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2010年10月22日

FAB4-092:NOWHERE MAN(ひとりぼっちのあいつ)

Live: At the Royal Albert Hall Nowhere_Man-The_Beatles.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(10/21、22、25)、ロン・ベンダー(10/26)
 録音:1965年10月21日(take 1-2)、10月22日(リメイク take 3-5)
 MONO MIX:1965年10月25日(take 4 より)
 STEREO MIX:1965年10月26日(take 4 より)

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 A-4)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、 PCS 3075(ステレオ)


ジョン・レノンの傑作。アルバム「RUBBER SOUL」からは、本国である英国では一曲もシングル・カットされていませんが、米国や日本ではシングルで発売されました。挙げ句に、米国盤の「RUBBER SOUL」には此の名曲が入っていません。いえ、其れどころか米国盤の「RUBBER SOUL」には「DRIVE MY CAR」「WHAT'S GOES ON(消えた恋)」「IF I NEEDED SOMEONE(恋をするなら)」も入っていないのです。オリジナルが14曲入りなのに、4曲を削除してですね、事も在ろうにA面とB面のトップに英国では前作の「HELP !」から「I'VE JUST SEEN A FACE(夢の人)」「IT'S ONLY LOVE」を配した12曲ってラインナップで発売したのです。

米国盤の「HELP !」はサントラ盤仕様で、其れは其れで好いのですけど、よーするに英国盤のB面7曲が入ってないのです。其れで、其の7曲から2曲を「RUBBER SOUL」に入れて、「RUBBER SOUL」からは4曲を外しまして、次の「REVOLVER」からも3曲抜いちゃうのです。でもってですね、「HELP !」の2曲+「RUBBER SOUL」の4曲+「REVOLVER」の3曲+シングル「DAY TRIPPER / WE CAN WORK IT OUT(恋を抱きしめよう)」の11曲でアルバム「YESTERDAY AND TODAY」を捏ち上げてしまったのだ。ん?「HELP !」の残り3曲はどーした?って、、、其れはですね、既に此れまた捏ち上げた「BEATLES VI」に入れていたんだよ〜ん。

えっと、此の経緯がまた厄介で、「BEATLES VI」と「YESTERDAY AND TODAY」はそれぞれオリジナルである「HELP !」と「REVOLVER」の英国発売よりも先に発売されています。つまり、米キャピトルはインチキ・アルバムを出す為に出来上がった新曲を英国オリジナル盤制作途中に「早くよこせ!」と要求したわけですよ。流石は、アメリカです。

さて、肝心の楽曲ですけど、名曲ですね。1965年の「RUBBER SOUL」までは、ジョンがマトモにポップな楽曲を書こうと努力していたと思われます。実際、此の曲も本人曰く5時間も試行錯誤した結果、行き詰まり投げ出した途端に「天から降ってきた」みたいです。年間2枚のアルバム制作契約に応えるべく、当時のジョンは必死だったのでしょう。

冒頭のメロディーが、日本の童謡「こいのぼり」(♪おひさまのぼる、もえたつみどり♪)とソックリです。此れは偶然の一致なのでしょうか?ジョンは後にヨーコと出逢いますが、1966年の来日公演時に面会した若大将・加山雄三さんの証言によれば、ジョンは日本に非常に興味を持っていて、みんなでスキヤキを食べた時に「日本ではこうやって食べるんだろ?」と正座したらしいのです。イヤミの「シェー!」も完璧にマスターしておりました。ゆえに、あたくしは、ジョンは童謡「こいのぼり」を聴いた事があったのではないか?と思っております。

ビートルズの作品は、1968年の「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」までは基本的にはモノラルとステレオで発売されています。ところが、1965年の「HELP !」と「RUBBER SOUL」は、1987年に初CD化された際にジョージ・マーティンがリミックスしたステレオが定番となりました。正直に云いますと、其の二枚こそ「モノラルで出すべきだった」と思いますよ。更に此の楽曲は、1999年の「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」で新たなリミックスが行われております。ジョン、ポール、ジョージの三声コーラスが美しく、来日公演で聴いた若大将も「『ノーホェア・マン』は、前奏なしでいきなりコーラスから出る曲だよな。客席には聞こえないような音で誰かが合図して、セーノで出たと思うんだけど、それを見事にやったんで、オオッ、カッコいいと思ったのは覚えてる。」と語っています。(「レコード・コレクターズ増刊 ザ・ビートルズ コンプリート・ワークス 2」より)

あたくしは、若大将がちゃんと聴いていた、いや、ちゃんと日本公演は客席で聴こえていたって事に感動しましたよ。「客が五月蝿くって、音楽なんか聴こえなかった」とか書いている連中は、大嘘つきだったのですね。「サインはするもので、してもらうもんじゃない」と、ビートルズのサインを貰わなかった若大将の発言ですから、信憑性が在りまくりです。

本当に好い曲で、特にジョンのヴォーカルが素晴らしいです。少し枯れていて、テンポも微妙にズレているフレージングが胸にグッと来ます。でも、特に好きなのは、エンディングでしっとり決めるジョンに対して甲高い声でハモるポールが絡む部分です。「おいおい、莫迦じゃねーの?」と呆れるジョンが目に浮かびますけど、其処で暴走するのがポールの十八番です。普通だったら、此の二人は合うわけないのに、ズバリと決まるんだよナァ。正に、奇跡のコムビですね。ジョン、全然「ひとりぼっち」じゃないじゃん。


(小島藺子/鳴海ルナ)



ところで、本日(10/22)は、草笛光子さん(片瀬那奈ちゃんとは「熟年離婚」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。しつこく云いますけど、「熟年離婚」もDVD化されておりませんので、是非、団長の英断を望みます。

そんでもってですね、最近ビートルズ関連記事が増えて「FAB4」再開!って展開は「わざとやってます(キッパリ)」

もしも片瀬那奈ちゃんが此処を読んで居るのなら、「何で、あたしの記録ブログなのに、枝葉へ行ってんだよ?」って、片瀬那奈ちゃんに思って欲しいのよさ。あたくしは、常に、片瀬那奈ちゃんに向けて此処を書いています。勿論、枝葉に行ってるんじゃないのです。僕は、此処で片瀬那奈ちゃんに関する事しか書いていません。此処は、片瀬那奈ちゃんを記録し考察する場所です。此のロジックは「NOWHERE MAN」のオチとして相応しいでしょ?


(小島藺子/姫川未亜)



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2010年10月23日

FAB4-093:THINK FOR YOURSELF(嘘つき女)

ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン This Bird Has Flown: 40th Anniv Trib Rubber Soul


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(11/8)、ジェリー・ボイズ(11/9)
 録音:1965年11月8日(「Won't Be With You」take 1)
 MONO MIX:1965年11月9日
 STEREO MIX:1965年11月9日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 A-5)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ジョージ・ハリスンの作品。前作「HELP !」から「ジョージの曲も2曲くらいアルバムに入れようじゃまいか」って状況になりましたけど、其れは「いたいけジョージ」の曲作りレベルが上がったからです。1965年の世界ではレノマカに遠く及ばないものの、ジョージの才能は後に開花します。但し、其の現場には常に「レノマカ」が居ました。

此の楽曲で、壱番目立って居るのは「ポールが弾くファズ・リード・ベース」です。先を急ぐと、ビートルズ時代のジョージの作品には「レノマカ」の相反した横やりが目立ちます。ジョン・レノンは「ジョージ作品には参加しない」と云う「突き放し」を行い、ポール・マッカートニーは「過剰にジョージ作品に関わる」のです。後の名曲「SOMETHING」での「俺様ベース」には驚かされますが、既に此の時点でポールはジョージの曲で「俺様ベース」を弾きまくっているのでした。ファズ・ベースだけでなく通常のベースまで重ねているのですから、ベースが目立ち捲くるのは当然です。

ビートルズにジョージが加入出来たのは、ポールの推しがあったからです。ジョンは「俺が組んだのはポールだ。そしたら、ポールがジョージを連れて来て、ジョージがリンゴを誘った。他は知らないけど、俺が選んだのはポールだけさ」と語っています。ジョージはジョンの追っかけ(なな、なんと、ジョンとシンシアのデートにさえ付きまとった!)で、同じ学校に通うポールの推薦でバンドに入れたのです。此の10代での上下関係は決定的だったでしょう。最初からジョンはジョージを「(別にいなくてもいい)ガキ扱い」で、ポールは「ボクが推したから、こいつは此処にいれるのだ」って絶対的な優位に立ったのです。そんな絵に描いた様な稚拙な関係が、結局は解散まで続くのですよ。

其れにしても、ジョージは哀れです。1970年代中期に、四人のソロ・ベスト盤が契約切れに伴い(実は、其れが実質的な「ビートルズ解散」だったのです、、、)相次いで発売されたのですけど、何故かジョージだけは「A面がビートルズ時代の曲、B面がソロ」って構成でした。当然乍ら、ジョージはソロ作品のみで選曲したのに、EMIに「こんなんじゃ売れん!」と却下され勝手に選曲されてしまったらしいのです。えっとですね、ソロになって最も成功したのはジョージだった時代の出来事なんですよ。挙げ句に、此の楽曲も選曲されたのだけどキャピトルで勝手にリミックスされちゃったのよさ。もう、ジョージ、ズタボロです。楽曲的には、前述の通り「ポールのファズ・リード・ベース」がカッコいい革新的なモンになっております。「ジョン、ポール、ジョージ」の三声コーラスをレコーディングされたセッションが、アニメ映画「YELLOW SUBMARINE」にうっかり使われていたりもします。エンディングの「ジャジャジャジャッ!」ってフレーズは、ジャックスの「いい娘だね」のエンディングに流用されております。日本人は、ジョージ・ハリスンが好きなんです。


(小島藺子/姫川未亜)



さぁ〜て、本日(10/23)は、はしのえみサン(片瀬那奈ちゃんとは「王様のブランチ」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。片瀬那奈ちゃんが「家電女優」って称されるのには歴史が在りましてですね、2008年7月12日に放映された「王様のブランチ」では既に「家電大好き女優」として特集されているのですよっ。当然乍ら、もっと昔から普通に色んな趣味は紹介されています。どれを取っても、決して「にわか」とか「付け焼き刃」とか「いっちょかみ」なんぞと云われる筋合いは全くありません。チラリと見ただけでそんな世迷言をしたり顔で語る「己の無知」を恥じなさい。正に、吐いた唾が己にかかっているのですよ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:09| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月24日

FAB4-094:THE WORD(愛のことば)

ヘレン・メリル・シングス・ビートルズ Psychedelic Sounds of the 13th Floor Elevators


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(11/10)、マイク・ストーン(11/11)、リチャード・ラッシュ(11/15)
 録音:1965年11月10日(take 3)
 MONO MIX:1965年11月11日
 STEREO MIX:1965年11月11日(1)、11月15日(2)

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 A-6)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


レノン・マッカートニーの合作。ジョン・レノンは「一緒に書いたけど、メインは僕だ」と発言していますが、其れはサビの部分でジョンがソロで歌うトコを書いたからでしょう。基本的には、此の曲は正真正銘の「レノン・マッカートニーの合作」だと思います。彼等の本当の合作ってのは、中期以降はほとんど無いのですが、アルバム「RUBBER SOUL」では奇跡的に「此れぞ、レノマカ!」と云うべきコンビネーションが発揮されました。

此処までの流れでも「DRIVE MY CAR」はポール主導ですがジョンとの二重唱、「NORWEGIAN WOOD」はジョンの曲ですがポールのハモりが印象的、つづく「YOU WON'T SEE ME」(ポール作)と「NOWHERE MAN」(ジョン作)ではジョージを加えた黄金の三重唱が炸裂!そして、ジョージの曲を挟んで、此の「THE WORD」と次の「MICHELLE」でA面を構成しています。「THE WORD」は純然たる合作で、「MICHELLE」は「メインがポールで、ミドル8がジョン」と云う「継ぎ接ぎ式」です。後に語る「IN MY LIFE」問題にも云える様に、「RUBBER SOUL」制作時のレノマカはガッチリとタッグを組んでいました。本当の意味で「レノン・マッカートニー」を堪能出来るのは、「RUBBER SOUL」だけです。

ポールが語る様に「ひとつの音でいい曲を書くって試みが上手くいった例」です。ジョンは詩的な面での評価も求めていた様で「合い言葉は愛、そうだろ?」と後の「愛と平和のジョン・レノン」的な発言をしていますが、其れは後付けだと思います。楽曲的には、ポールが云う通りに「リトル・リチャード風な単音で展開するロケンロール」です。ハッキリ云って、名曲揃いの「RUBBER SOUL」に於いては「捨て曲」とも思える地味な楽曲なのですけど、ジョンもポールも結構熱く語っているので「自信作」なのでしょう。何より、此の時期には珍しい「完全なるレノマカ合作」なのですから、思い入れがあると思われます。

米国盤のステレオはミックスが全く違いますが、データでお分かりの通りステレオ・ミックスは二回行われています。「何ゆえ時間がない状況でそんな事が行われて、英米で別のステレオ・ミックスが発売されたのか?」てな事が気になり出すと、泥沼のヲタク道へと誘われます。そして、其の探究は面白いのです。ゆえに、多くのビートルマニアが何十年も続けているのですよ。あたくしなんぞは、ビートルズに関しては全くの素人だと思います。命懸けで研究されている方々が沢山おりますからね。でも、其の志には大いに共感しておりますので、此処であたくしは対象を「片瀬那奈ちゃん」でマネッコしてやらかしているわけです。

「合い言葉は片瀬那奈ちゃん、そうだろ?」


(小島藺子/姫川未亜)



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2010年10月25日

FAB4-095:MICHELLE

Michelle ビートルズを歌う


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(11/3)、ジェリー・ボイズ(11/9)、リチャード・ラッシュ(11/15)
 録音:1965年11月3日(take 2)
 MONO MIX:1965年11月9日(1)、11月15日(2)
 STEREO MIX:1965年11月9日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 A-7)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ポール・マッカートニーがメインで書いた甘い曲に、ジョン・レノンがミドル8で苦みを加えた「レノン・マッカートニー」の合作。前述の通り、アルバム「RUBBER SOUL」のA面は、前曲「THE WORD」から此の「MICHELLE」と正真正銘の「レノマカ楽曲」が続きます。「MICHELLE」は「ポールの代表作」のひとつと云えますが、かつての「AND I LOVE HER」同様に「ジョンが手伝った」名曲です。クリシェを使ったイントロから、いきなりメジャー・コードで歌い出したりテンション・コードを多用したりと複雑な展開で、歌詞にはフランス語を交えてもいますが、実に自然に聴かせてしまいます。中間部をジョンが手伝ったとはいえ、実にポールらしい楽曲で他の人には書けないでしょう。ちなみに、スティーヴィー・ワンダーは「MICHELLE」を聴いて影響され「MY CHERIE AMOUR」を書いたそうです。

1966年度グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞した名曲ですが、シングル・カットはされていません。それで、英国ではオーバーランダーズがカヴァーしてシングル化し、チャッカリ1位を獲得しています。アルバム「RUBBER SOUL」からは、本国英国では一曲もシングル・カットはされませんでした。ビートルズにとって其れは珍しい事ではなく、他にも「WITH THE BEATLES」、「BEATLES FOR SALE」、「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」、「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)二枚組!」からもシングル・カットはありません。オリジナル・アルバムの約半数が「シングル曲を収録していない」わけで、しかも「グラミー賞最優秀楽曲賞受賞曲がアルバム収録のみ」なんて、聞いた事がないですよ。

アルバム「RUBBER SOUL」から、ポールはリッケンバッカーのベースを多用しますが、矢鱈とベースが目立つ様になります。ジョンとジョージによる大人っぽいコーラスも素敵ですが、此の曲の肝は下降するベース・ラインでしょう。「ビゼーに影響されてクリシェを使った」と平然とパクリ元を明かすポール自身も此のプレイは会心の出来だった様で、大いに自画自賛しています。あたくしが初めて買ったビートルズのアルバムは未CD化の「オールディーズ」ですが、其れは「YESTERDAY」と「MICHELLE」が入っていたからでした。オマケで貰った小冊子に「ベスト盤の『オールディーズ』では、彼等の本質に触れる事は出来ない」と書かれていて、とってもショックでした。正に♪ミッシェル、なぜ?愛しちゃいけないの?♪と云う気分になったものです。


(小島藺子/姫川未亜)



さて、本日(10/25)は、大和田伸也さん(片瀬那奈ちゃんとは「冷静と情熱のあいだ」「暴れん坊ママ」「こち亀」「浅見光彦〜最終章〜」などで名を連ねていますが、絡みはありません)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:04| FAB4 | 更新情報をチェックする

FAB4-096:WHAT GOES ON(消えた恋)

Beatle Country What_Goes_On.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY / STARKEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット / グレアム・プラット(11/4)、ジェリー・ボイズ(11/9)
 録音:1963年3月5日(リハーサル)、1965年11月4日(take 1)
 MONO MIX:1965年11月9日
 STEREO MIX:1965年11月9日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-1)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


此の曲はメジャー・デビュー前にジョン・レノンが書いた習作で、1963年に録音予定されたもののボツになり、時間がなかった「RUBBER SOUL」セッションでリンゴ用の曲として復活しました。其の際に、ポール・マッカートニーがミドル8を書き加えたのですが、何故にリンゴ・スターことリチャード・スターキーの名前もクレジットされているのかはよく分りません。リンゴによれば、ミドル8の詩を「単語を五つくらいは考えた」らしいです。そーゆー事なら、「A HARD DAY'S NIGHT」とか「TOMORROW NEVER KNOWS」なんかは「リンゴが曲名のアイデアを出した」わけで、もっと貢献度が高い気がします。そんでもって、デモではポールがガイド・ヴォーカルを担当した模様です。手取り足取りじゃん。

アルバム「RUBBER SOUL」のA面は、しっとりと「MICHELLE」で終りまして「レコード盤、ひっくり返せばB面へ(大瀧師匠声で)」で針を落とすと、此のリンゴのボケ節が始まるのです。此れは前作「HELP !」とおんなじ展開でして、大いにズッコケます。CDだと、「MICHELLE」からそのまんま「WHAT GOES ON(消えた恋)」に続いてしまいますので、もっと酷いです。聴いているこっちが「WHAT GOES ON ?」と云いたくもなりますね。

ビートルズは、何故に「リンゴの歌もアルバムに一曲は入れよう」なんて莫迦な事を決めてしまったのでしょう。CDだと「MICHELLE」と「GIRL」の間に、此のスットボケたリンゴ節が入っているって最悪な展開になっているのですよ。どー考えても要らないじゃん。其れでも、基本的には「リンゴの出番も作る」って縛りをビートルズは敢行しました。オリジナル・アルバムでリンゴの歌が入ってないのは「A HARD DAY'S NIGHT」と「LET IT BE」だけで、前述の通り「A HARD DAY'S NIGHT」セッションでもリンゴに「MATCH BOX」を歌わせていますし(結局、其れはEP盤「LONG TALL SALLY」に収録されました)、「LET IT BE」に関してはもう投げっ放しだったので「リンゴの出番」どころじゃなかったのでしょう。

実は、解散状態になった1970年代前半には、リンゴがソロで大成功してしまうのです。シングル・ヒットもバンバン連発!アルバムも売れました。其れは、他の三人が大いにサポートした結果でもあったのですが、もう世の中が発狂していたとしか思えません。其れで勘違いしたリンゴは地獄の底を突き破るほど落ちぶれ、仲間を引き連れた「懐メロ・ショー」で復活しやがるのでした。現在では生き残っているのはポールとリンゴの二人だけなのですけど、ポールは兎も角、リンゴも結構大活躍してやがるのです。エラソーに毎年みたいに新作を出しツアーもやって、先日も「ベストヒットUSA」を観たら、ハンドマイクでタコ踊りしながら「YELLOW SUBMARINE」を歌っていました。何だかナァ。

リンゴのボケ節に惑わされますけど、楽曲的には「レノマカ」の合作でして、メインのレノン節な単音展開とミドル8のメロディアスなポール節が融合した何気に好い曲です。サザン・オールスターズの「みんなのうた」は、此の曲のモロパクですけど、こーゆートコから持ってくる桑田さんは凄いね。ジョージのチェット・アトキンス奏法もイカしています。でも、リンゴの歌で台無しです。こんな駄作が、米日ではシングル化されているのですよっ。前後の「MICHELLE」や「GIRL」を差し置いて、何故に此れがシングルなのよさ?此れは、納得がいかないっ。


えっと、今週は「片瀬那奈ちゃんの出演番組や掲載雑誌が多くてネタに困らない」ので、逆に折角再開した「FAB4」がまたまた頓挫しかねないのです。だから、一日に二つとか蔵出しでドドンガドン!と更新してゆきます。毎度の事ですけど、こーゆー連載は「ノラないと書けない」のですよ。飽きたら頓挫です。何故か「FAB4」ノリに久しぶりになっている此の機会を逃せないのだ。片瀬クン目当ての片は、無視して下さって大いに結構です。


(小島藺子)



posted by 栗 at 02:17| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月26日

FAB4-097:GIRL

Imagine Girl


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(11/11)、リチャード・ラッシュ(11/15)
 録音:1965年11月11日(take 2)
 MONO MIX:1965年11月15日
 STEREO MIX:1965年11月15日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-2)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ジョン・レノン作の佳曲。此の楽曲は、アルバム「RUBBER SOUL」セッションの最終日(1965年11月11日)に録音されました。締め切りギリギリだった其の日に、ビートルズはポール・マッカートニー作の「YOU WON'T SEE ME」と此の楽曲をレコーディングするのですけど、ジョンもポールも徹夜で捏ち上げた新曲だったのです。其れで、此のクオリティーには驚かされます。両曲ともに、たったの2テイクで決めてしまったのですよ。

追い詰められたジョン・レノンの恐ろしさが分る名曲ですが、そんな切羽詰まった状況でもビートルズは遊びます。哀愁を帯びたシリアスな歌が展開するのに、サビになると♪tit tit tit tit♪とコーラスが入ります。実に効果的なコーラスなのですけど、よーするに♪おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい♪と歌っているわけですよ。どんなに「アノコはクールだぜ」なんぞと云ってもですね、結局は「おっぱい」かよ?ってオチなのです。ジョンが息を吸い込む音もわざと目立つ様に録音されていますけど、丸っきりマリファナでもやってたんじゃまいか?と思わせます。

此れだけ堂々とやらかしていたのに、ジョージ・マーティンは「彼等がドラッグをやっていたなんて、全く知らなかったよ。もし気付いていたなら、私がヤメさせた」なんぞと語っております。黙認していたに決まっているのに、絶対に認めないんだから在る意味大したもんですよ。そりゃ、ビートルズも信頼するわけだ。

ジョンは後に「GIRL は、結局、ヨーコだった」などと発言していますけど、そんなもんは後付けです。また、遺作になってしまった「ダブル・ファンタジー」に収録された名曲「WOMAN」を「GIRL」の続編だとも云ってますが、何だかよく分かりません。作品ってのは、発表されてしまったなら「作者の意図」とは関係なくなってしまうのです。少なくともあたくしは、「GIRL」や「WOMAN」を聴いて小野洋子さんを想起した事は壱度もありません。


(小島藺子)



さて、本日(10/26)は、マツコ・デラックスさんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。愛読している中村うさぎ先生のお友達なので以前から知っていましたけど、最近矢鱈と売れてますね。昨日のワイドショーを見たら、エリカ様に関して語っておりましたけど、全く以て「同意」でした。うん、エリカ様みたいなモンは「大切に放っとかなきゃイカン」ですよ。エリカ様に関して、初めて「全く同じ評価」を聞けました。マツコ・デラックスは、同志だナ。


(小島藺子)



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2010年10月27日

FAB4-098:I'M LOOKING THROUGH YOU(君はいずこへ)

Train a Comin レット・イット・ビー・ロバータ


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(10/24、11/6、10、11)、リチャード・ラッシュ(11/15)
 録音:1965年10月24日(take 1)、11月6日(リメイク:take 3)、
    11月6日(リメイク2:take 4)、11月6日(take 4 へ SI)
 MONO MIX:1965年11月15日
 STEREO MIX:1965年11月15日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-3)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ポール・マッカートニー作。彼の作品としては珍しく、非常に個人的な心情を吐露した楽曲です。前述の「YOU WON'T SEE ME」と同じで、テーマは当時の恋人・ジェーン・アッシャーに対する想いを歌ったものですが、「YOU WON'T SEE ME」が締め切りギリギリで捻り出して一気にポップな楽曲へと持っていったのとは違い、此の「I'M LOOKING THROUGH YOU」は結構手こずって完成させています。最初にレコーディングされたテイクは、現在では「アンソロジー 2」で容易に聴けますが、其の時には未だメロディアスなミドル8は無く、代わりに荒々しいギター・ソロが入っていました。元々は結構ハードでストレートなロケンロールだったわけですが、リメイクして中間部を加えて「変幻自在なポール節」へと昇華しています。

話を蒸し返しますけど、ポールはジェーンに対する不平不満を「YOU WON'T SEE ME」と「I'M LOOKING THROUGH YOU」でグダグダと歌っているわけです。「なかなか逢ってくれなくて、ボクはさみしいよん」とか「ボクは、喧嘩したからキミが見えなくなっちゃた」とか、もう勝手にやってろ!としか云えない痴話喧嘩がネタです。其れでポールの曲だけ聴くと、何やらジェーンが悪者みたいに思えてきます。でもですね、何度でも繰り返しますが「悪いのは、ポールです!」(断言)正に鬼畜の所業をやらかして、ポールはジェーンと別れるのだよ。其の後も、ポールはトンデモな事をやらかしますからねっ。例えるなら「サザエさんに浮気が原因で離縁されたマスオさんが、腹いせとばかりに、波平とフネを借金地獄に落とし、カツオの受験を妨害し自殺に追い込み、ワカメを風俗に売り飛ばし、ノリスケさんを失業させてタイコさんを奪い、磯野家を崩壊させる」みたいな信じ難い行動に出るとお考え下さい。

さてさて、楽曲の話に戻しましょう。またしてもジョン・レノンの名曲に挟まれて、アルバム「RUBBER SOUL」では地味な印象を受ける楽曲ですが、後の「ポール・マッカートニー節」の片鱗が確かに在ります。アメリカ盤の「RUBBER SOUL」ステレオ盤では、イントロのギターを間違えるミックスが聴けます。でも、データだとステレオ・ミックスはひとつしか作られていないわけで、何ゆえ「イントロを間違える部分を含めたミックス」が存在するのか分りません。此のミックス違いは「かなり有名」なのに、何故違うのかは説明されていないのです。こんな事があるから、未だに研究は続けられているのでしょう。


(小島藺子)



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2010年10月28日

FAB4-099:IN MY LIFE

For The Boys: Music From The Motion Picture トゥ・サイズ・オブ・ザ・ムーン(紙ジャケット仕様)


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス(10/18、25、26)、スチュワート・エルサム(10/22)
 2E:ケン・スコット(10/18、25)、マイク・ストーン(10/22)、ロン・ベンダー(10/26)
 録音:1965年10月18日(take 3)、10月22日(take 3 へ SI)
 MONO MIX:1965年10月25日
 STEREO MIX:1965年10月26日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-4)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ビートルズの楽曲の大半は「レノン・マッカートニー」と作者名が記されていますが、それらが全て二人の合作ではありません。確かに合作もありますが、ほとんどはどちらか片方が書いた作品です。どちらか個人で書いた曲も含めて、全て「レノン・マッカートニー」の作品にする事を、二人は10代の時に決めたのでした。

其れでも、自ずとどちらが書いたのかは明白になってゆきます。基本的に「歌っている方が書いた」って見分けが付くのですけど、ジョン・レノン自身が「レノマカ楽曲のカラクリ」を大いに暴露してしまいます。有名なのは、解散後の1970年に出た「ビートルズ革命(回想するジョン・レノン)」と、殺されてしまう直前の1980年の「プレイボーイ誌インタビュー」でしょう。其のジョン・レノン自身の解説で、ほとんど全ては明かされたと思えました。ところが、レノンの死後にマッカートニーが異説を語り出したのです。基本的にはレノン説と同じなのですが、二曲が大いに異なっていました。其の一曲が此の「IN MY LIFE」です。

レノン説では「既に詩もメロディーも出来上がっていた段階で、ポールに聴かせて、ミドル8を手伝ってもらった」って事でして、ほとんど「ジョン・レノン作品」って事になります。一方、ポールは「曲を書いたのは僕だ。ジョンは詩を完成させていて、其れに僕が曲をつけた」と断言しています。よーするに「詩はジョンが書いた」は確定で、問題は「作曲が誰か?」なのです。

レノマカ作品の通例から云って歌っているジョンが主に書いたと思うのですが、ジョンも認めている通りに、ミドル8のメロディーはポールの色が強く出ています。では、Aメロはどうなのか?と云えば、大いにレノン節でも在るし、其れはポール節でも在るのです。ジョンが歌っているのですから、彼が全く作曲に関わっていないとは考えられません。無理矢理に結論付けると、此の楽曲こそが「レノン・マッカートニー」作品なのです。どっちが書いたのか、本当に分らないんですよ。

何にしろ、此れは名曲です。20代半ばで、ジョン・レノンはこんな境地に居たわけですよ。其れは、在る意味、不幸です。人生を振り返るには、未だ早過ぎる。ジョンは「元祖アイドル」なんだよね。でもさ、ジョンは振り返るべき過去が既に在ったのよさ。「10代からアイドルやってたけど、色々あって、、、」って話とは、全然違うんだよ。そもそも、此の当時のビートルズって天下無敵だったわけで、「俺様はビッグじゃん!ガッハッハッハ」って云っても誰も文句が云えない様な立場だったわけですよ。なのに、ジョンは何か終ってしまっているのです。「こんなはずじゃなかった」と歌うのです。迷っているんですよ。此の楽曲には、普遍性が在る。でも、ジョンはそんな事は考えていなかったはずです。其の時に、思った通りに書いたのでしょう。余りにも、無垢なんだよ。其れを「天才」と云うのは容易い事です。

あたくしは、ジョン・レノンは「天才」ではないと思います。たまたま才能とチャンスが在ってお金持ちになっただけの、悩める普通の人です。だからこそ、僕らは未だに此の曲に感動するのです。


(小島藺子)



さて、本日(10/28)は、蟹江敬三さん(片瀬那奈ちゃんとは「信長の棺」「いのちのいろえんぴつ」「朝食亭」で共演)、「あたくしが最も愛した女子プロレスラー」尾崎魔弓「オザキーッ!」、そんでもって、こないだも片瀬クンと「さきっちょ☆」で共演していた「スザンヌちゃん」のお誕生日です。皆さん、御目出度う御座居ます。


(小島藺子/姫川未亜)



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2010年10月29日

FAB4-100:WAIT

Rubber Folk The Capitol Albums Vol.2 (Long)


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:フィル・マクドナルド(6/17)、ケン・スコット(11/3)、ジェリー・ボイズ(11/9)
 録音:1965年6月17日(take 4)、11月11日(SI onto take 4)
 MONO MIX:1965年11月15日
 STEREO MIX:1965年11月15日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-5)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


レノン・マッカートニーの合作。本当に時間が無かった。契約上、どうしても1965年のクリスマス・シーズンに合わせてアルバムを出さなければならず、実質的な録音はたったの一ヶ月!しかもビートルズは過酷なツアーも行っていた合間に録音していたアルバム「RUBBER SOUL」セッションの最終日に、ポールは「YOU WON'T SEE ME」を、ジョンは「GIRL」を、何とか捏ち上げたのですが、未だ足りなかったのです。普通なら、シングルにする「DAY TRIPPER / WE CAN WORK IT OUT」を入れてしまえば済む話なのだけど、ビートルズは「アルバムとシングルは別だ!」との頑固な姿勢を貫きたかった。其処で、前作「HELP !」のセッションでボツにした録音を引っぱり出しまして、オーバー・ダビングをして急場を凌いだのでした。

たったの半年ですけど、明らかに「HELP !」と「RUBBER SOUL」は別の世界観を持った作品になっています。ゆえに、此の「HELP !」セッションで録音された楽曲は居心地が悪いのですけど、やはり何気に好い曲なんですよ。アルバムだと次作になる「REVOLVER」からは、明らかに「レノマカ崩壊」が感じられます。其の流れは「HELP !」で既に示されてもいました。ところが、「RUBBER SOUL」では「此れぞ、レノマカ!」と云える先祖帰り現象が起きています。ビートルズのアルバムで、此れ程までに「ジョンとポールの合作と二重唱」が聴けるのは「RUBBER SOUL」だけです。1965年に、遂に覚醒した相棒ポールと、ジョンは思う存分にタッグワークを楽しんだのでしょう。そして、実際に多くの名曲を書けたのです。翌1966年からは「ポール主導」と語られがちなのですけど、其れは違う。ジョン・レノンは明らかに「曲作り」の手法を変えました。其れがまた、面白いんですよ。


(小島藺子)



さて、本日(10/29)は、デニー・レインとピーター・グリーンのお誕生日です。つーか、デニーってピーター・グリーンよりも年上なのかよっ。後、ホリエモン(「闇金ウシジマくん」絡みで、何故かカタセカイに参入して参りました)もお誕生日ですね。皆さん、御目出度う御座居ます。てか、皆さん、壮絶な人生を歩んでらっしゃる。


(小島藺子)



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2010年10月30日

FAB4-101:IF I NEEDED SOMEONE(恋をするなら)

Mr. Tambourine Man Limited Edition The Hollies Greatest Hits


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(10/16、18、25)、ロン・ベンダー(10/26)
 録音:1965年10月16日(take 1)、10月18日(take 1 に SI)
 MONO MIX:1965年10月25日
 STEREO MIX:1965年10月26日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-6)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ジョージ・ハリスンの作品で、彼にとって初めての傑作と呼べる楽曲です。此れなら「レノマカ楽曲」と並んでいても通用します。1966年のビートルズ来日公演でも演奏され、1991年のソロ来日公演でも披露されました。ビートルズ来日の時に田舎の幼稚園児だったあたくしは、公演に行けるどころか「ビートルズとは何か?」すら認識していませんでした。マンガで見て「ビートルズって、ヒッピーとかフーテンのことかしらん」と思っていましたよ。「生・ビートル」を実演で初めて観たのは1990年のポール初来日公演ですが、あたくしは翌年のジョージで此の楽曲が演奏された時に「おおっ!ビートルズ来日公演だっ」と大いに興奮したものです。

イントロの12弦ギターで奏でるフレーズが、ザ・バーズの「リムニーの鐘(The Bells Of Rhymney)」とほとんど同じです。でもですね、リッケンバッカーのエレキ12弦を初めて使ったのはジョージで、其れは映画「A HARD DAY'S NIGHT」に記録されている通りなのです。其れを観たロジャー・マッギンは12弦を買ったんです。ロジャー・マッギン自身が「12弦ギターで最も影響を受けたのは、ジョージ・ハリスン」と明言しております。ゆえに、此れはジョージからの愛ある返答だったのですよ。こーゆーのを「パクリ」とか「盗作」だとか、さみしい云い方をしてはいけませんよ。

テンション・コードを多用し基本的には同じコードで展開させる曲作りは、ジョージの十八番になります。特に「ディミニッシュ・コード」の使い方が絶妙です。ジョージの独特な作曲法が確立された記念すべき楽曲と云えます。此れは、名曲です。しかし、当時の世間の評価は違っていました。此の曲は、ビートルズがシングル・カットせず、競作でホリーズがシングルを出したのです。ところが、最高20位と些かお粗末な結果となりました。自信作の不評に怒ったジョージ・ハリスンは、有ろう事か「ホリーズがヘッポコだから売れなかった!」と八つ当たりし、ホリーズも「そんな風に云うなら、もうこんなクズ曲は演奏しない!」と二度とライヴで披露しなくなったのでした。何だかナァ。


(小島藺子/姫川未亜)



さて、本日(10/30)は、仲間由紀恵さん(片瀬那奈ちゃんとは、映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。そー云えば、「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」の初日舞台挨拶には行けませんでした。登壇告知が無かったので、スル〜しちゃったのよさ。那奈ちゃんの出演映画初日舞台挨拶を逃したのは、初めてでした。もう二度と、そんな事は御免だな。


(小島藺子/姫川未亜)



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2010年10月31日

FAB4-102:RUN FOR YOUR LIFE(浮気娘)

Boots エルヴィスのゴールデン・レコード第1集


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(10/12、11/10)、ジェリー・ボイズ(11/9)
 録音:1965年10月12日(take 5)
 MONO MIX:1965年11月9日
 STEREO MIX:1965年11月10日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 B-7)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


アルバム「RUBBER SOUL」の最後を飾るのはジョン・レノンの作品で、「RUBBER SOUL」セッションで最初に録音された曲です。有名な話ですが、作者のジョンは此の曲を「クズだ」「キライだ」と公言しています。エルヴィスがカヴァーしてヒットした「BABY, LET'S PLAY HOUSE」から歌詞を転用した事も認めたうえでの発言ですので「照れ隠し」もあるのかもしれません。

ジョンが語る通りに「締め切りに追われ、何か書かなければならないから捏ち上げた」のでしょう。其れでも好い曲になっちゃうんだから困ったもんです。アルバムのセッションで最初に取り上げたのですから、単なる埋め合わせとは考えられません。大体、そんな駄曲をアルバムの最後に収めたりしませんよ。ビートルズのアルバムは全て「ジョン・レノンの最新自信作から録音される」と云う暗黙の了解もありますので、案外ジョンは此の曲を気に入っていたのかもしれません。

前述の通り、アルバム「RUBBER SOUL」の方向性は此の曲の次に録音された「NORWEGIAN WOOD(This Bird Has Flown)」で決定されたとは思いますが、此の楽曲でも既に「RUBBER SOUL」らしさが示されています。ブライアン・ウイルソンは改変されたアメリカ盤の「RUBBER SOUL」を聴いて「フォーク・ソング集だ」と云いましたが、此の疾走感溢れる曲でもジョンが弾くのはアコギなのです。ディランの影響もあったのでしょうけど、1965年のジョン・レノンはアコースティック・ギターにより傾倒していました。

アルバム「RUBBER SOUL」を年末のクリスマス・シーズンに間に合わせ、ビートルズの1965年は終ります。翌1966年には、またしても新たな展開へと進むのですが、其のひとつに「ジョン・レノンの曲作りが明らかに変わった」事があります。デビュー以来のポップなレノン節は「RUBBER SOUL」で完結しました。ジョンは、意図的に違う世界へ向かいます。ポールの覚醒と成長が鮮やかに感じられるのは、ジョンの変化による部分も大きいのです。

ソレからですね、ビートルズの邦題にはナイスなものが多いのですけど「RUBBER SOUL」あたりになると本当にトンデモです。シングルの「恋を抱きしめよう」とか「何で?」としか思えませんけど、「ひとりぼっちのあいつ」に「嘘つき女」で「浮気娘」ですよ。何なんだ?おまいはコジマユか?「ひとりぼっちのあいつ」って、もしかしたら「こいつ」に掛けてんの?だから、そもそも何で「THIS BOY」が「こいつ」なのよさ。


(小島藺子)



さて、本日(10/31)は、つげ義春さんと「L/竜崎」のお誕生日です。御目出度う御座居ます。マンガのキャラと一緒にしちゃってすみません。でも、つげさんって凄いんですよ。「ゲゲゲの女房」であたくしが壱番面白かったのは、つげさんと池上遼一さんがアシスタントでいた時代でした。水木先生の著書で読んだ実話で、水木先生が調子が悪そうなつげさんを心配して「どうしたの?」と訊いたら、つげさんが「首の上に頭が乗っていて、重くて辛いです」って応えたエピソードは衝撃的でした。そんな物凄い事を、壱度は云ってみたいもんですよ。


(小島藺子)



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2010年11月01日

FAB4-103:PAPERBACK WRITER

Living in Fear オール・サマー・ロング


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ(4/13)、フィル・マクドナルド(4/14、10/31)
 録音:1966年4月13日(take 2)、4月14日(take 2に SI 「歌、コーラス、ベース」)
 MONO MIX:1966年4月14日(take 2 から 1-2)
 STEREO MIX:1966年10月31日(take 2 から 1-3)
 (1966年5月19日、20日 プロモ撮影)

 1966年6月10日 シングル発売(最高位:英米1位)
 パーロフォン R 5452(モノ)


ビートルズの1966年最初のシングルA面曲で、ポール・マッカートニーの作品。リッケンバッカーのベースを音圧マックスで弾きまくるポール、釣られて怒涛の太鼓を叩くリンゴ、ポールのアイデアでフランスの童謡「フレール・ジャック」から頂いたコーラスを決めるジョン&ジョージ、と明らかに「新たなる世界」へ踏み込んだビートルズが居ます。

先行シングルとして発売されB面の「RAIN」共々アルバムには収録されなかったものの、此の曲は来るべき「REVOLVER」セッションで録音された楽曲です。ポールがレベルが振り切れる程のベースを望み実現したのは、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウイルソンが奏でたベース(具体的には「I GET AROUND」)に触発されたからだと云われています。其のブライアンは「RUBBER SOUL」を聴いて、至上の名盤「PET SOUNDS」を完成させました。其れを聴いたポールは、後に語る「HERE, THERE AND EVERYWHERE」で対抗し、ブライアンは「SMiLE」へと向かいます。半世紀近く経った現在でも「ゾクゾクする様なライバル関係」です。

1966年のビートルズは劇的な転換期を迎えますが、エンジニアが前作までのノーマン・スミスからジェフ・エマリックに変わったのも大きな要素のひとつです。プロデューサーのジョージ・マーティンがEMIを退社独立した為に、ノーマン・スミスがプロデューサーに昇格しビートルズの現場を去る事になったのです。其処で抜擢されたのが、エマリックでした。彼の功績に関しては、此れから追々言及してゆきます。そして、此の年にビートルズはライヴ・ツアーを休止し、当時のライヴでは再現不可能なスタジオ録音へとのめり込んでゆくのです。ゆえに、データも其の辺を加味した記述にします。

革新的なサウンドの新曲ですが、ジョン・レノンの評価は辛辣です。曰く「ポールの「PAPERBACK WRITER」は、俺の「DAY TRIPPER」の二番煎じ。構造はおんなじだし、確か詩は俺も手伝った。ま、ポールの曲さ。俺は「三文文士」なんて他人の歌は書かない」とか云い乍ら、コーラスはノリノリなのがジョンらしいトコです。其のコーラスですけど、1993年に二度目の来日公演を実現させたポールは此の曲も披露しました。其れで、ジョンとジョージのパートを観客に歌わせようと試みたのですけど、ゆっくり丁寧に英語で説明したのにあまり伝わらなかったのです。ポールは「此処はヨーロッパじゃなかったんだな」とガッカリしてて、あたくしもカックンでした。(おそらく、此の顛末が、次の2002年来日公演での「同時通訳事件」とか「もうかりマッカ事件」とかに繋がるんですよね。)

シングルのみの発売だったので、当初はモノラル・ミックスしか行われていません。半年後にステレオ・ミックスが作られたのは「オールディーズ」に収録されたからです。「オールディーズ」は年間2枚のアルバム制作契約を守る為に苦肉の策で出された現役時代では唯一のベスト盤ですが、収録曲のほとんどは其れまでシングルのみでアルバム未収録だったのです。ゆえに、多くのシングル曲が1966年に初めてステレオ・ミックスされています。


(小島藺子)



さて、本日(11/1)は、キティちゃんのお誕生日です。キティちゃんこと「キティ・ホワイト」は双子なので、妹のミミィちゃんも今日がお誕生日です。そんでもって、二年前にキティちゃんとコラボした「カモノハシのイコちゃん」も11月1日生まれなんですよ。皆さん、御目出度う御座居ます。


(小島藺子)



posted by 栗 at 02:15| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

FAB4-104:RAIN

誓いの明日(紙ジャケット仕様) ストリート・ラッツ(紙ジャケット仕様)


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック、フィル・マクドナルド('69-12/2)
 2E:フィル・マクドナルド('69-4/14、16)、リチャード・ラッシュ('69-12/2)
 録音:1966年4月14日(take 5)、4月16日(take 6-8)
 MONO MIX:1966年4月16日(take 7 より 1-4)
 STEREO MIX:1969年12月2日(take 7 より1)
 (1966年5月19日 プロモ撮影)

 1966年6月10日 シングル発売
 パーロフォン R 5452(モノ、RE-MIX 3)


シングル「PAPERBACK WRITER」のB面曲で、ジョン・レノン作。当然乍ら、アルバム「REVOLVER」セッションで録音された楽曲です。アルバム「REVOLVER」は、後述する最後に収められた「TOMORROW NEVER KNOWS」と云う超度級の怪作から録音が開始されます。其れはジョン・レノンの自信作でしたが、続け様に披露されてゆくジョン・レノンの新曲は「明らかに其れまでとは違う世界」へ行っています。

ビートルズの律儀な通例で、先行シングルとして「PAPERBACK WRITER」と「RAIN」が発売され、アルバムには未収録となります。しかし、此のシングルB面曲に甘んじた「RAIN」こそが、アルバム「REVOLVER」を凝縮した様な摩訶不思議な楽曲になっています。スタジオ録音の旨味を知ったジョンが、感性だけで無理難題をマーティンやエマリックに求め始めるのです。此の楽曲でも、演奏は録音スピードを早めたものを通常で再生し、ジョンの歌は逆にテープを遅くして録音したものを通常で再生する事で、生とは違ったグルーヴを生み出しました。また、有名なエンディングでの逆回転ヴォーカルなどの実験を行っています。

曲自体は、3コードのロケンロールでサビは1コードと単純明快です。1966年のジョン・レノンは、敢えて少ないコードで曲を書くとの縛りを選んだのです。1コードで展開する「レ〜ええええええええイン」って部分の浮遊感と高揚感は、何だ?其れまでも鮮やかなレノン節を書いて来ましたが、1966年から始まったジョン・レノンの作曲法は余りにも独特です。こんなもんは、其れまで無かったのです。演奏も抜群に素晴らしく、特にリンゴの太鼓は彼自身が「ベスト・プレイ」と認める名演です。其れでもB面、其れがビートルズ。

画像を貼ったトッドのカヴァーは完コピですが、逆回転ヴォーカルを普通に歌っていたり当然乍ら録音状態もリアルタイム状態なのが面白いです。よーするに、実演で此の楽曲を再現しているわけですよ。凄い事を考えて実行するよナァ。エンディングで「SHE SAID SHE SAID」が絡んでくるのも好いんです。あたくしは、かつて此のトッドのカヴァーを聴いて「1966年のジョン・レノン楽曲」の構造に興味を持ったのでした。

シングル発売のみだったのでモノラルしか制作されず、ステレオ・ミックスが行われたのは三年半も経過した1969年12月です。其れは英国オリジナルではない編集盤「HEY JUDE」に収録される事になったからでして、其れがなければステレオは作られなかったかもしれないのです。各国盤の編集盤があった御蔭で遺された別ミックスってのも多いわけですね。


(小島藺子)



さて、本日(11/2)は、深田恭子ちゃんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。片瀬那奈ちゃんとの接点がなさそうですけど、フカキョンは、片瀬那奈ちゃんが初レギュラー出演した連ドラ「天国のKiss」の第6話にゲスト出演しています。片瀬クンとの絡みはなかったんですけどね。ホリプロ主導のドラマだったので、新人だったフカキョンもお披露目って事でのゲストだったのでしょう。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:25| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年11月03日

FAB4-105:ELEANOR RIGBY

Songs of the Beatles Eleanor_rigby_single_usa.jpg Summer in the City: Live in New York


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド(4/28、29、6/6)、ジェリー・ボイズ(6/22)
 録音:1966年4月28日(take 15)、4月29日(take 15 に SI 「歌」)、
    6月6日(take 15 に SI 「歌」)
 MONO MIX:1966年4月29日(1-3、ボツ)、6月22日(4-5)
 STEREO MIX:1966年6月22日

 1966年8月5日 シングル発売(最高位:英米1位)
 パーロフォン R 5493(モノ)

 1966年8月5日 アルバム発売 (「REVOLVER」 A-2)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


1966年の第二弾シングル「ELEANOR RIGBY / YELLOW SUBMARINE」は、アルバム「REVOLVER」と同日にシングル発売されました。其れまでとは違って同日発売のアルバムからのシングル・カットと云うカタチだったのは、いよいよ年間契約を行使するのがしんどくなった事情からでしょう。

此の楽曲は、ポール・マッカートニーの作品です。しかし、前述の「IN MY LIFE」とは逆に、ジョン・レノンは「詩の大部分は俺が書いた」と主張していました。ま、どー考えてもポール節なので曲はポールで決定ですけど、詩に関してもジョンはほとんど関与してないとの証言が多いのに、何故かジョンはそんな事をぬかしやがったのです。ジョンは「REVOLVER」時代の他のポール作品も絶賛していますので、色々な感情があったのかもしれません。

ポールが歌い、ジョンとジョージがコーラスをしていますが、演奏は「弦楽四重奏×2」の外部演奏者のみです。ビートルズの楽曲では、初めて「メムバーの誰も演奏していない作品」となりました。しかも、最初から其のカタチで録音されているのです。完全なる別次元へビートルズは向かいました。

ま、其れは好いんですけど、「アンソロジー 2」には此れのカラオケが収録されてまして、其れはつまりビートルズが誰も参加していない音源ですから、何だかナァって事になりました。更に1999年にリミックスされた音源が「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」に収録されているのですけど、ポールの歌とオケがズレているのですよ。つーか、リミックスはヤメてくんしぇい。個人的に遊ぶ分には好いですけど、堂々と公式音源として出すのは如何なものか。正直に云いますと「アンソロジー」もダメなのよさ。海賊盤は、一寸イカレタ好事家だけが聴けば好いわけで、大々的に公にすべきではありません。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:59| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年11月04日

FAB4-106:YELLOW SUBMARINE

大瀧詠一 SONGBOOK2 Yellow Submarine Songtrack


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド(5/26、6/1、2)、ジェリー・ボイズ(6/22)
 録音:1966年5月26日(take 5)、6月1日(take 5 に SI 「効果音」)
 MONO MIX:1966年6月2日(ラフ)、6月3日(1-5)
 STEREO MIX:1966年6月22日

 1966年8月5日 シングル発売(最高位:英米1位)
 パーロフォン R 5493(モノ)

 1966年8月5日 アルバム発売 (「REVOLVER」 A-6)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


アルバム「REVOLVER」と同日発売でシングル・カットされた「ELEANOR RIGBY」との両A面曲で、扱いとしてはこっちの方がメインです。主にポール・マッカートニーが書いた曲でしょうが、間奏部分などはジョン・レノンの味が大いに出ておりまして、かなり強引ですが此れは合作とします。作詞には、ドノヴァンが協力しているそうです。ところが、歌っているのはリンゴ・スターなのだ。そうです、その通りです、此れは恒例の「アルバムに壱曲はリンゴのうたも入れるべさ」と云うレノマカの温情で作られた曲です。なのに、シングル・カット!挙げ句に後にはアニメの主題歌となってビートルズの代表曲のひとつになってしまいました。現在もリンゴはハンドマイクでタコ踊りしながら此の曲を歌っていますが、彼にとって掛け値無しの代表曲でありまして、此れが無ければソロで成功なんて不可能だったかもしれません。

シングル盤で、ジョンとポール以外の歌なんて此れが初めてでした。しかもA面!首位!!ジョージなんて解散間際までシングルにならなかったのに、何故にリンゴが?童謡風の誰もが歌える覚え易い楽曲は、ポール節全開です。誰でも歌えるからこそ、リンゴに歌わせたのでしょう。手伝ったジョンもノリノリで、後半の掛け合いヴォーカルなんか本当に楽しそうです。リンゴはみんなから愛されるキャラクターって事で、ソロになってからも豪華な友達に助けられて上手い事やっているわけですよ。でもですね、リンゴって仲間内では愛すべきキャラみたいだけど、ファンに対しては鬼ですよ。

あたくしは「ポールとリンゴの確執」に興味があります。デビュー曲でリンゴの太鼓にダメ出ししたのはポールですし、後に語る「ホワイト・アルバム」録音時の「リンゴ脱退事件」もポールがやらかしたのです。近年でも「ライヴ8」で「リンゴを呼ばなかった事件」とかも在りますが、何と云っても凄いのは「リンゴも追悼事件」でしょう。ポールは近年の実演で、ジョンに捧げた「HERE TODAY」、リンダに捧げた「MY LOVE」、そしてジョージを追悼してジョージが書いた「SOMETHING」や「ALL THINGS MUST PASS」などを演奏するのが定番化しています。レノマカ合作曲も演奏する様になって来て、最近では「PLEASE PLEASE ME」とか「A DAY IN THE LIFE」なんかも披露しています。そこで観客が「リンゴはどうした?」って云うとですね、ポールは此の「YELLOW SUBMARINE」を歌いやがるのですよ。追悼コーナーの落ちがリンゴ!アノですね、リンゴは生きてますからっ。


(小島藺子)



さて、本日(11/4)は、西田敏行さん(片瀬那奈ちゃんとは「こち亀」で親子役で共演)と、片瀬クンが大好きな「ガンダム」のアムロ・レイのお誕生日です。御目出度う御座居ます。


(小島藺子/姫川未亜)



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