nana.812.png

2026年08月27日

「ポールの道」#1191「BEAT THE BEATLES」
#238「KINKS BBC SESSIONS 1964-1977」

kinksbbc.jpg


1996年10月15日に、レイ・デイヴィスが率いるキンクスは、2CDのライヴ・アルバム「TO THE BONE」をコンクからリリースしました。このライヴ・アルバム「TO THE BONE」は、英国では1CDで1994年10月3日にリリースされていましたが、1CDで全13曲入りだったのを、2CDで全29曲入りにヴァージョン・アップされていて、2CD盤には「ANIMAL」と「TO THE BONE」と云う、2曲のスタジオ・レコーディングでの新曲も収録されています。それを最後に、キンクスは解散宣言もせずに、長い活動休止期間に入ってしまいました。ライヴ・アルバム「TO THE BONE」のリリースと前後して、レイ・デイヴィスは自伝「X-RAY」を出版して、ソロでのライヴ活動を開始しました。それが、前回に取り上げたライヴ・アルバム「THE STORYTELLER」となるのですが、内容はレイ・デイヴィスが自伝を朗読しながらキンクスの曲などをアコースティック・ギターの弾き語りで歌うもので、日本人には敷居が高い作品です。デイヴ・デイヴィスも自伝「KINK」を発表して、流石にレイ・デイヴィスの様に朗読会をやったりはしなかったものの、ソロでのライヴ活動を始めて、キンクスの曲も演奏する様になりました。そうして、何だか良く分からない状態で、キンクスはバンド活動を休止してしまい、その後に何度か再集結の話はあったものの、要するに、レイ・デイヴィスとデイヴ・デイヴィスの兄弟が和解して、デイヴ・デイヴィスとミック・エイヴォリーも和解して、一緒に演奏する気になれば、直ぐに活動再開が可能な状態で、気が付けば30年も経過してしまったのです。そうして、キンクスの新たな動きがない期間には、多くのコンピレーション・アルバムがリリースされる様になってですね、皮肉な事にキンクスの評価は高まっている現状です。一般的に英国の1960年代から活動しているバンドの序列は、1がビートルズ、2がローリング・ストーンズ、3がフー、4がキンクスなのですが、個人的には、1がビートルズ、2がキンクスなので、何とか復活してくれませんかねえ。

レイ・デイヴィスとデイヴ・デイヴィスがそれぞれソロ活動をしていた2001年3月12日に、2CDのコンピレーション・アルバム「KINKS BBC SESSIONS 1964-1977」がサンクチュアリからリリースされました。所謂ひとつのBBC音源で、1994年11月30日にリリースされたビートルズのBBCスタジオ・ライヴ音源でのアルバム「LIVE AT THE BBC」の、キンクス盤です。ビートルズのアルバム「LIVE AT THE BBC」がバカ売れしたので、多くの英国のバンドのBBC音源がアルバムになっていて、あたくしもビートルズやキンクス以外にも、ゾンビーズ、ローリング・ストーンズ、フー、ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド、ピーター・グリーン時代のフリートウッド・マック、レッド・ツェッペリン、等々、色々と持っています。そのキンクス盤の内容は、CD1が、1「interview」、2「YOU REALLY GOT ME」、3「interview」、4「CADILLAC」、5「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」、6「TIRED OF WAITING FOR YOU」、7「EVERYBODY’S GONNA BE HAPPY」、8「SEE MY FRIENDS」、9「THIS STRANGE EFFECT」、10「MILK COW BLUES」、11「WONDER WHERE MY BABY IS TONIGHT」、12「TILL THE END OF THE DAY」、13「WHERE HAVE ALL THE GOOD TIMES GONE?」、14「DEATH OF A CLOWN」、15「LOVE ME ’TIL THE SUN SHINES」、16「HARRY RAG」、17「GOOD LUCK CHARM」、18「WATERLOO SUNSET」、19「MONICA」、20「DAYS」、21「THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY」の、全21トラックで19曲入りです。こちらは1964年から1968年までのライヴ音源で、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター、キーボード)、デイヴ・デイヴィス(ギター、ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)、ピート・クウェイフ(ベース)の、オリジナル・メンバーによる演奏ですが、21「THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY」だけはジョン・ダルトンがベースを弾いています。

CD2は、1「MINDLESS CHILD OF MOTHERHOOD」、2「HOLIDAY」、3「DEMOLITION」、4「VICTORIA」、5「HERE COMES YET ANOTHER DAY」、6「MONEY TALKS」、7「MIRROR OF LOVE」、8「CELLULOID HEROES」、9「SKIN AND BONE / DRY BONES」、10「GET BACK IN THE LINE」、11「DID YOU SEE HIS NAME」、12「WHEN I TURN OFF THE LIVING ROOM LIGHT」、13「SKIN AND BONE」、14「MONEY TALKS」の、全14曲入りで、合計35トラックで33曲入り「103分8秒」です。CD2は、1968年から1977年までのライヴ音源となっていて、1970年からは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター)、デイヴ・デイヴィス(ギター、ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)、ジョン・ダルトン(ベース)、ジョン・ゴスリング(キーボード)による演奏です。1977年の演奏が「GET BACK IN THE LINE」のみなのですが、昨年(2025年)末にハーフオフィシャル盤「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT / LIVE 1977」が出ているので紹介すると、1「JUKE BOX MUSIC」、2「SLEEPWALKER」、3「LIFE ON THE ROAD」、4「WELL RESPECTED MAN」、5「DEATH OF A CLOWN」、6「SUNNY AFTERNOON」、7「WATERLOO SUNSET」、8「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」、9「SLUMKIDS」、10「CELLULOID HEROES」、11「GET BACK IN THE LINE」、12「THE HARD WAY」、13「LOLA」、14「ALCOHOL」、15「SKIN AND BONE」、16「FATHER CHRISTMAS」の、全16曲入りとなっています。「JUKE BOX MUSIC」のライヴ音源が聴けると思って買ったら、途中から始まっていてションボリでした。元々がBBC音源なので音質は悪くはないのですが、「JUKE BOX MUSIC」以外にも編集されて短縮ヴァージョンになっている曲があります。1977年12月24日のライヴらしく、レアな季節ものである「FATHER CHRISTMAS」のライヴ・ヴァージョンが聴けるのは嬉しいところです。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする