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2026年08月20日
1986年に、レイ・デイヴィスが率いるキンクスは、アリスタからロンドン/MCAに移籍しました。なかなか移籍先が見つからず、ようやく決まったロンドンはインディー・レーベル成り下がっていました。それでも同1986年11月17日には移籍第1弾で通算21作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THINK VISUAL」をリリースしていて、全米81位止まりだったものの、爽快なロックンロール・アルバムで、内容はファンには好評でした。地道にライヴ活動もつづけていたキンクスは、1987年6月29日から7月1日にかけての米国でのライヴ音源を元にした、ライヴ・アルバム「THE ROAD」をリリースしました。このライヴ・アルバム「THE ROAD」は、1987年12月21日にドイツで先行リリース(ジャケットが違う)され、翌1988年1月11日に米国で、同1988年5月23日に英国でリリースされています。キンクスはそれまで、パイ時代の1967年にライヴ・アルバム「LIVE AT KELVIN HALL」(CDではモノラル・ミックスとステレオ・ミックスの「2 in 1」)を、RCA時代の1972年には通算10作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「EVERYBODY'S IN SHOW-BIZ」LP2枚組の1枚にライヴ(CDでは「2 in 1」)を、アリスタ時代の1980年にはライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」LP2枚組(CDでは「2 in 1」)をそれぞれリリースしているので、ロンドン/MCAに移籍したのでライヴ・アルバムをリリースするのは自然な流れでした。但し、移籍第1弾で通算21作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THINK VISUAL」が思ったよりも売れなかったので、経費節減の為に移籍第2弾はこのライヴ・アルバム「THE ROAD」になったのかもしれません。それまでのキンクスのライヴ・アルバムは、1967年の「LIVE AT KELVIN HALL」が全米162位、1972年の半分だけライヴのアルバム「EVERYBODY'S IN SHOW-BIZ」は全米70位、1980年の「ONE FOR THE ROAD」は全米14位でした。ライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」の頃は、チャートの成績を見ても「第2の全盛期」でした。
この1988年のライヴ・アルバム「THE ROAD」は、全米110位だったのですけれど、内容は素晴らしいのひとことです。1988年はキンクス結成25周年だったので、その記念盤だと日本盤の帯には載っています。内容は、A面が、1「THE ROAD」、2「DESTROYER」、3「APEMAN」、4「COME DANCING」、5「ART LOVER」、6「CLICHES OF THE WORLD(B MOVIE)」で、B面が、7「THINK VISUAL」、8「LIVING ON A THIN LINE」、9「LOST AND FOUND」、10「‘IT’(I WANT IT)」、11「AROUND THE DIAL」、12「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」の、全12曲入りです。楽曲は、8「LIVING ON A THIN LINE」がデイヴ・デイヴィス作で、他の11曲はレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスです。このライヴ・アルバム「THE ROAD」は、単なるライヴ・アルバムではなくて、先ず最初の1「THE ROAD」と、終盤の10「‘IT’(I WANT IT)」の2曲は、レイ・デイヴィスが新たに書き下ろした新曲で、どちらも6分以上もある長尺なスタジオ・レコーディング曲です。他はライヴ音源を元にしていて、2「DESTROYER」、5「ART LOVER」、11「AROUND THE DIAL」、12「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」の4曲は、1981年の通算18作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」から、3「APEMAN」は、1970年の通算8作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND, PART ONE」から、4「COME DANCING」、6「CLICHES OF THE WORLD(B MOVIE)」の2曲は、1983年の通算19作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「STATE OF CONFUSION」から、7「THINK VISUAL」、9「LOST AND FOUND」の2曲は、1986年の通算21作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THINK VISUAL」から、8「LIVING ON A THIN LINE」は、1984年の通算20作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「WORD OF MOUTH」からとなっています。
これはどう云う選曲なのかと云うとですね、アリスタ時代の1980年リリースのライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」とは1曲もダブっていないどころか、1967年のライヴ・アルバム「LIVE AT KELVIN HALL」とも、1972年のアルバム「EVERYBODY'S IN SHOW-BIZ」のライヴ・サイドとも、1曲もダブっていないのです。しかも、1980年のライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」以前の楽曲は「APEMAN」だけで、他の11曲は新曲2曲も含めて、全てがライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」よりも後になって発表した曲だけで構成されているのです。おそらく、本番のライヴでは「YOU REALLY GOT ME」や「LOLA」と云った定番の大ヒット曲も演奏したのでしょうけれど、それらはバッサリと斬り捨てて、全曲がダブらないような1980年代の新しい曲でのセットリストで、ライヴ・アルバムにしてしまったのです。「YOU REALLY GOT ME」も「LOLA」も入っていないライヴ・アルバムでは物足りないと思うかと云うと、そんな事は全くなくて、濃密な「54分23秒」となっています。特に、いきなりだなあ、と「DESTROYER」〜「APEMAN」〜「COME DANCING」と畳み掛ける前半や、終盤の「AROUND THE DIAL」〜「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」のカッコ良さと云ったら、コレはもう堪りませんなあ、なのです。最後にレイ・デイヴィスが「WHAT DO YOU WANT?」と連呼して「GOOD NIGHT!」と〆ているので、実際のライヴでも「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」が最後の曲だったのでしょう。この時のキンクスは、レイ・デイヴィス(リード・ヴォーカル、ギター)、デイヴ・デイヴィス(ギター、バッキング・ヴォーカル、「LIVING ON A THIN LINE」のリード・ヴォーカル)、ジム・ロッドフォード(ベース、バッキング・ヴォーカル)、イアン・ギボンズ(キーボード、バッキング・ヴォーカル)、ボブ・ヘンリット(ドラムス)の、5人組です。このライヴ・アルバム「THE ROAD」を聴いて、益々キンクスのライヴが観たくなったのですけれど、それは5年後に1993年の2度目の来日公演で叶う事となりました。
(小島イコ)
posted by 栗 at 23:00|
FAB4
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ファミリー劇場 22:55〜0:40
片瀬那奈 AS 緒方亜紀
第4話「夫の土下座」
第5話「涙の親権争い!」
「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第4話と第5話の、今年2回目の再放送です。那奈ちゃんが演じた緒方亜紀ちゃんは、合コン大好きな3代目受付嬢です。第4話は「キチホンさん」こと田山涼成さんがゲストで、何気に那奈ちゃんとの共演作が多くて、他にも連続ドラマ「小早川伸木の恋」や、舞台「フラガール」や、連続ドラマ「匿名探偵」などがあります。真珠夫人と「雲霧仁左衛門」の岡田がゲストの第5話は、親権問題がテーマなのですけれど、それが「子ども」ではなくて「犬」です。出オチなのですが、強引にホロリとする展開に持ってゆきます。
(小島イコ/姫川未亜)
posted by 栗 at 22:55|
ACTRESS
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2026年08月19日

キンクスのアルバムは、1980年代中頃からCD化されていましたが、パイ時代のアルバムは最初は「KINKS / KINDA KINKS」と「THE KINKS KONTROVERSY / FACE TO FACE」と「SOMETHING ELSE BY THE KINKS / LIVE AT KELVIN HALL」と初期5作とライヴ・アルバムが「2 in 1」で、「THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY」と「ARTHUR(OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPORE)」と「LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND, PART ONE」が単品で、「PERCY / THE ALBUM THAT NEVER WAS」が「2 in 1」でCD化されていて、それらはアルバム本編のみが収録されていました。キンクスには、ビートルズやローリング・ストーンズと同様に、アルバム未収録シングル曲やEP曲があるのですが、それらはオリジナル・アルバムとは別にシングル集やEP集としてCD化されていました。それは1990年代初頭にCD化されたRCA時代のアルバムや、1980年代後半にリアルタイムに近い時期にCD化されたアリスタ時代や、1986年からリアルタイムでのCD化となったロンドン/MCA時代のアルバムや、1990年代のコロムビア時代やコンク時代のアルバムも同じで、最初はほぼアルバム本編のみでCD化されています。例外はLP3枚を2CD化した「PRESERVATION」に、シングル「PRESERVATION」を冒頭に入れた位だったと思います。特にパイ時代にはオリジナル・スタジオ・アルバム未収録のシングル曲やEP曲が多いのですけれど、1998年頃からリイシューされたCDにはボーナス・トラックとしてそれらが収録される様になりました。故に、アルバム「KINKS」は「KINKS+12」になったし、アルバム「KINDA KINKS」は「KINDA KINKS+11」になったのです。そうして、現在ではオリジナル・スタジオ・アルバムにボーナス・トラックとしてアルバム未収録曲が入っていて、更に2010年代にはデラックス・エディションもリリースされる様になりました。例えばアルバム「KINDA KINKS」は2CDになっていて、CD1がオリジナル・モノラル・ミックス全12曲入りで、CD2はアルバム未収録曲が全23曲入りで、つまりは「KINDA KINKS+23」で、合計35曲入りになっちゃっています。
しかしながら、初期のCD化の際にはアルバム未収録曲は入っていなかったわけで、そこに目を付けて、1987年9月28日に「PRT」からリリースされたのが、2LPと2CDのコンピレーション・アルバム「THE KINKS ARE WELL RESPECTED MEN」です。このコンピレーション・アルバムは、簡単に云えばパイ時代のアルバム未収録曲を集めたものです。内容は、CD1が、1「LONG TALL SALLY」、2「YOU STILL WANT ME」、3「YOU DO SOMETHING TO ME」、4「IT'S ALL RIGHT」、5「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」、6「I GOTTA MOVE」、7「LOUIE LOUIE」、8「I'VE GOT THAT FEELING」、9「I GOTTA GO NOW」、10「THINGS ARE GETTING BETTER」、11「EVERYBODY’S GONNA BE HAPPY」、12「WHO'LL BE THE NEXT IN LINE」、13「SET ME FREE」、14「I NEED YOU」、15「SEE MY FRIENDS」、16「NEVER MET A GIRL LIKE YOU BEFORE」、17「A WELL RESPECTED MAN」、18「SUCH A SHAME」、19「WAIT TILL THE SUMMER COMES ALONG」の、全19曲入りです。1「LONG TALL SALLY」は1964年のデビュー・シングルA面曲、2「YOU STILL WANT ME」〜3「YOU DO SOMETHING TO ME」は1964年のシングル両面曲、4「IT'S ALL RIGHT」は1964年の大ヒット・シングル「YOU REALLY GOT ME」のB面曲、5「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」〜6「I GOTTA MOVE」は1964年の大ヒット・シングル両面曲、7「LOUIE LOUIE」〜10「THINGS ARE GETTING BETTER」は1964年のEP「KINKSIZE SESSION」全4曲、11「EVERYBODY’S GONNA BE HAPPY」〜12「WHO'LL BE THE NEXT IN LINE」は1965年のシングル両面曲、13「SET ME FREE」〜14「I NEED YOU」は1965年のシングル両面曲、15「SEE MY FRIENDS」〜16「NEVER MET A GIRL LIKE YOU BEFORE」は1965年のシングル両面曲、17「A WELL RESPECTED MAN」〜19「WAIT TILL THE SUMMER COMES ALONG」は1965年のEP「KWYET KINKS」からの3曲です。
CD2は、1「DON'T YOU FRET」、2「DEDICATED FOLLOWER OF FASHION」、3「SITTIN’ ON MY SOFA」、4「I'M NOT LIKE EVERYBODY ELSE」、5「DEAD END STREET」、6「BIG BLACK SMOKE」、7「ACT NICE AND GENTLE」、8「AUTUMN ALMANAC」、9「MR. PLEASANT」、10「WONDERBOY」、11「POLLY」、12「DAYS」、13「SHE'S GOT EVERYTHING」、14「PLASTIC MAN」、15「KING KONG」、16「MINDLESS CHILD OF MOTHERHOOD」、17「THIS MAN HE WEEPS TONIGHT」、18「BERKELEY MEWS」の、全18曲で合計37曲入りです。1「DON'T YOU FRET」は1965年のEP「KWYET KINKS」の残り1曲、2「DEDICATED FOLLOWER OF FASHION」〜3「SITTIN' ON MY SOFA」は1966年のシングル両面曲、4「I'M NOT LIKE EVERYBODY ELSE」は1966年の大ヒット・シングル「SUNNY AFTERNOON」のB面曲、5「DEAD END STREET」〜6「BIG BLACK SMOKE」は1966年のシングル両面曲、7「ACT NICE AND GENTLE」は1967年の大ヒット・シングル「WATERLOO SUNSET」のB面曲、8「AUTUMN ALMANAC」〜9「MR. PLEASANT」は1967年のシングル両面曲、10「WONDERBOY」〜11「POLLY」は1968年のシングル両面曲、12「DAYS」〜13「SHE'S GOT EVERYTHING」は1968年のシングル両面曲、14「PLASTIC MAN」〜15「KING KONG」は1969年のシングル両面曲、16「MINDLESS CHILD OF MOTHERHOOD」は1969年のシングル「DRIVIN'」のB面曲、17「THIS MAN HE WEEPS TONIGHT」は1969年のシングル「SHANGRI-LA」のB面曲、18「BERKELEY MEWS」は1970年の大ヒット・シングル「LOLA」のB面曲です。これら全37曲は全てがオリジナル・アルバム未収録曲で、このコンピレーション・アルバムがエライのは、どんなに大ヒット・シングル曲であっても「オリジナル・アルバムで聴ける曲」は、バッサリと斬り捨てているところです。現在では、ほとんどの曲がアルバムのボーナス・トラックで聴けます。
(小島イコ)
posted by 栗 at 23:00|
FAB4
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ファミリー劇場 22:55〜0:40
片瀬那奈 AS 緒方亜紀
第2話「壮絶慰謝料合戦」
第3話「離婚詐欺」
「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第2話と第3話の、今年2回目の再放送ですが、「警視庁・捜査一課長」とバッティングしています。那奈ちゃんが演じた緒方亜紀ちゃんは、クライアントの娘と云うコネで間宮法律事務所の3代目受付嬢となりましたが、合コン三昧で仕事はテキトーです。初代受付嬢はミムラ(美村里江)さんで、2代目受付嬢は井上和香さんでした。「きれいなおねえさん」も3代目だったので、那奈ちゃんは「3代目」が代名詞のひとつでした。前作シリーズが初代で、2作目シリーズが3代目なのは、前作である「離婚弁護士」とこの「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」の間に、スペシャル版があったからなのです。第3話で回想シーンがある間宮先生の年下の恋人も、そのスペシャル版から出ているのですけれど、メインゲスト俳優がやらかしてしまったので欠番になっています。間宮先生は別に離婚問題が専門ではありませんが、結果的には離婚問題を多く担当する事になっています。
(小島イコ/姫川未亜)
posted by 栗 at 22:55|
ACTRESS
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テレ朝チャンネル2 22:00〜0:30(9話〜最終話連続放送)
最終話(第10話)「さらば大岩一課長〜命を懸けた最後の捜査 死を呼ぶ銀座NO.1ママのネックレス!! 衝撃のラスト…刑事殉職!?」
片瀬那奈 AS 伊能弥生(最終話ゲスト)
人気シリーズ「警視庁・捜査一課長」に那奈ちゃんがゲスト出演した第3シーズン最終回の、今年初めての再放送ですが、「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」とバッティングしています。このドラマは3年ぶりの再放送となりますが、その間に理名ちゃんがゲスト出演した第2シーズンの第8話は何度も再放送されています。つまりこのドラマは、那奈ちゃんと理名ちゃんが別の回ながらゲスト出演した珍しいドラマで、他には「花咲舞が黙ってない」位しかありません。那奈ちゃんが演じたのは銀座のママ・伊能弥生で、決めセリフは「銀座の女は口が堅いんですよ」です。
(小島イコ/姫川未亜)
posted by 栗 at 22:00|
ACTRESS
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2026年08月18日
1984年11月15日にリリースした、アリスタ移籍第6弾(ライヴ・アルバムを含めれば第7弾)で通算20作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「WORD OF MOUTH」は、全米57位までしか上がらず、レイ・デイヴィスが率いるキンクスはアリスタから契約継続を断られてしまい、結果的にはアルバム「WORD OF MOUTH」がアリスタでの最後のオリジナル・スタジオ・アルバムとなってしまいました。アルバム「WORD OF MOUTH」は、デイヴ・デイヴィスの一時的な脱退と、復帰したデイヴ・デイヴィスの意志で、ドラマーがデイヴィス兄弟以外では唯一のオリジナル・メンバーだったミック・エイヴォリーから、元・アージェントのボブ・ヘンリット(当時のベーシストであるジム・ロッドフォードも元・アージェント)へ交代した事もあって、メンバー構成が不安定な時期に制作された上に、肝心なレイ・デイヴィスがクリッシー・ハインドに捨てられて失意のどん底にあったりもして、充分にバンドとしての力を発揮出来なかった時期の作品でした。それでも何とか全米57位まで上がったわけで、コレがRCA時代だったなら即刻クビになるなんて事にはなっていなかったでしょう。しかし、アリスタはその点は厳しくて、1986年6月2日にLP2枚組でのベスト・アルバム「COME DANCING WITH THE KINKS:THE BEST OF KINKS 1977-1986」をリリースして契約枚数を消化して、バッサリとキンクスを斬り捨てたのです。タイトルには「1977-1986」とあるものの、収録されたのは1977年のアルバム「SLEEPWALKER」から1984年のアルバム「WORD OF MOUTH」までの楽曲で、つまりは1985年から1986年までの楽曲は収録されていません。何せ、当時のキンクスは1985年にはアリスタに契約を切られたので、次の移籍先となった「英国ロンドン/米国MCA」と1986年3月に契約するまでの間には、どのレコード会社とも契約していない状態だったのです。
しかも、漸く契約した英国ロンドンは落ちぶれていて、インディー・レーベルに成り下がっていたのでした。それでもキンクスは、1986年11月17日にロンドン/MCA移籍第1弾で通算21作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THINK VISUAL」をリリースしました。レコーディングは1986年1月と、6月から8月に行われているので、キンクスはまだどことも契約を結んでいなかった時期にもレコーディングを敢行していた事になります。アルバム「THINK VISUAL」の内容は、A面が、1「WORKING AT THE FACTORY」、2「LOST AND FOUND」、3「REPETITION」、4「WELCOME TO SLEAZY TOWN」、5「THE VIDEO SHOP」で、B面が、6「ROCK'N'ROLL CITY」、7「HOW ARE YOU」、8「THINK VISUAL」、9「NATURAL GIFT」、10「KILLING TIME」、11「WHEN YOU WERE A CHILD」の、全11曲入りです。「ROCK'N'ROLL CITY」と「WHEN YOU WERE A CHILD」の2曲がデイヴ・デイヴィス作で、他の9曲はレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスです。この時のキンクスは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、リズム・ギター、キーボード、ハーモニカ)、デイヴ・デイヴィス(リード・ギター、キーボード、バッキング・ヴォーカル、「ROCK'N'ROLL CITY」と「WHEN YOU WERE A CHILD」のリード・ヴォーカル)、イアン・ギボンズ(キーボード、バッキング・ヴォーカル)、ジム・ロッドフォード(ベース、バッキング・ヴォーカル)、ボブ・ヘンリット(ドラムス、パーカッション)の5人なのですが、「ROCK'N'ROLL CITY」のドラムスはミック・エイヴォリーが叩いています。以前のストックかもしれませんが、よりによってデイヴ・デイヴィスの曲だと云うのが憶測を呼びます。他には「THINK VISUAL」で、女優のキム・グッディーがバッキング・ヴォーカルで参加しています。
キム・グッディーの参加もデイヴ・デイヴィス絡みで、元々は1983年リリースのデイヴ・デイヴィスのソロ・アルバム「CHOSEN PEOPLE」にバッキング・ヴォーカルで参加していて、その流れでこの1986年のキンクスのアルバム「THINK VISUAL」にも参加しています。レコードだとB面の1曲目の「ROCK'N'ROLL CITY」と、アルバムの最後の「WHEN YOU WERE A CHILD」が、デイヴ・デイヴィス作で歌っていて、プロデュースもレイ・デイヴィスと共同で行っていると思われるので、随分とデイヴ・デイヴィスを前に出しています。しかしながら、キンクスはレイ・デイヴィスのバンドであって、一蓮托生なので、やはり印象に残るのはレイ・デイヴィスなのです。前作アルバム「WORD OF MOUTH」同様に、もはや空元気とも云えるロックンロール路線でグイグイと引っ張ってはいるものの、未だにクリッシー・ハインドに捨てられたショックを引きずってもいて、名曲「LOST AND FOUND」や、語り掛ける様な「HOW ARE YOU」と云った曲では、女々しすぎるレイ・デイヴィスをさらけ出しています。一方、「WORKING AT THE FACTORY」や「WELCOME TO SLEAZY TOWN」や「THE VIDEO SHOP」や「THINK VISUAL」などでは、お得意の社会風刺が全開です。ところで、このアルバム「THINK VISUAL」は移籍第1弾なのですけれど、リリース当時にはそんな事は全く意識していませんでした。1984年の前作アルバム「WORD OF MOUTH」も、1986年のベスト・アルバム「COME DANCING WITH THE KINKS:THE BEST OF THE KINKS 1977-1986」も、この1986年のアルバム「THINK VISUAL」も、全てリアルタイムでレコードを買ったのですけれど、移籍がどうしたなんて話題は記憶にありません。それなのに、レイ・デイヴィスとクリッシー・ハインドの色恋沙汰はとっても有名だったのですから、今も昔もその辺のマスコミの下世話なところは変わっていませんなあ。移籍第1弾のアルバム「THINK VISUAL」は、なかなかの良作ながら、全米81位と落ちてゆくのでした。
(小島イコ)
posted by 栗 at 23:57|
FAB4
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ファミリー劇場 23:50〜0:50
片瀬那奈 AS 緒方亜紀
内山理名(第1話ゲスト) AS 倉田麻美
第1話「対決!最強弁護士」
「離婚弁護士U〜ハンサムウーマン〜」第1話の、今年2回目の再放送です。今回は、CSのファミリー劇場での再放送です。このドラマの初回は、唯一の「那奈理名共演作」です。もう21年も前のドラマで、この後にも何作か共演が実現するだろうと高を括っていましたが、那奈ちゃんは会社員に転身しちゃったし、理名ちゃんもプライベート優先で女優はセミリタイア状態になっちゃったわけですなあ。共演と云っても、二人が同じ場面に出ているのは数秒で、会話もありません。ドラマでの共演はこれだけですが、旅番組などでは共演が多くて、那奈ちゃんが研音を辞める2か月前にも、占い番組で共演していました。
(小島イコ/姫川未亜)
posted by 栗 at 23:50|
ACTRESS
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NHK BS 18:00〜18:44
第八回(最終回)「男の本懐」
内山理名 AS 七化けのお千代
「雲霧仁左衛門2」第八回(最終回)の、今年2回目の再放送です。前回の最後に、雲霧仁左衛門の兄である辻蔵之助が、雲霧仁左衛門の名を語り身代わりに火付盗賊改に捕まりましたが、安部式部は蔵之助が偽者だと見破るものの獄門に処する事にします。理名ちゃんが演じた七化けのお千代姐さんは、雲霧仁左衛門と辻蔵之助を救う為に江戸へ戻ってしまいます。辻蔵之助を救うチャンスを伺っていたお千代姐さんですが、六之助が本物の雲霧仁左衛門だと信じさせる為に突撃して火付盗賊改に目の前で殺されてしまい、お千代姐さんも爆薬を投じようとしたところを雲霧仁左衛門が止めます。そして雲霧仁左衛門はお千代姐さんに「もうお前の世話にはなれない」と別れを告げて、雪の中で雲霧仁左衛門の背中に寄り添うお千代姐さんを回り込みで映す演出があり、辻蔵之助は処刑されてしまいます。侍の姿となった雲霧仁左衛門は、仇である東堂家の行列に単身で斬り込みます。雲霧仁左衛門は20人位はいる東堂家の武士を滅多斬りにして、東堂家の家老を斬り捨て1万両も奪い男の本懐を遂げます。このスーパーマンみたいに強い雲霧仁左衛門を観ると、中村主水と決闘したらどちらが勝つかな、と思ってしまいました。多分、いつもは不意打ちで殺しているけれど、正攻法でも仕事人仲間ですら恐れる剣術の腕を持つ中村主水が勝つでしょうけれどね。だってね、中村主水と雲霧仁左衛門では、殺した人間の数が違い過ぎます。雲霧一党は散り散りとなり、お千代姐さんは亡くなった仲間たちの墓参りをして、雲霧仁左衛門が大胆不敵にも安部式部に茶屋で煙管の火を借りて会話する場面で終了です。原作小説はコレで完結していますが、このシリーズはその後にオリジナル脚本で「雲霧仁左衛門3」〜「雲霧仁左衛門4」〜「雲霧仁左衛門5」〜「雲霧仁左衛門6」〜「雲霧仁左衛門ファイナル」と、合計7作で12年もつづく長期シリーズとなり、理名ちゃんは「雲霧仁左衛門5」まで続投しています。
本放送:2015年3月27日(NHK BSプレミアム)
(姫川未亜/小島イコ)
posted by 栗 at 18:44|
RINA
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BSテレ東 12:56〜14:56
片瀬那奈 AS 夏目理恵子
(撮影:2007年5月/京都、奈良ロケ)
「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」の、今年5回目の再放送で、今回は無料のBSです。那奈ちゃんが演じた夏目理恵子さんは新人弁護士で、藤田まことさんが演じた猪狩弁護士と共に冤罪殺人事件の裁判に挑みます。奇跡の初舞台と云われた舞台「僕たちの好きだった革命」の直後に、京都と奈良でのロケで、おそらく撮影時期が被っていたドラマ「地獄の沙汰もヨメ次第」があったので、東京と関西を何往復もして撮影されています。藤田まことさんと内藤剛志さんの出演ドラマは、再放送されない日がありません。連ドラの鉄人である内藤剛志さんは現役バリバリなのでまだ分かりますが、藤田まことさんは亡くなって15年も経過しているわけで、それなのに毎日1作どころか何作も再放送されているのは、本当に凄い事ですし、このドラマは晩年の傑作のひとつだと思います。生きていたなら、続編もあったでしょう。
(小島イコ/姫川未亜)
posted by 栗 at 14:56|
ACTRESS
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2026年08月17日
1984年11月15日に、アリスタ移籍第6弾(ライヴ・アルバムを含めれば第7弾)で最後となった、通算20作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「WORD OF MOUTH」をリリースしたレイ・デイヴィスが率いるキンクスは、翌1985年7月1日にレイ・デイヴィスのソロ名義でのサントラ盤「RETURN TO WATERLOO」をリリースしました。このサントラ盤は、レイ・デイヴィスのソロとなっていますが、アルバム「WORD OF MOUTH」と3曲がダブっていて、レコーディングもデイヴ・デイヴィス以外のキンクスのメンバーで行っています。アルバム「WORD OF MOUTH」は全米57位と振るわず、サントラ盤「RETURN TO WATERLOO」はチャート入りせず、アリスタは1985年にキンクスとの契約を更新しなかったので、キンクスは暫くの間は所属するレコード会社を失くしてしまいました。アリスタでは、1977年のアルバム「SLEEPWALKER」(全米21位)、1978年のアルバム「MISFITS」(全米40位)、1979年のアルバム「LOW BUDGET」(全米11位)、1980年のLP2枚組のライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」(全米14位)、1981年のアルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」(全米15位)、1983年のアルバム「STATE OF CONFUSION」(全米12位)、1984年のアルバム「WORD OF MOUTH」(全米57位)と立派な成績を残していて、1982年のシングル「COME DANCING」は全米6位の大ヒット曲となっていたのですけれど、アリスタはシビアでした。それでキンクスはアリスタから1986年6月2日に、アリスタ時代の7作のアルバムからのベスト・アルバム「COME DANCING WITH THE KINKS:THE BEST OF 1977-1986」をリリースしました。LP2枚組で、CDは1枚ですが、1986年ヴァージョンと2000年ヴァージョンがあります。このベスト・アルバムを加えると、アリスタ時代のキンクス名義でのアルバムは8作で丁度LP10枚になるので、契約枚数を消化したのでしょう。
内容は、A面が、1「YOU REALLY GOT ME(LIVE)」、2「DESTROYER」、3「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、4「JUKE BOX MUSIC」、5「A ROCK'N'ROLL FANTASY」で、B面が、6「COME DANCING」、7「SLEEPWALKER」、8「CATCH ME NOW I'M FALLING」、9「DO IT AGAIN」、10「BETTER THINGS」で、C面が、11「LOLA(LIVE)」、12「LOW BUDGET」、13「LONG DISTANCE」、14「HEART OF GOLD」、15「DON'T FORGET TO DANCE」で、D面が、16「MISFITS」、17「LIVING ON A THIN LINE」、18「FATHER CHRISTMAS」、19「CELLULOID HEROES(LIVE)」の、全19曲入り「80分48秒」です。1986年盤のCDは「SLEEPWALKER」と「CATCH ME NOW I'M FALLING」と「MISFITS」の3曲を抜いた、全16曲入り「69分53秒」です。LP2枚組全19曲は、1977年のアルバム「SLEEPWALKER」から2曲(「SLEEPWALKER」、「JUKE BOX MUSIC」)、1977年のシングル1曲(「FATHER CHRISTMAS」)、1978年のアルバム「MISFITS」から2曲(「MISFITS」、「A ROCK'N'ROLL FANTASY」)、1979年のアルバム「LOW BUDGET」から3曲(「CATCH ME NOW I'M FALLING」、「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、「LOW BUDGET」)、1980年のライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」から3曲(「YOU REALLY GOT ME」、「LOLA」、「CELLULOID HEROES」)、1981年のアルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」から2曲(「DESTROYER」、「BETTER THINGS」)、1983年のアルバム「STATE OF CONFUSION」から3曲(「COME DANCING」、「DON'T FORGET TO DANCE」、「HEART OF GOLD」)、そのカセットのみに収録された1曲(「LONG DISTANCE」)、1984年のアルバム「WORD OF MOUTH」から2曲(「DO IT AGAIN」、「LIVING ON A THIN LINE」)となっています。
現在のCDではボーナス・トラックとして聴ける様になった季節モノのシングル「FATHER CHRISTMAS」と、アルバム「STATE OF CONFUSION」のカセット版のみに収録されていた「LONG DISTANCE」の2曲は、当時はLPではこのベスト・アルバムでしか聴けないレア音源でした。「YOU REALLY GOT ME」、「LOLA」、「CELLULOID HEROES」と云ったキンクスの代表作でパイ時代とRCA時代の曲も、ライヴ・ヴァージョンで収録されていて、アリスタ時代だけではない幅広い選曲になっていました。1986年盤CDでは全16曲となっていますが、当時のCDは70分位しか収録出来なかったのでギリギリまで入れてCD1枚にしています。その後、CDの収録時間が長くなったので、2000年に新たなCDがリリースされています。内容は、1「COME DANCING」、2「LOW BUDGET」、3「CATCH ME NOW I'M FALLING」、4「A GALLON OF GAS」、5「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、6「SLEEPWALKER」、7「FULL MOON」、8「MISFITS」、9「A ROCK'N'ROLL FANTASY」、10「DO IT AGAIN」、11「BETTER THINGS」、12「LOLA(LIVE)」、13「YOU REALLY GOT ME(LIVE)」、14「GOOD DAY」、15「LIVING ON A THIN LINE」、16「DESTROYER」、17「DON'T FORGET TO DANCE」、18「FATHER CHRISTMAS」の、全18曲入り「77分59秒」となっています。選曲と曲順が大幅に変更されていて、オリジナルLP2枚組全19曲入りから、「JUKE BOX MUSIC」、「CELLULOID HEROES(LIVE)」、「HEART OF GOLD」、「LONG DISTANCE」の4曲が外されて、1977年のアルバム「SLEEPWALKER」から1曲(「FULL MOON」)、1979年のアルバム「LOW BUDGET」から1曲(「A GALLON OF GAS」)、1984年のアルバム「WORD OF MOUTH」から1曲(「GOOD DAY」)の3曲を加えた全18曲入りとなっていて、「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」は、6分もある12インチ・シングル盤の拡張ヴァージョンに変更されています。
このベスト・アルバム「COME DANCING WITH THE KINKS:THE BEST OF 1977-1986」には、ビデオ・ヴァージョンもあって、内容は、1「COME DANCING」、2「PREDICABLE」、3「LOLA(LIVE)」、4「STATE OF CONFUSION」、5「DON'T FORGET TO DANCE」、6「YOU REALLY GOT ME(LIVE)」、7「DO IT AGAIN」、8「CELLULOID HEROES(LIVE)」の全8曲入りと曲数は少ないものの、貴重な映像が観れます。但し、3曲のライヴは既にリリースされていたライヴ映像「ONE FOR THE ROAD」とダブっているので、ミュージック・ビデオは他の5曲しかありません。このビデオは全編で35分しかなくて、盛り上がって来たところで終わってしまいます。以前に触れた様に、日本盤の「ONE FOR THE ROAD」のDVDに、コレに入っているミュージック・ビデオ5曲は全て収録されています。キンクスの様なバンドは、ライヴ映像やミュージック・ビデオにもってこいだと思うので、もっと色々とリリースして欲しいところですなあ。特に、パイ時代後期からRCA時代にやっていた一連のコンセプト・アルバムは、当時のライヴでも演劇的な趣向だったらしいので、MTVブームがもっと早ければ映像作品としても制作していたと思われます。まあ、それはそれでテレビ映画「RETURN TO WATERLOO」を観れば分かる通り、トンデモ展開になっていたかもしれません。それはそれとして、このベスト・アルバム「COME DANCING WITH THE KINKS:THE BEST OF 1977-1986」は、ロックンロール路線に回帰したアリスタ時代のベスト・アルバムなので良い曲が多いし、それが例え契約枚数を消化する為であったとしても、堂々とLP2枚組でリリースされたわけで、内容的にもそれだけの価値はあります。愛着があるのは1986年盤ですけれど、それは「JUKE BOX MUSIC」が入っているからで、個人的にはアリスタ時代の正にその「JUKE BOX MUSIC」からリアルタイムとなったので、これこそがキンクスのベスト・アルバムです。
(小島イコ)
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2026年08月16日
キンクスのリーダーで、ほとんど全ての曲を書いてアルバムもプロデュースしている、レイ・デイヴィスことサー・レイモンド・ダグラス・デイヴィスは、ロック界でも指折りの変人としても有名です。キンクスのオリジナル・メンバーは、レイ・デイヴィス(リード・ヴォーカル、リズム・ギター)、デイヴ・デイヴィス(リード・ギター、ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)、ピート・クウェイフ(ベース)の4人ですが、1964年のデビューから1984年までの20年間は、レイ・デイヴィスとデイヴ・デイヴィスの兄弟と、ミック・エイヴォリーの3人は不動のメンバーでした。ところが、1984年に、デイヴ・デイヴィスの脱退復帰騒動の代償として、ドラムスがミック・エイヴォリーからボブ・ヘンリットに交代しています。ベースは、ピート・クウェイフ、ジョン・ダルトン、アンディ・パイル、ジム・ロッドフォードと4人変わっていて、キーボードも、ジョン・ゴスリング、ゴードン・エドワーズ、イアン・ギボンズ、マーク・ヘイリーと4人変わっています。何となく単純に考えると、独裁的なレイ・デイヴィスの下ではやってゆけないとなって、レイ・デイヴィスの実の弟であるデイヴ・デイヴィスと、レイ・デイヴィスの親友であるミック・エイヴォリー以外のメンバーは長続きしなかったのではないか、とも思えます。しかしながら、1983年リリースのアリスタ移籍第5弾(ライヴ・アルバムを含めれば第6弾)で通算19作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「STATE OF CONFUSION」から、1984年リリースのアリスタ移籍第6弾(ライヴ・アルバムを含めれば第7弾)で通算20作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「WORD OF MOUTH」の間に起こった、デイヴ・デイヴィスの脱退からの即復帰と、ミック・エイヴォリーの解雇の経緯を見ると、それまで辞めていったベーシストやキーボード・プレイヤーがマトモなのは当然で、レイ・デイヴィスだけではなく、デイヴ・デイヴィスとミック・エイヴォリーもアタマがおかしいんじゃないか、と思えてきます。
キンクスがメジャー・デビューしたのは1964年で、3作目のシングル「YOU REALLY GOT ME」が全英首位!・全米7位となってスターになった時、レイ・デイヴィスとミック・エイヴォリーは若干二十歳だったわけで、デイヴ・デイヴィスはまだひよっこの十七歳だったのです。レイ・デイヴィスは早熟なソングライターでしたが、デイヴ・デイヴィスなんてギターを弾いていなければ街の不良少年と変わりません。キンクスがノリノリだった1965年から1969年まで、米国でのライヴ活動が出来なくなった原因は、1965年5月19日にカーディフのキャピトル・シアターで行ったキンクスのライヴ演奏中に、1曲目の「YOU REALLY GOT ME」が終わった途端に、デイヴ・デイヴィスが前の晩に酔っ払って喧嘩したのを根に持っていて、ミック・エイヴォリーを罵ってドラムセットを蹴り倒した事が発端になって、ミック・エイヴォリーが怒ってハイハットのスタンドでデイヴ・デイヴィスを殴って、デイヴ・デイヴィスは意識不明となり(頭を16針縫う重症)、デイヴ・デイヴィスを殺してしまったと思い込んだミック・エイヴォリーが逃走した事件があったからなのです。ミック・エイヴォリーは警察で「お互いに楽器を投げ合うパフォーマンスをやった」などと、分かり易いウソを云っているのです。それが、20年の時を越えて再燃したのが、デイヴ・デイヴィスの脱退及び復帰からの、ミック・エイヴォリーの解雇だったのです。そんな20年近くも憎しみ合っていたのに、よくもまあ、ライヴ・アルバムやサントラ盤も加えたら24作ものアルバムをリリースしてきたと、逆に感心してしまいます。折角シングル「COME DANCING」が全米6位の大ヒット曲となったのに、己の力を過信したデイヴ・デイヴィスの脱退からの復帰嘆願と、それなのにミック・エイヴォリーとはやってゆけないと駄々をこねる実弟・デイヴの我がままに振り回されたレイ・デイヴィスは、3人の登場人物の中では一番マトモな人間じゃないか、と思えるのです。だってね、レイ・デイヴィスは弟・デイヴの我がままを許したし、解雇せざる得なくなった親友・ミック・エイヴォリーにはスタッフとして残ってもらったのですよ。
そんなゴタゴタがあった1983年に、レイ・デイヴィスはソロでテレビ映画「RETURN TO WATERLOO」を制作して、同名サントラ盤を1985年7月1日にアリスタからリリースしています。内容は、A面が、1「INTRO」、2「RETURN TO WATERLOO」、3「GOING SOLO」、4「MISSING PERSONS」、5「SOLD ME OUT」で、B面が、6「LONELY HEARTS」、7「NOT FAR AWAY」、8「EXPECTATIONS」、9「VOICES IN THE DARK(END TITLE)」の全9曲入りで「27分59秒」しかありません。全曲がレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスですが、レコーディングはデイヴ・デイヴィス以外のキンクスのメンバーで行われていて、3曲(「GOING SOLO」、「MISSING PERSONS」、「SOLD ME OUT」)はアルバム「WORD OF MOUTH」と重複しています。順序は逆になりますが、そのアリスタ移籍第6弾(ライヴ・アルバムを含めれば第7弾)で通算20作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「WORD OF MOUTH」は、1984年11月19日にアリスタからリリースされました。内容は、A面が、1「DO IT AGAIN」、2「WORD OF MOUTH」、3「GOOD DAY」、4「LIVING ON A THIN LINE」、5「SOLD ME OUT」で、B面が、6「MASSIVE REDUCTIONS」、7「GUILTY」、8「TOO HOT」、9「MISSING PERSONS」、10「SUMMER'S GONE」、11「GOING SOLO」の全11曲入りで、CDには、12「GOOD DAY」拡張版、13「SUMMER'S GONE」拡張版の2曲を加えた、全13曲入りになっています。4「LIVING ON A THIN LINE」と、7「GUILTY」の2曲がデイヴ・デイヴィス作で、他はレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスですが、デイヴ・デイヴィス作の2曲はデイヴ・デイヴィスがアソシエイト・プロデューサーになっています。前述の通り3曲はサントラ盤と被っていて、「MASSIVE REDUCTIONS」も1981年のシングルB面曲を再レコーディングしていて、純粋な新曲は7曲しかありません。
この時のキンクスは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター、キーボード、「GOOD DAY」と「DO IT AGAIN」と「LIVING ON A THIN LINE」のドラム・マシン)、デイヴ・デイヴィス(ギター、バッキング・ヴォーカル、「GUILTY」と「LIVING ON A THIN LINE」のリード・ヴォーカル)、ジム・ロッドフォード(ベース、バッキング・ヴォーカル)、イアン・ギボンズ(キーボード、バッキング・ヴォーカル)、そして、ミック・エイヴォリー(「MISSING PERSONS」と「SOLD ME OUT」と「GOING SOLO」のドラムス、パーカッション)、ボブ・ヘンリット(「MISSING PERSONS」と「SOLD ME OUT」と「GOING SOLO」以外のドラムス、パーカッション)となっています。つまり、デイヴ・デイヴィス抜きでサントラ盤用にレコーディングを開始して、デイヴ・デイヴィスが戻ってきた代わりにミック・エイヴォリーを解雇したのでドラム・マシンでレコーディングして、その後にデイヴ・デイヴィスが連れてきたボブ・ヘンリットがドラムスを叩いて完成させています。いきなりビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」みたいなイントロで元気溌剌な「DO IT AGAIN」(キンクスは「CATCH ME NOW I'M FALLING」ではローリング・ストーンズの「(I CAN'T GET NO)SATISFACTION」の、「BERNADETTE」ではビートルズの「BIRTHDAY」の、それぞれギター・リフをパロディ化している)に始まり、胸キュンな名曲「GOOD DAY」と「SUMMER'S GONE」や、デイヴ・デイヴィス作の佳曲「LIVING ON A THIN LINE」、娘まで生まれたのにレイ・デイヴィスを捨てて若いミュージシャンに走った元・恋人・クリッシー・ハインドへ捧げた「GOING SOLO」など、良い曲も多く個人的には好きなアルバムですが、全米57位止まりで、シングルも「DO IT AGAIN」の全米41位が最高と振るわず、キンクスはアリスタから契約を切られてしまうのでした。
(小島イコ)
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NHK BSプレミアム4K 10:45〜11:28
第四回「忘れ形見」
内山理名 AS 七化けのお千代
「雲霧仁左衛門3」第四回の、今年初めての再放送です。第四回での雲霧一党の標的は、丸子屋です。早速、お千代姐さんが内偵に入ります。今回も、七化けぶりを魅せてくれました。別の盗賊も丸子屋を狙っていて、雲霧一党は難を逃れます。裏をかいてまんまと大金をせしめました。おなみが殺される以外は、雲霧仁左衛門の思惑通りでした。
(姫川未亜)
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RINA
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2026年08月15日
1981年に、アリスタ移籍第4弾(ライヴ・アルバムを含めれば第5弾)で通算18作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」(全米15位)をリリースしたレイ・デイヴィスが率いるキンクスは、1982年に遂に初来日公演を行いました。個人的には、アリスタに移籍した1977年のアルバム「SLEEPWALKER」からリアルタイムでキンクスを聴いていたので、この当時にはバリバリのキンクス・ファンになっていて、キンクスの初来日公演は行きたかったものの、まだ田舎に住んでいた子どもでありましてですね、東京までコンサートを観に行く経済力がなかったのです。それでも、レコードの方はガッツリとリアルタイムで買う様になっていました。当時はパイ時代やRCA時代のアルバムもリイシューされ始めて、そっちを集めるのも大変だったのです。それで、来日公演の後に、アルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」につづく新作アルバムが出ると噂されていて、そのタイトルが「ENTERTAINER」だと云われていました。当時参加していたミニコミ誌(死語か?)に「キンクスの新作のタイトルは『エンターテイナー』となるらしい」と自分で書いていたので、SNSがない時代に田舎のガキだったファンでも知っている位には周知されていたと思います。ところが、そのアルバム「ENTERTAINER」はなかなかリリースされず、そんな1982年11月19日に、英国でキンクスのシングル「COME DANCING」がリリースされたのです。しかしながら、英国では「COME DANCING」は全く売れず、つづくシングル「DON'T FORGET TO DANCE」も英国ではサッパリ売れなかったのです。と云うか、当時のキンクスは本国である英国では全く売れていなくて、米国ツアーをして米国で人気があるバンドになっていました。そうして、1983年になってから米国でシングル「COME DANCING」がリリースされると、MTVから火が点いて全米6位の大ヒット曲となったのです。
米国での大ヒットを受けて、英国でも「COME DANCING」は全英12位まで上がり、シングル「DON'T FORGET TO DANCE」も全米29位・全英58位とヒットしました。そこで、その2曲を収録したアルバムを出す様にアリスタ側から云われたであろうレイ・デイヴィスとキンクスは、1983年5月24日(米国)・6月10日(英国)に、アリスタ移籍第5弾(ライヴ・アルバムを含めれば第6弾)で通算19作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「STATE OF CONFUSION」をアリスタからリリースしたのです。内容は、A面が、1「STATE OF CONFUSION」、2「DEFINITE MAYBE」、3「LABOUR OF LOVE」、4「COME DANCING」、5「PROPERTY」で、B面が、6「DON'T FORGET TO DANCE」、7「YOUNG CONSER VATIVES」、8「HEART OF GOLD」、9「CLICHES OF THE WORLD(B MOVIE)」、10「BERNADETTE」の、全10曲入りです。CDには、11「DON'T FORGET TO DANCE」オリジナル拡張版、12「ONCE A THIEF」、13「LONG DISTANCE」、14「NOISE」の4曲を加えた全14曲入りになっています。全曲がレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスです。このアルバムでのキンクスは、レイ・デイヴィス(リード・ヴォーカル、リズム・ギター、シンセサイザー、ピアノ)、デイヴ・デイヴィス(リード・ギター、ヴォーカル、「BERNADETTE」のリード・ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)、ジム・ロッドフォード(ベース)、イアン・ギボンズ(キーボード)の5人で、バンドとしては最高の状態でした。大ヒット曲「COME DANCING」に引っ張られて、アルバムも全米12位まで上がるヒット作となりました。「COME DANCING」ありきのアルバムなので、ジャケットは前作アルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」の二番煎じみたいになっています。
ところが、折角盛り上がっていたアルバム「STATE OF CONFUSION」を引っ提げたツアー中に、デイヴ・デイヴィスが脱退すると云い出して、ツアーの後半がキャンセルされてしまったのです。デイヴ・デイヴィスは「俺はもうソロでやる!」と告げて、実際にソロ・アルバムを1980年から1983年にかけて3作もリリースしていて、キンクスを脱退してソロ・ツアーを行ったのです。レイ・デイヴィスは、弟であるデイヴ・デイヴィスと昔から仲が悪く「弟じゃなかったら、とっくの昔にクビにしている」と公言していたので、コレ幸いとデイヴ・デイヴィスの後任としてクリス・スペディングを加入させると決めたのです。ところがところが、いざソロになってみたらソロ・アルバムは売れず、ソロ・ツアーも失敗してしまって、やっぱり兄貴と一緒じゃなきゃやってゆけないんだな、と思い知ったデイヴ・デイヴィスが大嫌いな兄貴に頭を下げてキンクスに復帰してしまったのです。やる気マンマンだったであろうクリス・スペディングの出番はなくなったわけですが、デイヴ・デイヴィスは復帰するや否や、オリジナル・メンバーであるドラマーのミック・エイヴォリーをクビにしてしまい、代わりに元・アージェントのボブ・ヘンリット(ベースのジム・ロッドフォードも元・アージェント)を新たなドラマーにしてしまったのです。故に、ミック・エイヴォリーが全面的に参加しているキンクスのアルバムは、この「STATE OF CONFUSION」が最後となってしまうのです。レイ・デイヴィスとミック・エイヴォリーは苦楽を共にした親友同士なので、レイ・デイヴィスは弟の我がままで脱退させた事を詫びて、コンク・スタジオのスタッフに採用したのでした。そして、先を急げば、2018年にはミック・エイヴォリーはキンクスのメンバーに戻っています。なかなか新作は出ないものの、3人で何かやっていると期待したいです。そんなゴタゴタがあって、キンクスの第2の黄金時代は、このアルバム「STATE OF CONFUSION」で終わっています。
(小島イコ)
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2026年08月14日
レイ・デイヴィスが率いるキンクスは、1976年にRCAからアリスタへ移籍して、パイ時代の後期からRCA時代の全てを賭けたコンセプト・アルバムを止めました。その結果、1977年リリースのアリスタ移籍第1弾で通算15作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「SLEEPWALKER」は全米21位とヒットし、1978年リリースの移籍第2弾で通算16作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「MISFITS」は全米40位止まりだったものの、シングル・カットした「A ROCK'N'ROLL FANTASY」が全米30位とヒットして、1979年リリースの移籍第3弾で通算17作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「LOW BUDGET」は全米11位まで上がる大ヒット作となりました。シングル・カットしたディスコ調の「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」も、全米41位まで上がっています。キンクスがディスコ?と思われるでしょうけれど、1970年代後半には、ローリング・ストーンズも「MISS YOU」(全米首位!・全英3位)をやったし、サー・ポール・マッカートニーのウイングスも「GOODNIGHT TONIGHT」(全米5位・全英5位)をやったし、元々はキンクスに憧れてパンク・バンドとしてデビューしたブロンディも、ディスコに走って「HEART OF GLASS」(全米首位!・全英首位!)となっています。ところで、乃木坂46の新曲「是非に及ばず」って、キンクスの「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」に似ていると思います。それはそれとして、キンクスは地道なライヴ活動もつづけていて、アルバム「LOW BUDGET」を引っ提げたライヴ音源から、1980年にライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」をLP2枚組でリリースして、全米14位とヒットさせています。ライヴ・アルバムからシングル・カットした「LOLA」(B面は「CELLULOID HEROES」)も、全米81位まで上がっています。
勢いに乗ったキンクスは、1981年8月15日(米国)・1982年2月15日(英国)に、アリスタ移籍第4弾で通算18作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」をリリースしました。内容は、A面が、1「AROUND THE DIAL」、2「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」、3「KILLER'S EYE」、4「PREDICABLE」、5「ADD IT UP」で、B面が、6「DESTROYER」、7「YO-YO」、8「BACK TO FRONT」、9「ART LOVER」、10「A LITTLE BIT OF ABUSE」、11「BETTER THINGS」の、全11曲入りです。アルバムは全米15位のヒット作となり、先行シングルだった「BETTER THINGS」は全英46位・全米92位と、英国では1972年の「SUPERSONIC ROCKET SHIP」(全英16位)以来のヒット曲となっています。シングル・カットした「DESTROYER」も、全米85位まで上がっているのですが、この「DESTROYER」と云う曲は、キンクスの1964年の大ヒット曲「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」(全英2位・全米7位)をパクったと云われている、1968年のドアーズの大ヒット曲「HELLO, I LOVE YOU」(全米首位!・全英15位)をパクり返した楽曲です。レイ・デイヴィスはドアーズを盗作だなんて淋しい云い方はせずに、逆に新たな楽曲にしてやり返したわけですなあ。全曲がレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスです。このアルバム「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」でのキンクスは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター、キーボード)、デイヴ・デイヴィス(ギター、ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)、ジム・ロッドフォード(ベース)、イアン・ギボンズ(キーボード)の5人組で、ライヴ活動で鍛えた絶妙なバンド・サウンドを聴かせてくれます。
そして、ノン・クレジットながら、プリテンダーズのクリッシー・ハインドが4曲(「PREDICABLE」、「ADD IT UP」、「ART LOVER」、「A LITTLE BIT OF ABUSE」)にヴォーカルで参加しています。プリテンダーズは「STOP YOUR SOBBING」(全英34位)と「I GO TO SLEEP」(全英7位)の2曲のレイ・デイヴィス作品をカバーしてヒットさせていたので、その関係性からレコーディングに参加したのかと云うと、まあ、キッカケはそうだったのでしょうけれど、当時レイ・デイヴィスとクリッシー・ハインドは恋愛関係で、二人の間には娘も誕生しているのです。1982年にキンクスは初来日公演を行っているのですが、それも同時期にプリテンダーズの来日公演が先に決まっていて、クリッシー・ハインドと離れ離れになるのがイヤだったレイ・デイヴィスが、強引にキンクスの来日公演を決めたとまで云われています。理由はどうあれ、そうして1982年に日本のファンは初めてキンクスのライヴを観る事が出来たのです。個人的には、当時は田舎の子どもだったので、1982年の初来日公演には行っていないのですけれど、やっぱり行くべきだったと、かなり後悔しました。それで、1993年と1995年の来日公演は行きましたよ。それにしても、タイトルが「GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT」なんですから、パイ時代の後期からRCA時代のコンセプト・アルバムばかり出していた頃のレイ・デイヴィスとは、方向性が真逆になっています。プリテンダーズにそっくりな「BETTER THINGS」(まあ、プリテンダーズがキンクスのマネをしたわけですが)の楽観的な歌詞なんて、幸せだったんだろうなあ、と思わされます。精力的なライヴ活動や、ライヴを念頭に置いたこうしたコマーシャルなアルバムは、新たなファンを開拓する一方で、オールド・ファンからは「キンクスらしくない」とか「レイ・デイヴィスが日和った」とか云われていました。まあ、ファンなんて勝手なもんですよ。
(小島イコ)
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テレ朝チャンネル2 20:00〜21:00
第1話「転落死…将門首塚の祟り!?」
内山理名 AS 関口千穂(第1話ゲスト)
「都市伝説の女」第1話の、今年早くも8回目の再放送ですが、「烈火」とバッティングしています。理名ちゃんが演じた関口さんは、殺人事件の被害者の元カノで、犯人の婚約者です。序盤で、理名ちゃんが演じた関口さんが、長澤まさみちゃんが演じた主役の音無月子を、初対面なのに「いきなりだなあ」とビンタするシーンがあって、そのビンタが真相解明の手掛かりとなる展開です。都市伝説に拘る破天荒な刑事・音無月子が事件を解決する1話完結のドラマで、本放送は「金曜ナイトドラマ」枠で、数字は平均で「9.7%」と深夜枠としては大ヒットしたので、翌年に続編も制作されています。
(姫川未亜/小島イコ)
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RINA
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チャンネル銀河 19:45〜21:30
内山理名 AS 藤井麻奈
「烈火 警視庁強行犯 樋口顕」の、今年3回目の再放送ですが、「都市伝説の女」とバッティングしています。理名ちゃんが演じた藤井麻奈さんは刑事で、主人公の内藤剛志さんが演じた樋口刑事の相棒です。犯人は被害者を拘束して火焙りにして殺すと云う残虐な手法を使い、身分を他人と交換しているトリックもあります。ちなみに、冒頭で殺されるのは「闇金ウシジマくん」や「雲霧仁左衛門」でもお馴染みの、やべきょうすけさんです。藤井刑事が捜査中に飼い猫が交通事故に遭ってしまい「家族同然の猫なので家に帰らせて下さい」と樋口刑事に云ったら「ばかもん!」と怒鳴られて、藤井刑事はションボリする、小芝居もあります。飼い猫は死にますけれど、藤井刑事は別の捨て猫に出逢います。
(姫川未亜/小島イコ)
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RINA
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2026年08月13日
1976年にRCAからアリスタへ移籍したレイ・デイヴィスが率いるキンクスは、1977年には移籍第1弾で通算15作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「SLEEPWALKER」をリリースして、全米21位とヒットさせました。1978年には移籍第2弾で通算16作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「MISFITS」をリリースして、全米40位となり、シングル・カットした「A ROCK'N'ROLL FANTASY」が全米30位のヒットとなりましたが、アリスタ側としてはアルバム「MISFITS」が前作アルバム「SLEEPWALKER」よりも売れなかったので危機感を持ち、次作で移籍第3弾で通算17作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「LOW BUDGET」は低予算でレコーディングも短期間のやっつけ仕事で、1979年にリリースさせたのです。キンクスがディスコ・サウンドに挑戦したシングル「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」は全米41位まで上がったものの、他に乱発したシングル曲は全く売れず、アリスタ側の目論見は外れたかに思えたものの、なんと、アルバム「LOW BUDGET」は全米11位まで上がって、キンクスにとって米国では最高位となるヒット作となってしまったのです。理由は、キンクスが地道にライヴ活動を行っていて、ライヴから火が点いたとも云えますが、この時期に当時の若手ミュージシャンが挙ってキンクスの楽曲をカバーしてヒットさせていた事が大きな要因です。1978年にはヴァン・ヘイレンが「YOU REALLY GOT ME」をカバーして全米36位のヒットとなり、同1978年にはポール・ウェラーが率いるジャムが「DAVID WATTS」をカバーして全英25位のヒットとなり、翌1979年にはクリッシー・ハインド(後にレイ・デイヴィスと事実婚する)が率いるプリテンダーズが「STOP YOUR SOBBING」をカバーして全英34位のヒットになりました。プリテンダーズは、1981年にも「I GO TO SLEEP」をカバーして全英7位とヒットさせています。
そうした若手ミュージシャンによる追い風もあって、キンクスは1980年6月4日(米国)・8月1日(英国)に、アリスタからライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」をLP2枚組でリリースしました。1979年3月3日から1980年3月4日までのライヴ音源から、主に米国公演からと、一部はスイス公演からのライヴ音源で、キーボードのイアン・ギボンスが一部オーバーダビングしているものの、ほとんどがライヴ音源をそのまま収録しています。内容は、ライヴ・アルバムなのでCD化された1枚もので紹介しますが、1「OPENING」、2「THE HARD WAY」、3「CATCH ME NOW I'M FALLING」、4「WHERE HAVE ALL THE GOOD TIMES GONE」、5「INTRODUCTION TO LOLA」、6「LOLA」、7「PRESSURE」、8「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」、9「20TH CENTURY MAN」、10「MISFITS」、11「PRINCE OF THE PUNKS」、12「STOP YOUR SOBBING」、13「LOW BUDGET」、14「ATTITUDE」、15「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、16「NATIONAL HEALTH」、17「TILL THE END OF THE DAY」、18「CELLULOID HEROES」、19「YOU REALLY GOT ME」、20「VICTORIA」、21「DAVID WATTS」の、全21曲入りです。LPだと、1「OPENING」〜7「PRESSURE」がA面、8「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」〜12「STOP YOUR SOBBING」がB面、13「LOW BUDGET」〜16「NATIONAL HEALTH」がC面、17「TILL THE END OF THE DAY」〜21「DAVID WATTS」がD面となっている「77分21秒」です。先ずは、最初の「OPENING」が、デイヴ・デイヴィスによる「エドワード・ヴァン・ヘイレンのモノマネ」をした「YOU REALLY GOT ME」のギター演奏で、実際に「YOU REALLY GOT ME」が演奏されるのは終盤の19曲目なのです。前半の山場である「LOLA」も、イントロだけやって、観客が騒ぐとレイ・デイヴィスが「今日はこの曲は演奏しないよ」などと云って、わざとブーイングさせたりしています。
ライヴのセットリストはそうした遊びを除くと全19曲で、1964年のアルバム「KINKS」から2曲(「YOU REALLY GOT ME」、「STOP YOUR SOBBING」)、1964年のシングル1曲(「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」)、1965年のアルバム「THE KINKS KONTROVERSY」から2曲(「WHERE HAVE ALL THE GOOD TIMES GONE」、「TILL THE END OF THE DAY」)、1967年のアルバム「SOMETHING ELSE BY THE KINKS」から1曲(「DAVID WATTS」)、1969年のアルバム「ARTHUR(OR THE DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPORE)」から1曲(「VICTORIA」)、1970年のアルバム「LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND, PART ONE」から1曲(「LOLA」)、1971年のアルバム「MUSWELL HILLBILLIES」から1曲(「20TH CENTURY MAN」)、1972年のアルバム「EVERYBODY'S IN SHOW-BIZ」から1曲(「CELLULOID HEROES」)、1975年のアルバム「THE KINKS PRESENT SCHOOLBOYS IN DISGRACE」から1曲(「THE HARD WAY」)、1977年のシングル1曲(「PRINCE OF THE PUNKS」)、1978年のアルバム「MISFITS」から1曲(「MISFITS」)、1979年のアルバム「LOW BUDGET」から6曲(「ATTITUDE」、「CATCH ME NOW I'M FALLING」、「PRESSURE」、「NATIONAL HEALTH」、「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、「LOW BUDGET」)と、この時点での全キャリアからの選曲です。当時の最新アルバムで全米11位となった「LOW BUDGET」から6曲も演奏していますが、例えばスタジオ・レコーディングではディスコ調だった「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」を、バンド編成での曲に生まれ変わらせていたりします。全曲がレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスです。
この時のキンクスは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター、ハーモニカ、キーボード)、デイヴ・デイヴィス(リード・ギター、バッキング・ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)、ジム・ロッドフォード(ベース、バッキング・ヴォーカル)、イアン・ギボンズ(キーボード、バッキング・ヴォーカル)の5人組で、鉄壁なライヴ演奏を聴かせてくれて、デイヴ・デイヴィスのハードなギターに乗せた、レイ・デイヴィスの魅力的なヴァーカルをたっぷりと味わえます。この「ONE FOR THE ROAD」は映像作品にもなっていて、そちらは、1「OPENING」、2「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」、3「INTRODUCTION TO LOLA」、4「LOLA」、5「LOW BUDGET」、6「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、7「ATTITUDE」、8「CELLULOID HEROES」、9「THE HARD WAY」、10「WHERE HAVE ALL THE GOOD TIMES GONE」、11「YOU REALLY GOT ME」、12「PRESSURE」、13「CATCH ME NOW I'M FALLING」、14「VICTORIA」、15「DAY-O(SNIPPET SUNG)」の全15曲入りとなっています。当時の最新アルバム「LOW BUDGET」からの曲が多いとは云え、他の曲も名曲のオンパレードで、当時にカバーされた、ヴァン・ヘイレンによる「YOU REALLY GOT ME」、プリテンダーズによる「STOP YOUR SOBBING」、ジャムによる「DAVID WATTS」と云った曲も、堂々とオリジナルとして演奏していて、ライヴ・アルバムとしては文句の付けようがない傑作です。キンクスには他にもライヴ・アルバムはありますが、やはり最高なのはこのライヴ・アルバム「ONE FOR THE ROAD」ですし、アリスタ時代の最高傑作だと云っても過言ではないでしょう。売り上げも良くてLP2枚組ながら、全米14位まで上がっています。最後に「BANANA BOAT SONG(DAY-O)」の一節を歌って観客に別れを告げるレイ・デイヴィスが、途轍もなくカッコイイのです。
映像作品としては、ビデオとレーザーディスクと云う現在では滅びたメディアでのリリースでしたが、2001年にDVD化されています。内容はビデオやレーザーディスクと同じなのですが、曲目表記は、1「OPENING」、2「ALL DAY AND ALL OF THE NIGHT」、3「LOLA」、4「LOW BUDGET」、5「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、6「ATTITUDE」、7「CELLULOID HEROES」、8「THE HARD WAY」、9「WHERE HAVE ALL THE GOOD TIMES GONE」、10「YOU REALLY GOT ME」、11「PRESSURE」、12「CATCH ME NOW I'M FALLING」、13「VICTORIA」の、全13曲となっています。映像作品の方にも流石に「YOU REALLY GOT ME」は収録されていますが、「STOP YOUR SOBBING」と「DAVID WATTS」は収録されていないのも、キンクスらしいところです。DVDの日本盤はビクターからリリースされているのですけれど、日本盤にはボーナス・トラックとして、14「COME DANCING」、15「PREDICABLE」、16「STATE OF CONFUSION」、17「DON'T FORGET TO DANCE」、18「DO IT AGAIN」の、5曲のミュージック・ビデオが収録されています。つまり、後に取り上げる1986年のビデオ版のベスト・アルバム「COME DANCING WITH THE KINKS:THE BEST OF 1977-1986」が、曲順は違うものの丸ごと収録されています。ミュージック・ビデオは全てがジュリアン・テンプルが監督していて、どれもが気合が入った短編映画の様な出来栄えです。最初にレイ・デイヴィスが「色んなバンドが現れては消えるけれど、ロックンロールは不滅だぜ!」と云うセリフからして、徹底的にカッコイイのです。もうとっくの昔に廃盤でしょうけれど、期間限定盤で新品が税込み2千5百円と云う、キンクス・ファンにとってはタダ同然の破格の値段で売られていました。中古盤を探せば、定価よりも安い値段で買えると思います。動くキンクスがまとまって観れるのはコレしかありませんので、是非どうぞ。
(小島イコ)
posted by 栗 at 23:00|
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2026年08月12日
レイ・デイヴィスが率いるキンクスは、1976年にRCAからアリスタへ移籍して、それまでパイ時代の1968年リリースの6作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY」から、RCA時代の1975年リリースの14作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THE KINKS PRESENT SCHOOLBOYS IN DISGRACE」まで、9作連続(内2作はLP2枚組なので11枚連続)で試みたコンセプト・アルバムを止めました。それで、アリスタ移籍第1弾で1977年リリースの通算15作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「SLEEPWALKER」は、全米21位まで上がるヒット作となりました。つづく移籍第2弾で通算16作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「MISFITS」は全米40位までしか上がっていませんが、シングル・カットした「A ROCK'N'ROLL FANTASY」は全米30位まで上がる久しぶりのヒット曲となっています。しかしながら、アリスタ側としては前作アルバム「SLEEPWALKER」よりもアルバム「MISFITS」が売れなかった為に、ない袖は振れぬとばかりに、キンクスの次作アルバムは低予算で急いでレコーディングする様に要請しました。全米40位だったならば、RCA時代ならば充分にヒットしたと喜ばれる様な結果でしたが、その辺はRCA時代のどん底状態を知っていたアリスタ側は、シビアに対応しています。当時のキンクスは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター、キーボード)、デイヴ・デイヴィス(ギター、ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)のオリジナル・メンバー3人に、ジム・ロッドフォード(ベース)とゴードン・エドワーズ(キーボード)を加えた編成でしたが、ゴードン・エドワーズがすぐに脱退してしまったので、レイ・デイヴィスがレコードではキーボードも兼任する事になっていました。
そうして、1979年7月10日(米国)・9月7日(英国)に、アリスタ移籍第3弾で通算17作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「LOW BUDGET」が、云わばやっつけ仕事でリリースされたのです。内容は、A面が、1「ATTITUDE」、2「CATCH ME NOW I'M FALLING」、3「PRESSURE」、4「NATIONAL HEALTH」、5「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」で、B面が、6「LOW BUDGET」、7「IN A SPACE」、8「LITTLE BIT OF EMOTION」、9「A GALLON OF GAS」、10「MISERY」、11「MOVING PICTURES」の、全11曲入りです。CDにはボーナス・トラックとして、12「A GALLON OF GAS」米国盤シングル・ヴァージョン、13「CATCH ME NOW I'M FALLING」オリジナル拡張版、14「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」ディスコ・ミックス・拡張版の、3曲を加えた全14曲入りになっていて、全曲がレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスが務めています。ゴードン・エドワーズが参加したのは「LOW BUDGET」だけなので、他の曲ではレイ・デイヴィスがキーボードも弾いています。アリスタ側としては、前作アルバム「MISFITS」からのシングル「A ROCK'N'ROLL FANTASY」が全米30位とヒットしたので、このアルバム「LOW BUDGET」からもヒット・シングルを出そうとした様で、「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」、「A GALLON OF GAS」、「CATCH ME NOW I'M FALLING」、「MOVING PICTURES」、「PRESSURE」と、立て続けに5枚もシングル・カットして、「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」は12インチ・シングルも出したのですが、「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」が全米41位まで上がっただけで、他は全く売れていません。
ところが、なんと、このアルバム「LOW BUDGET」は、全米11位まで上がる大ヒット・アルバムになってしまったのです。いや、内容はやっつけ仕事とは思えない出来栄えで、シングル・ヒットした「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」では大胆にシンセサイザーを導入してディスコ・サウンドに挑戦していたり、無茶苦茶にカッコイイ「ATTITUDE」や「PRESSURE」や「LOW BUDGET」、ローリング・ストーンズを茶化した様な「CATCH ME NOW I'M FALLING」、ロッカ・バラッドの「LITTLE BIT OF EMOTION」等々、聴きどころは満載なのですけれど、シングル「(WISH I COULD FLY LIKE)SUPERMAN」が全米41位止まりなのに、アルバムが全米11位と云う結果だけ聞くと、俄かに信じられません。全曲がライヴ演奏を念頭に置いた内容で、それは次作ライヴ・アルバムで証明されます。世は1970年代末で、パンクやニュー・ウェイヴが全盛期で、1960年代から活動していた、例えばピンク・フロイドとかローリング・ストーンズなどは、若い連中からバカにされていた時代です。ところが、その若い連中が、何故かこの時期に挙ってキンクスの楽曲をカバーしてヒットさせていたのです。それは、ヴァン・ヘイレンのよる「YOU REALLY GOT ME」、ジャムによる「DAVID WATTS」、プリテンダーズによる「STOP YOUR SOBBING」と「I GO TO SLEEP」、ロマンティックスによる「SHE'S GOT EVERYTHING」、ナックによる「THE HARD WAY」などで、特にヴァン・ヘイレンによる「YOU REALLY GOT ME」は全米36位のヒットをかっ飛ばしていたのです。つまり、キンクスによるオリジナル・ヴァージョンは軒並み廃盤になっていて聴けなかったそれらの楽曲が、若い連中によるカバー・ヴァージョンでヒットしていて、だったらオリジナルのキンクスとは何ぞや、となったわけですよ。レイ・デイヴィスは、若い頃に書いた自作曲に救われたのです。
(小島イコ)
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ファミリー劇場 11:50〜13:40
片瀬那奈 AS 羽村真琴
「小杉健治サスペンス 保身」の、今年3回目の再放送です。那奈ちゃんが演じたのは正義感が強い羽村記者で、泉ピン子さんが演じた藤浦元刑事と小泉孝太郎さんが演じた宮下刑事と3人で警察内部の闇に迫ります。羽村記者は渾身の記事を書きますが、揉み消されてしまう結末です。那奈ちゃんが演じた羽村記者との絡みはありませんが、宮下刑事の妻役は紺野まひるさんで、娘役はブレイク前の永野芽郁ちゃんです。
本放送:2015年7月1日(テレビ東京)
(小島イコ/姫川未亜)
posted by 栗 at 13:40|
ACTRESS
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2026年08月11日
1976年にRCAからアリスタへ移籍したレイ・デイヴィスが率いるキンクスは、1977年2月に移籍第1弾で通算15作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「SLEEPWALKER」をリリースして、その移籍第1弾アルバム「SLEEPWALKER」は、全米21位まで上がるヒット作となりました。キンクスが地道に米国でのツアーを行っていた事もヒットの原因ではあったものの、何と云ってもパイ時代の1968年リリースの6作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY」から、RCA時代の1975年リリースの14作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「THE KINKS PRESENT SCHOOLBOYS IN DISGRACE」まで、なんと、9作11枚連続で拘ってきたコンセプト・アルバムを止めて、万人向けのストレートなロックンロール路線に回帰した事がヒットした最大の要因でしょう。アルバム「SLEEPWALKER」は、それまでの「レイ・デイヴィスとその演劇集団」の様なコンセプト・アルバムとは真逆の路線で、バンドも総勢14人の大所帯から5人組に戻って制作されていて、ロックンロール・バンドらしい清々しいアルバムに変貌しています。コレはですね、やはり移籍したアリスタ側から「もうコンセプト・アルバムは止めて下さいね、その為に移籍金としてコンク・スタジオの機材を一新するだけのお金を払っているんですからね」と、釘を刺されたのでしょう。レイ・デイヴィスとしても、いつまでも売れもしないコンセプト・アルバムばかり出していたんじゃアカンな、と思うところがあったのでしょう。そして、1978年5月17日(米国)・5月19日(英国)に、アリスタ移籍第2弾で通算16作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「MISFITS」を、アリスタからリリースしました。
内容は、英国盤のA面が、1「MISFITS」、2「HAY FEVER」、3「BLACK MESSIAH」、4「A ROCK'N'ROLL FANTASY」、5「IN A FOREIGN LAND」で、B面が、6「PERMANENT WAVES」、7「LIVE LIFE」、8「OUT OF THE WARDROBE」、9「TRUST YOUR HEART」、10「GET UP」の、全10曲入りです。米国盤は違っていて、A面が、1「MISFITS」、2「HAY FEVER」、3「LIVE LIFE」米国盤シングル・ミックス、4「A ROCK'N'ROLL FANTASY」、5「IN A FOREIGN LAND」で、B面が、6「PERMANENT WAVES」、7「BLACK MESSIAH」、8「OUT OF THE WARDROBE」、9「TRUST YOUR HEART」、10「GET UP」の全10曲入りです。「TRUST YOUR HEART」がデイヴ・デイヴィス作で、他の9曲はレイ・デイヴィス作で、プロデュースもレイ・デイヴィスことレイモンド・ダグラス・デイヴィスが務めています。CDでは英国盤仕様の全10曲につづいて、ボーナス・トラックとして、11「BLACK MESSIAH」シングル・リミックス、12「FATHER CHRISTMAS」アルバム未収録シングル、13「A ROCK'N'ROLL FANTASY」米国盤シングル・ヴァージョン、14「LIVE LIFE」米国盤シングル・ミックスの4曲を加えた全14曲入りとなっていて、こちらは全てレイ・デイヴィス作です。アルバム「MISFITS」は、全米40位と前作アルバム「SLEEPWALKER」の全米21位よりは売れていませんが、シングル・カットした「A ROCK'N'ROLL FANTASY」が全米30位まで上がる「トップ40ヒット」となっています。キンクスのシングルが全米「トップ40」入りしたのは、1970年の「LOLA」(全米9位)以来の快挙で、アリスタに移籍したキンクスが大復活する予兆が充分に感じられました。
しかしながら、当時のキンクスの内情はガタガタで、前作「SLEEPWALKER」の途中から加入したベースのアンディ・パイルと、1970年の8作目のオリジナル・スタジオ・アルバム「LOLA VERSUS POWERMAN AND THE MONEYGOROUND, PART ONE」以来のメンバーだったキーボードのジョン・ゴスリングが、アルバム「MISFITS」のリリースを前に脱退してしまいました。それらを受けて、旧メンバーだったジョン・ダルトンや、セッション・ミュージシャンがベースを弾いていたり、セッション・ドラマーがドラムスを叩いている曲もあります。相次ぐメンバーの脱退を受けて、レイ・デイヴィスがソロ・アルバムにしようとキンクス以外のセッション・ミュージシャンを起用してレコーディングした曲(「A ROCK'N'ROLL FANTASY」、「TRUST YOUR HEART」、「GET UP」)があるものの、アリスタ側としては売れてきた「キンクス」のアルバムが欲しかったので、結局はキンクスの16作目のオリジナル・スタジオ・アルバムとなった経緯があります。結局、キンクスは、レイ・デイヴィス(ヴォーカル、ギター、キーボード)、デイヴ・デイヴィス(ギター、ヴォーカル)、ミック・エイヴォリー(ドラムス)のオリジナル・メンバー3人に、ベースに元・アージェントのジム・ロッドフォード、キーボードに元・プリティー・シングスのゴードン・エドワーズを加えた5人組となるのですが、ゴードン・エドワーズはツアー後に脱退して、イアン・ギボンズがキーボード奏者として加入する事となります。アリスタ側としては、前作アルバム「SLEEPWALKER」よりも今作アルバム「MISFITS」が売れなかったので、次作アルバム「LOW BUDGET」は低予算で短期間でレコーディングさせています。ところが、そのやっつけ仕事のアルバム「LOW BUDGET」が、様々な要因からバカ売れしてしまうのでした。
(小島イコ)
posted by 栗 at 23:00|
FAB4
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「NO IMAGE」
here is
mia/iko presents
「the diary of nana katase」
A/K/A/ 「COPY CONTROL」
Recording Produced by IKO KOJIMA
Engineer : MIA HIMEKAWA
All voices & instruments : MW-777
(MIA/IKO/TACO/LUNA)
All Songs arranged , written and compoced by
009:栗
(A/K/A/ mia/iko) except where indicated.
with a big help from
001:ANTETSU (from NANAchan OGAMITAI of NO IMAGE),
002:USHIO (from SHiNY ☆ BRADBURYS of NO IMAGE),
008:HITO-WOLF (from MEI-KYO-SHI-SUI),
& 100 = TACO (from Queen of NO IMAGE),
055:PIN (from NEW of NO IMAGE)&
033:KIRI (from SISTER of NO IMAGE),
・・・with their family・・・,
101:NANAMI NARUMI (from LITTLE SISTERS of NO IMAGE),
051:LUNA NARUMI (from LITTLE SISTERS of NO IMAGE),
0101010・・・,& so on:KOYUKI SISTERS #0-#2 with TVC-15,
& 「KOYUKI #3-#5」with TVC15-2!!,
m-G4-MIMI & W-7,W-10-nanaco#1-#3,
ukulele-MIDORI #1-#3 (from LITTLE SISTERS of NO IMAGE),
070 & 077:NEO FLOWER GIRLS (from &'S LITTLE SISTERS of NO IMAGE),
396:pirozhki (from MARQUEE MOON),
099;mayaya
R-157:rina-chan
000:mamma-mia A+C ! &
007:nana-chan
& EVERY***
AND ・・・「∞:my MOTHER = MIAMIA/IKO-CHAN !」
ALL FOR NANA KATASE from the bottom of my heart.
since 2004-8-8
(C) NO IMAGE INC. with LOVE ☆
YES, we're just only the " NANA chan's FAN " .
since 1981-11-7