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2026年03月10日

「ポールの道」#1027「BEAT THE BEATLES」
#076「THE BEACH BOYS LIVE THE 50TH ANNIVERSARY TOUR」

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2012年4月24日から同年9月28日にかけて、ビーチ・ボーイズはブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストン、デイヴィッド・マークスの、現存していた(ブロンディ・チャップリンとリッキー・ファターの二人を除く)5人のメンバーが再集結した世界ツアーを行いました。しかしながら、そのツアーが終了して直ぐに、マイク・ラヴとブルース・ジョンストンのビーチ・ボーイズは、ブライアン・ウィルソン、アル・ジャーディン、デイヴィッド・マークスの3人を、ビーチ・ボーイズから解雇してしまったのです。世界ツアーの真っ只中にビーチ・ボーイズは、2012年6月5日に33作目のアルバム「THAT'S WHY GOD MADE THE RADIO」をリリースしていて、全12曲中11曲を書いてプロデュースしたブライアン・ウィルソンは続編のアルバムも構想していたものの、それもオジャンとなり、5人の再集結はスタジオ・アルバム「THAT'S WHY GOD MADE THE RADIO」と世界ツアーと、その再集結ツアーが終わったタイミングで2012年10月9日にリリースされたベスト・アルバム「FIFTY BIG ONES」で終わってしまいました。そして、翌2013年5月21日になって、キャピトルから再集結ツアーの音源からライヴ・アルバム「THE BEACH BOYS LIVE THE 50TH ANNIVERSARY TOUR」をリリースしました。このライヴ・アルバム「THE BEACH BOYS LIVE THE 50TH ANNIVERSARY TOUR」のプロデュースはブライアン・ウィルソンとジョー・トーマスで、再集結ツアーのライヴ音源から厳選したテイクが収録されています。結局は2012年の再集結は、新作アルバムとベスト・アルバムとライヴ・アルバムの3作を遺して、アッサリと終わってしまいました。ライヴ・アルバムのCDは2枚組全41曲入りで、122分28秒(2時間2分28秒)に渡る再集結ツアーの模様を疑似体験する事が出来ます。

ライヴ・アルバム「THE BEACH BOYS LIVE THE 50TH ANNIVERSARY TOUR」の内容は、1「DO IT AGAIN」、2「LITTLE HONDA」、3「CATCH A WAVE」、4「HAWAII」、5「DON'T BACK DOWN」、6「SURFIN' SAFARI」、7「SURFER GIRL」、8「THE LITTLE GIRL I ONCE KNEW」、9「WENDY」、10「GETCHA BACK」、11「THEN I KISSED HER」、12「MARCELLA」、13「ISN'T IT TIME」、14「WHY DO FOOLS FALL IN LOVE」、15「WHEN I GROW UP(TO BE A MAN)」、16「DISNEY GIRLS」、17「BE TRUE TO YOUR SCHOOL」、18「LITTLE DEUCE COUPE」、19「409」、20「SHUT DOWN」、21「I GET AROUND」の全21曲入りです。CD2は、1「PET SOUNDS」、2「ADD SOME MUSIC TO YOUR DAY」、3「HEROES AND VILLAINS」、4「SAIL ON, SAILOR」、5「CALIFORNIA SAGA:CALIFORNIA」、6「IN MY ROOM」、7「ALL THIS IS THAT」、8「THAT'S WHY GOD MADE THE RADIO」、9「FOREVER」、10「GOD ONLY KNOWS」、11「SLOOP JOHN B.」、12「WOULDN'T IT BE NICE」、13「GOOD VIBRATIONS」、14「CALIFORNIA GIRLS」、15「HELP ME, RHONDA」、16「ROCK AND ROLL MUSIC」、17「SURFIN' U.S.A.」、18「KOKOMO」、19「BARBARA ANN」、20「FUN, FUN, FUN」の、全20曲入りで、合計41曲入りです。大ヒット曲満載のライヴ・アルバムとなっていて、ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストン、デイヴィッド・マークスの5人は、主にリード・ヴォーカルとコーラスを担当しています。加えて「FOREVER」ではデニス・ウィルソンの、「GOD ONLY KNOWS」ではカール・ウィルソンの、それぞれ生前のリード・ヴォーカルを使ったヴァーチャル共演が実現しています。

ビーチ・ボーイズのメンバーに加えて、スコット・ベネット(キーボード、ヴォーカル)、ネルソン・ブラック(パーカッション、ヴォーカル)、ジョン・カウシル(ドラムス、ヴォーカル)、マイク・ダミコ(ベース、ドラムス、ヴォーカル)、ニック・ワルスコ(ギター、ヴォーカル)、ジェフリー・フォスケット(ヴォーカル、ギター)、プロビン・グレゴリー(ギター、ホーン、テルミン)、ダリアン・サハナジャ(キーボード、ヴォーカル)、スコット・トッテン(ギター、ヴォーカル)、ポール・フォン・メルテンス(サックス、フルート、ハーモニカ)の10人がサポート・メンバーとして参加しています。「WENDY」ではブルース・ジョンストンが、「GETCHA BACK」ではデイヴィッド・マークスが、「SAIL ON, SAILOR」ではブライアン・ウィルソンが、「WOULDN'T IT BE NICE」ではアル・ジャーディンとマイク・ラヴとジェフリー・フォスケットが、「GOOD VIBRATIONS」ではブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴとジェフリー・フォスケットが、それぞれオリジナルとは別のリード・ヴォーカルを担当しています。ライヴ・アルバムには収録されていませんが、ツアー中には多くのゲストも出演していて、俳優のジョン・ステイモスが「FOREVER」でサプライズ出演したり、カーニー・ウィルソン、ウェンディ・ウィルソン、ジャスティン・ウィルソン、マット・ジャーディンなどのビーチ・ボーイズの子どもたちが組んだ「カリフォルニア・サーガ」や、ジャン&ディーンのディーン・トーレンスや、クリストファー・クロスや、アメリカ(来日公演では前座も務めた)などが参加しています。ビーチ・ボーイズの50周年記念らしい幅広いセットリストで、このライヴ・アルバムには収録されていない楽曲も日替わりで演奏されていて、最終公演では50曲以上も披露されています。が、しかし、ライヴ・アルバムに収録する為に、演奏は修正され、ヴォーカルもオートチューンで修正されていて、些か完璧過ぎる演奏で「ライヴらしさ」には欠けています。この後にビーチ・ボーイズは2分裂してしまい、このツアーは、ブライアン・ウィルソンが最後に参加したビーチ・ボーイズのライヴとなってしまいました。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする