昨日スル〜してしまった百円の「KISS」ですが、下町レコからの帰り道に買った「BUBKA」を見たら「みうらじゅん」氏が連載で取り上げていたのです。其れで、読んだら「おいおい、此れは違うんじゃまいか?」と思いました。
其れで、二日連続で下町レコへと出掛けたのです。勿論、昨日「イラネ!」とスル〜しまくった「地獄の KISS 百円レコ軍団」を根こそぎ買う為ですよっ。昨日の今日ですけど、何せ「百円レコ」ですから残っているか定かでは在りません。が、居たよ「地獄」が。
当然乍ら在った四作を全部購入、ついでにカーペンターズの二枚組ベストもゲットして、計五作那奈麻衣が壱割引で
「たったの450円」なのです。嗚呼、長生きはするものですナァ。てかさ、、、
「おいおい『BUBKA』(490円)よりも安いじゃまいかっ!」スル〜した昨日は単に「KISS がいっぱいあるナァ」としか認識してなかったのですが、本日買ったら、なな、なんと「アライヴ!〜地獄の狂獣」「地獄の軍団」「地獄のロック・ファイアー」「ラヴ・ガン」の四作でして、もう最高に格好良かった全盛期(1975年〜1977年)の作品群だったのです。当時のあたくしは「14才〜17才」でした。多感な時期ですね。其れが全部「百円(実は割り引きしてもらってるから90円)」と納豆や豆腐みたいな値段なんてさ、中高校生だった此れらの作品が出た頃の自分に教えてあげたいですよっ。「おい、早まるな、其のキッスって連中のレコは今は二千五百円もするけど、未来には全部百円になるんだぞ。昼飯まで我慢して貯めた二千五百円をそんなもんに使っちゃイカン!」と説教したいです、、、
えっと、あたくし当時初めて参加したバンドで「ラヴ・ガン」を歌いましたです。来日公演は田舎だったのでNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」をラジカセで録音し乍ら観て聴いたもんですよ。15年位前に化粧した全盛期のメムバアで来日した時には「20年前の悔しさを晴らすのだっ!」とばかりにドームへ行きましたよ。ええ、そうですよ、僕は「KISS」のファンなのです。
1970年代が、そのまんま「10代」だった僕にとって「KISS」こそが同時代的な「THE BEATLES」だったのだと思います。彼等の日本での代名詞となった「地獄」は本国では二枚目だったけど日本ではデビュウ盤だった「Hotter Than Hell(地獄の叫び)」から来て居るのでしょう。他のアルバムの原題には「地獄」の「じ」の字も在りません。でもね、やっぱ「KISS」と云えば「地獄」なんです。
「キッスは、下品なビートルズ」とかつて「レココレ」の特集で評されてましたけど、実に的を得たコピーだと思います。やっぱ、好いナァ「KISS」、見てくれは歌舞伎みたいで大仰なのに、音は莫迦みたいに単純明快なロケンロールって「ギャップ」が堪んないですよっ。歌詞はお下劣だしね。あたくし、たぶん「KISS」で、こーゆー英語を覚えたのよね。まぁ、10代に夢中になってしまった音楽からは、生涯逃れられないって事なのでしょう。
(小島藺子)