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2009年09月10日

「遥かなる林檎道」

ザ・ビートルズ・ボックス ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)【初回生産限定盤】


ずっと「FAB4(THE BEATLES 全曲解説)」を中断して居ますけど、其の間に、うっかりトンデモな事になってしまいましたね。

ええ、聴いて居りますです「THE BEATLES 2009 REMASTER 16枚」、、、此れは、すぎょいっ!!最早、20年以上前のCDはゴミです。当時「CD化されてアナログでは聴こえなかった音が聴こえます!」なんぞとヌカした輩は「ホウイチ」だったな。1987年では、CDで此の音を再現するのは無理だったのです。今回の最新リマスターも、結論から云えばアナログ音源には敵いません。でも、よくぞ此処までやらかしたもんだと思います。とりあえず、全曲を iTunes に入れてCDRに焼いたら半分の八枚になっちゃったじゃまいか。「流石はコンパクト・ディスクだぜ」

アナログ盤とも違う印象を受ける部分も多々在ります。あくまでもリマスターなのですけど、正直、ギリギリのラインで「リミックス」に近い事もやらかしてしまったと思われます。ズバリ云えば「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」までは「モノとステレオの 2 on 1」でとも期待して居ました。結局は、映像のおまけは付いて居るものの、音源的には全て「オリジナル・フォーマット通り」での発売になり、通常盤はステレオを中心にしたカタチになりました。

アレレ?、最初の四枚も普通にステレオじゃん。20余年前にマーティンはサボりやがったんだナァ。確か「我々がスタジオで聴いたのは、初期四枚までは此のモノラル音源なのだっ!」と尤もらしい御託をヌカして居ったはずだけど、ステレオで出しちゃったじゃん。マーティンさん、本当は「時間が無くてモノにした」んだろ?いえ、あたくし、モノラルの方が好きなんですけど、其れも限定の箱でキチンと発売されました。おいおい「二度売りかよっ!」

映像の方も小出しにしてますけど、明らかにまたまた画質が異常に向上してますですよ。「LET IT BE」のDVD化も近いのでしょう。ルーフトップは完全版が観たいです。いや、遺って居る「ゲバ」映像は全部出してしまえっ!!「ゲバ」好きのあたくしに云わせればですね、彼等の録音現場がアレだけ大量に映像と音声で遺って居るってのは奇跡なんですよ。「鼻唄」でもええじゃん。だって、其れは「THE BEATLES の鼻唄」なんですよっ。お宝じゃん。

何にせよ、此れでまた最低でも20年は楽しめると思われます。こんなのが出ちゃったので、「FAB4」の再開はもう少しだけ延びます。ん?「おまいは『片瀬那奈全曲解説』を優先させたいだけなんだろ?」ですってぇ?!

「全く以て、其の通りっ!」

ま、世の中「ビートルズ・リマスター祭り」になって居るみたいなので、

「片瀬那奈ちゃんは、此処が独占させていただきます」
(馬場さん声で)


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 23:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

2009年11月21日

FAB4 外伝「記録」

ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版


2009年の洋楽シーンをリードしてくれたのは、夭折したマイコーと20余年振りにリマスターを発表したビートルズで在りました。此れは歴史的な事実として後世まで語り継がれるでしょう。CDの売り上げは勿論、書店の音楽コーナーへ行ってもビートルズとマイコーだらけです。マイコーは詳しく無いので分りませんけど、ビートルズに関しては此れまで出版された書籍のほとんど全てが新装改訂版で出版されたのではないか?と思える程です。ほとんどがリマスター便乗商法でしか無いと思いつつも何冊も買ってしまった中で、個人的には「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版」と「ビートルソングス 新装版」が意義の在る改訂版だと思いました。今後の「FAB4」連載再開時には、お世話になる資料となるでしょう。

さて、今宵はNHKサマが其のマイコーとビートルズの貴重な特番の再放送をぶっ通しで二時間強もやって下さって居ります。此れは素晴らしい!マイコーの方は、軌跡を辿りつつも多くのPVを完全ノーカットで流し続けるって構成です。此れで好いのだ。音楽家を紹介する番組は、音楽家が演奏し歌って居る処を流せば其れで好いのだ。晩年はスキャンダラスな側面ばかりが取り上げられたマイコーだけど、こうしてみっちりと壱時間に渡って彼のパフォーマンスを観れば、矢張り稀代の天才芸術家だと思い知らされます。

そして、真打ちビートルズです。此れは、すぎょいです。冒頭にNHKが足したイントロが在りましたけど其れは御愛嬌として、BBC制作の「THE BEATLES Reborn」をフルで放送してくれたわけですよ。此れはもう再放送じゃないじゃん!壱時間で駆け抜けるアンソロジーで、リマスター盤にもオマケで入った映像の完全版です。音声は当然2009リマスターになって居ますが、其れ以上に驚くべきは映像の美しさです。長年ビートルズを観て来ましたから観た事の無い映像ってのは少なくなってゆくのですが、此処に来て画像が明らかに鮮明になるとは、、、此の画質でのPV集や待望の映画「LET IT BE」を期待せずには居られません。

たったの60分では満足なんか出来ませんが、ガイドとしてなら完璧な出来映えです。朝までレコードやDVDを満喫せねばならなくなってしまいました。アップルは、未だ未だ持ってますね。あたくしが生きて居る間に全部公開される事は、おそらく無いでしょう。だって、ジョンは最初のCDすら聴いて無いのですから。でも、其れが芸術です。此処で続けて居る片瀬那奈さんの記録も、其の欠片でも好いのでそんな風になれたら幸いです。少なくともあたくしは、此処を書く事も芸術活動だと思って居ます。


(小島藺子)


posted by 栗 at 03:35| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

「ジュード・ロウは、ヘイ・ジュード」

ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX 通常盤


「壱番欲しいのは、ブートレグだ!」とは、ジョン・レノンの名言です。昨年(2009年)に、遂にリマスター盤が発売された「THE BEATLES」の音源は、ステレオとモノラルが高音質で聴ける様になり、更に其れ以前に出た「米盤BOX」も揃えれば大抵の「別ミックス」も容易に公式音源で入手可能になりました。

海賊盤音源ってのは、入手した時はドキドキもんなのだけど、結局は「ボツ」だったわけでして、壱回聴けばええやってもんなのです。THE BEATLES に関しては「アンソロジー」って「ボツ音源集」も出てますので、かつての様には積極的に西新宿へ向かうなんて事もなくなりました。何せ、彼等は「40年も前に解散したバンド」なのですよ。音源にも限りが在ります。

所謂ひとつの「ゲバ」もん(解散間際の1969年1月に行われたセッションで、公式には「LET IT BE」としてアルバムと映画で発表されたが、其の30日間をほとんど全部記録して居た為に膨大な未発表音源が存在する)まで手を出し、鼻唄や会話まで聴き尽くしたわけでして「もうブートはええやん」と、、、はならないのでした。

確かに、リマスター音源の登場は素晴らしく、音源としてなら20年は楽しめます。旧盤CDとの聴き比べとか、アナログとの聴き比べとか、時間が幾ら在っても足りない位です。なら、ええじゃん!とはゆかないのが「THE LONG AND WINDING ROAD」なのよさ。

ズバリ云って、映像作品なのです。THE BEATLES の映像作品も多く発売されていますが、名作「MAGICAL MYSTERY TOUR」は廃盤で、あたくしが最も好きな「LET IT BE」なんか未だにDVD化されていません。「アンソロジー」の映像版は素晴らしい作品ですが、プロモ映像が中途半端に収録されてたりもするのです。そもそも、天下無敵の「THE BEATLES」のプロモ集すらマトモに出て居ないってのは何故なの?

さて、其処で「必要悪」で在ります「海賊盤」の登場です。ええ、観れるんですよ。でもね、やっぱ「MMT」と「レリビ」と「プロモ集」位は、公式で発売しなければダメですよ。特に「レリビ」だな。ルーフトップ・セッションがブートでしか味わえないなんて酷いよ。片瀬クンの実演は、シュガーちゃんが記録用にハンディで撮ったもんまで公式映像作品化されてるんですよ。対して「THE BEATLES」は、映画用に撮った映像が出てないのよさ。もしかして、アップルちゃんはブート屋さんを儲けさせたいのかしら?


(小島藺子/鳴海ルナ)



あっ。全曲解説は、そろそろ再開しますです。

posted by 栗 at 08:03| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年03月21日

「アナログで『SMiLE』を聴く休日」

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昔、20代の頃に、最も欲しかったレコードは THE BEACH BOYS の「SMiLE」でした。

あたくしは1960年生まれなので、中学生の時にもう解散して居た「THE BEATLES」に出逢いました。所謂ひとつの「赤盤青盤(1973年発売)」が出たので、ラジオで彼等の曲をかけたのです。具体的に云えば、以前も書きましたが、鈴木ヒロミツさんと岡崎友紀さんがやってらした番組で初めて「THE BEATLES」を聴いたのです。其れで、僕の人生は変わりました。だって、其の時の僕は13才だったんです。

其れからは「洋楽一直線!」で「ロックの人」になってゆく青春時代を送ります。僕が英米文学部に進学したのだって、別に英語の成績が飛び抜けてよかったからではないのです。高校の文化祭でバンドでビートルズを歌ったら、其れをうっかり聴いた英語教諭に呼び出されたのです。英語の先生はこう云いました。「お前、英語の成績は大した事ないのに、何であんなに発音が完璧なんだ?お前が歌ってるの、聴いたんだよ。ハッキリ云って、ネイティヴ並みだ。俺よりも上手く話せる」褒められると嬉しいから、うっかり大学は英米文学科にしちゃったのよさ。でも、其れは単にあたくしがビートルズとかの洋楽にハマって、コピーしてただけなんです。

そんなこんなで学生時代には、正規盤も好いけど海賊盤が欲しいって事になりました。ビートルズの海賊盤はわりと入手可能だったのだけど、1980年代前半にはビーチ・ボーイズなんて山下達郎しか騒いでない存在だったのです。正規盤すら、ほとんど手に入らない状況でした。其れでも何枚か手に入れて「SMiLE」ってトンデモな幻の作品が存在するって事実を知ったのです。

確か、1984年頃だったと思うのですが、当時住んで居た仙台の輸入盤屋サンで、僕は「SMiLE」をみつけました。二枚組で八千円位の値段が付いて居たと思います。手が届かない!って価格でした。其れから四半世紀が経ちました。其の後、CDで「SMiLE」を何枚も買いました。ブライアン自身も2004年に正規盤として発表しました。でも、2004年の其れは、僕が欲しかった「SMiLE」じゃなかった。

僕が愛する「SMiLE」を、音源的にはCDで持って居るのだけど、今日うっかり中古盤でレコードを発見したのです。たったの「840円」で投げ売りされて居た愛しの「SMiLE」を、僕は迷わず購入しました。そして、今、針を落として聴いて居ます。音源なら、もっと良いのを持ってます。でもでも、此れで聴きたかった。

そう、此れは欲しくても買えなかった青春時代への「リベンジ」なのです。

そんでもって、えっと、まぁ、此れが「必殺カタセ固め」って技なのよさ。


(小島藺子)


posted by 栗 at 16:33| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

「僕の怪物くん」

The Beatles 1962-1966 The Beatles 1967-1970


1973年4月19日に発売された「The Beatles 1962-1966」と「The Beatles 1967-1970」に出逢わなかったなら、僕の人生は間違いなく違って居たでしょう。

ジョージ・ハリスン入魂の選曲で解散後に初めて発表された通称「赤盤、青盤」によって、僕は「THE BEATLES」と云う名の魔境に誘われました。当時は現在とは違って「日本先行発売!」なんて特権も無く、と云うよりも僕は「ビートルズってヒッピーの俗称」と誤解していた子供だったのです。

中学生になって「基礎英語」を学ぶって名目でラジカセを買い与えられた僕は、当然乍ら音楽番組をテープに録音する楽しみを知ってしまいます。童謡やクラシックが音楽だって習って居た少年少女合唱団所属だった僕は、歌謡曲やフォークにトキメキました。そんな時に、怪物集団の音楽を、うっかりラジオで聴いたのです。其れは、天地がひっくり返る程の衝撃でした。最早「基礎英語」なんて聴いてらんないです。幸か不幸か、僕のラジカセは短波も受信出来る機種だったので「FEN」なんてトンデモな放送局を見つけてしまいます。

さて、此の「赤盤」と「青盤」ってのは、1972年に大ヒットしちゃった「beatles AΩ」と云う四枚組の海賊盤に対抗する為に米キャピトルが「いたいけジョージ」に選曲を依頼して発売されたのだそうです。其の海賊盤は持ってますけど、箱のジャケットはヘンテコなイラストで、音もアナログ落とし(疑似ステレオも混じってるからソースはおそらく米盤)だし、選曲もソロまで含むハチャメチャなモンでして、「珍盤、奇盤」って類いのアイテムでしょう。そんなモンが何故に爆発的に出回ってしまったのか?と云うと、其れは「1972年当時に、ビートルズを総括するベスト盤が存在しなかった」からでありまして、更に云えば「未だビートルズって解散してないんじゃまいか?再結成するんじゃまいか?」なんて甘い期待も大いに在ったからとも云えるでしょう。

事実、幾らジョンが「俺はビートルズを信じない」と叫ぼうが、ポールがウイングスしようが、ジョージが我が世の春とばかりに台頭しようが、其処には「元・ビートルズ」なる呪縛が在りました。ジョンとジョージとリンゴの交流は続いて居て、それぞれのアルバムで普通に共演して居ましたし、決定的だったのは「赤盤」&「青盤」と同じ「1973年」に発表された「RINGO」でしょう。四人揃っての共演こそ無かったものの、おんなじアルバムに四人が集まってしまったのです。そうです、信じられないかもしれませんが、当時は「ビートルズ再結成」って話題が頻繁に出て居たのでした。

そんな事を考える様になるのは、ハッキリ云ってしまえば「1980年12月8日」以後の世界です。友人から借りて、初めて「赤盤」と「青盤」を聴いた時に、僕は只只、呆然となっただけでした。どんなに音源がリマスターされても、此の2セット四枚のアルバムには思い入れが在ります。確かに、当時を知らない若いファンにとっては物足りない作品でしょう。でも、僕が初めて出逢ったのは此の四枚の怪物くんだったのです。


(小島藺子)


posted by 栗 at 01:28| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年08月14日

「LOVE COMES TO EVERYONE」

コンサート・フォー・ジョージ [DVD]


え〜、久しぶりに御馴染みのビートリー噺を一席。今年は、ジョン・レノンの生誕70年&没後30年と云う事で箱が出るそうです。未発表音源も三曲収録される様ですが、う〜む、、、もっと在るじゃん!と云わざるをえない選曲ですね。ビートルズの赤盤と青盤もリマスターで出るみたいです。此れはジョージ・ハリスンが選曲した公式初ベスト盤だったので、愛着があるファンも多い様です。昨年全作品がリマスターされちゃったので、楽曲的な面白味はほとんど無いと思われます。赤盤は充分にCD壱枚に収まるのですけど、ジョージ選曲って事で迂闊に手を加えられないのでしょう。ジャケットに関してはお徳用盤の「1」とは比較にならない程に素敵ですけどね。

ビートルズがリマスターされて、次はジョンって序列なのでしょうけど、ジョンのソロは既に全作品がリマスターばかりかリミックスまでやりまくられています。今回、また敢えて出すならコビンのへっぽこリミックスは無かった事にしてもらってですね、オリジナル通りのリマスターにして頂きたいと思います。其れよりもですね、ジョージのリマスターはどーした?

ジョージのソロは未だアップル時代の「ダーク・ホース」と「ジョージ・ハリスン帝国(なんちゅー邦題!)」がリマスターされていません。昨年「Let it Roll Songs of George Harrison」なんてベスト盤が出てですね、其れにも前記二作からは選曲されていないのですよ。ま、ジョージのリマスターは「オリビアが出来た嫁なので(他意はありません)」丁寧にゆっくりと進行していますので、大丈夫だとは思えます。個人的には「赤盤青盤世代」で丁度ビートルズにハマった頃のジョージが「ダーク・ホース」と「ジョージ・ハリスン帝国」だったので、思い入れがあります。

ビートルズにはソングライターが「ジョン、ポール、ジョージ」と三人いて、初期は圧倒的にジョンが優れていました。中期にはポールが覚醒しジョンを凌いだ様に見えますが、ジョンは曲作りの手法を敢えて変えていったので、その気になれば普通の曲も書けたと思えます。そして、末期になってジョージの才能が開花しました。

「GET BACK SESSIONS」の膨大な音源を聴くと、1969年1月のジョージがソングライターとしてピークを迎えていた事実が分ります。結局はアルバム「LET IT BE」になった時に、ジョージの曲は二曲しか収録されなかったのですが、当時のジョージは毎日新曲が出来ちゃうってどーにもとまらない状態にありました。其れが翌年の三枚組でドカン!と爆裂するわけです。

壱枚はジャム・セッションなので実質的には二枚組なのですが、其れまでアルバムに多くて三曲との小僧扱いに耐え忍んだジョージが名曲ばかりの二枚組!えらいこっちゃ、えらいこっちゃ、よいよいよい、とばかりに大絶賛となりました。当時のジョンはヨーコとわけがわからない変態活動をしてましたし、ようやく出した「ジョンの魂」は名作と云われますが大衆音楽の範疇からは激しく逸脱しています。ポールは呑気なソロを出し、今でこそ傑作と云われる「RAM」も酷評されていました。挙げ句にジョンとポールは音楽作品で痴話喧嘩合戦を繰り広げます。

ジョージは、いきなりだナァで三枚組とか出さずに小出しにして行けばコンスタントにアルバムを出せたと思えます。なんとか70年代は乗り切りますが、80年代に入ると迷走し、1982年の「ゴーン・トロッポ」は当時ビートルズ・ファンからも批難されました。完全にやる気をなくして映画制作やカーレースとセレブ三昧の日々を送りますが、1987年の「クラウド・ナイン」でまさかの大復活を遂げます。結局、其れが生前最後のスタジオ盤となってしまうのですが、貯めがあれば傑作を創れる人なのですよ。そして、やはり初ソロを三枚組の箱で出したのは正解でしょう。「やる時はやる漢だっ」と未来永劫評価される偉業です。ハッキリ云いますが、当時は誰もジョージにそんな過大な期待を抱いていなかったと思います。


(小島藺子)


posted by 栗 at 09:23| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月04日

「2010年のジョン・レノン」

POWER TO THE PEOPLE - THE HITS  (EXPERIENCE EDITION)


先日買った五枚組で千円(100曲入り、壱曲10円)の60年代コンピ盤が面白かったので、本日は70年代篇を買いに行きました。シリータが2曲入っているのですけど、1曲は「再録音」と明記してあります。すげぇ貴重!もう1曲も怪しいのです。再録音は「Spinnin' & Spinnin'」で、もうひとつは「With You I'm Born Again」なんですけど、「With You I'm Born Again」って確かビリー・プレストンとのデュエットだったはずで、シリータの個人名義になってるのですよ。だったら、さっさと聴いて検証しろって話なのですが、一緒に買ってしまったもうひとつの方から観賞しているのであります。

其れはジョン・レノンの新版ベスト盤であります「POWER TO THE PEOPLE - THE HITS (EXPERIENCE EDITION)」です。当然乍らDVD付きを購入し、今まさにDVDを観ております。今年(2010年)は、レノン生誕70年没後30年ですので、来るべき10/9のお誕生日へ向けまして、ドッカーン!とCDがリリースされました。

此れが結構厄介な案件でしてですね、まず、ジョンのオリジナル・スタジオ盤8作が2010年最新デジタル・リマスターで出ました。2000年代になってから、ジョンの作品はほとんどがリミックス盤で出ていましたけど、故人の知らないトコで勝手にリミックスしちゃうのはマズイと気付いたのでしょうね。今回は全てジョンが生前に行ったミックスを採用し、ボーナス・トラックも排除しました。其れが全部収められてボーナス盤が2枚付いた11枚組の「BOX」も出ました。

だったら、其の箱を買えば好いじゃん!ってトコなのですけど、なな、なんと今回は遺作の「ダブル・ファンタジー」だけはバラ売りだと2010年リミックス盤との二枚組で、其のリミックス盤は箱には入っておりません。更に、本日購入したベスト盤に付いておりますDVD(収録15曲のプロモ集)も、箱には入ってないのです。そんでもってですね、四枚組の「GIMME SOME TRUTH」ってベスト盤も出たのだけど、其れにはライヴ音源やアンソロジー・ヴァージョンからの最新デジタル・リマスターも選曲されているわけですよ。

つまりですね、11枚組の箱と四枚組の箱と二枚組を2タイトルの、合計19枚買わないと全部揃わないってカラクリになっているのでした。何だかナァ、、、。で、本日はとりあえず新版のベスト盤だけ買ってですね、どんな感じなのか確認しております。音の方は、オリジナルに戻って磨かれていますので、大いに納得です。もう、リミックス盤は聴かないだろうナ。注目のDVDなんですけど、残念乍ら、予想通りに以前発売された「レノン・レジェンド」での改悪ヴァージョンが収められておりました。何ゆえ「夢の夢」や「STAND BY ME」に小野洋子サンが登場するのか?此れはさ、歴史の改竄だし、芸術作品に対する冒涜ですよっ。てかさ「THE LOST LENNON TAPES」を聴くと、未だ公式に発表されていない曲が山程あるじゃまいか。今回のベスト盤は、なかなか好い感じの選曲ですけど、箱に入る新音源が三曲って少ないですよ。好い加減、ヨーコさんじゃない人に選曲してもらっても好いと思いますよ。

今月の中旬には、ビートルズの赤盤と青盤がリマスター仕様で出ます。昨年に全作品のステレオとモノがリマスターされましたので、あんまり面白味は無いのですけど、以前のCD化でも別ミックスを入れたりしてましたので侮れません。来月には、ポールが名作「Band On the Run」のデラックス・エディションを出します。アナログも含め、色んな仕様で出しやがりますけど、此処は四枚組を買うしかないでしょう。此の調子で、他のアルバムも豪華版で再発するんだろうナァ。

で、一通りレノンを観て聴いて、シリータが入っているコンピ盤を聴きました。「Spinnin' & Spinnin'」は、紛れも無い「再録」でした。どういう経緯で再録がいつ行われたのかは、さっぱり分りませんけど、未だ未だシリータ音源の奥は深いのですね。問題の「With You I'm Born Again」は、やはりシリータが独唱しているヴァージョンでした。再録って書いてないって事は、デュエットでヒットした頃のソロ・ヴァージョンなのでしょう。初めて聴きましたよ。もう、此の二曲だけで充分に千円の価値が在りまくりじゃん。


(小島藺子)


posted by 栗 at 22:05| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月14日

「動くビートルズ60曲220分、千円」

ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD BOX 通常盤


本日(10/14)は、堺雅人さん(片瀬那奈ちゃんとは「グータンヌーボ」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。確か、其の時に主演映画の番宣絡みもあってですね、其れが「ゴールデンスランバー」って主演映画だったのですけど、まぁ、ビートルズの曲名なんですね。

さて、あたくし最近は毎日新宿へ通う日々を送っておりまして、新宿は色々と馴れ親しんだ場所なのですけどここ数年は頻繁には行かなくなっておりました。ゆえ在って、今年はずっと新宿通いって日々なので、早めに行って懐かしい場所を巡ったりしております。と云っても「レコ屋」とか「古本屋」とかなんですけどね。

それで、昨日、遂に禁断の地「西新宿」へと足を向けたのです。所謂ひとつの「海賊盤街地帯」です。いやぁ〜、廃れましたね。馴染みの店が、軒並み無くなってました。でも、何軒かは健在でして、冷やかし気分で入ったら新作も結構充実してやがるのだけど、投げ売りも充実!って分け分らん感じになってました。何も買わないってのも申し訳ないので、ビートルズのプロモ集DVDを買ったのですけど、其れが「60曲、220分、千円」って代物なのですよ。

で、ブートだからDVDRかと思えば、ちゃんとプレスしてやがんのよさ。ざっと観て居るのですけど、ほとんどのプロモは全部入ってますね。ヴィデオ時代から結構お金も掛けて集めた天下のビートルズのプロモ集が、ほぼ完全版でリマスターされて60曲220分で千円って、何だ?アップルは、赤盤青盤のリマスターなんぞを出してる場合じゃないだろ?

久しぶりに西新宿へ行って、僅かに残った馴染みの店を巡って思ったのは「おいおい、ブートが価格破壊してますよっ」って事です。クオリティが上がりまくってんのに低価格!此れは、嬉しい。愛すべきジョン・レノンは云った。

「一番欲しいのは、ブートレグだっ!」

はぁ?ホワイトアルバム・セッション9枚組で5,800円?カウカウファイナンスざんす。ところで、片瀬那奈ちゃんの海賊盤って、どっかに無いの?


(小島藺子)


posted by 栗 at 00:17| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月15日

「ホワイト・アルバム」全部で5,800円

ザ・ビートルズ


一昨日に買った「動くビートルズ60曲220分、千円」(正確には「THE BEATLES CHRONOLOGY 1962-1970 1&2」ってブツです)が思いの外好かったので、本日は其の時にスル〜した「THE BEATLES “OFF WHITE”」ってのを買いました。

此れは、9枚組のCD箱でして、たったの5,800円(税込み)って嘘の様な低価格。其れで内容までスットコドッコイだったら「安物買いの銭失い」なのですけど、そーじゃないのが昨今のブート業界の様です。内容は、よーするにビートルズの通称「ホワイト・アルバム」と云われております1968年の傑作二枚組「THE BEATLES」関連音源を時系列で在るだけ詰め込んだって代物です。

ジョージ宅で行われたデモから始まりまして、那奈麻衣は「デモ、レコーディング・セッション、モニター・ミックス、別ミックス」と、これでもかっ!と続きまして、残り二枚は「オリジナル・モノ・ミックス+ボーナス・トラック」って構成でして、まぁ、此の箱が出た後にも新たに発掘された音源なんかも在るものの、「ホワイト・アルバム」関連ブートは此れだけ持っていれば十二分と云える優れもので御座居ます。其れが、新品でたったの「5,800円(税込み)」ってのが、2010年のブート業界事情なのでしょう。

あたくしが初めて「ホワイト・アルバム」関連ブートを買ったのは、もう20年ほど前でして、其のタイトルも「OFF WHITE」でした。CD壱枚で、4,000円位したと思います。其れから沢山「ホワイト・アルバム」関連ブートを買って、おそらく数万円は使ったと思いますけど、其れ等は全部此の「たった5,800円(税込み)」の箱に入っておりまして、音質も向上してやがるのでした。只、ひとつ云えるのは、例えば「Kinfauns Demo」だけでも公式では全てが発売はされてはいないわけで、其れは今後も変わらないって事です。

ビートルズのブートなんて、流石にもうネタ切れか?とも思えますけど、未だ未だ終らないわけでして、こーゆー総括し低価格って美味しいですよ。「GET BACK」も絶対に公式では出ませんけど、今や3ヴァージョンのセットで新品が三千円代まで落ちました。確か、四半世紀前にアナログ壱枚を「4,980円」で買った気がしますけど、もう過去の事は好いです。

でもですね、新しいファンって、いきなりお宝が投げ売りって状況から始まってしまうのですよね?アノ、本当に年寄りの負け惜しみじゃないのですけど、其れは在る意味「不幸」です。白ジャケにコピーを貼っただけの高価な海賊盤を買うのは、博打でした。悔しい思いも沢山しました。でもさ、だからこそ当たった時の有り難みってあったのよさ。「たった5,800円(税込み)」で簡単に手に入るって、何か変です。ま、あたくしは散々投資したんだから、当然なのだけどね。


(小島藺子)


posted by 栗 at 23:40| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月16日

「ホワイト・アルバム」全部で5,800円、のつづき

ザ・ビートルズ [12 inch Analog]


本日(10/16)は、石川亜沙美さんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。片瀬那奈ちゃんとは「熟年離婚」で共演されていますが、絡みは無かったと思います。でもですね、片瀬クンが歌手時代に出演した「汐留スタイル!」では、しっかりと絡んでおります。

さてさて、お題は片瀬クンではなく「ホワイト・アルバム」9枚組ブートのお話のつづきで御座居ます。あたくしが最も多く購入したビートルズの海賊盤は「ゲバ」こと「THE GET BACK SESSIONS」関連ですけど、其れは物量的に膨大だったからでありまして、まぁハマれば「底なしの地獄沼」で其れ也に楽しめますが、出来れば陥らない方が好い領域だと思います。以前も書いたと思いますけど、あたくしは「ゲバ」のロールを買い集めていた頃に、某有名レコ屋の店員サンに「お客さん、こんなもんまで全部集めてるんですか?聴いてて面白いですか?」と真顔でレジで云われた事があります。ま、つまんなかったら買わないわけだが、、、。

そんな「暗黒のゲバ」に比べれば、「ホワイト・アルバム」のブートは好いですよっ。たぶん「ゲバ」の次に投資額が大きいのは「ホワイト・アルバム」だと思います。音源が沢山遺っているって事もあるのですけど、あたくしの場合、所謂ひとつの「ミックス違い」にハマったのも「ホワイト・アルバム」のモノ盤を聴いたからだったし、何よりも「ホワイト・アルバム」が好きなんですよね。来週にリマスターが出る「赤盤」と「青盤」でビートルズを知ったあたくしにとって、オリジナル・アルバムで衝撃的だったのは「REVOLVER」と「THE BEATLES」でした。よーするに、「赤盤」と「青盤」には其の二作からの選曲が極端に少ないのです。「REVOLVER」からはシングル2曲のみで、二枚組の「THE BEATLES」からは3曲のみ!なのですよ。

「THE BEATLES」と題された通称「ホワイト・アルバム」は、ビートルズの崩壊を記録したアルバムです。翌年に「THE GET BACK SESSIONS」と「ABBEY ROAD」が在りますが、バンドがぶち壊れてゆく様を音盤に記したのは「ホワイト・アルバム」です。最初はジョージ宅で仲良くデモを制作していて、実際にインドで書いた曲はほとんどがアルバムに採用されるのですけど、レコーディングに入ると激しい軋轢が生じます。アルバム冒頭を飾る二曲でドラムを叩いているのはリンゴではなくポールで、其れはリンゴが脱退してしまったから起きたのでした。

最終的な曲順は、ジョンとポールが24時間も掛けて吟味した結果だったので、冒頭にリンゴ抜きの二曲を配置したのも、最後にリンゴしか参加していない曲を持って来たのも、全部「意図的」な仕掛けなのです。バラバラの様に見せ掛けて、タイトルは「THE BEATLES」、ジャケットは真っ白。解散なんて考えてはいなかったでしょうけど、明らかに彼等は「再出発」を望んでいたのでしょう。ビートルズの作品は全て好きですけど、一番惹かれるのは「ホワイト・アルバム」から「ゲバ」へ向かった1968年の夏から1969年の冬までの半年間です。特に「ホワイト・アルバム」は、鬼気迫る狂気があります。

こうして総括したブート音源を聴いても、謎は深まるばかりなのです。セッションは混沌を極めていたし、ジョージ・マーティンは投げ出し「壱枚にまとめなさい」って苦言を呈したのに、ジョンとポールは二枚組にしちゃったのよさ。滅茶苦茶になったモンを、其のハチャメチャな部分を残しつつも「THE BEATLES」にしてしまったのです。世界の頂点に立ったからこそ、こんなモンを出せたのです。でも、やりたい放題の様で「計算」もしてるのよさ。深いナァ。あたくしなら、此れで解散しちゃうけどね。そうしなかったのも、やっぱ、凄いです。正に、至上の名盤です。「THE BEATLES」との看板に、偽り無し。

でさ、前半の山場はセッション初日の「REVOLUTION SESSION」なのですよ。いえね、単体ブートでも買って知っている音源なんだけどさ、後に「REVOLUTION 1」と「REVOLUTION 9」になった歴史的なセッションですよ。そりゃ、もう凄いのですよ。延々と収録されていても聴き応え充分なんです。でもですね、、、もう絶対に、此れだけは譲れませんっ。

「小野洋子、黙れっ!」

えっとですね、折角のお宝音源にヨーコさんの実況解説が御丁寧に被されているので御座居ます。本当に申し訳ないのですけど、アンタの解説、イラナイから。マジで邪魔です。ホント、ポールとジョージとリンゴは、よく耐えましたね。其れだけで、エラいよ。人間が出来てます。


(小島藺子)


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「ホワイト・アルバム」全部で5,800円、の三回目

White Album


結局、9枚全部聴くのに半日以上掛かりました。ほとんど聴いたことがあると思っていたのですけど、例えば「I WILL」のセッションで「CAN YOU TAKE ME BACK」(公式盤では「REVOLUTION 9」の前に入っているポールの鼻唄みたいな曲)がフルで演奏されていたり、同じく「I WILL」のセッションで「アンソロジー2」に収録されている「LOS PARANOIAS」もポールが悪ノリ全開で4分近くも歌い続けていたりと、初めて聴けた部分も結構ありました。こーゆーのって、永遠に公式盤にはならないんでしょうね。

「ホワイト・アルバム」を制作する前に、ビートルズはインドに行きまして、収録曲の大半はインドで書かれたと云われています。何も娯楽がなくって、曲を書くくらいしかやることがなかったらしいのですが、兎も角、1968年5月の終わりにジョージ宅でデモを録音しました。全27曲で、内19曲は「ホワイト・アルバム」に収録されます。「ホワイト・アルバム」は全30曲ですが、此のデモで披露されている19曲から派生した楽曲もありますので、所謂ひとつの「Kinfauns Demo」の段階で「既に十二分に曲は在った」わけです。

「Kinfauns Demo」で演奏されて「ホワイト・アルバム」に入らなかった8曲が、また興味深い楽曲群です。まず、ポール作の「JUNK」は、1970年の初ソロ・アルバムまでお蔵入りしますが、此の時点で少なくともメロディーは完成しています。ジョージの3曲は、「SOUR MILK SEA」がジャッキー・ロマックスへの提供曲となり、「NOT GUILTY」は1979年の「慈愛の輝き」で発表、「CIRCLES」も1982年の「ゴーン・トロッポ」で発表と、当時のジョージの扱いの低さが伺える感じです。

余談ですが、「NOT GUILTY」って曲は、あたくしが初めて買った海賊盤に入っていて、それはラビ・シャンカールのサントラから持ってきた全く別の曲だったんですけど、昔はそーゆーインチキが普通だったのですよ。あたくしが其の「インデアン・ループ・トリック」って海賊盤を買った時には、もう「慈愛の輝き」が出た後だったので「おいおい、違うじゃん!」と気付きましたけど、みんな騙されたんです。其れにはニール・イネスがTVで歌った「チーズ&オニオンズ」(後にラトルズで発表)も入っていて「John Lennon OUT TAKE '74?」とか書かれていました。ホント、信じられないでしょうけど、昔の海賊盤ってそんなんばっかだったのですよ。

さて、残りの4曲はジョン作でして、ジョンはインドへ行く前の1968年2月のシングル用セッションでも「ACROSS THE UNIVERSE」をボツにしちゃって、挙げ句にシングルになったポール作の「LADY MADONNA」のプロモ撮影時に録音した「HEY BULLDOG」もお蔵入りさせておりました。此の時も、まぁ「WHAT'S THE NEW MARY JANE」は兎も角、「MEAN MR. MUSTARD」と「POLYTHENE PAM」を「ABBEY ROAD」まで寝かせます。そして、もう1曲は「CHILD OF NATURE」なんですけど、此れは御存知の通り、後にソロで1971年に発表した「ジェラス・ガイ」の原曲です。曲は完成していて、歌詞を全面的に書き直して三年後に発表したのですけど、此の原曲デモは未だに公式音源として陽の目を見ていません。

芳醇な「ホワイト・アルバム」ですら、「JUNK」や「CHILD OF NATURE」と云った超名曲をボツにした上に成り立っているのです。そして、此のアルバムのセッションでは「HEY JUDE」も録音されていますが、ビートルズは其れをシングルでのみ発売し、アルバムには収録しませんでした。二枚組30曲なのに「HEY JUDE」はシングルだから入れないのだよ。う〜む、敵わんナァ。


(小島藺子)


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2010年10月18日

「不滅の男」

ヘイル!ヘイル!ロックンロール(完全限定版 4枚組コレクターズ・エディション) [DVD]


本日(10/18)は、「カタセカイ」では、郷ひろみさんと蜷川実花さんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。其れでもって、ロックの世界だとチャック・ベリーのお誕生日って事になっております。84才になられました。未だ、色んな意味で現役バリバリです。かつて、還暦記念コンサートを記録した映画「ヘイル!ヘイル!ロケンロール」で音楽監督を務めたキース・リチャーズに「真面目にやってくれよ。これは映画になって、俺やアンタが死んだ後も遺るんだぜ」と諭されたら、チャックは「俺様が死ぬわけないだろ」と真顔で云い放ちましたけど、本気だったのですね。

チャック・ベリーと云ったら、そりゃもうエラいのですよ。ロケンロールってのは彼が発明したわけでして、ジョン・レノンも「マイ・ヒーロー!」と紹介して共演した時には涙目になってましたし、「ロケンロールを言い換えるなら、チャック・ベリーだ」とも云っております。ビートルズもビーチ・ボーイズもローリング・ストーンズも、みんなチャック・ベリーなくしては成立しないんですから、此れはもう「ロケンロールの神様」で御座居ます。

でも、何だか本人はあんまりエラソーじゃないのです。80才を超えても現役でドサ回りをやってます。資産はあるのでしょうけど、何だかつまんない事でよく捕まってたりもします。自分の経営するレストランの女子トイレに盗撮ヴィデオを仕掛けたとか、信じられない罪で服役しちゃっているのです。ドサ回りもギター抱えての一人旅ってスタイルが基本で、バンドは現地調達みたいです。其れも、何の曲をやるかなんて教えないらしいです。「俺様がイントロを弾けば、分るだろ?」なのです。

そりゃ、ジョン・レノンも憧れますよね。ジョンも即興ライヴとかやったけど、其れは前衛だったわけで、マトモな実演で即興に近いってのは1969年9月のトロントです。前日に出演を承諾して、当日に現場へ向かう飛行機でリハーサルしただけのぶっつけ本番だった模様はCDやDVDで観賞出来ます。レノン、ガクブルですもん。ま、其れは其れで、カッコいいけどさ。でもですね、其のライヴって「ロケンロール・リバイバル・ショー」ってイベントで、前座でジェリー・ルイスとかリトル・リチャードとか、勿論チャック・ベリーも出てるのよさ。此れは、レノンにとって、物凄いプレッシャーですよ。実際、オヤジどものパフォーマンスは図抜けてます。

ジョン・レノンにとって、一世一代の大勝負だったのでしょう。此のライヴを終えて、英国に帰ったレノンはビートルズ脱退宣言をぶちかますのです。当時のレノンはラリっていて「俺はキリストだ!」発言とか、ポール宅襲撃事件とか無茶苦茶だった様ですけど、此の時の脱退宣言はマジだったのだと思います。

てか、マジでチャック・ベリーは死なないんじゃまいか?そうあって欲しいです。お誕生日、御目出度う御座居ます。


(小島藺子)


posted by 栗 at 00:32| FAB4 | 更新情報をチェックする

「奇妙なベスト盤」

Collected (Dig)


本日はビートルズの赤盤青盤リマスターが世界同時発売!って事で盛り上がっておりましたが、輸入盤のみの四枚組やTシャツ付きなんてのは「アイテム」としては持っていたいけど、音源的な旨味はほとんど無い商品です。てか、自分でCD四枚組のベスト盤を昨年出たステレオとモノのリマスターから再編集でもした方がよっぽど楽しめますよ。

てなわけで、ま、其の内に中古で買うとは思いますけど赤盤青盤リマスターは華麗にスル〜して、何かヘンテコリンなブツはないか?と中古を物色したら「10cc COLLECTED」なる三枚組が税込み1,260円で居たので買いました。2008年に出てたみたいなのですけど、全く知りませんでした。三枚組で全51曲と詰め込んでおりますが、選曲が滅茶苦茶でかなり面白いのです。

オリジナル10ccの1st(1972年作)から半分になってからのアルバムを経て1992年の再結成盤「ミーン・ホワイル」までから、代表曲は押さえてますけど何やらテキトーに選曲し、曲順もランダムで並べられています。其れどころか、分裂したG+Cの曲やグレアム・グールドマンのソロとか、10ccの前身である「Hotlegs」の曲まで入っているのです。

いえ、此れまでも所謂ひとつの「10cc ファミリー」のベスト盤は出ていて、例えば、「Ultimate Collection」とか、「Greatest Hits & More」なんてのが在ります。でも、其れ等は一応は時系列で並べていたのですよ。

曲数的にも、此の「COLLECTED」は三枚組51曲と破格なのですが、余りにもランダムな選曲&曲順の意図するトコがよく分からないのです。英文ライナーを読むと歴史もしっかりと押さえているのですけど、其れでもって此の並べ方って、一体、何?きっと選曲して並べた片にとっては「此の順番でどーよ?」って明確な意味があるのかもしれません。ジャケットなどのアートワークも凝っていますし、CDはピクチャー・レーベルです。いやぁ、実に面白いナァ。

よーするに、此れって「俺様のベスト盤」って奴なんですよね。確かに、ジャケットに偽りなしで、シングルになった代表曲は全部入っています。他の選曲も「Channel Swimmer」なんてシングルB面曲まで押さえてかなりマニアックです。なにせグレアムのサントラ主題歌「Sunburn」(ファラ・フォーセット主演)まで入れてるんですから、相当のマニアがやらかしたのでしょう。好いナァ、こーゆーのって、ファンの夢ですよ。あたくしも片瀬那奈ちゃんで三枚組51曲ベスト盤を作ってみようかしらん。


(小島藺子)


posted by 栗 at 22:54| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年10月21日

「そろそろ、マジでFAB4を再開します」

ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版


本日(10/21)は、白川由美さん(片瀬那奈ちゃんとは「GTOドラマスペシャル」で共演)と、乙一さん(片瀬那奈ちゃんが出演した名画「きみにしか聞こえない」の原作者)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。

あたくしが此の「the diary of nana katase」通称「ゼンキロ」を立ち上げ続けている上で、ひとつの目標としているのは、マーク・ルーイスンさんが上梓された「The COMPLETE BEATLES recording sessions」と云う本です。此れは、日本語訳も出て、其れはボロボロになる程に読んだのですけど、昨年のリマスター化に合わせて新装改訂版も出ました。翻訳版は、以前のモノは文章主体で其れは其れで好かったのですけど、完全版と称する改訂版は図版も増えて好い感じにはなっています。でもですね、矢張り原書のLPサイズってのが、どー考えてもベストなんですよ。何ゆえ、昨年にアップデートする時に原書と同じ体裁にしなかったのでしょう?てか、ビートルズが好きなら原書で読んでも充分に理解出来るはずですし、所詮は訳書では伝わらない部分もあるのよさ。

其れがどーゆー本なのかと云うと、THE BEATLES のレコーディングを克明に記録しただけの内容なのです。其の続編的にライヴを記録したモノや、其の名も「ザ・ビートルズ全記録」なんて活動記録もありますけど、メインは「録音記録」なのです。淡々と彼等が録音してゆく様を時系列で書き連ねただけの本です。其れが、無茶苦茶面白いのですよ。ビートルズ関連の本は山程ありますけど、単純明快に録音を記録した此の本が、段違いに一番面白いのです。

此処を始めた時は、正に「The COMPLETE BEATLES recording sessions」を横に置いて模倣しました。「何年何月何日に片瀬那奈ちゃんは何をしたか?」を羅列するだけで、充分に成立すると思ったのです。そして、今や混沌とした中から何れは其のカタチへまとめられると思っています。日常的に綴っている此処は、云ってみれば「草稿」なのですよ。未だに、此処が目指すのは「The COMPLETE BEATLES recording sessions」です。ゆえに、中断している「FAB4」は、絶対に再開し完結しなければなりません。其れは、此処の「雛形」なのですからね。多くの試行錯誤を、赤ら様にしているのが此処の正体です。何れ、此処は「海賊盤」になるのです。

つまり、あたくしは「The COMPLETE NANA KATASE working sessions」ってモンを書き遺したいのです。おそらく、生涯を賭けた仕事になるでしょう。何故なら、僕は片瀬那奈ちゃんが大好きだからです。其れ以外に理由なんていらないでしょう?


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 00:13| FAB4 | 更新情報をチェックする

FAB4-091:YOU WON'T SEE ME

愚かなり、わが恋(紙ジャケット仕様) All of Me


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(11/11)、リチャード・ラッシュ(11/15)
 録音:1965年11月11日(take 2)
 MONO MIX:1965年11月15日
 STEREO MIX:1965年11月15日

 1965年12月3日 アルバム発売 (「RUBBER SOUL」 A-3)
 パーロフォン PMC 1267(モノ)、PCS 3075(ステレオ)


ポール・マッカートニー作の佳曲。データでお分かりの通り、アルバムのレコーディングでギリギリの時期に録音された曲のひとつです。ところが、其れが好い曲なんだから困ったもんだ。内容は当時の恋人で婚約者だったジェーン・アッシャーへ向けたモノらしいのだけど、相手は美人女優なんだからなかなか逢えないってのは承知の上だったでしょう。こんな歌を書いておきながら、ポールは「マスオさん状態」でアッシャー家に住んで居たのに、ジェーンが不在の時にはチャッカリと他のおねえちゃんを連れ込んでよろしくやっていたわけですよ。そんでもって、ジェーンが米国ロケから帰って来たら、自室のベッドにポールと知らないおねえちゃんが裸で寝ていたって現場を目撃して、婚約破棄!となるのです。此れが本当の話なんだから、呆れてしまいますよ。えっとですね、繰り返しますけど、ポールはジェーンの実家に住んでいて、ジェーンの寝室にジェーンが不在時には手当たり次第に他のおねえちゃんを連れ込んでいて、遂に事の現場をジェーンに目撃されたのです。ケダモノか、ポール・マッカートニー。

正に、ジェーンにとっては「地獄絵図」だったでしょう。サザエさんが財布を忘れて磯野家に戻ったら、マスオさんが裸で知らない女の子とやらかしていたわけですよっ。「サザエさん」完!じゃまいか。でもですね、楽曲は好いのです。後に完全に開花する「マッカートニー節」の片鱗が伺えるメロディーに、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンの追っかけコーラスが堪りません。其の♪うーらんらら、うーらんらら♪とバックで流れる旋律は、シカゴの名曲「サタデー・イン・ザ・パーク」の元ネタになってますよね、ソックリだもん。おそらく、ポールのことですから「共通の元ネタ」があるのかもしれませんけどね。何気に此のフレージングは色んな曲に転用されているんですよ。所謂ひとつの「隠れた名曲」ってのも、ポールは書ける様になったのです。前後に配されたジョンの曲が好過ぎるから小品になっちゃってますけど、1965年のポールは確かに覚醒していました。音楽的な才能だけではなく、下半身もハッスルし捲くっていたわけだが。


えっと、久しぶりの再開なので説明しますけど、此れは「ビートルズ全曲解説」ってコンセプトの連載です。其れで、貼付画像は基本的には「其の楽曲のカヴァー・ヴァージョン」を収録したアルバムを選んでおります。ビートルズの曲は、全曲カヴァーされているのですよ。


(小島藺子/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 02:46| FAB4 | 更新情報をチェックする