アリスタ時代なんてパイ時代の後期よりも売れていたのに、27曲では少な過ぎます。その結果、RCA時代やアリスタ時代は、シングル・カットされた曲すら完璧には収録されていません。アリスタ時代に関しては、個人的には「JUKE BOX MUSIC」が入ってない時点で「オールタイム・ベスト・アルバム」ではないのですが、シングル・カット曲と云えば「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」(全米41位)も入っていないのです。大ヒット曲「COME DANCING」が別ミックスって云うのも変だし、当然入っているべき「DON'T FORGET TO DANCE」すら選ばれていません。貴重な未発表音源を収録するのは良いけれど、ヒット曲は入れるべきで、要するにこの箱「PICTURE BOOK」は「オールタイム・ベスト・アルバム」ではなく、マニア向けの「コンピレーション・アルバム」なんですよ。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする