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2026年04月09日

「ポールの道」#1054「BEAT THE BEATLES」
#103「BEGIN HERE」

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この連載「BEAT THE BEATLES」も「ビーチ・ボーイズ編」が終了しましたので、次に「ローリング・ストーンズ編」へと向かうのですが、ローリング・ストーンズは2026年の現在でも現役なので、長期に渡る事となります。そこで、先に「ゾンビーズ編」を何回か挟みます。ゾンビーズは1990年に再結成していて、2026年の現在でも新作アルバムをリリースしたりツアーを行ったりしていますけれど、1962年に結成されて1967年には一旦は解散しています。その最初の活動期間には、アルバムを「BEGIN HERE」の1作しかリリースしておらず、1968年に2作目のアルバム「ODESSEY & ORACLE」をリリースした時には、既にバンドは解散していました。つまり、現役時代にはアルバムを1作とシングルを10数枚リリースしただけの短命なバンドでした。ところが、その短い活動期間が評価されて、ロックの殿堂入りをしているわけです。ゾンビーズのメンバーは、ロッド・アージェント(キーボード、リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル)、コリン・ブランストーン(リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル)、ポール・アトキンソン(ギター)、ヒュー・グランディー(ドラムス、パーカッション)、クリス・ホワイト(ベース・ギター、バッキング・ヴォーカル、リード・ヴォーカル)で、初期にはポール・アーノルド(ベース・ギター)が参加していて、ポール・アーノルドは「ゾンビーズ」と云うバンド名の考案者ですが、医師を目指す為にレコード・デビュー前に脱退していて、クリス・ホワイトが代わりに加入しています。それで、ゾンビーズにはロッド・アージェントとクリス・ホワイトと云う二人のソングライターを擁する事となり、その二人が書いた独特な曲に、コリン・ブランストーンの甘くハスキーな声が乗せられると、魔法の様に美しい楽曲となったのです。ゾンビーズは1964年8月にシングル「SHE'S NOT THERE」で英国デッカからデビューして、いきなり全英12位・全米2位と大ヒットさせています。この曲は、1977年にサンタナがカバーして、そちらも全英11位・全米27位とヒットした名曲です。

つづく同1964年11月にリリースした2作目のシングル「LEAVE ME BE」(大瀧師匠の「雨のウェンズデイ」の元ネタ)はヒットしていませんが、同1964年の3作目のシングル「TELL HER NO」(タツローのお気に入りで名曲)は全英42位・全米6位となり、特に本国である英国よりも米国での人気が爆発しています。1965年2月8日には、米国のパロットからデビュー・アルバム「THE ZOMBIES」がリリースされて、全米39位まで上がっています。内容は、A面が、1「SHE'S NOT THERE」、2「SUMMERTIME」、3「IT'S ALRIGHT WITH ME」、4「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」、5「SOMETIMES」、6「WOMAN」で、B面が、1「TELL HER NO」、2「I DON'T WANT TO KNOW」、3「WORK'N'PLAY」、4「CAN'T NOBODY LOVE YOU」、5「WHAT MORE CAN I DO」、6「I GOT MY MOJO WORKING」の、全12曲入りです。英国では、ケン・ジョーンズのプロデュースで、同1965年4月9日にデッカからデビュー・アルバム「BEGIN HERE」としてリリースされていて、内容は、A面が、1「ROAD RUNNER」、2「SUMMERTIME」、3「I CAN'T MAKE UP MY MIND」、4「THE WAY I FEEL INSIDE」、5「WORK'N'PLAY」、6「YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME」、7「SHE'S NOT THERE」で、B面が、1「STICKS AND STONES」、2「CAN'T NOBODY LOVE YOU」、3「WOMAN」、4「I DON'T WANT TO KNOW」、5「I REMMEMBER WHEN I LOVED HER」、6「WHAT MORE CAN I DO」、7「I GOT MY MOJO WORKING」の、全14曲入りです。英国盤には、デビュー曲「SHE'S NOT THERE」は収録されていますが、2作目のシングル「LEAVE ME BE」と3作目のシングル「TELL HER NO」は収録されておらず、その後の1965年の4作目のシングル「SHE'S COMING HOME」や、米国でのシングル「I WANT YOU BACK AGAIN」や、5作目のシングル「WHENEVER YOU'RE READY」(日本ではカーナビーツが日本語カバーしたB面の「I LOVE YOU(好きさ好きさ好きさ)」が有名)や、6作目のシングル「JUST OUT OF REACH」や、7作目のシングル「IS THIS THE DREAM」は収録されていませんし、1966年から1967年にかけてのシングル5作も当然ながら収録されていません。

アルバム「BEGIN HERE」は、色々な選曲でCD化されていて、2001年と2010年に「Repertoire」からリイシューされているので、それを紹介します。先ずは、2001年盤は、1「ROAD RUNNER」〜14「I GOT MY MOJO WORKING」はアルバム「BEGIN HERE」全14曲で、ボーナス・トラックとして、15「YOU MAKE ME FEEL GOOD」、16「LEAVE ME BE」、17「TELL HER NO」、18「SHE'S COMING HOME」、19「I MUST MOVE」、20「KIND OF GIRL」、21「IT'S ALRIGHT WITH ME」、22「SOMETIMES」、23「WHENEVER YOU'RE READY」、24「I LOVE YOU」、25「IS THIS THE DREAM」、26「DON'T GO AWAY」、27「REMEMBER YOU」、28「JUST OUT OF REACH」、29「INDICATION」、30「HOW WE WERE BEFORE」、31「I'M GOING HOME」の、17曲を加えた全31曲入りです。ジャケットは米国編集盤「THE ZOMBIES」のデザインを使っていて、モノラル・ミックスとステレオ・ミックスが混在しています。2010年盤はCD2枚組で、CD1はアルバム「BEGIN HERE」全14曲のモノラル・ミックスです。CD2は「SINGLES & EPS」で、1「YOU MAKE ME FEEL GOOD」、2「LEAVE ME BE」、3「KIND OF GIRL」、4「SOMETIMES」、5「IT'S ALRIGHT」、6「TELL HER NO」、7「SHE'S COMING HOME」、8「I MUST MOVE」、9「I WANT YOU BACK AGAIN」、10「WHENEVER YOU'RE READY」、11「I LOVE YOU」、12「IS THIS THE DREAM」、13「DON'T GO AWAY」、14「NOTHING’S CHANGED」、15「REMEMBER YOU」、16「REMEMBER YOU」、17「JUST OUT OF REACH」、18「INDICATION」、19「HOW WE WERE BEFORE」、20「GOTTA GET A HOLD OF MYSELF」、21「GOIN' OUT OF MY HEAD」、22「SHE DOES EVERYTHING FOR ME」の、全22曲入りで、合計36曲入りです。「THE COMPLETE DECCA MONO RECORDINGS 1964-1967」とある様に、デッカ時代の全てのモノラル・ミックス音源を収録しています。ゾンビーズのデビュー・アルバムは「BEGIN HERE(ここから始まる)」なのに、それで終わってしまったバンドだったのです。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする