nana624.png

2009年08月27日

「夢みる歌謡曲」番外篇「77」

Abbey Road (Dig)


「片瀬音楽待望論」ユメカヨ・特別篇(8/11)で『携帯mp3プレイヤーに「片瀬那奈ちゃん音源」を77曲入れてランダム再生』していると書いたのですが「一体それには何が入っているのれすか?那奈ちゃん音源ってホントにそんなにあるのれすか?れれれのれ〜」との問い合わせが何件か在りましたので公開します。基本的に「bash」以外は正規盤音源は未使用ですので、全ての「片瀬音源」を入れれば100曲を軽く超えます。更に現在「ANOTHER NANA KATASE MUSIC」ってファイルも制作中で、其れには片瀬クンが関わった作品のサントラやカヴァー原曲などを徹底的に集めております。其れらも含めた広大な世界が「片瀬那奈の音楽」です。尚、「bash」が掛かる確率を上げる為に三回入れました。

001 おはようメッセージ (BLT CD)

002 bash

003 GALAXY  (ラフミックス)
004 TELEPATHY  (ラフミックス)
005 FANTASY (TV version)
006 Babe (ラフミックス)
007 Shine (ラフミックス)
008 GALAXY (G/T/F 見本)
009 TELEPATHY (G/T/F 見本)
010 FANTASY (G/T/F 見本)

011 Change this World (TELEPATHY プロモ)
012 TELEPATHY (TELEPATHY プロモ)
013 GALAXY (TELEPATHY プロモ)
014 Deep Forest (TELEPATHY プロモ)
015 Shine (TELEPATHY プロモ)
016 Babe (TELEPATHY プロモ)
017 Communication (TELEPATHY プロモ)
018 A・I・O (TELEPATHY プロモ)
019 The Wings (TELEPATHY プロモ)
020 Teardrops (TELEPATHY プロモ)
022 FANTASY(Album Mix) (TELEPATHY プロモ)
021 REVENGE 〜未来への誓い〜 (TELEPATHY プロモ)
023 Shine(Mad FAT PAD Mix) (TELEPATHY プロモ)

024 GALAXY(Groovediggerz Remix) (G/T/F 見本)
025 TELEPATHY (Dub's Bootable Re-build Remix) (G/T/F 見本)
026 Babe (Babe 見本)
027 MY LIFE (Babe 見本)
028 for you (Babe 見本)
029 Shine(Inst.) (Shine 見本)
030 REVENGE 〜未来への誓い〜(Inst.) (Shine 見本)

031 ミ・アモーレ (Extended プロモ)
032 淋しい熱帯魚 (Extended プロモ)
033 TANGO NOIR (Extended プロモ)
034 Rock'n Rouge (Extended プロモ)
035 C-Girl (Extended プロモ)
036 禁断のテレパシー (Extended プロモ)
037 木枯しに抱かれて (Extended プロモ)

038 ミ・アモーレ(EDM) (ミ・アモーレ プロモ)
039 禁断のテレパシー(EDM) (禁断のテレパシー プロモ)

040 bash

041 Necessary (Necessary 見本)
042 EVERY*** (Necessary 見本)
043 Necessary(Inst.) (Necessary 見本)
044 EVERY***(Inst.) (Necessary 見本)

045 FANTASY (「ヒカルの碁」サントラ)

046 Shine (Shine 見本)
047 REVENGE 〜未来への誓い〜 (Shine 見本)

048 GALAXY (reloaded プロモ)
049 TELEPATHY (reloaded プロモ)
050 FANTASY (reloaded プロモ)

051 Change this World (TELEPATHY 見本)
052 TELEPATHY (TELEPATHY 見本)
053 GALAXY (TELEPATHY 見本)
054 Deep Forest (TELEPATHY 見本)
055 Shine (TELEPATHY 見本)
056 Babe (TELEPATHY 見本)
057 Communication (TELEPATHY 見本)
058 A・I・O (TELEPATHY 見本)
059 The Wings (TELEPATHY 見本)
060 Teardrops (TELEPATHY 見本)
061 REVENGE 〜未来への誓い〜 (TELEPATHY 見本)
062 FANTASY(Album Mix) (TELEPATHY 見本)
063 Shine(Mad FAT PAD Mix) (TELEPATHY 見本)

064 bash

065 Babe (reloaded プロモ)
066 MY LIFE (reloaded プロモ)
067 for you (reloaded プロモ)
068 Babe(Huge remix) (Babe 見本)
069 Shine (reloaded プロモ)
070 REVENGE 〜未来への誓い〜 (reloaded プロモ)
071 Necessary (reloaded プロモ)
072 EVERY*** (reloaded プロモ)
073 ミ・アモーレ (reloaded プロモ)
074 禁断のテレパシー (reloaded プロモ)
075 RELOADED MEGA-MIX (reloaded プロモ)
076 GALAXY 〜Dub's Find Frontier Remix〜 (reloaded プロモ)

077 おやすみメッセージ (BLT CD)


(選曲:小島藺子)



posted by 栗 at 00:15| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#013:「FANTASY」

GALAXY/TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Seikou Nagaoka
 Arrangement:Seikou Nagaoka

 品番:AVCD-30408

 発売日:2002年12月4日

 テレビ東京系アニメ「ヒカルの碁」オープニング・テーマ
 (第六十一局〜第七十五局=最終回)


三つ目のデビュー曲「FANTASY」は、前述の「TV Version(所謂ひとつのワン・ハーフ)」の完全版ですが、単に長くしたのでは無くエンディング等も異なるロング・ヴァージョンで発売されました。更に、後に発売されるアルバムでは唯一此の楽曲だけがシングル・ヴァージョンとは異なるミックスで収録されます。

つまり、2005年にシングル集「Reloaded」に収録されるまで此の曲のシングル・ヴァージョンは、「ヒカルの碁」のサントラ盤や avex のアニメ関連曲コンピ盤に収録された事は在ったものの、完全なる「片瀬アルバム未収録シングル限定曲」だったのです。シングル集「Reloaded」には当然乍らリミックスを除く全シングル曲が収められましたが、オマケを除く全12曲中、なな、なんと半数近くの5曲が「アルバム初収録」でした。其れだけでも、THE BEATLES 並みの快挙です。(ま、ファンは音源以外で楽しい遊びも出来る仕掛けになってて、沢山のCCCDを買ったわけだが)。しかも「Reloaded」は、片瀬にとって初の「CD(CDDA)」作品でも在りました。「Reloaded」の市販盤は、「第一期・片瀬音源」で「CCCDでは無かった」唯一の作品です。ま、其れに関しては後にじっくりと書かせて頂きます。

さて、片瀬那奈の三曲に及ぶデビュー曲で、此の「FANTASY」は異彩を放っています。他の二曲はマイナー進行ですが、此れだけメジャー進行の明るい楽曲なのです。「GALAXY」は、基本的には「Am、Dm、E7」の、所謂ひとつの「演歌コード進行」なのですよ。つまり「GALAXY 」のオケで大抵の演歌は歌えちゃったりもするのです。あたくしは其の事実を、かつて「圭子の夢は夜ひらく」をウクレレで弾き語りしていて偶然に気付き驚愕しました。「あれれ、那奈ちゃんが歌ってるのって、カイリーじゃなくって演歌じゃん!」って分ってしまったのですよ。同じく「TELEPATHY」も基本的には「Am、Dm、E7」で弾けます。演歌で多用される「3コード」ですが、元々は「ブルース・コード」でも在ります。されど、片瀬那奈の「GALAXY」と「TELEPATHY」へ其のコード進行が使われたのは明らかに「演歌」の影響下に在ると思います。「片瀬はカイリーのパクリだ」なんて世迷い言をヌカした連中は、おそらく楽器が弾けないんだと思いました。少なくともコードを知らないんでしょう。だから「ホウイチ」って呼ぶのよさ。

つまりね、元ネタだって云われたカイリーが「演歌」に影響されちゃってた可能性も大いに在るのよさ。テイ・トーワとのコラボが、カイリー側からのオファーだってのは「事実」ですからね。エレクトリック・新生・カイリーは十二分に「ニッポン」をも意識していたのです。もっと大昔の話をすればだ、ジョン・レノンは引退時期の1970年代後半に毎年半年位は嫁(ヨーコさん)の祖国で在る日本に滞在して居たのだけど、TVで音楽番組を観てて唯一興味を持ったのが「演歌」だったのです。生きてたら「演歌」みたいな曲もやったと思うぞ。「カイリーと片瀬は似てる」ってのは入り口なの。其処からが面白いわけさ。何で似てるのか?って探ると、本当は全然違うのよさ。大体、カイリーだって「マドンナの模倣」じゃん。マドンナだって「先達の模倣」なのよさ。眞なるオリジナルなんて無いんですよ。

底抜け脱線しましたけど、此の「FANTASY」はデビュー三曲中で最も「古参ファン」にも受け入れ易かった楽曲でした。実演でも定番曲のひとつで「ライダー・キックで靴を片方飛ばしちゃった事件(@ 六本木 Velfarre)」とか「ちいさな女の子の為だけにしゃがみ込んで一緒に歌っちゃいました事件(@ 日本工業大学)」とか「おそらくあたくしが体験した実演で、壱番近い場所(ディスコのお立ち台)から歌ってくれました事件(@ 名古屋 cafe abime)」とか、もう「想い出がいっぱい」に「水」の流れの如く目くるめき、未だに振り付けも覚えている位に毎回盛り上がった楽曲です。痴呆の如く盛り上がる那奈ヲタどもの姿は、映像版「Reloaded」に遺されております、、、あたくし?だからぁ、あたくしは毎回、最前列ど真ん中に居たわよ。

きっと、2002年の僕たちが望んでいたのは「FANTASY」の那奈ちゃんだったのでしょう。「GALAXY / TELEPATHY」での「赤や銀のレザー姿」の那奈ちゃんは、確かに格好良かった。でも、僕たちが2001年まで好きだった那奈ちゃんは「ピンクのつなぎを着た歌のおねえさんみたいな底抜けに明るい那奈ちゃん」でした。「FANTASY」を歌った瞬間に、那奈ちゃんが演じていたドラマの女の子たちが、確かに其処に存在したのです。此の楽曲が在った事で踏みとどまったファンも多かったでしょう。分りやすいポップスを、敢えて忍び込ませたのは成功でした。しかも其れは人気アニメの主題歌でも在ったのです。チビッコも「FANTASY」なら歌い踊れたのです。

衣装替えして、ライダー・キックで飛び出して、片方のシューズを飛ばしちゃって「こっちも脱いじゃえっ!」って裸足で歌った那奈ちゃんを、僕は忘れない。次の実演では「今日は脱げなかったよ!」って云って笑った那奈ちゃんを、心底、愛おしいと思った。僕はようやく其の時に「アノ伝説のデビューは、少なくとも那奈ちゃんにとっては本当にアクシデントでハプニングだったんだっ!」と確信出来ました。御免ね、其れまで僕は五年近く疑っていたんだよ。「アレはヤラセだったんじゃまいか?だって、あのハプニングで片瀬那奈は世に出たんだぞ。あたくしだって、東スポにカラーで載ったから知ったわけじゃん!」とね。でも、そうじゃなかったんだよ。本当に奇跡的な事故だったんだよ。「嗚呼、全部ガチだったのかっ!コノコは真摯だ。片瀬那奈は、全面的に信頼して好いって事じゃん!そんなのって他に居ないだろ?でも、なんて強いコなんだ?」って思った。其の瞬間に、片瀬那奈は高らかに此の曲を目の前で歌って居た。余りにもポジティブな自作のコトノハを、老若男女すべてに向けて確信を持って、輝く笑顔で歌い踊ったんだ。

ねぇ、那奈ちゃん。君が歌いかけたアノ時の少女は、今でも那奈ちゃんファンだってさ。アノコはアノ日に生まれて初めて生で音楽を聴いたんだよ。其れで、数ヶ月後に自分で貯めたお金で生まれて初めて自分の意志で、君のCDを買ったんだってさ。アノコは未だ幼稚園児だったんだよ。きっと彼女はアノ日の君を一生忘れず、永遠に君を愛し憧れて生きてゆくんだろうね。そんな逸話は、幾らでも在るよ。那奈ちゃん、君の「幻想」は「現実」になるんだよ。僕は、其れを「只観て来ただけ」かもしれない。けれど、こうして伝える事くらいは出来るのさ。「本当にあったカタセ話」を、僕は遺す。確かに此処は「虚構ブログ」です。されど、僕が記録している「片瀬那奈に関する話」だけは全部「事実」と「真実」の積み重ねなのです。

片瀬那奈が満を持して発表した音楽作品は、物理的に不可能な「三面A面」でなければならなかった。前述の通り、プロモ段階では「FANTASY」は収録されていなかった。もしもデビュー盤が「GALAXY / TELEPATHY」だったなら、当然乍ら其の後の展開は全く違っていました。ハッキリ云いましょう。「FANTASY」こそが「片瀬那奈の歌手デビューまでの歴史を俯瞰出来る楽曲」です。何故、片瀬は「歌のおねえさん」みたいな格好で此の曲を歌ったのか?あたくしは、当時はよく分らなかった。其れまでの「レザー姿」や「ミニスカ姿」とのギャップに、多いに戸惑った。「おいおい、那奈ちゃん、最後はマンガかよ?」と「売りの脚を隠してどーすんの?」と「クラブでピンポンパン!で客が退いてるぞ、、、やっちまったよ、片瀬クン!」と。いえ、マジで「六本木 Velfarre」に登場し歌い踊るスタイリングとして明らかに場違いでした。正に後の「美月うらら姫」がクラブに迷い込んだ様な「強烈な違和感」が在ったのです。

でも那奈年を経た今では、かなり解明出来ました。本当に「すべてひとつにつながっていく」のです。片瀬那奈を探究して生きる事は「幸福」です。何故なら、必ず「謎」は解けるからです。全て、理にかなうのです。其れは、即ち、片瀬那奈が「真実しか語らない」からなのです。其の発言や活動にブレも嘘も無いのです。其の余りにも真摯な「片瀬理論」を万人へ向け分りやすく提示したのが、此の名曲「FANTASY」です。是非、じっくりと歌詞も聴いて下さい。きっと「片瀬那奈ちゃんのファンで居て好かった!」と思えます。挫けそうになったら、「FANTASY」ですよっ。如何なるクスリよりも、効きますよ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月01日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#014:「TELEPATHY」Dub's Bootable Re-build Remix

GALAXY/TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Patric Johansson & Linus Norden
 Arrangement:YASUO KIMOTO
 Remix:Dub Master X

 品番:AVCD-30408

 発売日:2002年12月4日


摩訶不思議な三面A面曲のシングル・ヴァージョンに続いて、デビュー盤には二曲の「Remix」が収録されています。全5トラックでシングル乍ら「ミニ・アルバム並みに長尺」ですが、此れは avex のお家芸でした。片瀬那奈のシングルは僅か壱年半足らずの期間(2002-12〜2004-3)に6作も発売されましたが、其の内の4作が「Remix」をカップリングした仕様になっており、通常のカタチ(両A面曲及び其のカラオケ)で発売された2作の内「Necessary / EVERY***」も当初は「Remix」を収録予定されていた模様です。新たなる「エレクトロ・ダンス・ポップ・ミュージック」を模索し実行した「歌手・片瀬那奈」プロジェクトとしては、ダンス・フロア向けの「Remix」は必須でした。

此の「TELEPATHY」Dub's Bootable Re-build Remix は、先行してDJ仕様で出回った「TELEPATHY ep.」に収録された「TELEPATHY」Groovediggerz Remix とは全く別の、此のシングル盤でしか聴けない新たな作品です。『GALAXY / TELEPATHY / FANTASY』と云う名の片瀬那奈デビュー盤での三曲は、それぞれが最低でも三種の異なるヴァージョンで遺されました。其の仕様も前述通りに市販盤だけでも「那奈種類」にも及び、見本盤やプロモ盤も含めれば(あたくしが確認する限りで)20種類にも及ぶ別仕様が存在し、未だに解明出来ない「謎」も多い「片瀬音源の最大なる宝庫」として、発売から6年を経た2009年に於いても尚、燦然と君臨しております。

あたくし個人の嗜好として、此の「Dub」版はツボでした。青春時代は、モロに「パンク〜ニューウエイブ」の洗礼をリアル・タイムで受けた世代でも在ったからです。19歳の頃に「THE POP GROUP」と云う逆説的な楽団名を持つ連中の「SNOW GIRL」を聴いた時の衝撃を、あのジョニー・ロットンがジョン・ライドンになって結成した「PIL」に魅せられた甘く苦い日々を、まさか片瀬那奈によって思い起こさせられるとは予想だにしなかった。「片瀬は、きっと、マドンナが好きなんだ」とも確信しました。三曲の異なるタイプのデビュー曲と、二曲のリミックスは、決して「突然に現れた音楽」では無かった。其れは、かつて愛した音楽史観をも内包していました。「大好きなアイドル那奈ちゃんが歌ってくれる」って呑気に考えてウキウキと聴いたのに、ザワザワと胸騒ぎがして来たのです。「此れは、トンデモない事になっちゃったぞ、、、」と思いました。そうです、其の通りです。あたくしは「歌手・片瀬那奈」を、過小評価していました。実際に聴いた音盤は、期待を完全に裏切ってくれた。「なんじゃ、こりゃっ!」と、片瀬の街の片隅から咆哮したくなる程でした。

でも、こうも思ったのです。「果たして、こんな片瀬那奈を、一体、誰が求めているんだろう?」と。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月02日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#015:「GALAXY」Groovediggerz Remix (CCCD版)

GALAXY/TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:Marcus Granberg & Patric Sarin
 Arrangement:Ta
 Remix:K. Muto

 品番:AVCD-30408

 発売日:2002年12月4日


デビュー盤の最後を飾るのは、「TELEPATHY ep.」の「AA」面に収録されて居た「GALAXY」のリミックスです。音源的には同じですが、公式盤では此のデビュー盤でしか聴けません。最初と最後が「GALAXY」で在る事から、公式デビュー・シングル盤でのメインは「GALAXY」として意図されたと考えられます。

現在(2009年)の時点で聴いても、此の片瀬那奈によるデビュー・シングル『GALAXY / TELEPATHY / FANTASY』は傑作です。数多在る「女優」もしくは「モデル」が発表した音楽作品の処女作として考えるなら、贔屓目抜きに過去も現在も「此の作品を超えるモノは無い」でしょう。但し、世間もファンも其れ程までに革新的な変化を「アイドル:片瀬那奈」に求めてはいなかったのです。其れが、片瀬サイドの誤算でした。其れを見越しての「覆面歌手」での登場だったのでしょう。されど、其の正体が「片瀬那奈」だと判明した瞬間に「色」が付いてしまいました。「ええっ?アノきれいなおねえさんって、結構、音楽でもやるじゃん!」と云う賞賛よりも、「なんだ、片瀬だったのかよ」って事になってしまったのです。「片瀬の意志」で此れが創られたとは認識されなかったし、「片瀬が歌って居る」事実が其の作品評価を正当に受けない運命を辿る要因となってゆくのでした。

事実、当時、僕の音楽仲間は「未亜ちゃんが好きなアイドルが歌ったから、ミーハー的に夢中になってる」とか「イコは狂った!前は結構マトモな洋楽好きだと思ってたのに、よりによってアイドル・ヲタだったとはナァ、、、」と呆れ返りました。其れは、未だ好い。最もショックだったのは、当時は未だウエブ上でしか知らなかった同志諸君の反応でした。彼等は、明らかに戸惑って居た。片瀬那奈が女優を休業してまで始めた音楽が、理解不能だったのです。そして、其れでも「那奈ちゃんが好き」って思って、生まれて初めてクラブに行って片瀬を観た彼等は更に困惑しました。彼等は一体どうしたら好いのか、全く分らなかったのです。そんな迷える発言を公式BBSで読んで居た僕は、遂に片瀬に逢いたいと思いました。「一体、現場では、何が起こってるんだ?」と、いや「片瀬は、何を考えてるんだ?」と、洋楽者としての、プロレス者としての、当然なる欲求が芽生えたのです。

此のデビュー盤は三曲ものキラー・チューンを擁していたにも関わらず、片瀬は壱度たりとも生で音楽番組に出演しなかったのです。其のTV出演は「プロモーション映像」に限られており、実際に歌う姿を観るには「現場」へ行くしか術が無かった。更に其の登場もサプライズ出演が多く、正直云ってアイドルの追っかけに不慣れな僕は(いえ、勿論かつては大いに追っかけもやってたけど、片瀬に出逢うまでは1990年前後に増田未亜ちゃんに逢いに行って以来、実際に逢いたいとまで思った存在は皆無だったのです。「追っかけ現役引退」から10年近く経っていたのですよ、、、)「一体、どうやったら片瀬に逢えるのだろう?」と模索していました。其れが、2003年3月に、思わぬカタチで知る事になります。「未亜ちゃんが大好きな那奈ちゃんだっけ?アノコ、昨日、タワレコに居たよ。可愛いね」と、ガールフレンドが云ったのです。「はあ?タワレコ?何で?」と、益々分けが分かんなくなってしまいました。デビュー盤で大いなる謎を遺した片瀬は、次作「Babe」へと向かいます。其の歌う姿をTVで観た僕は「片瀬那奈に逢いたい!」と心底、思った。でも其れは「おいっ!片瀬、何やってんだ?女優はどーした?ファンが泣いてるぞっ!」って文句を云いたいからでした。歌手デビューから約半年後に、僕は単身、片瀬を糾弾したくて渋谷に行きました。ま、其れは、もう少し後の話です。

然し乍ら、更にその前にラトヴィアで「謎の新人歌手」がデビューします。彼女の名は「Ladybird」と云い、片瀬と全くおんなじスタイリングの赤いレザーを纏い歌うデビュー曲「Dangerous To Me」は、「GALAXY」と寸分違わぬメロディーを奏でていました。「すわっ!早くも片瀬の楽曲が、英語でカヴァーされたのか?」と思った僕の甘い考えは「Ladybird」の公式サイトを踏んだ瞬間に、無惨にも雪崩れたのです。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月03日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#016:「Dangerous To Me」Ladybird

デンジャラス・トゥー・ミー


 Lyrics:Marcus Granberg & Patric Sarin
 Music:Marcus Granberg & Patric Sarin



片瀬那奈のデビュー曲として認識された「GALAXY」は、2002年12月4日にトリプルA面曲の冒頭曲として発売され、彼女のシングルとしては現時点で最もヒット(オリコン最高13位)した作品です。其の理由として、それが今や大女優となった「みーたん」(笑うトコ)主演ドラマ「逮捕しちゃうぞ」のテーマ曲であり、当初片瀬が覆面歌手扱いだったことも挙げられます。ファン以外にも「楽曲」だけで浸透出来た唯一の作品でした。片瀬の知名度は、本人が認識している以上に「歌手転向」の足枷となります。

一般的にも片瀬のオリジナルとして知られた楽曲だったけれど、看過出来ない謎を持つことは以前(此のサイトを開始した2004年8月)に詳しく書いた通りです。その謎とは、此の楽曲には北京語と英語の異名同曲が存在し、本来ならオリジナルであるはずの「Dangerous To Me」が何故か三種の中で最も遅く世に出た事実ゆえ生じました。北京語と日本語によるカヴァー・ヴァージョンが先に認知されたのではなく、本当に英語盤が最後に発表されたのだからややこしい。其れではオリジナルとは呼べないじゃないか。只、最初に発売された北京語盤「DUN DUN DUN」の楽曲クレジットにも「O.T.(原題):Dangerous To Me」と明記されているのです。但し、片瀬による日本語盤では其の事実は明かされていません。

其のオリジナルと称される楽曲を歌ったのは「Ladybird」と云うラトヴィアの新人歌手で、日本盤では当時は2003年1月に発売されたダンス・コンピ盤でしか聴くことが出来なかったのです。其れもノンストップのセコい企画盤で曲数を稼ぐ為にとりあえず入れといたって扱いで、一般的には全く存在を認識されていなかったと思われます。既に片瀬盤がヒットしていたのにも拘らず、其の楽曲解説では「GALAXY」に関する事は完全に無視されていました。北京盤を検索し、其処から判明した「Ladybird」の公式サイトを発見した時の衝撃が此処の前身で在る「COPY CONTROL」発祥の一因にもなった事は、当時の記事に明白に遺されています。北京語盤の存在は在る程度知られていましたが、英語盤はオリジナルのはずなのに最もレアで其れを指摘する論も当時は探せなかったのです。「じゃ、イコちゃんが書いちゃって好いのかナ?」って始めたわけだ。まさか、其れから五年以上も延々と「片瀬噺」を書き続けるなんて思ってなかったわよ。

楽曲が「GALAXY」と同一だけで無く、其のスタイリングも酷似していました。真っ赤なレザーを着て、前髪をつくったロング・ヘアでまっすぐにカメラをみつめるラトヴィアの歌姫は、片瀬ファンにとっては「悪い冗談だろ?」とさえ思える程に「モノマネ」に見えたのです。明確な本国でのデビュー日は確認出来なかったものの、其れは「2002年12月」で在り、片瀬の公式デビュー日「2002年12月4日」とほぼ同時だったと考えられます。単純に考えれば三カ国語による「競作」だったのでしょう。されど、少なくとも片瀬那奈のプロモーションに於いては、そんな事実は2009年の現在に至っても未だ明かされていません。「GALAXY」は、片瀬那奈の為に書かれたオリジナル楽曲と云うのが定説です。でも、そうじゃなかった。一部で、其のオリジナルは北京語だと思われたものの、其れも違ったのです。

2005年3月のシングル集で、片瀬は第一期歌手活動を完全休止してたと云って良いのでしょう。そうした状況になってしまった半年後の2005年9月に、唐突に「Ladybird」が日本デビューしました。本国でのデビューから三年近く経て、一体何故?と思わずにいられません。いや、つまり「此れからやっと日本では此の音が来ますよっ」って事だったのでしょう。現実に、2009年にはそうなっています。でも、「Ladybird」もタイミングを逸したと云えますね。2005年10月には来日して地味にプロモーションしていた様です。片瀬がかつてゲリラ・ライヴ等で席巻し「GALAXY」を歌った渋谷で、三年後に漸く「Ladybird」が「Dangerous To Me」を歌ったのです。おいおい、遅いよ、遅過ぎるよ。なんで片瀬が歌手時代に呼んで共演させなかったの?遅まき乍ら2005年11月に履歴で「Ladybird」の日本公式サイトからのアクセスを発見し、逆引きし日本盤を中古で購入しました。

日本独自編集のデビュー盤での聴きどころとしては、以前のコンピ盤でノンストップ状態だった「Dangerous To Me」がフル・サイズで聴けることに尽きるのですけど、それ以外にも興味深いトコがありました。ボーナス・トラックで「Dangerous To Me」の別ミックスが収録されていて、此れが「GALAXY」を意識した構成に変えられています。オリジナルとされる「Dangerous To Me」も其の北京語版も、普通にAメロから始まりますが、新たなミックスでは「ダンダンダン!」ってサビから入ります。此れは明らかに片瀬ヴァージョンを参考にしたリミックスであって、もうどっちがオリジナルなのか分りません。また、MADONNA様の「VOGUE」のカヴァーも入っています。それは、はっきり云って「カヴァー」ではなく「コピー」でした。

公式ライナーで初めて、片瀬の「GALAXY」は「Dangerous To Me」のカヴァーであると明記された点だけでも大いにコレクター心を動かすアイテムではありますが、只それだけのことです。何故なら、オリジナルとされる「Dangerous To Me」よりも圧倒的に「GALAXY」の完成度の方が高いからです。普通、カヴァーはオリジナルを超えないのですが、片瀬は其の定説すらも既にデビュー曲で軽やかに覆していました。其れ故に、逆に後のカヴァー企画「Extended」での迷走が解せません。

片瀬がデビュー当時に揶揄された「カイリー・ミノーグのパチモン」なる批判が成立しない単純明快な証拠として、此の英語盤は存在します。其れどころか、「カイリー・ミノーグのパチモン楽曲」をカヴァーし、オリジナルに昇華したのが片瀬那奈の「GALAXY」だった!と云う「歴史的事実」が浮かび上がるのです。どーだ、参ったか?

でも、こんなもんじゃ終んないのよさ。未だ、序の口だ。だって、未だデビュー・シングルの途中なんだぜ、ベイブ☆


(小島藺子/姫川未亜)
初出「COPY CONTROL」2005年12月19日を全面改稿
RE-MIX:小島藺子



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月04日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#017:「GALAXY & TELEPATHY」プレミアムPVパッケージ

Babe(初回) (CCCD)


 Lyrics:kenko-p / NANA KATASE
 Music:Marcus Granberg & Patric Sarin / Patric Johansson & Linus Norden
 Arrangement:Ta / YASUO KIMOTO

 品番:AVCD-30445/B

 発売日:2003年2月19日


2002年3月に終了した「プリティガール」を最後に女優としてはTV画面から消えた片瀬那奈の歌手デビュー(実質上は歌手転向)が所属事務所(研音)から正式発表されたのは、2002年11月12日でした。其の間、なんと八ヶ月!女優休業と同時にグラビア界からも撤退し、代名詞となった「三代目・きれいなおねえさん」等の契約CMも全て降板します。正に「あのひとは今?」状態で満を持しての「歌手転向発表」だったのです。

其れからCCCD『GALAXY / TELEPATHY / FANTASY』が正式に発売される2002年12月4日まで、歌手・片瀬の姿は「PV」で放映されるだけでした。此の時期に地上波で「PV」以外の姿を観れたのは、未だ契約中だったCMと、「GALAXY」がオープニング・テーマだった「逮捕しちゃうぞ」の次回予告時にデビュー・シングルの告知で登場した位でしょう。

デビュー時の片瀬は、TV歌番組には出演せず「告知なし」でクラブ・イベントに出没しました。唐突に現れ、デビュー時の定番だった赤いレザーに身を纏い男性ダンサー二人を従えて「GALAXY / TELEPATHY」を歌い踊って、去って行ったのです。同時にラヂヲでの公開プロモーションにも力を入れました。つまり衛星放送などでの「PV」と「ゲリラ・ライヴ」そして「ラヂヲ」を中心に音楽活動を喧伝し始めたのです。其れは「TVタレント」としての片瀬那奈を「武器」にしない方針でした。ゆえに「GALAXY」はノン・クレジットで流されたのです。此の初期戦略は、正しかったと思います。二曲目のシングル曲「Babe」で初めて歌手・片瀬が「ミュージック・ステーション」に生出演したのは、2003年2月21日の出来事でした。片瀬那奈は壱年近くもの間、TVから消えていたのです。ファンの飢餓感は、頂点を超えました。在る者は待ち切れず新たなアイドルを求め、在る者は其の変化に戸惑い去って行った。ファン・サイトも次々に閉鎖されてゆきました。そんな時期に僕らが観れた新たなる片瀬那奈は「GALAXY / TELEPATHY」の「PV」のみでした。後にシングル集「Reloaded」の映像版で完全版が商品化されますが、最初にファンへ届けられたのは此の「プレミアムPVパッケージ」版です。(片瀬のPV作品に関しては、音源同様に「公式発売時系列に沿って紹介」します。)

セカンド・シングル「Babe」からは、デビュー盤での「ピクチャー・レーベル三種封入り」に加えて「初回限定盤DVD付き」と「初回限定ピクチャー・レーベル仕様CCCD」更には通常盤と、同時に五種類が店頭に並ぶ事態となります。勿論、三種は買ってみなければ分らないので、みんな沢山買ったわけです。ま、楽しかったんだけどね。其の初回限定DVDに収録されていたのが此の作品です。簡単に云えば「GALAXY」と「TELEPATHY」の「PV」を合体させた編集ヴァージョンであり、当然乍ら「音源としても此のPVでしか聴けない編集版」になっています。此の「前作の別ヴァージョンPVをオマケに付ける」趣向は、1st Album「TELEPATY」まで続きます。当時は「何故、そのまんまで収録してくれないんだ?」との不満の声も多かったのですが、後に「PV集」が発売された事で「レア」な別音源としても楽しめる事になるのでした。片瀬那奈の様に「一旦は音楽活動を公にしなくなった存在」を愛する者にとって、活動期間に多種多様な作品を多く遺してくれたのは、喜ばしい事なのです。未だ未だ、僕らは「片瀬音源の全て」を知らない。

「やるじゃん!片瀬クン」


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月05日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#018:「Babe」プロモ CDR Version

Babe(通常)  (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:KAZUHIRO HARA
 Arrangement:KAZUHIRO HARA

 (Time:4'14'')

 品番:AVCS-10830

 発表日:2003年1月

 2003 vodafone W杯モーグル テーマソング


片瀬那奈のセカンド・シングル『Babe』は、デビュー・シングル『GALAXY / TELEPATHY / FANTASY』発売(2002年12月4日)から僅か二ヶ月半後(2003年2月19日)に世に問われました。

前作の「GALAXY」及び「TELEPATHY」でスウェーデンの作家チーム「Marcus Granberg & Patric Sarin 」や「Patric Johansson & Linus Norden(こちらは本当に欧米人で在るかは不明)」が作曲を担当し提示した「和製カイリー路線」を、第二弾では日本人の新鋭作曲家「原一博」に受け継がせ、より歌謡曲的な分り易いポップスに仕上げました。元になったのは、誰が聴いてもお分かりの通り、カイリー・ミノーグの「Love At First Sight」です。「原せんせい」は「Babe」を提供する際に「今までで最高の曲が書けた!」と自画自賛したらしいのですが、片瀬が歌わなかったなら「只の替え歌」って事になりかねなかった程に酷似した楽曲です。個人的には原さんが片瀬に提供した楽曲は全て大好きなんですけど、一寸元ネタに似過ぎてますよね。でも、おそらく其れは制作サイドが意図的にやらかした事だったのでしょう。何故なら、カイリーからの模倣は音楽ばかりでなく「PV」にまで及ぶからです。片瀬の初期楽曲の「PV」には、明らかにカイリーの其れから模倣した部分が多く含まれています。何度も繰り返しますが、此処まで意識的に影響を露呈したならば、其れは「バレて当然」なんですよ。つまり、制作者サイドは片瀬を「和製カイリー」と呼ばせたかったのでしょう。「アレレ?カイリーと似てるぞ」と気付いて欲しかったのです。

此れらに関する「片瀬サイドからの回答」として、2003年8月1日に六本木Velfarreにて敢行された「PIA SUPER LIVE GROOVE」と「MXTV シークレット・ライヴ」への同日連続出演が挙げられます。二度目に片瀬が登場する前に「DJ TIME」が在りました。其処でDJが最後に「さあ、これから登場する片瀬那奈ちゃんを此の曲で迎えよう!」とアジって流したのが、なな、なんと「Love At First Sight」だったのです。最前列ど真ん中に居たあたくしは、思わず爆笑してしまいました。「おいおい、本家・カイリーを前座扱いかよ?片瀬、カッコいいじゃん!」と拍手喝采しちゃったわよ。確信犯的に登場した片瀬は、当然乍ら堂々とオチで「Babe」を熱唱し「もう今夜は絶対出ないから、待ってても無駄だよ☆」と云い放ったのでした。シビレたよ、那奈ちゃん。

さて、公式盤が発売される前には必ずプロモ盤が存在します。此の「Babe」プロモ音源は、通称「読み方:ベイブ」と呼ばれている貴重音源です。CCCD盤やカセット版も存在すると考えられる此の音源は「M1-Babe」と表記された「Babe」の初期ラフミックスのみを収録しています。ライナーに書かれたタイムは「4'14''」ですが、実際には終った後に無音状態が編集前の状態で残されており「4'23''」まで続きます。対して、シングルで公式発売されたヴァージョンは「4'17''」で、アルバム収録(「TELEPATHY」及び「Reloaded」)は「4'16''」です。「0'01'' 単位の時間差が何だ?」と云うなかれ。デジタル録音で時間差が生じると云う事は、つまり「別音源」なのです。何らかのカタチで手を加えなければ時間差は生まれません。特に此のプロモ音源に関して云うなら、明らかに市販音源とは音圧からして違っています。此れは、間違い無く「マスタリング以前の音源」です。ちなみに、所謂ひとつのカラオケ音源は聴かれない事も多いのでしょうけど、片瀬音源に関しては要注意です。例えば「EVERY***」は歌入りとカラオケでエンディングが違っています。

「Babe」に関して云うなら、リミックスを含まないだけで四種類の別音源が存在する事になります。其れは「プロモ盤ラフミックス」と「シングル盤CCCD」と「アルバム盤CCCD」そして「アルバム盤CDDA」です。気になるのは、後に語る「クラブ・ミックス」の存在です。其れは明らかな別ミックスで「アルメニアン・ハウス・セレブ・スタイル(AVCD-17305)」と云うコンピレーション盤のみで聴けるヴァージョンですが、もしかしたら「アナログ盤」が存在するのか?との期待を抱かせます。2009年現在でも、片瀬那奈のアナログ音源は「TELEPATHY ep.」のみしか確認出来ませんが、片瀬の音楽志向から考えても「何故、アナログ盤がたった壱種しか無いのか?」と「大いなる疑惑」が膨らみます。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月06日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#019:「Babe」

Babe(初回) (CCCD) Babe(通常)  (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:KAZUHIRO HARA
 Arrangement:KAZUHIRO HARA

 Mixed by Dave Foad

 品番:AVCD-30445/B、AVCD-30424

 発売日:2003年2月19日(オリコン最高20位)

 2003 vodafone W杯モーグル テーマソング


2003年2月18日、発売日前日に残業帰りの僕は、東陽町の今は亡きCDショップに閉店間際に駆け込み、此の「Babe」シングル初回限定DVD付きとボニー・ピンクの新作アルバムを買いました。あと数分で閉店だったので、兎に角、両方共に買えた事で満足したのです。

ところが、帰宅後、当然乍ら片瀬那奈の新譜CCCDを聴きDVDを堪能した後に、ボニーのアルバムを開封しようとしたら其処には「このCDはコピーコントロールCDです」と書いて在って愕然としました。「ええっ?ボニーまでコピコンかよっ!?」と。片瀬がCCCDで在る事は知っていて、でも其れしか出ないのだからと無念の想いで買ったのです。当時としては「片瀬那奈ちゃんの初めてのDVD」も付いていたのですから、大目に見るしかなかった。「此れで毎日、動く那奈ちゃんを観れちゃうんだもんね☆」の欲望には抗えませんでした。でも、まさかボニーまでCCCDとは予想していなかったっ。

時代は確かに「CCCD全盛期」でした。あたくしが初めて「CCCD」を買ったのは、2002年12月の片瀬那奈ちゃんデビュー盤です。其の後、THE BEATLES の「Let It Be ... Naked」の日本盤を、2003年11月に買ってしまいました。翌週には海外盤のCDDAで入手出来ると分っていても、早く聴きたくて買ってしまったのです。元々アナログ派のあたくしは「ビートルズと片瀬クン以外は絶対にCCCDなんか買わないぞっ!」と決めていました。なのに「ボニー・ピンクを買ってしまったじゃまいかっ!!あっちょんぶりけ☆」

今や「死語」に近くなった「コピーコントロールCD」や「レーベルゲートCD」等の、所謂ひとつの「インチキCD紛いモン」が席巻したのは結局は僅かな期間でしたが、不運にも片瀬那奈は其の第一期音楽活動時期に「ドンズバ!」で当たってしまい、しかも所属レコード会社が其れを推進していた「avex」でも在った為に、発売された9作品の内でベスト盤とも云えるシングル集の「Reloaded」以外の8作(其れはつまり、現役時代の全作品です)が「CCCD」のみでしか公式盤では存在しません。

「ふざけるなっ!」

マカーで在るあたくしなんぞは「Mac非対応」の文字列にワナワナと震えつつも、試しに「iTunes」を起動させリッピングすると「ぐがっ!がががが、がっ!!」と咆哮しながら健気にも読み込むじゃないのよさ。其れでCDRに焼いたら「CCCD」よりも些かマシな音源になったのでした。「なんじゃ、こりゃ?」

さて、枕が長くなりましたが、結論から云えばセカンド・シングル『Babe』は、第一期歌手時代の代表曲「Babe」をメインにした「片瀬那奈の最高傑作シングル盤」です。個人的な嗜好では、次作『Shine / REVENGE〜未来への誓い〜』や『Necessary / EVERY***』も大いに推したいのですが、壱枚の音盤として考えるなら『Babe』が最強でしょう。タイトル曲はかなり「音楽の偶然」もしくは「音楽の必然」を感じさせる楽曲ですが、ハッキリ云って片瀬那奈の「Babe」の方が原曲よりも好いです。てかさ、カイリーと片瀬では「世界観」が全く別なんですよ。「和製カイリー」と称された片瀬が決して「カイリー其のものにはなれない」と同じく、カイリー・ミノーグには「Babe」は永遠に歌えません。

デビュー・シングルのメインだった「GALAXY / TELEPATHY」に戸惑ったファンも「Babe」は歓迎しました。歌手転向以前からの那奈ちゃんファン(明るく愉快なきれいなおねえさん好き)にも分りやすいカタチで「歌謡ハウス」が提示されたのです。確かに原サンが云った「これまでで、最高の曲が書けた!」は、真実となりました。でも、矢張り其れは「片瀬那奈が歌った」から実現したのだと思います。他の誰が「Babe」を歌えたか?「此れはイケル!」とラッピング・バスを渋谷に走らせた片瀬クンも、遂に「PV」では無く、満を持して音楽番組への生出演を果たします。其れは「音源的にも興味深いモノ」ですので、別項で語らせて頂きます。

昨年(2008年)に奇跡的に復活した「歌手・片瀬那奈」が届けてくれた「bash」は、明らかに「Babe」の続編でした。五年を経て、片瀬那奈の創った音楽が遂に開花したと、時代が漸く片瀬那奈に追いついたと、本人が高らかに宣言した様な名曲です。其れをコトノハでは無く、キチンと音楽で証明しリベンジを果たした片瀬那奈を聴いて、あたくしは心底惚れ直したよ。

「歌手・片瀬那奈」を記録するのは「ノスタルジー」じゃない。常に「今の那奈ちゃん」が最高だし「あしたの那奈ちゃん」こそが其れ以上に最高なんです。僕たちはずっと、那奈ちゃんにそんな目紛しいシアワセを与えてもらって10余年も経てしまいました。最早、那奈ちゃんは僕たちの人生に無くてはならない「大切な存在」です。でも、其れは2009年の現在に流れるCMで那奈ちゃんが演じる女神みたいに、プールから突然に現れたわけじゃないんだ。そう、確かにアノ日、小出クンが演じる労働者みたいに驚いたんだよ。でもね、プールからジョージアを届けに来た女神にも「歴史」や「過去」は在るわけさ。何故、突然、彼の目前に出現したのか?って理由だって在るはずなのよさ。あたくしは、ずっと、其の「謎」を探っているんです。「何故、片瀬那奈は片瀬那奈になって、今でも片瀬那奈なのか?」を知りたいんです。

何故なら、片瀬那奈ちゃんが大好きだからです。いつもいつだって、那奈ちゃんにチカラをもらっているからです。此処を踏んでくれている方々も、きっとみんな那奈ちゃんが大好きなんだと思って、楽しんで欲しくて書いています。シュガーちゃん&女子マネちゃんだって、立場こそ違えど「那奈ちゃんLOVE」はおんなじだって思ってます。でなきゃ、文句なんか云わないわよ。あたくし、好きなコにしか文句云わないからさ。プロレス者だもの。アントニオ猪木の名言にさ「プロレスにとって最も大切なのは、対戦相手との信頼関係だ」ってのが在るのよさ。だから、あたくしがな〜んも云わなくなったら、お終いです。だからきっと、少なくともあたくしが「片瀬那奈に対して何も云わなくなるって未来だけは無い」でしょう。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月07日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#020:「MY LIFE」

Babe(初回) (CCCD) Babe(通常)  (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Anthony Mazza / Ron Harris / Requel Grassono
 Arrangement:k-muto

 Advisory Produder:Cobra Endo(Mugen)
 Mixed by Dave Foad

 品番:AVCD-30445/B、AVCD-30424

 発売日:2003年2月19日


片瀬那奈のセカンド・シングル『Babe』は、全6作在るシングルの最高峰です。其れは、此の作品の潔さからも云えます。片瀬のシングルは、4作が基本的にはオリジナル曲で、2作がカヴァーです。其の内、最後の2作カヴァーは「廉価でタイトル曲と其のリミックス&カラオケのみを収録した通常版のみ発売」と云う「片瀬那奈ヲタを愚弄した商品」でした。「今度は何種のレーベルで出るんだ?預金を切り崩してでも全種ゲットだぜっ!」と燃え盛った那奈ヲタのパッションは収まらず、トンデモな展開へと進みますが、其れは後に語りましょう。其れまでの4作に関しては全て好く出来ていたものの、デビュー盤が「トリプルA面」で3枚目と4枚目が「ダブルA面」なのです。「好い曲ばかりでお得ですよっ」ってなわけですけど、其れは「リード曲を決められなかった」って事でも在るわけです。

つまり簡単明瞭に云うならば、片瀬那奈の全シングル中で「B面曲」が存在するのは『Babe』のみなのです。シングル盤とは「A面で恋をして、B面でうなずく」モノなのよさ。そして「B面曲はアルバム未収録」って「暗黙のセオリー」も遠い神代の時代から在るのですよ。其れをキチンと守っているのが、セカンド・シングル『Babe』です。故にカップリングされた「MY LIFE」と「for you」は、どちらも名曲なのにアルバム未収録となり、後にベスト盤で初めてアルバムに収録されたのでした。シングルのタイトルも『Babe』とA面曲のみの表記になっていて「潔い!」です。やっぱ、片瀬那奈は潔くなくてはなりません。

「MY LIFE」と「for you」は、おそらくアルバム『TELEPATHY』セッション中に同時進行で録音された楽曲でしょう。セカンド・シングルに収録されなければ、アルバム『TELEPATHY』にスンナリと収まっていたはずです。もっと云うならば、シングル『GALAXY / TELEPATHY / FANTASY』『Babe』『Shine / REVENGE〜未来への誓い〜』の三枚のシングルからアルバム『TELEPATHY』までの半年間は綿密に計画された流れで、全てが同時進行で制作されていたと思われます。ゆえに、アルバム『TELEPATHY』までの全曲を「TELEPATHY SESSIONS」と捉えて考察しましょう。

つまり片瀬の第一期音楽活動は、「TELEPATHY SESSIONS」〜「TELEPATHY LIVE」〜幻の「SECOND ALBUM SESSIONS」(『Necessary / EVERY***』のみ発表)〜「SHiNY GIRLS LIVE」〜「Extended SESSIONS」〜「777 LIVE」〜「Extended LIVE」〜「Reloaded SESSIONS」と区分け出来ます。そして、最も充実した録音を遺せたのは「TELEPATHY SESSIONS」でしょう。幻の「SECOND ALBUM SESSIONS」時期に体調不良を理由にシングル発売延期になり、片瀬は迷走します。シングル・デビューまで九ヶ月、アルバム発表までなら壱年三ヶ月もの期間、じっくりと制作出来たアルバム『TELEPATHY』セッションは、片瀬にとって今後も二度と実現不可能な「贅沢な時」でした。そんな芳醇な時に彼女が自ら書いた作品は多いのですが、特にセカンド・シングル『Babe』のB面曲(何度も云うけど、其れは即ち片瀬那奈のたった二曲のみのB面曲で在る)「MY LIFE」と「for you」は、かなり直接的かつ具体的に古参ファンや新たな聴き手に対する「片瀬那奈の生身のメッセージ」が示されている重要な楽曲です。

「MY LIFE」は当時としては少し前のハウスを下敷きにしたトラック(作曲は欧米人チームになっていますが、真偽は不明です)に乗せて、当時21歳にして「片瀬が己の人生観を語ってしまった」トンデモ楽曲です。思えば片瀬は16歳から芸能界にいたのですから歌手転向時には、既に「芸歴6年目」の中堅アイドルだったわけです。片瀬那奈は、在る意味、既に「完成」しており、確実に「最初の全盛期」を経験していました。若干19歳で「三代目きれいなおねえさん」になり「月9ドラマ」にもレギュラー出演していたのです。グラビア誌でも常連でした。順風満帆な「押しも押されもしない中堅アイドル」となった彼女にとって、其れは「此の侭で好いのか?」と悩む時期でも在ったのでしょう。「歌手転向」とは、其の安定した場所を捨てて「新たなる未知へと踏み出した時」でした。

次作シングル「Shine」等でも顕著に表される片瀬の作詞テーマのひとつに、未だ二十歳そこそこだったのに「過去が在ったから今が在る」と云う「自分史への絶対的な全肯定」が在ります。片瀬は自作歌詞で常に「アノ頃は好かったナァ」って後ろ向きでは無く、逆に「失敗も在ったけど、乗り越えて来たかけがえのない過去が在ったからこそ今が在る。だからきっと、全ては未来へ繋がる」と主張します。最早、片瀬は悟ってしまっているのです。「MY LIFE」の「ハプニングさえも 強さに変え」との一節を聴いた時に、ファンは「アノ伝説のデビュー」を思い出さずにはおれなかった。個人的には、かなり衝撃的な歌詞でした。「片瀬は本音を歌っている」と、デビュー以来のファンなら気付く「必殺のフレーズ」です。ファンは、片瀬の歌には「真実」が在ると、己の経験から書かれた「コトノハ」だと理解したから、心に響いた。「歌手なんかやってないで、女優道を突き進めっ!」と思っていたあたくしの気持ちも変えてしまった。

其れは、「ジョンの魂」や「PET SOUNDS」を初めて眞に理解して聴いた時と「全くおんなじ感動」でした。あたくしにとって、アルバム『TELEPATHY』セッションは「永遠のマスターピース」となりました。何故なら、其処には「片瀬那奈の魂」が在ったからです。「21歳の片瀬那奈の全て」が在りました。そんな作品を聴いて、感動する以外にないじゃないか。だって、あたくしは「アイドル:片瀬那奈」の大ファンだったのだよ。其のアイドルが、やってくれたのです。音楽活動を始めた彼女は、軽やかにアイドルを超えた。片瀬那奈が音楽活動をしていなければ、此処は存在していません。彼女の音楽を聴いて初めて「生身の片瀬那奈」に出逢えたんです。だから、のめり込んだ。其れは、中学生の頃にビートルズに出逢って以来の出来事でした。正直に云えば、まさか「アイドル:片瀬那奈」に其れをやらかされるなんて、思っていなかったよ。

確かにジョン・レノンも25歳で「IN MY LIFE」を歌った。ブライアンが「PET SOUNDS」を創ったのは若干23歳の時です。実演で披露する際に、片瀬は地団駄を踏みながら此の曲を歌いました。もがき苦しむ様なアクションで「あたしの人生」を表現したのです。片瀬那奈は、21歳で「MY LIFE」を本当に歌ってしまったのです。少なくとも片瀬那奈は、既に若干21歳で「己が生まれて来た意味」を、確かに知っていました。只只、眩しかったよ。涙が出た。銀河系に向けて、咆哮したかったよ。「見つけた」って、思った。あたくしも「己が生まれて来た意味」を、片瀬那奈に出逢って知ったのです。

「う〜む、やっぱ、御本尊様は凄いナァ。」(小鉄声で)


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#021:「for you」

Babe(初回) (CCCD) Babe(通常)  (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Paul Taylor
 Arrangement:k-muto

 Advisory Produder:Cobra Endo(Mugen)
 Mixed by Dave Foad

 品番:AVCD-30445/B、AVCD-30424

 発売日:2003年2月19日


「for you」は、名曲です。那奈ちゃん自身の作詞で、冒頭の「I walk with you and I want to go on」からして「貴方についてゆくあたし」と云う彼女の「理想の恋愛観」を恋人へ向けて歌われた内容と思われるのですが、其処は「天下無敵の片瀬那奈ちゃん」ですので可愛らしい侭では済みません。「あなたのハートを握りしめてもいいかな?」なんぞと物騒な事を云い出します。

「おいおい、那奈ちゃん、恋人が死んじゃうよ。」

其の歌詞は「ファンへ向けたとも考えられる!」と、僕たちは思いました。ファンとは、そーゆー莫迦です。「那奈ちゃんに心臓を潰されたら、本望じゃん!」「じゃ、俺が最初ね」「何云ってんだよ、ジャンケンで決めようぜ」「うんにゃ、あたくしは最後で好いわよ。おまいら全員の至福の死に様を見届けてから逝くわよ」なんぞと戯けた世迷い言に興じつつ、「でもさ、那奈ちゃんって、やっぱ怖いナァ、、、」とも思ったのでした。此れが片瀬那奈の考える「愛」で、其れを「僕たちに捧げた」のだとしたら、僕たちは最早「生半可な気持ちでは、彼女と関われない!」と「お莫迦なファン」も知ったのです。いや、マジで。

さてさて、所謂ひとつの「テレパシー・ヴォイス」が最も効果的に(特に那奈ヲタにとって)届くのが「for you」でしょう。ヘッドフォンで聴くと、主旋律の歌よりも同時進行の「囁き声」でのラップが強烈に耳に残ります。其れで「アナタノハートヲ、ニギリシメテモイイカナ?ハナサナイ、ソウ、ズット」と囁かれる頃には、完全に撃沈しているはずです。「もう、どーにでもしてくんしぇい、片瀬様、、、」と痴呆の様に「片瀬の虜」と化してしまった「オヤジども」の惚け顔が目に浮かびます。いや、マジで「片瀬那奈のウイスパー・ヴォイス」は魔性ですよっ。基本的に、片瀬音源の全ては「囁き声」が「歌」と一緒にミックスされています。普通に聴いていると「魔性の囁き」は「隠し味」なのだけど、実は其れがジワジワと効いて来るわけよ。

「片瀬那奈の曲は、ヤバイ!」のは、一聴すると「普通の歌」にも聴こえてしまうからです。「ハウス」とか「エレクトロ・ポップ」とかに収まらずに、「大衆音楽」そして「歌謡曲」としても「うっかり」と成立しています。其れは、当然乍ら片瀬も含む制作サイドの意図する処でした。1980年代の「テクノ歌謡」の様にはしたくなかったのでしょう。片瀬自身の音楽嗜好から考えれば、彼女は大いに妥協したと思います。もっと一般的には「分けが分かんない音楽」でも、特にシングルB面やアルバムではやれたはずです。でも、片瀬は頑なに「大衆音楽」で踏みとどまった。万人が楽しめるカタチで、普通に「新たな音」を奏でました。そんな片瀬が「自分の声を電子的に加工する」方法を選択しなかったのは「必然」でした。彼女は「生の声を重ねた」のです。其れでしか「テレパシー・ヴォイス」は成立しないと確信していたのでしょう。

「for you」の曲やアレンジは、2003年当時ならジャネット・ジャクソン等が歌っていた様なシンプルな「R&B バラッド」です。作曲者は欧米人名儀ですが、おそらく「日本人作家の偽名」では無いか?とも推測されます。但し、楽曲は「完全なる洋楽」の模倣です。其れは「ヒッパレ時代」からの伝統でも在りました。歌謡曲の伝統に法るかの如く、此の楽曲での片瀬は英語を多用します。冒頭のラップ部分やサビはほとんどが英語詞で在り「片瀬の強い洋楽志向」が伺えますが、問題は日本語も混じっている部分なのです。歌い出しから「Tell Me おしえて〜」と「天才バカボンのパパ状態(危険がアブナイ)」で凄過ぎなのですが、此れはかつて「ロカビリー歌手:ほり☆まさゆき」がビートルズを日本語でカヴァーした怪作「I FEEL FINE」の訳詞での冒頭で「分るだろ?YOU KNOW ?」と云い放って以来の伝統でした。

片瀬那奈の音楽は「エレクトリック・ポップ」で在り乍ら、一貫して「エモーショナル」です。其の歌には、血が通い鼓動が響き息づかいが確かに感じられます。生身の人間らしさが伝わり、其れは在る意味「肉感的」で「エロティシズム」も放ち、柔らかな安らぎが存在します。「生きている!」って感じさせられる「ソウルフル」な音楽を、片瀬那奈は創りました。其れ故に、「片瀬那奈の曲は、ヤバイ!」のです。其の「生命の息吹」を知ってしまったなら、未来永劫「離さない そう ずっと」なのよさ。

「那奈ちゃんって、やっぱ、おっかねぇっす。」


(姫川未亜/小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月11日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#022:「Babe」〜 Huge remix 〜

Babe(初回) (CCCD) Babe(通常)  (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:KAZUHIRO HARA
 Arrangement:KAZUHIRO HARA

 Remixed by Huge

 品番:AVCD-30445/B、AVCD-30424

 発売日:2003年2月19日


最強シングル盤『Babe』の落ちは、此れまた「片瀬那奈楽曲で最強のリミックス」で在ります。担当したのは、片瀬と同い年の天才音楽家「Huge」でした。彼は、此の作品を片瀬と共に制作した後、間もなく夭折してしまいます。(2003年6月25日、21歳の若さで急逝。奇しくも、片瀬那奈のデビュー・アルバム発売日!)。片瀬にとって、同い年で既に第一線で活躍していた彼との仕事は大いに刺激になったでしょうし、其の早過ぎる死も無念だったでしょう。

此のリミックスでHugeは、片瀬の裏メロをメインにしています。一聴すると全く別の曲に聴こえてしまう位に原曲を破壊した行為ですが、其れこそが「Babe」と云う楽曲に対する愛情表現でしょう。此のリミックスを聴く時には、全く「Love At First Sight」を思い浮かべません。Hugeは楽曲を解体し再構築して「Babe」の深層を暴きました。其処に在ったのは「和製カイリー」では無かった。地声に近い低音コーラスを歌うのは、紛れも無く「片瀬那奈」でした。

片瀬自身も此のリミックスはお気に入りだった御様子で、実演時の女性バック・ダンサー四人のダンス・パートで流され、ファンには別名「テバサキ5のテーマ」として親しまれています。彼女たちは、片瀬を含め「テバサキ5」と片瀬サン命名。オリジナルTシャツまで制作し五人お揃いで着て踊っていました。片瀬の実演でのバック・ダンサーは、デビュー時は男性二名でしたが、此の「Babe」から女性二名も加わった四人に増殖し、最終的には女性四人に落ち着きます。「テバサキ5・Tシャツ」以外にも「TELEPATHY Tシャツ」や「Shine の衣装」等も片瀬本人がデザインを手掛けていて、其れは後の「So close, 7」での本格的なデザイナー・デビューにも繋がります。片瀬が一個ずつ手書きしたキャップの販売も在りました。歌手時代にレギュラー司会を担当していたNHK-BSの番組「真夜中の王国」で共演した鴻上サンと知り合い、彼が何度か片瀬のステージを観た事から「僕たちの好きだった革命」への初舞台出演が決まるのです。更に其の奇跡の初舞台を観た山田サンが「平山まどか先生を見つけた!」と確信し、舞台「フラガール」が始動するのでした。

順風満帆なアイドル女優の地位を投げうってまで挑んだ「歌手・片瀬那奈」の時代は、全てが未来へとまっすぐに繋がって行きます。音楽活動が、疑いようも無く、其の後の「女優・片瀬那奈」をスケールアップしました。そして、何よりも彼女が創造した音楽は、時を超えて「永遠」になったのです。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 22:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#023:「Babe」music station version

P-Babe.jpg


 Lyrics:kenko-p
 Music:KAZUHIRO HARA
 Arrangement:KAZUHIRO HARA

 放映日:2003年2月21日(テレビ朝日系「ミュージック・ステーション」生出演)


「歌手:片瀬那奈」が、初めて音楽番組に生出演して歌った記念すべき音源です。片瀬は、露出も大胆でカラフルなミニスカ・ワンピース姿(タモさんも鼻血ブー!な生脚!!)で、女性ダンサー二名を従えて「Babe」の所謂ひとつの「ワンハーフ版」を歌い踊りました。

当時、心ない方々もしくは「ホウイチ」は、「片瀬は口パクじゃん!」と断じた。残念でした、片瀬は「生で歌っています」よ。此の音源で、片瀬は裏メロと主旋律の両方を行き来しながら、しっかりと生で歌っていました。バックで流れたのは、TV用に再編集された音源でした。其の音源には、片瀬自身が声を重ねた「ウイスパー・ヴォイス」や「高音部のコーラス」、更には「おそらくキーを上げてミックスされたメイン・ヴォーカル(平たく云えばガイド・ヴォーカルとして残された主旋律)」も含まれています。然し乍ら、片瀬は生でしっかりと歌っているのです。ゆえに、此のヴァージョンから始まる「片瀬那奈のTV歌番組出演時の音源」は、全てが別音源です。其の理由は、何度も云いますが、常に「片瀬那奈は生で歌っていた」からです。TV音楽番組でも実演でも、片瀬は生で歌っていました。あたくしが実際に参加した限りでは、片瀬が生で歌わなかった事は壱度たりとも在りません。

実演でテープを「楽器」として活用する手法は、1970年代には洋楽では既に実用化されていました。片瀬が創造した音楽は「エレクトリック・ダンス・ポップ」とカテゴライズされましたが、其れこそ「電気式」でテープを実演で使用しない連中等、当時でも洋楽、邦楽を問わず「皆無」でした。何処のどいつが例えば「アンダーワールド」のギグを観て「口パクじゃん!」なんて云ったでしょう?あたくしは1980年代前半に所謂ひとつの「はっぴいえんど〜ナイアガラ&ティンパン系〜YMO人脈」な日本人アーティストの実演を数多く体験しましたが、ターボーこと大貫妙子先生も、アッコちゃんこと矢野顕子さんも、鈴木さえ子ちゃんも、戸川純ちゃんも、まりや姉さんも、山下達郎兄さんも、大瀧師匠も、細野さんも、全員が既に「テープをライヴで活用」しておりましたよ。例えば、タツロー兄さんがアカペラを実演でやる時に、彼は主旋律しか生で歌えないじゃん。全部ひとりでやってんだもん。片瀬も声を重ねてレコードを創っていたのです。生では其のひとつしか歌えなかっただけで、耳さえ在れば誰もが鮮明に聴き取れました。口パクで歌詞を絶句したり間違えたり出来たとしたら、エスパーですよ。片瀬の何処が口パクなのよさ?そんな風説を流布した輩には、耳鼻咽喉科への通院を強くオススメしますわよ、ホウイチくん。

片瀬が生で「Babe」をTVで披露したのは、此の番組だけです。他には「真夜中の王国」でのスタジオ・ライヴ(2003年2月14日放送)での「録画パフォーマンス」しか記憶にありません。其処で片瀬がやらかした事は、簡単な例えをすれば、THE BEATLES が「REVOLUTION」のプロモで試みた事とおんなじでした。片瀬は、薄くしたオケに合わせて実際にも確かに歌っているのです。ゆえに、片瀬の「LIVE」は全て「別音源」となりました。当時のあたくしは、そんなことよりも躍動する片瀬の姿に圧倒されていました。其れは今までに観た事が無い「片瀬那奈」でした。演技者では無い「生身の片瀬」が、確かに其処に居た。「此れは、是が非でも実演に行かねばならぬ!」と誓ったのです。そして其の機会は、もうすぐ其処に在りました。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 21:57| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月14日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#024:「FANTASY」ヒカルの碁 主題歌全集 version

ヒカルの碁 主題歌全集 (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Seikou Nagaoka
 Arrangement:Seikou Nagaoka

 品番:AVCA-14598

 発売日:2003年3月5日

 テレビ東京系アニメ「ヒカルの碁」オープニング・テーマ
 (第六十一局〜第七十五局=最終回)


片瀬那奈の楽曲が初めて収録されたコンピレーション・アルバムが、此の「ヒカルの碁 主題歌全集〜ベスト オブ ヒカルの碁」です。那奈曲目に収まったのは、デビュー・シングル『GALAXY TELEPATHY FANTASY』に収録された「FANTASY」と全く同一音源でCCCDで在る事まで御丁寧に一緒です。本来ならば割愛しても好い音源とも云えるでしょう。後に「TV SIZE Version」がCCCD化された事で、益々「見落とされる」音盤となってしまいました。

然し乍ら、2005年3月にベスト盤「Reloaded」が登場するまで、此の「FANTASY」シングル・ヴァージョンはオリジナル・シングル以外では、此れと「SINGLE HITS COLLECTION 〜Best Of avex anime〜(2003年12月17日発売、初回限定盤に「TV SIZE Version」集をオマケで付けた良質な企画箱)」でしか聴けない「意外なレア音源」でした。例えるならば、THE BEATLESの「LOVE ME DO」初回盤シングル・ヴァージョン(リンゴが太鼓を叩いている)の様な数奇な運命を辿ったかもしれないのです。何故、此のシングル・ヴァージョンはアルバム「TELEPATHY」から弾かれたのでしょう?「其れは、後に語るアルバム・ヴァージョンの項で明かしましょう。(女子マネちゃん声で)」

さて、片瀬音源的には重要では無いアルバムですが「コアな片」にはお得な商品だったと思います。収録された9曲は、片瀬那奈の他に、dream、Kids Alive、観月ありさ、H∧L、shela、による「ヒカルの碁」の歴代主題歌です。其の中で「dream」が三曲四ヴァージョンと半数近くを占拠し、ラストは此のアルバム用の別ミックスです。ハッキリ云えば「dream」のミニアルバムに片瀬たち同僚が客演した作品と云った方が分り易いでしょう。歌手活動時期が重なった、dream、BON-BON BLANCO、ハレンチ☆パンチ、そして「イエジェネ」ことイエロー・ジェネレーション等の「女の子グループ」と、片瀬は直接的に共演し関わっていました。志半ばで散って行ったと云える彼女たちですが、其の中から「ダークホース」として奇跡的に「Perfume」が躍進します。

2003年5月3日に、片瀬那奈は其れまでの「GALAXY / TELEPATHY」二曲のみでは無い「約壱時間のセット」での実演を初めて披露します。其れは「広島フラワーフェスティバル」での出来事でした。広島と云えば「Perfume」ですが、片瀬クンが歌手時代に共演された時は(「EXPO MUSIC PARK 2004」2004年3月20日)、流石にあたくしも全く知らず、「ぱふゅーむ?何だ、コレ?」と訊いたら、言わば地元の「人狼」サンが「ああ、コレは知らなくって当然ですよ。地元のインディーズで活動している女の子三人組ですよ。たぶん、未だ中学生じゃないのかナァ。なかなか好い感じですよ。音楽性も那奈ちゃんに似てるしね。ま、メジャー・デビュー出来たら好いなってコトじゃないですかね。」と解説してくれたのでした。そー云えばブレイク前の「しょこたん」とすれ違った時に「可愛いコだったけど、アイドル?」と訊いたら、アンテツあにいが「何云ってんですか、中川翔子ですよっ。ホラ、中川勝彦の娘ですよっ。」と教えてくれたっけ。「ええっ?!勝彦の娘があんな大きくなっちゃってるわけ?」と吃驚仰天しつつ、マネジャーと最終近い四谷から電車で帰る「しょこたん」の後ろ姿を見送ったのでした。何で真夜中にそんな場所に居たかって?そりゃ、片瀬那奈ちゃんが其の後にラヂヲ生出演するからに決まってんじゃん。

ま、持つべき友は「アイドリアン」っすよ。同志諸君、勉強になりました。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月15日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#025:「Shine」TV Version

こちら本池上署 DVD BOX


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 放映開始日:2003年4月14日


TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌として、番組冒頭で高らかに鳴り響いた名曲です。片瀬那奈ちゃんの楽曲で壱曲を選べと問われたなら、僕は迷わず此の曲を挙げます。其れは、此処のアドレスを見るだけでも充分に分って戴けるでしょう。僕にとって「Shine」は至上の名曲です。ハッキリ云ってしまえば、クラシックや THE BEATLES の楽曲をも超えた「オールタイム・ベスト」の最上位に永遠に君臨するであろう「僕が此の世界でいちばん好きな歌」が、片瀬那奈ちゃんの「Shine」です。

2009年3月9日付けの朝刊スポーツ紙で、那奈ちゃんの三枚目のシングル曲がドラマ主題歌になる事が報道されました。二枚目の『Babe』発売から僅か二十日足らずで新曲の存在が明かされたのです。しかも其れは、那奈ちゃんにとって初めてのバラード作品とも書かれており、那奈ちゃん自身が「バラードは難しくて気持ちを込めて歌うのに苦労したけど、女優をやった経験が役に立ち、よい作品ができたと思います」と公式にコメントしていたのでした。正式デビューから僅か三ヶ月余りで三枚のシングルが完成していた事実は、前述の通り2003年6月25日のアルバム『TELEPATHY』までの流れが同時進行で進んでいたと思わざるえない急展開でした。

実際に「Shine」が発売されるのは2003年5月28日ですが、ドラマ主題歌としていち早く公開されました。当然乍ら、TV用のショート・ヴァージョンで未CD化音源です。僕だけではなく、片瀬那奈ちゃんファンにとって「Shine」は最重要楽曲だと思います。其れは、多くの理由が在りますが、まず最初に此の楽曲で「僕たちの夢が実現した」事が挙げられます。

「こちら本池上署」第二話(2003年4月21日放映)に、主題歌を担当した片瀬那奈ちゃんがゲスト出演し、ヒロインとして幼稚園の保母さん役を熱演しました。「プリティガール」以来、壱年余を経て「女優・片瀬那奈」が束の間の復活を遂げたのです。そして、其の主題歌を歌うのは「歌手・片瀬那奈」でした。普通なら「女優と歌手を掛け持ちして、出演し主題歌も歌う」のは珍しい事では在りません。されど、那奈ちゃんは違った。

「女優としても人気の片瀬だが、「今は99.9%が歌です」と歌手活動に専念している。」
(サンケイスポーツ 2003年5月29日付け記事より引用)


そう、本当に那奈ちゃんは「歌手活動に専念」してしまったのです。そんな「歌手専念時代」に唯一「女優」の顔を魅せてくれたのが「こちら本池上署」でした。那奈ちゃんファンが望んだ「女優&歌手・片瀬那奈」が実現した束の間の夢を、僕たちは見た。

其の時に、流れていたのが「Shine」でした。


(姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年09月16日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#026:「Shine」プロモ CDR Version

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 品番:なし

 発表日:2003年春


通例通りに「CDR」音源で完全版の「Shine」は最初に流出しました。此の「プロモCDR」は、別名「読み方:シャイン」と呼ばれる「Shine」のラフミックスが聴ける貴重音源です。後に流通したプロモーションCCCD「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」(AVCS-10913)とは違い、此の最初期音源はタイトルこそ「片瀬那奈 3rd single Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」と明記されていますが、内容は「1. Shine(読み方:シャイン)」のラフミックスのみを収録しています。

「Shine」のシングル・ヴァージョンは「5'08''」で、アルバム・ヴァージョンは「5'09''」です。プロモCCCD「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」(AVCS-10913)の段階では、既に正規盤と同じ「5'08''」になっていました。「0'01''」の違いですが、確かに違います。後に「Reloaded」に収録されたのは、明らかにアルバム「TELEPATHY」と同一の「5'09''」版の「初CDDA音源」でした。されど、此の最初期音源でのタイムは「5'13''」なのです。そしてCCCDでは無いのです。公式盤よりも五秒長いのは、エンディングの余韻が其れだけ長く続いているだけなのですが、「ラフミックス」は音圧レベルが異常に低く、其の未完成度が一聴して分ります。

あたくしが片瀬音源の所謂ひとつの「白盤」を初めて入手したのが、此の「Shine(読み方:シャイン)」でした。つくづく「Shine」に縁が在るのですけど、初めて此れを聴いた時の衝撃は忘れられません。其れは、THE BEATLES の海賊盤音源を初めて聴いた時や、手塚先生の作品が雑誌と単行本で違うと気付いた時みたいな、少年時代の大いなる興奮とおんなじでした。でも其れは後の話で、発表当時には正規音源しか聴いておりません。其のCCCDを渋谷タワーレコード購入すると、片瀬那奈のイベント参加券が付いていました。渋谷タワーレコードでは、其れまで洋楽アーティストのギグしか観た事が無かった。でも、もう逢わずにはおれなかった。片瀬那奈に「何やってんだ?」と抗議したかった。デビューから「アイドル女優・片瀬那奈」を追い続けたあたくしにとって、片瀬那奈の「歌手転向」は「裏切り行為」としか思えなかった。そして、あたくしは初めて片瀬那奈を間近で観てしまうのです。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする