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2026年06月04日

「ポールの道」#1109「BEAT THE BEATLES」
#156「REWIND 1971-1984」

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ローリング・ストーンズのアルバムが、リアルタイムでLPの他にCDでもリリースされる様になったのは、1983年11月7日にリリースされた17作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「UNDERCOVER」からです。しかしながら、当時はまだアナログ盤が主流で、世の中で(特に日本で)CDが主流となったのは1987年からで、それはビートルズのアルバムが初CD化されて以降の事です。故に、ローリング・ストーンズのアルバムだと1986年3月24日にリリースされた18作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「DIRTY WORK」まではLPレコードが主流だったものの、次の1989年8月29日にリリースされた19作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「STEEL WHEELS」の頃にはCDばかり売られていて、LPレコードは姿を消していました。それは元ビートルズのポール・マッカートニーのアルバムだと分かり易くて、1984年のアルバム「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET」と1986年のアルバム「PRESS TO PLAY」は、LPとCDが両方共にリリースされていたものの、CDは最初から曲数が多くなっていて、1987年のベスト・アルバム「ALL THE BEST!」はLPが2枚組全20曲入りで、CDは1枚で全17曲入りでした。そして、1989年のアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」になると、少なくとも日本ではCDしか売られておらず、英国からの中継をテレビで観たら英国のファンがアルバム「FLOWERS IN THE DIRT」のアナログ盤を持ってポールにアピールしていたので「へえ、英国ではまだLPも売っているんだ」と思ったものです。個人的にもベスト・アルバム「ALL THE BEST!」はアナログ盤2枚組を買ったけれど、アルバム「FLOWERS IN THE DIRT」からはCDを買う様になりました。さて、話はローリング・ストーンズに戻すとですね、1980年代と云うのは、長いローリング・ストーンズの歴史上でも、最も解散危機が囁かれた時期でした。1983年のアルバム「UNDERCOVER」の次は、1986年のアルバム「DIRTY WORK」だし、その次は1989年のアルバム「STEEL WHEELS」なわけで、1980年代の新作アルバムは3作しかないのです。

いや、1980年にはアルバム「EMOTIONAL RESCUE」を出したし、1981年にはベスト・アルバム「SUCKING IN THE SEVENTIES」を出したし、同1981年にはアルバム「TATTOO YOU」を出したし、1982年にはライヴ・アルバム「STILL LIFE(AMERICAN CONCERT 1981)」を出しているじゃないか、と思われるでしょうけれど、以前にも書いた通り、それらは1970年代の音源やベスト・ヒット・ライヴであってですね、1980年代になってからのローリング・ストーンズが新たにレコーディングして新作としてリリースしたのは、1983年のアルバム「UNDERCOVER」からなのです。そして、1984年6月25日に、ローリング・ストーンズはベスト・アルバム「REWIND 1971-1984」をローリング・ストーンズ・レコードからリリースしたのです。前回のベスト・アルバム「SUCKING IN THE SEVENTIES」から3年しか経たずに、またしてもベスト・アルバムをリリースしたのは、ローリング・ストーンズ・レコードの配給元がEMIからCBSへと移籍金60億円で移ったからで、EMIでもう1作リリースしなければならなかったからでもあるのですが、要するに新作アルバムが作れなかったから苦肉の策でベスト・アルバムを出しちゃったわけですよ。それで、このベスト・アルバム「REWIND 1971-1984」は、英国盤と米国盤では選曲や曲順が違っていて、LPとカセットとCD、更にビデオ集でも違っています。英国盤のCDは、1「BROWN SUGAR」、2「UNDERCOVER OF THE NIGHT」、3「START ME UP」、4「TUMBLING DICE」、5「HANG FIRE」、6「IT'S ONLY ROCK'N ROLL(BUT I LIKE IT)」、7「SHE'S SO COLD」、8「MISS YOU」、9「BEAST OF BURDEN」、10「FOOL TO CRY」、11「WAITING ON A FRIEND」、12「ANGIE」、13「RESPECTABLE」、14「EMOTIONAL RESCUE」の全14曲入りでした。元々の英国盤LPは「HANG FIRE」と「EMOTIONAL RESCUE」を抜いた全12曲入りで、カセットにはその2曲を加えた全14曲入りでした。

それで米国盤CDなのですが、1「MISS YOU」、2「BROWN SUGAR」、3「UNDERCOVER OF THE NIGHT」、4「START ME UP」、5「TUMBLING DICE」、6「HANG FIRE」、7「IT'S ONLY ROCK'N ROLL(BUT I LIKE IT)」、8「EMOTIONAL RESCUE」、9「BEAST OF BURDEN」、10「FOOL TO CRY」、11「WAITING ON A FRIEND」、12「ANGIE」、13「DOO DOO DOO DOO DOO(HEARTBREAKER)」の、全13曲入りです。英国盤も米国盤も、コンセプトは1971年の「BROWN SUGAR」から1983年の「UNDERCOVER OF THE NIGHT」までのヒット曲を集めたものとなっていて、それで英米で違いがあります。1971年の「BROWN SUGAR」、1972年の「TUMBLING DICE」、1973年の「ANGIE」と「DOO DOO DOO DOO DOO(HEARTBREAKER)」、1974年の「IT'S ONLY ROCK'N ROLL(BUT I LIKE IT)」、1976年の「FOOL TO CRY」、1978年の「MISS YOU」と「BEAST OF BURDEN」と「RESPECTABLE」、1980年の「EMOTIONAL RESCUE」と「SHE'S SO COLD」、1981年の「START ME UP」と「WAITING ON A FRIEND」、1982年の「HANG FIRE」、1983年の「UNDERCOVER OF THE NIGHT」と云ったところで、要するにベスト・ヒット・シングルA面曲を集めた内容です。前回のベスト・アルバム「SUCKING IN THE SEVENTIES」の様に、未発表曲や未発表ライヴ音源や新たに編集した別ヴァージョンを集めたものではなく、シングルでの既発曲を何となく適当に並べただけのベスト・アルバムなので、このベスト・アルバム「REWIND 1971-1984」でしか聴けない曲はありませんし、シングル集なのに全てがアルバム・ヴァージョンで収録されているので、シングルでの短縮ヴァージョンも聴けません。と云うわけで、配給元が変わったので無理矢理に出したベスト・アルバムなので、全てがアルバムで聴けるし、後にもっと良質なベスト・アルバムがリリースされているので、現在では廃盤となっていますし、中古盤もレアではないので5百円以下で叩き売りされています。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする