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2005年08月15日

「MVP は川田利明です。」

デビュー20周年記念 蝶野正洋“I am CHONO”DVD-BOX


今年の「G1」が終わったね。いや、お馬さんの方じゃなく、新日の夏の定番イヴェントですよ。15回目で、なんとまぁ「蝶野が5回目の優勝」と云う結末だったけど、シリーズ全体を観ると成功だったんじゃないかな。はっきり云って「G1」までコケちゃったら、新日は終わってしまうんだけどさ。

最後の両国二連戦を前にして、Bブロックは既に其処まで全勝の藤田と、同じく引き分けは在ったけど負けなしの中邑が決勝トーナメント進出を決めていて、両国初日は其のふたりによる直接対決。どっちが予選を首位で通過するか?ってことになったんだけど、ガチでも中邑なんぞがかないっこないうえに、全勝優勝を宣言した藤田に負ける理由は在りません。問題はAブロックで、其の時点で蝶野、川田、天山、永田さんの4人に決勝トーナメント進出の可能性が在ったわけですよ。しかし、蝶野はこう云いました。「藤田!中邑!川田!全部勝つ!オレが優勝だ!!アイアムチョーノ」あたたたた、、、ネタバレしちゃったよ。

結局「蝶野の予言通りの4人によるトーナメント」となったわけですが、同点ながら川田に直接対決で勝って居る蝶野がAブロック首位となります。此れで準決勝で待望の「藤田 vs 川田」が実現することになりました。となると、優勝は、、、準決勝で負けた中邑と、蝶野が何かこそこそと話して居たのは御愛嬌。対して、川田の負けっぷりはもの凄かったね。三沢戦など、どっかに吹っ飛んだよ。

決勝はこれまた蝶野の予想通り、藤田との対戦です。「炎のファイター・スロー・ヴァージョン」で先に入場した藤田に対して、なんと蝶野は「橋本のテーマの前奏」を付けた自分のテーマ曲で入場。ありゃりゃ、そーゆーことかい。

さらに「闘魂三銃士の技を駆使」し、勝利した後のインタビューで「ハシモトー!」と叫ぶと、場内には「爆勝宣言」が流れると云う、絵に描いたよーな感動的な結末です。

普通に考えれば、藤田が全勝優勝して当たり前の大会でした。けれど、現在の状況で「最も感動的な演出」は此れしか在りません。「だからプロレスはダメなんだっ!」なんて野暮なこたぁ云わないで下さい。何故なら、あの藤田が「負け試合でマジ・モードになっていた」んですからね。対戦した中西や川田の実直な負けっぷりが、あの藤田の心を動かしたんじゃないかな。当然のことだけど、蝶野も素晴らしかった。橋本を思う気持ちが、必要最低限のアピールで留めたトコに感じられた。「橋本の件」が無かったら、「蝶野の優勝」って「絵図」は、無かっただろう。だから、今年は此れで良かったんだ。あたくし、ナンダカンダ云っても、素直に感動してしまったよ。泣いたよ。まだまだ、プロレスはイケてますよ。

でも、もう「橋本で興行を打つ」のは、やめて欲しいな。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 21:59| KINASAI | 更新情報をチェックする

2005年12月12日

「新日本丸撃沈寸前」

新日魂 [DVD]


新日本プロレスは、このまま消滅してしまうのだろうか?猪木が株をユークスに売却し、新日は「ゲーム会社の子会社」になった。まぁ、放っといたら倒産していたのだから、仕方無いんだけど、此処に来て来年の「最後のドーム興行か?」と云われている大会の発表済みのメイン・カードが変更になったのだ。

「ブロック・レスナー vs 藤田和之」の IWGP 戦は、1・4東京ドームで最初に発表されたカードであり、はっきり云って「売り」は此のメインしかなかった。他は武道館、いや後楽園ホールクラスのへぼカードしか組めなかったのだよ。その唯一の目玉カードがふっとんでしまったの?ぽかーーん。「テケツを買わなくって、本当に好かったっ!」

理由は「藤田がドタキャンした」ってことらしい。で、代役は中邑に簡単に決まってしまった。なんだこりゃ?藤田は猪木事務所所属で、猪木がオーナーではなくなった為、プロレスなんかやらせないで大晦日の総合格闘技大会へ出した方が旨味があるってことか?いや、そりゃそーだな。「小川 vs 吉田」なんか、ギャラ5億円だって云うもんね。でもレスナーも「猪木事務所との契約」なんじゃないの?どーゆー「アングル」なんだ?てか「レスナー vs 中邑」がメイン?なんで?最後のドームも捨てたわけ?なんか訴訟も起こされていて、下手すりゃレスナーも出れないかもしれないじゃん。あはははは。

そもそも、今の新日にレスナーの相手になる奴なんていないじゃん。サップでも呼べよ。A-トレイン引き抜いたんだから、あいつでええよ。この際、小橋を借りて来いよ。それを、中邑って。正しく「ジョブ」の「消化試合」じゃん。ファンを舐め過ぎでしょ?はあ?「永田さんのセコンドに嶋大輔」って、なんじゃそりゃ。「金本も退団?」あらら、、、沈没船か?

「1・4」は、「最後のドーム大会」じゃないな。「新日の最期」だ。ありがとうプロレス!ありがとう新日本!!とほほ。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年01月05日

「どうってことねえよ」

猪木イズム DVD 新闘魂伝説


大晦日の格闘技は、ほとんど記憶に残っていません。まともに観たのは「吉田 vs 小川」くらいかな。小川は面白かったなぁ。あの勝敗が逆だったら、どっちも悲惨なことになっていたでしょう。ヒョードルや吉田に負けるなら兎も角、「インリンさまにも負けてしまった」小川に負けて引退した橋本さんがエースだったのが、かつての新日だよ。それがどうした?

そうそう、マケボノちゃんは「ど素人」にも負けたんですってね。幾らお祭りでも、土俵が違っていても、「プロレス大賞」で新人賞とベストタッグ賞の二冠に輝いた選手ですからねぇ、やっていいことと悪いことってのもあるでしょうに。じゃあ、マケボノちゃんにジョブやってるプロレスラーは「ボビーより弱い」ってことになっちゃうのかしら。

「ヒロ斉藤を、なめんなよ。」

で、1・4 ドーム ねぇ、つまんないですねー。深夜とは云え、よくもこんな下らないもんを4時間近くも放送したもんだ。でも、もしも大晦日に此れをやってたら、あたくしは新日を観てしまったんだろうなぁ。プロレスはプロレスなんだよね。今の新日は「どーしよーもねーざんす」だけど、だったら PRIDE や K-1 が、かつてのプロレスほど面白いかって云えば「うーむ」なんですよ。はっきり云って、つまらん。

ブックだのアングルだのと「最初から小馬鹿にしてプロレスを観てしまう世の中」になってしまったのですけど、見方が根本的に違ってるんだよなぁ。確かに「今の新日はつまらん!」しかし、ホントにカラクリを見破っているのかい?ノアやドラゲがそんなに面白いのかい?なんでプロレスラーの耳は、あんな風になってるんだい?何故にライガーは、あんな着ぐるみみたいなもんを着て闘うんだい?小川はどうして関節技を使わなかったんだい?山本キッドは、ホントにガチで三沢さんに勝てるのかい?

12人タッグってひと多過ぎでわけわかんねー、永田さんと村上おもすれーっ、けどなんでジュースやるかね、あにきは辞めたきゃ黙って辞めればええのにな、ドラゴン殺法でスリーパーって晩年の技を使う天才児もアレだけど、蹴ってばっかの柴田もボケだなぁ、受けの天才児ですか、21世紀のプロレスってぇのは20年前の「藤波 vs 前田」にも及ばないもんなのかい?上井いらね、中西もあの事件さえなけりゃなぁ、って普通なら(自主規制)、IWGPタッグ、単純に長過ぎです。レスナーつえーってか、元祖・神の子よえー、てか負けといて何よ?あのコメント・・・レスナー大人だ、高田も大人だし組長も山ちゃんも船木もみのるもみんな大人だ、前田こそコトナだ、ま、そこがええわけだが。

「猪木が悪い!」「猪木の爪の垢を飲め!」おい、東スポさん、ホントはどっちなのさ?って、両方なんだよな。それがプロレスなんですよ。実に勿体無いなぁ、新日くん。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年01月10日

「そのまんまの役どころだ。」

PRIDE GP 2004 決勝戦 [DVD]


小川、ドラマで「ハッスル×2!」…12日スタート「小早川伸木の恋」
(サンスポ、記事消失)


以下、引用。

『格闘家、小川直也(37)が12日スタートのフジテレビ系「小早川伸木の恋」(木曜後10・0)に出演することが9日、分かった。唐沢寿明(42)扮する外科医・小早川伸木の勤務する大学病院に、診察を受けに訪れるプロレスラーという、そのまんまの役どころだ。

小川本人も昨年大みそかの「PRIDE男祭り2005」で、吉田秀彦(36)と死闘を繰り広げ、左足首をケガしたばかり。このほど都内の病院で行われた撮影現場に、松葉づえをついて現れ、負傷した左脚にはギプスが巻かれていた。その姿は患者そのもので、リアル感が漂っていた。

注目の出演シーンは、病院のロビーで小川に気付いた患者たちが次々と集まり、小川コールが巻き起こる。それに応えた小川が患者全員と「ハッスル!! ハッスル!!」と騒ぐ−というもの。

喜多麗子プロデューサーは「ヒーローで親しみを感じられるアイドル的な存在の方がいいなと探していた時、小川さんの名前があがってお願いしました。試合を控えた昨年末にオファーしたんですが、ケガした直後に出演を快諾していただきました」と驚いていた。

小川は「本人役と聞いて困りましたが、自然体で楽しくやれました。リアルな演技だったなぁ」と大満足。ただ、ケガについては、「靭帯(じんたい)を2本やられて、くるぶしにひびが入っているので、良くないです」と答え、精密検査はこれから受けるという。この模様は第3話の26日に放送される。」


引用、おわり。

「その姿は患者そのもので、リアル感が漂っていた。」って・・・そりゃそーだ。「靭帯(じんたい)を2本やられて、くるぶしにひびが入っているので、良くないです」って云ってるじゃまいか。本物の患者だよ。

「試合を控えた昨年末にオファーしたんですが、ケガした直後に出演を快諾していただきました」って、つまり、アレか?小川は「役作りの為に敢えて吉田に足を折らせた」のか?プロレスラーの鑑だな。感動したっ!!

そんなにまでして、那奈ちゃんとの再共演に賭けてくれたのかっ、カンドーしたっ!!(小川は既に「新宿暴走救急隊(2000 NTV)で片瀬クンと共演しております。其の時の役柄も「格闘家」でした。)いやあ、涙が出たぞ。ん?絡みなしか?そりゃ残念だなぁ、実に勿体無い。

つーか、あたくしのヒーロー小川直也さんに告ぐ「ドラマよりも先に、精密検査を受けなさいっ!!」すべてを肥やしとするプロレスラーは強いんだってのはええよ、でもな、少なくともあたしは益々「なんで関節技を使わなかったんだ?」ってあたりから沸いて来た「何か」を感じてしまうぞ。こんな展開は、一寸出来過ぎだな。いいのか?これで。ねえ、小川、応えてよ。

「吉田は、ホントに、強かったのかい?」


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年01月29日

「そこで『永久電気』ですよ。」

新日本プロレス「崩壊」の真相 (宝島社文庫)


「新日」の契約更改が話題になっています。ん?「新日」ってなんだって?ごめんごめん、ちゃんと「新日本プロレス」って云わなきゃ分らないよね。え?「新日本プロレス」って知らない?そーかぁ、そーだよね。

兎にも角にも、このところの話題が契約更改ばっかだってのが終わってますね。日本のプロレス団体で契約更改を公にしているのは「新日」だけですが、「蝶野クラスでも年棒4千万弱」ですし、しかも蝶野は数年前から「実質的にはフリー」なんだもんね。昨年はついに身売りしちゃったし、怪しげなスポンサーの話もあって、いよいよ潰れるんじゃまいか?って時ですから、今回は大荒れになるだろーと予想されておりました。

現在のところ、西村、吉江、成瀬、竹村、後藤達俊、ヒロ斉藤、井上亘 、長尾、安沢(引退)と9人が退団し、ブルー・ウルフ、柳沢もフリー契約、田中、山口の両リングアナ も退社と「沈没船さながらの状況」です。「2ちゃんねる」の「新日スレ」も祭り状態で、スレ消費が数時間で進行中。個人的には後藤とヒロの退団は哀しいし、こんな時にクロネコちゃん(ブラック・キャット)が亡くなってしまったのも残念です。

『新日本プロレス「崩壊」の真相』なんてムック本も出ていて、今読んでいますけど、ぬるーい内容です。危機感なんて伝わって来ないよ。「2ちゃん」の方がマシだな。

後藤が退団前の第一回交渉で保留して「50%カットなんて酷過ぎる。高齢者にあんまりな仕打ちだっ!」って云ったのには、悪いけど爆笑しました。確かに後藤選手は実力もあるし仕事も出来たけど「高齢者」って、、、狙い過ぎ、本気で云ったなら「神」発言。でも、こーゆートコで面白いことが云えるってのが、昔気質のいいプロレスラーなんだよ。かつて「猪木を日本刀で斬り殺す!」と云った漢だもん。なんてったって「殺人バックドロップ」の使い手だもんね。相手は蘇生して議員せんせいになっちゃったけど、どーせなら(ry

で、こーゆー危機的状況で昨日から新シリーズが開幕したわけですが、深夜放送された「ワールド・プロレスリング」は、あろう事か「中邑特集」とかいって、「イタリア娘に誘惑されてにやにやする神の子」だの、神の子が語る「プロレスは総合に負けないもんっ!」(根拠なし)だの、、、えーと、あのね、試合を流せよ。

もー珍日はダメぽ、ノアだけはガチ、と思い見てみると、6人タッグでケンスキーはムシキング・テリーとの対戦を拒否しました。理由は「息子がファンだから」なんだって。すげー、ガチだ、、、とほほ。

あ、長々と一般社会人の方々にチンプンカンプンなことばっか書いてしまったな。

「どーですかぁーみなさんっ!」

「みんな、ありがとぉーーっ!!」

うん、やっぱ、「 猪 木 が 悪 い 」


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年05月06日

「稲妻レッグラリアット炸裂!!」

最強のプロレス団体UWFインターの真実―夢と1億円 (BLOODY FIGHTING BOOKS)


3日、代々木「HERO'S」の会場にタイガーマスクを被った男が出現、その入場テーマや体格から「桜庭和志」ではないか?と大騒ぎになり、翌4日には谷川将軍様、前田SVと共に、素顔で桜庭が会見し、仰天の「PRIDE」から「HERO'S(よーするに「K-1」)」への移籍が発覚しました。

東スポは「代々木でシウバを見たっ!!」などと「イズム炸裂の煽り」で「KとPの仁義なき引き抜き合戦スタート」と書き飛ばし、翌5日に「無差別級トーナメント」を開幕する PRIDE 陣営も会見を開き、猪木から離れたはず(タコちゃんねるの実況は酷過ぎる)の「野獣」藤田が「全面戦争勃発です」と「猪木イズム丸出しの挑発コメント」を出す始末。いや、あたくしは好きなんだけどね。

桜庭は確かに、PRIDE をメジャーにした功労者だけど、リアル・ファイトでの全盛期は、とっくに終わっています。このまま PRIDE で、明日なき闘い(はっきり言えば「噛ませ犬」になってしまいかねない状況だったと思う)をつづけるよりも、未知なる相手との邂逅を願ってしまうのは、致し方ないことでしょう。

そんなことよりも、この引き抜き(いくら否定しても、そうとしか言えません)は、あまりにも「プロレス的」ですね。PRIDE 側でも、ミルコやハント、そして今回の藤田を取っているわけで、いや、もともとヒョードルもノゲイラも、前田がリングスで発掘した選手だし、昨日散った「世界のTK」も前田の弟子ですからね。

もはや、本当に「猪木の時代ではない」のだけれど、前田や高田が前面にいる限り、あたくしは「プロレス者」としてしか総合格闘技を見れません。そして、それらから「プロレス」の匂いが消えることは、おそらくないでしょう。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 20:49| KINASAI | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

「プロレスは、真剣勝負です!」

U.W.F.International 最強伝説 vol.2 1995-1996 [DVD]


「桜庭和志がノア参戦を視野に入れていた」との「東スポ」報道を見ると、如何に「新日本プロレスが凋落したのか」を思い知らされる「GW」でしたけど、皆さま健やかに過ごされていますでしょうか。

リアル・ファイトを売り物にしている「PRIDE」から転出し、憧れのプロレス回帰をも望むのであれば、自ずと本流である「新日」と言う名が出なければならないわけですが、もはや桜庭には「あらゆる面で全く魅力を感じない団体」になってしまったのですね。

藤田もレスナーとの「IWGP戦をドタキャン」し、DSE(PRIDE)とFEG(K-1)の激しい争奪戦の末に「PRIDE」を選択し、5日の無差別級トーナメント一回戦では「もっともプロレス的な大逆転勝利」を収めました。猪木イズム炸裂の試合展開は、かつて「PRIDE」で闘っていた頃の小川も同じでした。それを観て、やはり「PRIDE」にも筋書きがあるなどと言いたいのではありません。藤田には、「劣勢を演じる余裕があった」と思うだけです。

彼が「PRIDE」を選んだのは、金銭面での破格な条件もあるでしょうけど、「K-1」でのサップ戦やイブラヒム戦が評価されなかった事実も大きかったのでしょう。ガチで勝っても認められないんじゃ、やってられませんよ。負けた「ヒョードル戦」や「ミルコ戦」の方が有名なのですから、藤田は「PRIDE」向きなのでしょう。

そういえば、現IWGP王者のレスナーすら、K-1のラスベガス大会に登場し「サップでもホイスでも、かかってきなさい」と「とんちんかんな挑発」をやらかしてました。今更、サップやホイスに勝っても仕方無いのになぁ。

多くの「プロレス暴露本(ほとんどが新日関係)」が出版されるのは、まだ其れらに「ニーズがある」からです。落日の新日を「ヤヲ」のひとことで貶めるのは簡単ですし、それはかつて猪木が「ウチはストロング・スタイルだが、全日はショーマン・スタイルだ」と馬場さんを批難していたのと変わりません。佐山も前田も高田も小川も藤田も、猪木の弟子であり、同じ様にライバルとの比較でしか優劣を語れないのかしら。猪木には、アリ戦とペールワン戦が「ガチ」だったと言う「最後の砦」もありますからね。あのミスター高橋ですら「猪木さんは本当に強かった」と言わざるを得ないのですよ。

てか、猪木の場合「筋書きを超えたところまで行ってしまう面白さ」もありましたね。かつてドン・ナカヤ・ニールセンが語った「猪木は世界最高のショーマンだ」ってのは名言ですね。

例えばさぁ、高田がいくら「ヒクソンとはガチだった」って言っても、負けたんじゃダメなんだよ。それなら、ニールセンに(勿論ガチではないけど)勝った前田の方が信頼出来るんじゃまいか?ま、高田も北尾に勝ったりしてるけどさ。ブック破りの不意打ちで勝ったのを「リアル・ファイト」を実現した、なんて言われてもなぁ。

ま、面白ければええんですよ。プロレスは本当は面白いんです。面白いのだけ残れば、それがどの団体だろうがかまいません。「ニューリン様が最強!」でも、もうええじゃまいか。

ドキドキさせてね☆


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年05月17日

「移民の歌」

Led Zeppelin III


ボブ・サップが14日(現地時間13日)の「K-1 オランダ大会」で行われる予定だった「アーネスト・ホースト戦(彼の母国オランダでの引退試合)」を、直前でボイコットしたことが、最近のバトル面の一番の話題になっています。なんだかなぁ。あたくしはTV中継中に「片瀬クンの昔のドラマ」に夢中になっていたので、観ていません。最近はプロレスも総合格闘技も、TV中継すら思い出さないと観ない様になってしまいました。

さて、此の「サップのドタキャン問題」が「アングルじゃないか?」と云う片もおられる様ですけど、全く練習していない解説者のピーター・アーツが代役で出たのだから、ガチなんでしょう。ホーストもアーツもオランダの英雄なので、観客はカード変更を最初は喜んだらしいのだけど、結局「あまりの塩試合にブーイングが飛んだ」と云われています。ま、あんまり興味はないんだけどさ。

てかね、あたくしは、1985年12月12日の宮城県スポーツセンターにいたんですよ。そうですよ、あの「超獣」ブルーザー・ブロディを観にいったのよ。なのに、彼は仙台に来なかったんですよ。「IWGPタッグリーグ戦」の決勝戦が、仙台で行われるって云うことから「変だな?」とは思ってはいた「捻くれたプロレス者」ではありましたけど、まさか優勝戦に出るブロディとスヌーカがボイコットするなんてなぁ。

あのですね、リーグ戦の星取りで「ブロディ・スヌーカ 組」の決勝進出が確定していて、同点2位の「猪木・坂口 組」と「藤波・ケンゴ 組」で決勝進出戦をやって、勝ち上がった方が「ブロディ・スヌーカ 組」とやるってことになっていました。だから、猪木かドラちゃんの試合をふたつ観れるわけですよ。美味しいよね。しかも、UWFが乗り込んで来ることも決定していましたので、前田や藤原も来てくれるんじゃまいか?なんて甘いことまで考えていたのです。

でも、肝心なブロディすら来なかった。あたくしは「暴動」の悪寒にガクブルでしたよ。もう、それくらいしか楽しみはなかったって位に、落胆していました。「地方をなめるなっ!」「ブロディを出せっ!」とヤジが飛ぶ中、本来なら「決勝進出戦」が「優勝決定戦」になって、藤波が「ドラちゃんスープレックス」で猪木から初フォールを奪い優勝と云う感動的な結末となったのでした。そりゃ、もう、それしか手はなかったよな。ミスター高橋の「嗚呼!オレはみっつ叩いてしまったっ!何て事をしてしまったんだっ!!」と云う「猿芝居」に、「ダメだ、こいつ、、、。」と思ったもんですよ。

ブロディはその後もボイコット事件を起こして、当時「ゴリゴリの新日派」だったあたくしは、結局「彼を生観戦出来なかった」なぁ。サップなんかどーでもええよ。あたくしのブロディを返して下さい。20年経っても悔しくてたまらんわ。ぷんすかぷんぷんっ!!


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年06月06日

「Pちゃん崩壊」

泣き虫 (幻冬舎文庫)


流石、IQレスラーは賢いな。残業で東スポが買えなかったのだけど、日刊スポーツが「フジテレビが PRIDE 放送契約を一方的に電撃解除!!」なる「おら、なんだかわくわくしてきたぞ」な記事を載せていました。道場開きした日に通告する「鬼の所業」に、「事の重大さ」が感じられますね。それにしても、おねえちゃんと記念撮影してはしゃぎまくる阿呆を掲載し「この二時間後には、、、」って、底意地悪くてサイコー!だったな。「日刊の記者も嫌な目に逢っていた」んだろうね。

「総合格闘技」なんて言ったって、所詮は「プロレスから派生したジャンル」です。地上波TVが打ち切りになったら、おしまいですよ。館長が逮捕されても、キッドがオイタをしても、Kちゃんの方の中継は切られませんね。つまり、「もっともっと悪いことをPちゃんはやらかした」んですね。興行ひとつに「10億円ものお金がタコちゃんねるから放送権料として出ていた」って、それがもう出ないのね、もうヒョードルもミルコもノゲイラも呼べないね。オワタ、Pちゃん、お疲れさまでした。

「おい、プロレス!地道にがんばれよ。」


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年06月08日

「八百長野郎!」

八百長★野郎 (kamipro books)


「八百長野郎!」と北尾になじられた、ジョン・テンタちゃんも亡くなってしまいました。42歳ってさ、みんな急がないでよ、、、

さて、PRIDE 最後の足掻きが始まったようですね。榊原社長の会見は、よーするに「「週刊現代」が事実無根の記事を書き続けたので、タコちゃんねるがそれを気にして放送打ち切りを決めたのであって、Pちゃんは被害者だし、タコちゃんねるも騙されているだけの被害者です。記事に書かれた様な事実は全くないし、命懸けでPちゃんを守るっ!」ってことみたいだな。よし、命懸けてもらおうじゃないか。今度こそ、森下前社長の遺志を継ぐってか、おせーよ。

あのね、ホントに「白」ならタコだってこんなこたぁせんだろ?「DSEに関わった人間は、他の番組にも今後は使わない」とまで言っているのですよ。おいおい「小早川妙子の恋」に小川が出ているけど、DVDや再放送は大丈夫なんだろうな?榊原は責任取れるのか?PRIDE だけの問題じゃないんだぞ。

闇社会が興行には付きもんだって言えばそれまでだけど、Pちゃんの場合「PRIDE の怪人」なんて御仁までうろちょろしてたんだから「真っ黒」じゃないのよさ。興行収益とスカパーのPVだけでやっていけるわけないじゃない。ファンが600人集まったって、そりゃ無料で選手に逢えて写真撮れるんなら、暇なニートは集まるだろ。

ヒョードルはもう来ないんだろうなぁ。ミルコもシウバもみんなドタキャンするかもな。吉田や藤田だって、どうなるか分らんよ。しかし、高田は「団体バスター」だな。今回の件は、「UWFインターの崩壊」と同じに見えるよ。猪木がしゃしゃり出て来たのも笑った。

「おまえは、他人の心配している場合じゃねーだろ?」

ま、それが猪木なんだけどね。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年06月21日

「断末魔!オールスター最終血戦」

PRIDE 男祭り 2005 -ITADAKI- [DVD]


やっと出てきました「(青春の)ザ・エスペランサー」こと「泣き虫」高田、ふんどし姿のケツに火がついて「プロレス復帰」ですよ。あ〜あ、もうダメポ。

「帝王・高山」も復帰しますよ。カッキーが引退しちゃったからなぁ、高山の「悲壮な決意表明」はマジですよ。思い出つくりで終わるのか、もう一波乱起こしてくれるのか、でも、やはり「全盛期は過ぎた」と思わざるえませんね。

で、ついに「蒟蒻社長」こと、「マッチョドラちゃん♪ぽやよ〜ん♪」が、新日に辞表を提出っ!!退団した「無我」仲間の西村や吉江、さらにケロなどと新団体を旗揚げする模様です。

「無我」は好きでよく行ったなぁ、しみじみ。あの頃の西村は「イラネ」だったけどな。

あのね、おまえら、もう何もかもが、遅すぎるんだよ。

でも、足掻いてくれ。もっともっと、もっとだっ!!



初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



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2006年08月03日

「幻の右、炸裂!!」

神様ありがとう俺の人生 (新装版)


20年前「猪木 vs スピンクス」のレフェリーをやった時には、「過去の栄光をすべて捨てた」と思えた「ガッツ」だが、本人がやはり本当は凄いのか、はたまた世の中が完全に発狂したのか、定かではないものの、いつのまにか「ガッツ神」と奉られる存在になっていましたよ。以前から「亀田は養殖もの」などの「ガチ発言」をくりかえして来た彼に、昨夜の世界戦は、はたしてどー映ったのか?

「まいったね。なんでこの人が勝ちなの」

「亀田兄弟は人気があるかもしれないけど、この試合で勝てるのなら、ボクシング界は何をやっているのかと思われる。日本人は立っていれば、チャンピオンになれるの?全世界のボクシング関係者に見せて、判定してもらえばいい」

「日本のボクシングはタレント養成所ではない。これがまかり通るなら、僕はボクシング関係の肩書は何もいらない」


ガッツ、ガチすぎ。幻の右、出しすぎ。

弟さんたちは分らないけど、興毅くんは、決して弱い選手ではないと思います。「今回は負けたけど、一生懸命頑張ったし、次回はきっとチャンピオンになれるよ。」って展開で良いと思うのですが、どーにもこーにも、そーゆーわけにはいかないらしいです。

太陽の天才児が IWGP 王者になったよりも、ずっとずっと大変なことが起きているのでしょうね。相手のランダエタさんなんて「亀田は弱い。でも判定に抗議はしないし、また日本でやりたいなら喜んで再戦したいな」なんぞと言ってますよ。よっぽど「ええ仕事」だったんだね。

ま、彼は今回の試合やその後のインタビューを観る限り、まだまだ子供だし、所詮は「傀儡」なので「可哀想だな」とは思いますけど、もう「拳闘まで終わってしまう」のかしら?

プロレス者にとっては、益々「楽しい時代」になりそうですナ。そうそう、「伝説」は、ガッツさんみたいに「まわりが作り伝えるもん」だと思いますよ。自分で「伝説、夢の始まり」って、、、

「カメ かわいいよ カメ」


以下、毎日新聞さんより参考資料として、引用しときますね。何か、批判的な記事がどんどん消されているので、きょわいけどね☆

「亀田興毅:立ち上がりにダウン 判定に疑問の声も」

 立ち上がりにダウンを喫した「浪速乃闘拳」が、粘りに粘って世界タイトルを手にした。2日、横浜市の横浜アリーナで行われたプロボクシングWBAライトフライ級王座決定戦で、判定勝ちした亀田興毅選手(協栄ジム)。強気のパフォーマンスで話題を振りまいてきた人気者のファイトに会場は大きな盛り上がりを見せたが、ジャッジの判定は、2対1と割れた。相手のフアン・ランダエタ選手(ベネズエラ)が有利にも見えたことから、疑問の声を上げるファンや専門家もいた。
 
 テレビで観戦した元WBCライト級チャンピオンのガッツ石松さんは開口一番に「まいったね。なんでこの人が勝ちなの」と判定に不満を示した。ガッツさんの判定では、ランダエタが7ポイントもリードしていたという。

 そのうえでガッツさんは「亀田兄弟は人気があるかもしれないけど、この試合で勝てるのなら、ボクシング界は何をやっているのかと思われる。日本人は立っていれば、チャンピオンになれるの? 全世界のボクシング関係者に見せて、判定してもらえばいい」と首をかしげた。さらに「日本のボクシングはタレント養成所ではない。これがまかり通るなら、僕はボクシング関係の肩書は何もいらない」と怒っていた。

 漫画家のやくみつるさんも「非常に不愉快なものを見た。実況も最後の方は負けモードだったし、こういう判定になるとは。判定後の(亀田選手の)態度も疑問。あの場では勝者の振る舞いをしないと格好がつかないところもあるだろうが、大口をたたける試合内容ではなかった。態度を改めるべきではないか」と厳しく指摘した。

 一方、元WBAジュニアミドル級王者、輪島功一さんは「亀田選手は前半、悪かったが、中盤から盛り返してがんがんに攻めて最後までよく頑張った。引き分けかなとも思ったが、勝ちに値する戦いぶりだった。(苦戦の理由は)今までやってきた相手とあまりにも差がありすぎ、(戦い方を)考えていなかったこと。これからは世界王者。どんな相手ともやらないといけないのだから、よく考えて戦わないと」と一定の評価を与えた。

 ▽亀田興毅選手の話 KOばかりだったから、判定は緊張するなあ。最初、(判定で)ランダエタの名前が挙がって「やばい」と思ったけど、手元にベルトがあるからなあ。



>手元にベルトがあるからなあ。
「ぽか〜ん」悪役プロレスラーでも言えない迷言?え、えーと、気を取り直して、「共同」さんのガチンコ記事も、残しておきますね。


「亀田自身も傷つく判定・説明できない奇妙な採点」

 ボクシング界の救世主になるはずの亀田3兄弟の長兄、興毅が不可解な判定で王座に就いた。初の世界戦は完敗の内容だったが、非凡な素質も随所に示した。今後の奮起、成長が十分に期待されただけに、だれもが首をひねる判定勝ちは、亀田自身を傷つけることになった。

 5年以上前から「亀田少年」のボクシングは、地元大阪で話題にはなっていた。亀田は少年時代からの強烈な個性と実力を見込まれ、テレビ局の大がかりな支援も得て東京に進出。一気に人気は“全国区”になり、テレビとの「タイアップ」で認知度を上げた。

 子どものころからトレーニングを積んできた大阪のグリーンツダジムから東京の協栄ジムに移籍した昨年4月が節目となった。グリーンツダ側は「最低落札価格3000万円で入札にかける」との方針を示し、これに応じた協栄ジムが東京のテレビ局と連携して「スターつくり」に乗り出した。テレビ局の担当者は「これまでにないキャラクター。ファンへのサービス精神も実力もあり、魅力的な世界チャンピオンになると考えた」と先行投資を説明している。

 ホープを売り出すために、弱い相手を選んで実績を上げさせ、話題を提供するのは興行界の常識。亀田もその路線に乗ったかのようにみられ、「弱い相手とばかり戦っている」などと批判を浴びた。しかし、連勝記録の中身は鮮やかで、パンチの切れも将来性は十分。亀田自身は「ニューヒーロー」の資格を、十分に備えていた。

 2―1と割れた判定は、どんな作用によってもたらされたかは不明だ。しかし誰が見ても、負けたと思った選手の「勝利」は、ボクシングへの信頼性を損なう。

 亀田の人気上昇に伴い、全国のジムでは小中学生の練習生が急増しているという。元世界フライ級王者でもある花形ジムの花形進会長は「殴り合う競技。やらせたがらない親が多いが増えている。これも〃亀田効果〃なのかねえ」と期待していた。そんな子どもたちに説明できない「奇妙な採点」だった。〔共同〕



初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 01:05| KINASAI | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

「MVP は、当然『コジマ』です。」

小島聡 COZY LIFE [DVD]


佑ちゃん(おいおい、、、)と田中くんの二日間に渡る「爽やかな死闘」(なんじゃそりゃ?)は、感動しましたね。同世代の亀田大毅くんも、大いに心を打たれたようです。

曰く「野球はよう分からんが、投げ抜くのはつらいやろ。再試合だけに、ちょっと心配だったんや。 たぶん2人ともおれの試合、テレビで見て、ろくに寝てないはずやろ!?『亀田のボケぇ』と思ってるかも知れんでぇ」

すぎょい!亀田弟は「(お笑いの)天才」かもしれない、お塩先生を継ぐのはこいつかもな。

と旬のネタを枕に、本題に入るわけですが、今年はいつのまにか「G1」が終わってましたよ。最終日は「G1史上初めて優勝戦が超満員にならなかった」とのことです。一年前に「はっきり云って「G1」までコケちゃったら、新日は終わってしまうんだけどさ。」と書きましたが、ついにその時がやって参りましたよ。

優勝戦は「テンコジ」対決だったのだけど、先日TVでやっていたので(片瀬那奈ちゃんを観た流れで起きていて)観ました。

新日を離脱して4年、小島聡は恐ろしいまでに成長し「本物のプロレスラー」に変貌していました。それは、昨年の2月に同じ天山コロスケとの一戦を制し、史上初の「四冠」に輝いた時にも「はっきりした」ことだったけれど、その後も小島は常に進化していたのだなぁ。それに比べて、天山ときたら。てか、新日ときたら。嗚呼、、、。

決勝は「完全に小島の試合」でした。ひとつひとつの技に魂がこもっていて、説得力充分。どう贔屓目に観ても、天山の勝ちなどありません。しかし、ラリアートをモンゴリアン・チョップで返し、唐突に優勢になっての逆転勝利ってことになってますので、まぁそれはええんだ。

問題は、フィニッシュを「天山がまたしてもスタミナ不足でふらふらになっていて失敗」しちゃった点ですよ。「負ける気まんまん」でいる小島も、流石に怒って「カウント1」で返すと、解説の山ちゃんも「足元がふらついてしまいました、、、」と呆れかえる始末。そこで機転がきく奴なら、とっくに天山はトップに立っていたわけだけど、実直真面目な彼は、あろうことか「フィニッシュ技のやり直し」をやってしまったのです。あ〜あ。今度こそはと「完全に死に体となった」小島は、鮮やかに脳天からマットに叩き落とされました。素晴らしい負けっぷりだったぞ。

 「 天 山 優 勝 お め で と ー っ ! ! 」
(ココらしく、白々しいコメント)

さて、永田さんは会社の方針に逆らって「BML」に参戦したのですが、当の「BML」がおかしなことになってしまったようです。柴田が離脱し、村上と上井も分裂って、いくら「UWF」を雛形にしてるって言ったって、展開早過ぎで、スケールちっちゃ過ぎ。

ノアを中心とした統一機構「GPWA」も発足し、当然ながら新日は「蚊帳の外」です。「KP」も含めて、益々混沌とした状況ですね。ま、なんにしろ、今のプロレス界は、コノ永田さんの発言がすべてでしょう。

 「 小 島 さ ん と や り た い 」 


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 23:33| KINASAI | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

「アントニオのうた」

スリーピング・ジプシー アメトラ


東スポで知って、行ってみましたよ。猪木のブログ。

「一寸先はハプニング INOKI'S BLOG」

流石に猪木信者のあたくしでも、ホントに本人が打ち込んでるとは思わないけど、此の「支離滅裂」な言い回しは、紛れも無く「イノキ」だ。

「ブログを書き込もうとしているが、まだ付き合いで出先だ。また後で書き込むよ。じゃー」
( 「今まだ出先」2006-11-23 (01:20) より引用。)

「と言う事で昨日も言ったように、イノキブログの本格発信ダー!!昨日はですね〜東京スポーツの取材で俺のブログの思いについて語ったよ。これから本当に世界に向けて発信して行く事をな。でも本当に毎日が忙しいぜ。昨日なんか?というか厳密に言うと今日は朝の4時と言う事で、銀座から六本木と言う事で、付き合いも大変だよ。今はダウンタウンという番組の出演で、テレビ局に向かっている最中だ。それではいい休日を・・・元気で!!」
(「朝の4時までダーっ!!」2006-11-23 (13:49) より引用。)


って、おいおい。

「何が云いたいのかさっぱり分らんっ!!」

もう休刊した「ファイト」では流石は「猪木新聞」らしく「成田会見」を事細かに報道してくれてたけど、ホント此のひとは噺が首尾一貫してないし、どんどん飛躍するし、大抵が大ボラだし、どーしよーもねーんだけど、面白いから読んじゃってましたよ。

「ファイト」がなくなって、やっと莫迦な噺とも縁が切れたと思ってたのになぁ。世の中、そんなに簡単じゃない。飽きずに続けてくれたらええと、素直に思う。毎日「爆勝」出来そうです。「なんちゃら語録」って色々在るけど「猪木語録」こそが最強です。こんな面白いモンを放っとくなんて出来ないわ。

しかし、デモ期間にやってたのも読んでいくと、もっとトンデモが在るわけだ。

『エビちゃんに贈る「夏美人」 2006-09-06 (20:24)』って、、、何、コレ?(以下、一部引用。)

「名付けて「夏美人」((C)アントニオ猪木)。
 いつまでたっても「秋がこない」いい女。
 資生堂さん、エビちゃんのCFコピーにどう?」


猪木、すぎょすぎ。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)



posted by 栗 at 01:34| KINASAI | 更新情報をチェックする

2006年11月25日

「8の字固めのジョニー」

オクトパシー (アルティメット・エディション) [DVD]


猪木が初めて「卍固め」を公開したのをTVで観た記憶が在ります。何でかと云うと、その前の週の中継でジャイアント馬場が「コブラツイスト」を決めたので、此れは猪木が新必殺技を出さなければイカン!と期待させたからです。其の当時は「日本プロレス」と云う団体に馬場も猪木も居て、タッグを組んでいたのですよ。

馬場さんってゆーと、晩年の「楽しいプロレス」の印象が強いでしょうけど、「馬場と猪木ではどっちが強いか?」と訊かれたなら、当時はほぼ全員が「馬場」と答えたんじゃないかな。兎に角、デカイし、動きも早かったし、空を飛んだりしたんだもん。ま、ドロップ・キックなんだけど、馬場がやると「32文ロケット砲」って技になっちゃうわけですよ。おんなじ技でも、馬場がやれば其れだけで「オリジナル」だったんです。

つまり、馬場に「コブラツイスト」をやられちゃうと、猪木の立場は無いんです。見劣りしちゃう。馬場の方が単純にデカイから効くんじゃまいか?って観ただけで思わせるのです。でも、馬場は「イノキくんに教えてもらった」と云いました。ならば、もう「猪木は新たな技を開発したんだな」と子供でも分ったね。

「卍固め(オクトパス・ホールド)」は、猪木が初公開して確かTVで名前を募集したんだよね。で、「アントニオ・スペシャル」に決まったのだけど、あんまり呼ばれなくなっちゃったね。

「ジャーマン・スープレックス・ホールド」なんか、ゴッチが日本で初公開した時に「今の技は何ですかっ?」とアナウンサーに訊かれた解説者(東スポの桜井サン)が(当然、名前なんか誰も知らないわけだが)あまりの衝撃に「あれは、原爆固めですっ!」と答えちゃったから、しばらく日本名はそんなトンデモだったのです。

ゴッチも名前なんか決めてなくって「ドイツで考えたから」って単純明快な理由で「ジャーマン」になったんだけど。其の技が後に女子プロレスで進化?して「日本海式竜巻原爆固め」とかになっちゃうんですよ。パワーボムの変型で「ライガーボム」ってのが在るけど、アレを考案したのは「獣神サンダーライガー」ではなくて「デビル雅美」です。ケンスキーが使ってる「北斗ボム」も嫁の北斗が(技を失敗して)思いついたもんです。てか、アレは細い北斗が苦肉の策で考えてやるから説得力があったので、筋骨隆々なケンスキーがやったんじゃ駄目なんだよなぁ。

ま、必殺技でもやっぱ猪木が一番面白かったね。幻の「アントニオ・ドライバー」や「鎌固め」「延髄斬り」あたりはまだいいとして、「コンマ数秒早い逆ウエスタン・ラリアート(どう考えても理にかなってない!)」なんてのも、まだかわいい方で、酷評されたのにチャッカリ技にしちゃった「アリ・キック」なんてのまで在る始末。何やっても技になっちゃうのよ。挙げ句に、「腕折り」だの「怒りの鉄拳制裁」だの「チョーク・スリーパー」だの「目突き」だの「疑惑の金的蹴り」だの、、、あのね、うんとね、

 「 全 部 、 反 則 で す 。 」


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)




【初出時のコメント】

今更だけど、ふんどしちゃんの「泣き虫」を図書館で借りて真面目に読んでみますた。高田ってホントに猪木が好きなんだな。やってることおんなじ。猪木は弟子に自分の色んな部分を分け与えたね。つまり、それじゃ猪木を超えられないわけだが。

田村と引退試合をやったトコまでだから、泥酔して「僕は一生タカダさんについていきますっ!」ってサクが電話するくだりには泣けた。田村を許した様に、いつかサクのことも許せたら、きっともう少し強くなれるね。でも、それだけじゃ益々猪木のコピーに近づくってことにもなる。

で。「U」もプロレスだったってのは、ファンも薄々感じて居ても本人が云っちゃイカンな。ヒクソン戦だって「プロレスを背負った気はない」とか云うけど、そりゃ違うよ。おまいがプロレスラーだから、Pちゃんは誕生したんじゃないか。

こーゆーことやるコは、そのうち「Pちゃんも筋書きがあった」とか云い出しかねない。

でも、高田ってなんか憎めないよなぁ。かわいいよ。

Posted by イコ at 2006年11月26日 17:30


あれ〜、パワーズ君の話じゃなかったの?
なんだぁ・・・

Posted by eric at 2006年11月26日 21:29


↑嬉しいリアクションありがとう。

さて、此処で質問が在ります。

「四の字固め」と「8の字固め」の違いとは何でしょう?
簡単に云うと技の入り片が違うんですけど、
ま、詳しい答えが知りたいのなら、こちらでどーぞ。

「プロレス技辞典」
//waza.fc2web.com/index.html

Posted by イコ at 2006年11月28日 03:13



posted by 栗 at 20:51| KINASAI | 更新情報をチェックする