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2009年09月17日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#027:「REVENGE〜未来への誓い〜」TV Version

人間交差点 Human Scramble オリジナル・サウンドトラック(CCCD)


 Lyrics:Makoto Atozi
 Music:Hiroko Shigezumi
 Arrangement:k-muto

 テレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマ

 放映開始日:2003年4月6日(0:50〜1:20)
 【注】土曜深夜放映だった為「2003年4月5日放映開始」と記録される事が多いのですが、日付が変わっています。


「Shine」とカップリングされた「REVENGE〜未来への誓い〜」は、謎の多い楽曲です。まず、公式には此の楽曲の方が先に世に出ました。其れは「研音アニメ」とも云われた「人間交差点」(ほとんどの回で主役の声優を「研音」所属俳優が担当)のオープニングで流されたからです。アニメ用のショート・ヴァージョンで、当然乍ら「未CD化音源」です。

タイトルは「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」として世に出る片瀬のサード・シングルですが、ジャケットには「Shine」としか載っていません。其の謎は、片瀬那奈の「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」と同じ2003年5月28日に発売されたスムース・エース(「REVENGE〜未来への誓い〜」の作曲者で在る重住ひろこサンが在籍して居たコーラス・グループ)のアルバム「AOR//DAY:」を聴くと、より深まります。其処には「SHINE」と云う楽曲が収録されていました。其れは「REVENGE〜未来への誓い〜」のタイトル及び歌詞違いの「セルフ・カヴァー」なのです。

「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」として発売されたシングルは、当初は「Shine / SHINE」として制作されていたのでしょうか?其れじゃ「死ね死ね団のテーマ」じゃん。


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年09月18日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#028:「Shine」プロモ CCCD Version

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 品番:AVCS-10913

 発表日:2003年春

 TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌


御馴染みの「avex 黒い紙スリーブ入りのプロモーションCCCD」で世に出た音源です。片瀬音源9作品の中で、あたくしは既に8作品のプロモ盤を所有しておりますが、其のほとんどが「黒い紙スリーブ入り」でジャケット無しの素っ気ないモノです。でもですね、レーベル・カラーが多彩だったり同じシングルでも多種存在したりして「蒐集欲は大いに湧くアイテム」でした。

此の「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」のプロモCCCDは、タイトル通りの二曲入りです。後に語る公式盤ではインストが加えられた四曲入りで発売されました。レーベル・カラーはオレンジで、同色の歌詞カードが付いています。音源は公式盤と同一と思われますが、ソースが違うわけで「ビミョーな違い」は在るでしょう。サンプル盤とは違い、プロモ盤や其れ以前の「白盤」には「もしかしたら別音源かもしれない」って期待が在ります。ジャケットやレーベルだけでなく品番まで違うのですから、厳密に云えば「プロモ音源は公式盤とは別音源」です。更に云えば、カセット版のプロモ音源に関しては「明らかにCCCDとは違う音」です。其の件に関しては、プロモ・カセット版アルバム『TELEPATHY』の項で後に詳しく述べます。あたくしは勿体無くって未だ壱回しか片瀬作品のカセット・テープ版音源を聴いておりませんが、此の連載の為に全てデータ化し再検証する事にしました。

片瀬音源で未入手のプロモ盤は因縁の「Necessary / EVERY***」だけなのですけど、其れは「タイトル未定」としても有名な音源ですので血眼になって探し入手したいと思っております。幻の「赤道小町ドキッ」等も含め、未だ未だ「片瀬音源発掘の旅」は終りません。


(小島藺子)



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2009年09月19日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#029:「REVENGE〜未来への誓い〜」プロモ CCCD Version

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(CCCD)


 Lyrics:Makoto Atozi
 Music:Hiroko Shigezumi
 Arrangement:k-muto

 品番:AVCS-10913

 発表日:2003年春

 テレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマ


二曲入りの「AVCS-10913」の二曲目には、「Shine」同様に公式音源とほとんど変わらない「REVENGE〜未来への誓い〜」の完成作品が収録されています。

「REVENGE〜未来への誓い〜」に関して云えば、此のプロモ音源も公式シングル・ヴァージョン、そしてアルバム『TELEPATHY』収録も全て「5'10"」で同一音源だと思われます。然し乍ら、初CDDA化されたアルバム『Reloaded』では「5'09"」になっています。更に、インスト版は「5'08"」です。

「壱秒や弐秒の違いが何だ?」と云わないで頂戴。逆に「何故、壱秒も違うのかっ!?」と考えましょう。デジタル音源での「壱秒の差」は「永遠」に近いのです。絶対に、何かが違っているのだよ。全くおんなじタイムでも別の音源は存在するのよさ。其れがわざわざ「タイムまで変えてくれた」のですから、是非とも聴き比べてみて下さい。


(小島藺子)



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2009年09月20日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#030:「Babe」プレミアムPVパッケージ

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付)


 Lyrics:kenko-p
 Music:KAZUHIRO HARA
 Arrangement:KAZUHIRO HARA

 品番:AVCD-30448/B / 初回限定盤CCCD+DVD(ピクチャーレーベル3種)

 発売日:2003年5月28日

 2003 vodafone W杯モーグル テーマソング


片瀬那奈の三枚目のシングル「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」初回限定盤は、通例通りにDVD付きで発売されました。其のDVDには前作「Babe」の二種PV(「On Air Ver.」と「Exclusive Long ver.」)が収録されていたものの、どちらも途中で終ってしまう「不完全版」でした。完全版は、後に映像版の「Reloaded」で初めて商品化されます。

音源的にも途中でフェイドアウトするだけの面白味に欠けるモノですが、どちらも此のDVDでしか聴けない「別音源」で在る事実だけは確かです。後に詳しく語りますが、此の「Babe」PVは完全なる「ワンカメ長回し」で収録されています。基本的に「全部、壱回で通して撮影した映像」です。誰かが何処かで間違ったなら、最初からやり直しです。其れなのに片瀬那奈の堂々とした立ち居振る舞いは、どーだい?

片瀬が初舞台を踏んだ時に、抜擢した鴻上さんは「奇跡です!」と賞賛し乍らも「俺は、ナナの歌手時代を観ててステージ度胸を知っていたからな」とも云いました。されど、片瀬は歌手以前に「モデル」だったのです。若干16歳で「水着キャンギャル」を経験していました。でも、あたくしは更に考えてしまったのだよ。「何故、16歳の片瀬那奈は、あんなにも堂々としていたのか?」と。そう、あたくしは、1998年10月に「大いなる謎」に出逢った。そして、其れを解明したくなったのさ。


(小島藺子)



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2009年09月21日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
中入りノ壱:「竜虎」アンテツ・未亜 対談

藤波辰爾自伝 未完のレジェンド


イコ:全国那奈千万の片瀬那奈ファン同志諸君、こんにちは!小島藺子です。「片瀬那奈がきこえる」も最初のクライマックス直前となりました。次回の「#031」からは、いよいよ怒涛の「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」〜アルバム「TELEPATHY」篇が開始されます。今回は、片瀬那奈ヲタ界の「竜虎」アンテツあにい&未亜たんに思う存分片瀬噺を語って戴きます。

未亜:やあ、わざわざすみませんね、あにい。

アンテツ:いえいえ、ところで、コレって対談の日時とか明記します?

未亜:ん?姐御、どーするの?

イコ:そりゃ、書くでしょ。「ゼンキロ」だもの。

アンテツ:あの、ソレ、ちょっとマズイんで捏造してもらえますか?今日じゃなくってコノ日だって事にしてもらいたいんですけど、、、

イコ:何で?あっ。そっか、分ったわよ。じゃ、9月某日ってコトにしとく。

アンテツ:流石イコちゃん。話が分りますねっ。じゃあ、始めましょうか?何から語ります?

未亜:へ?何で今日じゃダメなの?

イコ:未亜たん、空気嫁!嫁だよ、嫁、嫁!!

未亜:あっ。「プチ妙子」でつか、、、

アンテツ:あんたら、ヤメて下さいよっ!嫁にバレちゃうじゃまいかっ。

未亜:あにい、自分で云ってますけど。。。

アンテツ:あっ。ココ全部カットしてもらえます?

(三者談合の末、此処までを大幅にカット)

未亜:さて、此の連載もいよいよ次回からは「ボキが那奈ちゃんと対面してからの時代」へと進むのです。ボキは此処までは「TVや雑誌の那奈ちゃん」しか知らなかったわけですよ。其れで、此処までの流れを当時実際に那奈ちゃんに逢って居たあにいに語って欲しいわけです。最初の出逢いは、やはりアノ「諭吉10人超えTシャツ事件」ですよね?

アンテツ:アレかぁ。吃驚しましたよっ。僕もね、ついつい熱くなっちゃって、気付いたら「壱拾萬円」を超えての落札になってしまったんですよ。それで「ああ、俺はやってしまった、、、たかがTシャツに10万出してしまった、、、」と後悔する気持ちもあったんです。でも、最後まで競り合った相手の履歴を見たら「こんな奴に那奈ちゃんのTシャツは絶対に渡せないっ!!」と強く思って、やってしまいました。

未亜:えっ?じゃあ、其の後の展開ってのは予めオプションでって事じゃなかったんだ?

アンテツ:そうですよ。Tシャツが郵送されて来て終わりって思ってたら、インセントから電話があったんですよっ。「予想を超えた高額落札を知った片瀬が、直接手渡ししたいと申してますので、お時間の都合が宜しければ事務所まで来て頂けませんか?」と。「マジ?コレは10万どころの話じゃないぞ。那奈ちゃんに逢えるの?」と二つ返事で承諾して、当日は一睡も出来ずに向かいましたよ。ほら、コノ写真の僕、目が腫れてるでしょ?本当に完全徹夜の「アンテツ」が「カンテツ」だったんですよ。それで、ビルに着いて玄関を抜けたら、なな、なんと一階の受付のトコに那奈ちゃん本人が立って待っていたんですよっ!!

未亜:おいおい、其れじゃ「荒木理恵子」じゃん。隣には「ハセキョー」もチョイ役で居た?そー云えばさ、那奈ちゃんって香里奈ちゃんと「こち亀」で初共演じゃないよね。2007年の隅田川の花火大会で実際には逢って無いかもしれないけど共演してるよね。アノ頃の香里奈ちゃんは、未だモデルでは有名でもTVじゃ十葉ひと絡げ要員だったわけで、出世したナァ。那奈ちゃん効果は抜群だよねっ!

アンテツ:ええ、那奈ちゃんと絡めばみんな幸福になりますよっ。でも僕を待っていた那奈ちゃんは、未だ「三代目」襲名前でしたから。もっとずっと前です。未だ「村井ひろみ」時代ですよっ。だって、未だ研音じゃなかったんですからねっ。

未亜:「新宿暴走」時代かよ。「マシンガン姉妹」じゃん。「理沙ズバ」再開しないかナァ。そー云えば、あにいの嫁も「理沙ズバ」が大好きって云ってなかったっけ?ん?其れってさ、もしかしたら「清水茜」で「柴田広子」の時じゃまいか。

アンテツ:「内山知恵」も忘れないで下さいよっ!「元・理名ヲタ」の未亜さんにしては、珍しいミスですねっ。理名ちゃんに懺悔して下さいっ。おや、しっかり理名ちゃんの写真集とかも持ってるんですね。アレレ?矢沢心ちゃんの1st写真集まで隠し持ってたんですか。何ですかコノ一角は「DDコーナー」ですかぁ?ドレドレ、う〜む、押さえてますね、流石です。でも、みんな今や「那奈ちゃん人脈」になってますね。

未亜:忘れてないよ。ボキは今でも「プチ隠れ理名ヲタ」ですからねっ。全部チェックしてますよっ。てかさ、牧野に「花村」のDVDをあげたそーでつね?ま、アレはボキもオリジナル・テープを持ってるからさ。じゃなくって「FLY」と「遠い夏」の「2000年」の噺をしてるんでしょ?

アンテツ:そりゃ、そーですよ。生まれて初めて那奈ちゃんに逢った年を僕が忘れるわけないでしょう。「花村」なんて未亜さんなら持っているって思ったから敢えて渡さなかっただけで、、、あっ。

未亜:で、「FLY」と「遠い夏」は、今回こそは持って来たわけだ。

アンテツ:いや、アノ、ウチに娘がね、ほら二人いるんですけど、写真見る?可愛いでしょ?

未亜:誤魔化すなよ、あにい。。。頼んでから那奈年位経ってるんでつけど。

アンテツ:ま、ほら、在るわけだし、そのうち持って来ますって。それより、那奈ちゃんの話をしましょう。

未亜:あのさ、もしかして「スポコン」も持ってるんじゃないの?アレも「2000年」だよね。

アンテツ:え?まあ、第一次全盛期でしたからね。「ヤンサン」も三冊買いしてたし、アノ辺は全部録画してますよ。ああ、いつぞやは「天国のKiss」有難うございました。アレ、最終巻だけ抜けてるのを買ってしまったんで「落ち」が観れなくって本放送時のヴィデオを探してたんですよね。土下座、サイコーですよね。「スポコン」も、テニスやってんのとか未亜さんも持ってるじゃないですか。知り合った頃に頂いた映像集に入ってましたよっ。未亜さんは、大抵持ってますよ。流石の僕もコノ部屋に初めて来た時には唸りましたからね。「まさかココまでとは、、、予想を超えたっ!」って、思わず云っちゃったもの。

未亜:アノ辺は全部「糸氏」ジンちゃんから貰ったか、自分で録画してたかだよ。もう「片瀬の館」で抜けてるのは「FLY」と「遠い夏」と「スポコン」の「2000年」だけなの。ジンちゃんは「MIU」とか「Ban」とかCM関係を全部提供してくれて、後はドラマ&バラエティ部門のあにいだけじゃん。コア部門のボキだって「水着ショー完全版」をあげたじゃん!

アンテツ:ほら、未だ揃わないから夢があるわけですよっ。揃っちゃったら壊して集め直すんですよっ。お楽しみはこれからだ!

未亜:おまいは和田誠かよ。ま、其れは好いとして、一体あにいは幾ら貢いだわけ?

アンテツ:またその話ですか。みんなとおんなじですよ。こんくらいです。普通です。

未亜:だからぁ、其れってゼロの数を間違ってるでしょ?本当は此れ位でしょ?

アンテツ:そんなに多くないと思いますよ。大体、那奈ちゃんってファンに散財させないじゃないですか。トレカでウン十万とか海外ツアーとかやんないしさ、グッズも安価な実用的な物ばかりだし、洋服はレディース専門だから買えないし、、、あっ。未亜さんは着れるから買ってますよね?舞台とか遠征とかも、今や「既婚者二児のパパ」になった僕よりも自由自在にやりたい放題じゃないですか。もう、僕より未亜さんの方が貢いでますって。

未亜:ボキが貢いでるのは「アッチの方」だよ。那奈ちゃんが「プレゼントはイラネ!」って云うからさ、何を贈れば好いのか分んないのよさ。何度か贈ったけど、直接、那奈ちゃんから感謝された事なんか無いもん。あにいは毎回贈る度に「ありがとう!」って公式に云われて裏山椎名ですよ。アンタと那奈ちゃんの絆は深いです。敵わん。参りました。

アンテツ:いえ、未亜さんには敵いませんよ。未亜さんが続けているのは「文化事業」です。「ゼンキロ」こそが最高の贈り物だと思いますよ。僕らも楽しみにしているし、きっと那奈ちゃんも喜んでくれてますよ。ずっと続けて下さいね。

未亜:本当に那奈ちゃんは喜んでくれてんのかナァ。。。姐御が主導権握ってるわけだし、過激じゃん。ボキなんか、こないだ女子マネちゃんに謝っちゃったよ。「姐御はいつもテキトーな事を書いてるんで、本当はみんな女子マネちゃんに感謝してるんですよ」とか云っちゃったじゃん。

アンテツ:那奈ちゃんは、たぶんイコちゃんが好きだと思いますよ。イコちゃんの「マネジャー虐めネタ」とか、爆笑して読んでるんじゃないですか?根底には「愛」がある「苦言」ですもの。だって、イコちゃんのオリジナルって那奈ちゃんでしょう?那奈ちゃんをデフォルメしたのが「小島藺子」だと、僕は考えてますけどね。

イコ:黙ってろよ、アンテツ。おまいもミサミサかよ?

アンテツ:僕は秘密主義ですから、平気ですよ。未亜さんやイコちゃん眞相は、正直、僕にも分りません。でも、きっと那奈ちゃんは知ってますよっ。で、アノ「鳴海ルナ」って誰なんですか?

未亜:アレは、姐御だよ。女子マネちゃんのパロディで、実際に居る姐御の姪二人(那奈ちゃんと同世代)をモデルにして創った新キャラですよ。「未亜ルナ対談」とかもやって、もっと遊ぶ気だったんだけど何だか浮いちゃったよね。企画倒れだから、其の内消えちゃうんじゃまいか。

アンテツ:ああ、やっぱりね。みんなで噂してたんですよ。「ルナって、イコちゃんだよね?」って。思った通りだ。

イコ:ま、アレはわざと分りやすくしてたからね。バレて当然の「和製カイリー」と一緒で、初期構想では「片瀬那奈を全く理解して居ないあたくしの姪が無理矢理此処の管理人にさせられて、悪戦苦闘しいつの間にか『那奈ヲタ道』に目覚めて眞なる二代目を襲名する」って感動的な大河ドラマにしたかったんだけどさ。無知の振りって難しいし、飽きちゃったのよさ。

鳴海:イコ姉さん、そりゃ酷いっすよ。ウチの立場がないですよ。七海が怒ってますよ。

七海:あたいは、まだ登場すらしてねーぞっ!おい、こら、やってやるってっ!!

鳴海:ウチらで「小島武闘派コピコン復興会」を立ち上げますからね。ココを元の「プロレス」サイトにもどすんじゃっ!ウチが管理人じゃいっ。今しかないぞっ!おい、アンテツ、おまいは悔しくないのか?世代交代だっ!

イコ:よぉーし、其処まで云うなら、あたくしが受けて立とうじゃまいかっ。どーですか?お客さん!おまいら「コピコン派」か、あたくしの「ゼンキロ」か、決めようじゃまいかっ。此処は最初からあたくしが創った「片瀬那奈サイト」だっ。他の何かに変えたいなら、てめえらのチカラで勝ち取ってみろっ!!

アンテツ:未亜さん、何ですか、コレ?何か湧いて来てますよっ。特攻服着てますね。もしかして、コレが鳴海ちゃんですか?何だ、本当にいたんだ。こっちの女の子は海賊男のコスプレしてて可愛いですね。まぁ、ウチの娘姉妹には負けてますけどね。

イコ:う〜む。鳴海母娘まで実体化したか。。。参ったナァ。さしずめ鳴海が前田&長州で、七海が佐山って役どころで引っぱれるじゃん。ケケケ

未亜:あらら、今度は「新日 vs UWF」でも始める気かよ、、、姐御が暴走拡散し始めてるから、今回は此の辺でお開きって事で。あにい、ボキらは彼処に移動して那奈ちゃんの話を続けましょう。後で鳴海ちゃんに渡せばアップされますよ。此処じゃ、もうお話にならないって。TACOまで出て来たら大変ですから。やれやれ、、、

アンテツ:そうですね。なるほど、こうして分裂してくんだ。コレは凄いですね。SFXかよ。。。いやぁ、イコちゃんって凄いナァ。好いもん観させてもらいました。じゃ、未亜さん、行きますか。

(未亜&アンテツ、御本尊様像を拝んで、そそくさと退場)

鳴海:片瀬那奈がナンボのもんじゃいっ、コピコン万歳!!逃げたナ?逃げやがったナ?「竜虎」って大したことないっすね。ホントに片瀬サンの等身大ポップを拝んでやがったじゃん。バカですか?あいつら。まだだぁ〜っ!安藤、姫川っ!!逃げるなぁ〜っ!!まだだぁ〜っ!!!

イコ:おまいは、マサ斉藤かよっ。

七海:すいませんっ!イコおばちゃん。あたいが連れて帰りますけん、堪えてくんしぇいっ!!

イコ:おい、海賊。てか鳴海の娘か。おまいは七海だろ?

七海:おばちゃんにはかなわねぇナァ。今回はクロネコ役っす。ママを連れて帰りますんで。

イコ:おばちゃんって云わないのっ!「カシラ」だろ?

鳴海:娘が粗相して、姐さん、すいませんっ!てか、常磐かよ?メイサかよ?

イコ:此れが「カタセカイ御殿・スープレックス・ホールド」略して「必殺カタセ固め2009」じゃいっ!

鳴海:ぐぅわっ!!でも、鳴海も七海も、未だ「参った」はしてないですよっ!!(小鉄声で)


(つづく)


2009年9月某日、片瀬の館にて収録

(小島藺子/姫川未亜/アンテツ/鳴海ルナ/鳴海七海)



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2009年09月22日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
中入りノ貳:続「竜虎」アンテツ・未亜 対談

護身―最強のリアルテクニック


未亜:てなわけで、再開しますか。つまり、2000年秋に、アンテツあにいが那奈ちゃんと衝撃の初対面を果したのは「玄関開けたら其処には那奈ちゃん」って、夢の様な劇的過ぎる展開だったわけですね?

アンテツ:ええ、ソレで一緒にエレベーターに乗りましたよっ!身長が175センチの僕よりも、那奈ちゃんは背が低かったんですよ。だから那奈ちゃんの「公称172センチ」は本当だって証言しますよ。一緒にエレベーターで対面状態だった僕が云うんだから、間違いないですよっ。

未亜:あのさ、、、ボキだって何度も対面で那奈ちゃんと逢ってますから、那奈ちゃんが「実寸173センチ(2008年11月28日測定)」って事位は認識してますよ。何?もしかして、自慢ですか?ええ、流石にボキは那奈ちゃんと一緒にエレベーターは乗ってないよ。こないだ初めておんなじ新幹線に乗っただけで夢心地になった莫迦ですよっ!そっか、自慢なのね、負けた。降参です。好いよナァ、いっつも呼び掛けてもらえてさ、ぜ〜んぶ「手柄はアンテツ」だもんナァ。ボキなんか那奈ちゃんにとっては「虫螻」さ。あはははは・・・。

アンテツ:アンタは小栗旬かよっ!ま、未亜さんは那奈ちゃんが愛でていたハムスター「栗ピー」の生まれ変わりみたいな存在ですから、正に「オグリ」ならぬ「コグリ」の「小栗」でもありますよね。名画「キサラギ」での小栗クンが演じた「家元」は、未亜さんの生き方そのものでしたよっ。それは「僕の生きる道」とも同じなんです。僕も永く那奈ちゃんを追っかけていますけど、唯一尊敬している「片瀬那奈ちゃんファン」は未亜さんだけですよっ。最初に逢った時に「ああ、コノひとって俺とおんなじで一匹狼だ」って思いましたからねっ。

未亜:あにい、上手いナァ。何も出ないぞ。正直、あにいとジンちゃんとぽちサンあたりまでしか声を掛ける気は無かったよ。其れでアノ日にボキは初めての「那奈ヲタ」同志と認識した上で、あにいに声を掛けたんだよ。「やったーっ!伍枚コンプリしたよぉーっ!!」と小さく叫びながら天に向かって祈る人に、「へぇ、伍枚全部コンプリしたんですか?凄いナァ。どーやったんですか?」ってね。覚えてますか?そしたら、教えてくれたよね。「もしかしたら、伍枚買って壱度に出せば伍種類くれるんじゃないかって思ったんですよ。那奈ちゃんなら、そうするって思ったんです!」其れでさ、ボキは「やっぱ、こいつだ。こいつがアンテツだ!」って完全に特定したのよさ。其の会話を遠くで監視していた大きいコスプレ男が動いて、其れに続きワラワラと人が集まって来たから、ボキは足早に青山を後にしたけどさ。

アンテツ:ええ、覚えてますよっ。アレ?最初の人は帰っちゃったよって思ったら、初対面の大きいひとに声を掛けられて他のファンも集まって来たんですよ。ソレで、僕の方法が通じるって思ったファンが渋谷まで新たにCDを買いに行っちゃったら、運悪く電車が止まって時間に間に合わなくなったんです。そもそも、おんなじ手じゃ通じないんですけどね。やったもん勝ちですからね。ソレで那奈ちゃんはもう車に乗ってて、みんなに手を振って帰って行ったんです。そしたら、青木さんが出て来て「あの、間に合わなかった人、居ますよね?片瀬からじゃなくて悪いけど、ポストカードは差し上げますので」と配り始めたんですよ。「ああ、那奈ちゃんが伝えてくれたんだ」って僕らは分りましたよっ。それで、感動しちゃって、結構大人数でオフ会みたいになったんですよ。多くの仲間と初めて直接自己紹介し合った日でした。でも、その場に「未亜」と名乗る人はいなかった。確か、アノ日って代々木と連チャンでしたよね?後で公式BBSを読んだら、未亜さんは予告通りに連チャンしたって書いてあったんですよ。謎が深まりました。「一体、未亜さんって、どいつだ?」ってね。

未亜:一週間に十日来い!時代だったからナァ。そんで、翌週にも代々木が在ってさ、ボキは一番乗りでへばりついてたんだよ。其処に二番乗りで来たのがジンちゃんで、三番目がアンテツあにいだったのよさ。で、ジンちゃんとあにいが旧知の仲って感じで会話してたからさ、話しかけたんだよ。「やあ、アンテツさんとジンジンさんですよね?」ってさ。

アンテツ:いきなり知らない人にハンドル・ネームで名指しされて、吃驚しましたよ。確かに、いつも那奈ちゃんのイベントでは見掛けた顔だったし、僕も「どの人が未亜さんなんだろう?」って探してたんです。でも、分んなかったから、名指しで声を掛けられないですよ。未亜さんは確信を持ってみんなに名指しで声を掛け始めたから、もうね、アノ頃の未亜さんは驚異でしたよっ。みんな、正直に言えば畏れてましたからね。「何で未亜さんってみんなを特定出来るの?あの人って何者なの?」って。

未亜:アレは、全部イコ姐御がプロファイリングしてただけですよ。ぽちサンも、姐御はすぐに特定したんだけどね。泳がれちゃったからさ。あららら〜って感じで、フェミニストのイコ姐御は困っちゃったみたいですよ。ま、其の件は、いっか。

アンテツ:ああ、アレはねぇ、凄い展開でした。てか、未亜さんだっておんなじじゃないですか。僕も、あっちのイコちゃんの存在は知ってたんですよ。ジンちゃんがあっちでは「糸氏」って事も知ってました。だから、もしかしたら?とは思ってましたよ。僕らアイドリアンなら、「未亜=イコ」って普通に思いますからね。でもまさか本当に?と俄には信じられなかった。あの伝説の「アンダーグラウンド那奈ヲタ女王:イコちゃん」が、公式に「傀儡:未亜」を派遣するって展開は予想していませんでしたよっ。マジで、興奮しましたよっ。

未亜:全部、姐御の絵図なんだけどさ。ボキだって姐御の構想にはついてゆけないもん。那奈ちゃんじゃない話題で引っぱられたりすると反発してたんだけど、気が付けば那奈ちゃんへ持ってゆくわけじゃん。流石に「THE BEATLES 全曲解説」とか「プロレス時評:キナサイ」とかまでもが「片瀬那奈への道」と知った時には驚いたよ。姐御のアイディアは、壮大過ぎて分りませんです。

アンテツ:何をトボケてるんですか、未亜さん。僕ら那奈ヲタは、公式BBSで知り合った未亜さんこそが「ゼンキロ」や「ななごころ」をやっているって思ってますよっ。イコちゃんは確かに貴方の本質なのかもしれない。でも、ソレは理想で象徴でしょう?僕らが対面して来たのは未亜さんですよ。生身の貴方は、いつだって未亜さんだったじゃないですか。ほら、かつてふうこサンが評した様に「優しくってロマンチストな未亜さん」が創ったのが「ゼンキロ」なんですよっ。ココには「那奈ちゃんLOVE」が溢れてますよっ。

未亜:そっかナァ。ま、其れは兎も角、驚愕の「2000年秋」からのアンテツ噺を訊きたいですよ。

アンテツ:普通に追っかけてましたよっ。基本的に未亜さんとおんなじで「一匹狼」でしたね。「2001年のおとこ運」のロケ現場が近かったから自転車で行ってみたりしたけど、逢えなかったナァ。だから、次に逢えたのは2001年1月那奈日ですよ。

未亜:「ナナノナツ」握手会だっ。行けなかったんだよナァ・・・。

アンテツ:僕の番になったら、那奈ちゃんが先に「あっ。オークションのアンテツさん?」って声を掛けてくれたんですよっ。嬉しかったナァ。那奈ちゃん、僕を覚えてくれてたんだって、泣きそうでしたよっ。

未亜:ふ〜ん、ま〜た自慢ですか・・・好いよナァ、あにいはさ、車止めちゃうんだもんナァ。参った、参った。

アンテツ:未亜さんお得意の「いじけネタ」は、僕には通じませんよっ。やっぱ、策士だナァ。ま、それからもずっと追っかけてたんですけど、なかなか対面って機会は無かったんです。大抵はへばりついて只観てるだけでした。でも、那奈ちゃんに逢えるんだから通いましたよっ。ファンの妄想かもしれないけど、毎回、那奈ちゃんは僕を認識してくれたって瞬間もあったんです。歌手になって公録やライヴが増えて逢える機会が多くなったから、公式BBSでも「みんなで那奈ちゃんに逢いましょう!」って呼び掛けてました。那奈ちゃんファンと交流したかったんですよ。ファン・サイトが無くなってましたから、公式BBSだけが頼りでした。ソレで、やっとちゃんと向き合えたのは2003年3月3日の「Babe」の時だったんですよ。そしたら再び「アレ?オークションのアンテツさんだっ!」って先に那奈ちゃんが声を掛けてくれたんですよっ。その日は僕の誕生日だったから「おめでとう!」って言われちゃって、もう最高でしたね。

未亜:何だよ、自慢じゃん。へ〜ん、ボキだって、其の年の誕生日には那奈ちゃんに「御目出度う御座居ます!」って云われたもんっ!

アンテツ:ええ、自慢してるに決まってるじゃないですか。なかなか自慢出来ないですからね。「那奈ちゃん自慢」を心から理解してくれるのは未亜さんだけですよ。自慢させて下さいよ。ファンなんて所詮は「自己満足」なんですからね。誰かに分って欲しいんですよ。那奈ちゃんが如何に素晴らしいのかを、語り合いたいんですよっ。そんな時に、未亜さんが現れた。僕は嬉しかった。歌手になって、気付いたらファンサイトが全部無くなっちゃったんですからね。「公式BBS」での未亜さんの書き込みは、斬新でした。「那奈ちゃんを記録する」ってコンセプトに、志を感じましたよっ。流石は「正体:イコちゃん」って思った。ソレを発展させて立ち上げた「コピコン」と「ゼンキロ」の出現は、待ってましたっ!!って思いましたよっ。未亜さんが構想した「全員参加での記録」ってカタチにはならなかったけど、僕らには書けないんです。未亜さんしか書けないんですよ。ソレは「公式BBS時代」から分ってたじゃないですか。僕らは、最初から未亜さんに託したんです。

未亜:ボキは記録するしか出来ないからさ。恋文を書くしか無いのよさ。那奈ちゃんに、那奈ちゃんママに、那奈ちゃんファンに、想いを伝えたいだけなのよさ。

アンテツ:ソレで好いじゃないですか。今まで通りに「日々是カタセ日記」を継続して行けば好いだけですよっ。

未亜:そっか、ありがとう。あっ。「Babe」の噺を訊かなきゃな。2003年2月18日の渋谷タワレコだ。

アンテツ:えっ?あっ。アレは、絶対にオフレコでしょ・・・。

未亜:普通、壱枚は譲るよね?「あのぉ、片瀬那奈の『Babe』って売り切れですか?」って隣で訊いてる片が居て、あにいは在ったの全部カゴに入れてたわけでしょ?其れでさ、其のわざわざ渋谷タワレコまで買いに来た人が誰なのか?を隣で見て知っていたわけじゃん。

アンテツ:だからぁ、アレは内緒ですってっ!!

未亜:「旧・片瀬の街」から「新・片瀬の街」って、近いけど遠いぞ。手ぶらで帰ったのかしら?

アンテツ:いえ、たぶん、アノ、在庫を出して貰ってポスターも貰えたって思いますよ。だって、ピクチャー・レーベル三種なんだから、全部揃えたいでしょ?残ってたのが三枚だったから全部カゴに入れたんですよっ!そしたら、いきなり隣に来ちゃったんだからさ。「アレ?看板しか無い、何処かしら?」って探してましたよ、ええ、僕が全部取ってしまった直後の出来事でした。隣に来た女性が誰なのかなんて、那奈ヲタなら誰もが知ってますよ。雑誌にも仲良く載ってましたからね。でも、譲れなかったんですよっ。すいませんでしたぁっ!僕ですっ!!アノ時に全部買い占めてしまったのは、僕なんですよぉっ!!!

未亜:うんにゃ、やっぱ、アンテツあにいは「眞の那奈ヲタ」だっ。聖母様も、笑ってお許しになるでしょう。おんなじ「那奈ヲタ」なんだもん、早いもん勝ちじゃん。ふ〜ん、流石は「伝説の漢」だよ。参りましたっ。

アンテツ:いやいや、もう現場では未亜さんに及ばないですよ。過去の栄光です。

未亜:またまた、すぐに復帰するんでしょ?ボキなんかリリーフでつから。よっ、アンテツ大将!

アンテツ:ええ、娘二人を連れて復帰しますけどね。未だ少しだけ先ですよっ。ま、ソレまでは現場を宜しく御願いしますね。

未亜:はあ?娘二人と三人組?最強じゃん。アンテツ恐るべしっ!!

アンテツ:コワくないよぉ〜、優しいよぉ〜。

未亜:喰えないナァ、アンテツ。

アンテツ:お互い様ですよ、未亜さん。


(「オリジナル御本尊様」を深々と拝み「竜虎」退場)


栗坊:楽しい「竜虎」の時間が終わりました。其れでは、本編の再開です。♪ゆ〜め〜か、よぉ〜〜♪


2009年9月某日、某処にて

(アンテツ/姫川未亜/くりぼう)



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2009年09月28日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#031:「Shine」

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付) Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 品番:AVCD-30448/B、AVCD-30449

 発売日:2003年5月28日(オリコン最高19位)

 TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌


片瀬那奈の3rd Single「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」は、音盤としては其れまでの様に「リミックス」を収録せず、タイトル・トラック2曲と其のカラオケの計4トラック収録の「普通じゃん!」なカタチになりました。然し乍ら、当然の如く「初回限定ピクチャー・レーベル三種封入りDVD付き」と「通常盤初回限定別ピクチャー・レーベル」と通常盤の「計5種」が平然と店頭に並び、ファンが全てを揃える為に沢山購入したからだけでは無いのでしょうけど、此のシングルはオリコンで19位まで上がっています。片瀬の6枚在るシングルの中でデビュー盤に続く「第二位」のヒット作となったのですが、未だに正当な評価が成されていない作品だと強く思います。されど、地上波の音楽番組でも最も多く披露された「クレオパトラ風」な片瀬自身によるコンセプチャルな衣装やヘアメイクは、2009年の現在に「ジョージア」のCMでも鮮やかに蘇った程に「エヴァーグリーンな輝き」を放ち続けています。さあ、今こそ「Shine」を再評価しましょう。

あたくしは発売日前日にフライングで地元のお店でDVD付きを買いましたが、翌日の残業後に閉店間際の渋谷タワレコまで行き「通常盤初回限定別ピクチャー・レーベル」を購入しました。其れは、渋谷タワレコで購入するとポスターも付き、更には「イベント参加券」が貰えるからでした。何故前日に行かなかったかと云うと「イベント参加券は発売日当日より配布」となっていたからです。其れでも商品は前日には店頭に並んでいるのですから、聴きたくて買ってしまったのだ。其れで「那奈ちゃんって何種類も出してくれて親切だナァ」なんぞと「avex 商法」に踊らされているのに「シアワセ」な気分になってしまうのでした。次作のアルバム「TELEPATHY」も色んなイベント参加券が付いてましたから、五種類出たのは嬉しかったりしました。「やっぱ、おんなじのを何枚も買うのはアレだけど、那奈ちゃんはちゃんと沢山出してくれるから自然と集まるし、好いよね」なんぞと、那奈ヲタはみんな思っていたのです。だけど、あのさ、音源はおんなじだから。レーベルの写真が違うだけだったんだからね。しかも「封入り」で、買って開けなきゃ分んなかったんだからさ。「片瀬は、大人のファン(平たく云えば、オヤジ)を相手にしている」って事だと思いましたよっ。

前作『Babe』で最高傑作シングル盤を出した片瀬でしたが、彼女の音楽性はヴァラエティに富んだ『Babe』の4トラックだけで収まらなかった。キラー・チューン「Babe」と其れを解体し片瀬の裏メロと男性ラップが絡み合うリミックスをメインに、ギターのカッティングと唸りを上げるベースが聴ける片瀬楽曲で最も「バンド演奏での実演」を期待させた「MY LIFE」、そして「ひとり三重唱」の極めつけなR&Bバラッド「for you」をサンドイッチした芳醇な音楽世界は、衝撃のデビュー盤も含めて「アルバムがいよいよ楽しみだぜっ!」と大いに期待させるには充分過ぎました。しかし、片瀬は未だ切り札を持っていました。其れが「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」と云う「正統派バラード二曲カップリング」の三枚目シングルです。

特に事実上はタイトル曲とも云える「Shine」は、片瀬那奈の最重要曲だと断言しましょう。此の楽曲で、片瀬はストリングスを導入しています。エレクトリック・ポップスを志向した片瀬が、初めて「シンセサイザー」では無く「生の管弦楽団」と「電気式音源」を融合した演奏に乗せてバラードを歌いました。此の楽曲は後にアルバムで「片瀬式な電気式リミックス」でも再現されますが、本来ならば其のヴァージョンがシングルとして出ても不思議ではなかった。事実、カップリングの「REVENGE〜未来への誓い〜」は、其のリミックス同様に「電気式編曲でのバラード」として既に提示されています。

片瀬が試みたのは、例えるなら THE BEATLES 時代のジョージ・ハリスンが印度音楽とバンド演奏及びオーケストラを融合し「ラガー・ロック」を創造した歴史的事実とおんなじ「革命的な実験」でした。既に開発した「片瀬那奈の音楽としても成立していたアレンジ」では、彼女は納得しなかったのです。片瀬那奈が嗜好する「プログレッシブ・ハウス」を最も具現化したバッキング・トラックを起用し実現させたのが「Shine」です。カップリングされたカラオケを聴いてみるが好い。何なんだ、此の奇妙奇天烈なオケは?ネオ・ナイアガラ・サウンドかよ?明らかに生演奏と電気式が喧嘩をしています。格闘し絡み合うプロレス絵巻の様な複雑怪奇な演奏なのです。カラオケを聴いて此れ程までに興奮したのは「あなたが唄うナイアガラ音頭」(純然たる音頭の和太鼓、三味線、尺八などの和楽器と「スティーヴィー・ワンダー風に弾いてよ」と大瀧師匠が命じた坂本龍一のクラヴィネットが絡み合う前代未聞の衝撃音楽)以来の事でした。ところがだ、其れに片瀬の「テレパシー・ヴォイス」が乗せられた瞬間に「普通のバラード」に聴こえてしまうのだよ。此れは「物凄い音楽」です。明らかに常軌を逸した新たなる演奏をバックにして、片瀬は其れを大衆音楽として平然と成立させ、うっかり公開してしまったのです。

ハッキリ云いましょう。此れは「カニエ・ウエストの先取り」でした。カニエが大ブレイクした時に、あたくしは猛烈な既視感を感じた。おいおい、此れって「Shine」じゃん!と。確かに、2003年にカニエはもう居ました。でも、ほとんど知られていなかった。されど、片瀬那奈は聴いていた。2003年7月の渋谷HMVでのイベントで「ハウスやテクノのコーナーは見て来ましたか?」との問いに、片瀬は平然と「ええ、でも、あたしが持ってるのしか置いてなかったよ」と云い放ったのです。事実、既に片瀬は当時でも数千枚のCDを所有するコアな洋楽マニアでも在ったのでした。「カニエが来る!」との確信が片瀬には在ったのでしょう。早過ぎるんだよ、那奈ちゃん。

此の楽曲を聴いて、あたくしは「片瀬那奈は音楽をやるべきだったんだ」と、ようやく思い知りました。此れは明らかに「ROCK」でした。こんな不可思議な音楽を、初めて聴いたのです。みんな「何故?未亜ちゃんがこんな曲のどこに惹かれるのか、さっぱり分んないよ。只のバラードじゃない?」と云った。かつて、THE BEATLES が「YESTERDAY」を創造した時に、其の革新性は理解されなかった。本人達でさえ、理解していなかった。片瀬那奈の「Shine」は、日本大衆音楽史に永遠に遺る「革命的な楽曲」です。これぞ本当の「プログレッシブ・テクノ・ハウス・ロッカバラッド」なのだよ。そんな摩訶不思議な音楽絵巻を、片瀬那奈は人気TVドラマの主題歌としても成立してしまう「歌謡曲」として世に出したのです。ストリングス・アレンジを担当した前田さんが同じく編曲したKANちゃんの名曲のタイトルの如く、半世紀後にも、いや「永遠に此の楽曲は遺る」と断言します。

今後も此の楽曲は、何度もカタチを変えて登場します。先を急げば、第一期音楽活動の実質的な最後も「此の楽曲で終った」のです。片瀬那奈の音楽を語る上で、最も重要な楽曲で在る「Shine」の全貌は、未だほとんど知られていないのかもしれません。ならば良し、あたくしが探究し詳らかにしましょう。エンディングの謎掛けを聴けば、此の楽曲自体が其れを望んでいると、確信しています。感動的な展開を魅せる壮大な「片瀬那奈の自分史」を高らかに歌う「Shine」は、オーケストラが終止和音を拒否し、はぐらかす様なピアノのフレーズて途切れます。つまり、此の楽曲は「永遠に終らない」のです。其れは何故なのか?其の答えは、此の楽曲のタイトルにあるではありませんか。


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年09月29日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#032:「REVENGE〜未来への誓い〜」

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付) Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(CCCD) AOR//DAY:


 Lyrics:Makoto Atozi
 Music:Hiroko Shigezumi
 Arrangement:k-muto

 品番:AVCD-30448/B、AVCD-30449

 発売日:2003年5月28日

 テレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマ


前述の通り、此の楽曲の原題は「SHINE」です。其れは、作曲者で在る重住ひろこさんが在籍するスムース・エースのアルバム(いみじくも「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」と同日発売)に収録されました。後に(2004年3月27日)横浜で片瀬と彼等がラヂヲ公録で共演した際に「粋な選曲」で披露されて、多くの那奈ヲタは「何故、那奈ちゃんの曲を歌ってるんだろう?」と疑問に思い、仕事で行けなかったあたくしは「アンテツあにいからの報告」で其れを知りました。早速調べると実はスムース・エースの楽曲「SHINE」がオリジナルで、其の歌詞及びタイトル違いのカヴァーが「REVENGE〜未来への誓い〜」だと云う事実が判明しました。

然し乍ら、デビュー曲「GALAXY」と同様の「謎」が生まれてしまったのです。其れは「REVENGE〜未来への誓い〜」と「SHINE」が公的に発売された日が全く同じだったからです。しかも、片瀬によるカヴァー「REVENGE〜未来への誓い〜」は前述の通りにテレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマとして発売から二ヶ月近くも前からオンエアされていました。当然、オリジナルのスムース・エースも実演などで披露はしていたのでしょうけれど、正式に発売されたのが同時だったのですから「競作」と考えるしかないでしょう。其れで、原題が「SHINE」と来れば、こんな仮説が立てられます。

其れは、もしかしたら、まず片瀬サイドに「SHINE」と云うテーマが在って何人か別の作曲家に数曲をオファーし、結果的に二曲が残り、片方が「Shine」となり、捨て難いもう壱曲が「REVENGE〜未来への誓い〜」となったのではないか?ゆえに、原曲は「SHINE」の侭で発表され、片瀬サイドも「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」として発表しながらジャケットには「Shine」としか明記しなかったのではないだろうか?と云う「空想」です。片瀬那奈のサード・シングルは、本来なら「Shine / SHINE」だった可能性が在ったわけです。ちなみに、片瀬の次作シングル「Necessary / EVERY***」も同じ様にジャケットには「Necessary」としか明記されていませんが、其の謎は後に語りましょう。(女子マネちゃん声で)

さて、肝心の「REVENGE〜未来への誓い〜」と云う楽曲について語らねばなりませんね。此の楽曲は、流石に「Shine」と甲乙付け難いと考えられただけに「名曲」です。編曲をアナログ盤「TELEPATHY ep.」のリミックスでも大いに活躍した「k-muto」が手掛けて居る事から「TELEPATHY SESSIONS」の初期から既に存在していた楽曲だったと推測されます。「Shine」とは違い、完全なる「電気式」での演奏によるバラードとして発表されましたが「こっちがメインなら、シンセサイザーによるオーケストラ・パートが生演奏に差し替えられたのかも?」とも夢想出来る程に美しい旋律を奏でる「正統派バラード」だと思います。但し「Shine」と比較した場合に「REVENGE〜未来への誓い〜」は「当たり前過ぎるよ」(アキラ声で)とも云えるでしょう。予測不可能な壮大な展開を魅せ、おそらく片瀬が最も広い音域を披露した「Shine」と比べる時、余りにも正統派のバラードで在り過ぎる事が「REVENGE〜未来への誓い〜」を「実質的なB面曲」へと落ち着かせたのでしょう。其れでも、此の楽曲の「癒し効果」は「Shine」をも凌ぎます。ドラマティックな「Shine」の余韻を見事に引き継ぎ柔らかに全てを包み込んでゆく「REVENGE〜未来への誓い〜」は、絶妙のカップリングとなりました。次作のトータル・アルバム「TELEPATHY」でも、此の楽曲は事実上の「最終曲」に選曲されます。実際には其の後に「FANTASY」と「Shine」のアルバム用別ミックスが収録されていますが、其れはボーナス・トラック的なアンコールと考えるのが自然です。

「電気式・片瀬」での出現に戸惑った古参ファンにも、バラード二曲をカップリングした「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」は実に分りやすかった。老若男女全てのファン層を持つ片瀬那奈にとって、すべてのみんなに大きな愛を注いでくれたシングルだと思います。確かに、ダンスフロアで高らかに鳴り響く「片瀬式電子音楽」は素晴らしい。でも、其の革新性は即座には万人に通じないのです。「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」なら、どんな世代でも素直に受け入れられました。其れは正しく、THE BEATLES がロケンロール集団として登場し不良の騒音と云われたのに「YESTERDAY」等のバラッドも創り世界を捩じ伏せた歴史と同じ道でした。其れ以前のエルヴィスも、後の我が国の国民的なバンドであるサザンも、みんなおんなじ道を歩んで「新たなる音楽」を浸透させたのです。

「GALAXY TELEPATHY FANTASY」〜「Babe」の次に「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」を挟んで、翌月にアルバム「TELEPATHY」へと向かう「TELEPATHY SESSIONS」の発売戦略は完璧でした。後の舞台デビュー同様に「奇跡」と賞賛されるべき偉業です。あたくしは、此処まで見事に「歌手転身」をやってのけた「女優」を「片瀬那奈」以外に知りません。何度も繰り返し云いますが、彼女は「TELEPATHY SESSIONS」を発表する為に、其れまでの履歴の全てを投げうち「音楽」に専念しました。正に「退路無し」で音楽へ向かったのです。其れは、余りにも潔い「片瀬那奈らしい道」でした。其れ故に、彼女は多くのファンを失うリスクすらも在ったのです。事実、グラビアやアイドル女優としての片瀬那奈を愛した者(其れはあたくし自身も含みます)にとって、其の全てを捨ててしまった彼女の音楽活動は「裏切り行為」でした。「勝手にグラビア卒業って、未だ二十歳じゃん!女優としても、ようやく主演の声が掛かりそうなトコまで上がって来たじゃないか。僕たちが四年間も応援して来たのは無駄だったのかよ?」と怒った。潮が引く様にファンサイトが閉鎖して行きました。「もう片瀬は終った!」と匙を投げるファンが続出しました。其れでも我を通した片瀬の強い姿勢と、其れを許したスタッフの懐の深さには改めて感服します。後の舞台進出時などでも、片瀬の才能と努力に対して絶対的な信頼を持つスタッフのサポートが「常に新たな未知へと挑戦する」片瀬那奈を支えてゆきます。

此の楽曲での片瀬の歌唱で興味深いのは「片瀬はコトノハを明確に聴き取れる様に歌う歌手だ」とハッキリと分る点です。後のカヴァー曲路線でも示された「彼女の真摯な歌唱法」は、大いなる個性でも在り、半面「堅苦しい」とか「気取ってる」とか「ナゾってるだけじゃん」とか根拠の無い批判を受ける要因ともなります。其れは「女優」を経験した者に共通する「科白をハッキリと聴き取れる様に、歌も歌う」と云う「俳優ならば逃れられない歌唱法」なのです。特に本人も「女優の経験を活かして、感情を込めて歌った」バラードである此の曲のサビで、片瀬は「大きな輪になってゆくから」と云う大切なコトノハを伝える為に「おおきな、わっ!になってゆくから〜」と歌います。「輪」が重要だから「わっ!」って歌っちゃっているわけですよ。「おいおい、那奈ちゃん、やり過ぎだよ、、、」と思う半面、「そんな那奈ちゃんの真面目なトコが、愛おしいんだよナァ」と聴く度に思わされるのです。個人的には、片瀬の様に「日本語(英語も同様)を明確に聴き取れる様に丁寧に歌う」歌唱法は正しいと思いますし、好きです。そう云えば「書道」の有段者でも在る彼女が書く文字も「誰にでも読める」美しい「書」です。アンテツあにいも云ってたけど、読めない達筆よりも那奈ちゃんの文字の方が絶対に好いよね。だって、当たり前の話なんだけど「歌」も「書」も、相手に想いを伝える為に在るのですから。那奈ちゃんは「正しい人」です。


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年09月30日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#033:「Shine」TV Live Versions

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 収録及び放映日:
  2003年5月25日「Melodix !」(テレビ東京、録画放映)
  2003年5月26日「POP JAM」(NHK、公開収録、6月8日放送)
  2003年5月30日「ミュージック・ステーション」(EX、生放送)
  2003年6月05日「うたばん」(TBS、録画放映)


「Shine」は最も多く地上波音楽番組で披露された片瀬那奈のオリジナル楽曲です。(後にカヴァー曲「ミ・アモーレ」でも多くの番組に出演します。)

上記4番組の映像が、あたくしのヴィデオ・ライブラリーには録画保存されていました。衣装は全て、片瀬自身がデザインした美しいプロポーションを強調したカラダにピッタリとフィット!の銀色に輝く「クレオパトラ風ドレス」で、当時「POP JAM」を生観覧したアンテツ会長が「アノ衣装は、那奈ちゃんじゃなきゃ着こなせないですよっ!」と「公式BBS」でも絶賛しています。髪型も「前髪パッツン!」で、正に2009年の現在に再来した「ジョージア エジプト王宮篇」の雛形と云えるスタイリングです。ロング・ドレス乍ら生足の脚線美をもチラリズムするスリット入りで、タモさんもふたたび「鼻血ブー!」しておりました。

さて、肝心の音源ですが、片瀬那奈の実演映像で唯一「演奏者がバックに居る」演出で行われたのが「Shine」です。其れは、男性キーボード奏者1名と女性弦楽四重奏4名によって構成された楽団でした。実際に流れていたオケはCCCDで発売された音源を再編集したモノで、片瀬本人によるコーラスも含まれていました。つまり、演奏こそが「パントマイム」だったのです。主役の片瀬は当然乍ら毎回、生で歌っています。音源的には演奏がほぼ同一なので、片瀬による「生歌」の差異がより際立ちます。

ベスト・パフォーマンスは自ら書いたオープニング・ナレーションも披露した「Melodix !」でしょう。観客無しのスタジオ録画収録だった為、落ち着いて安定した歌唱が聴けます。「POP JAM」と「ミュージック・ステーション」は観客を前にした生歌ですから、緊張感が伝わる健気な歌唱です。最もフラットしてしまった歌唱が聴けるのが「うたばん」ですが、おそらく「歌部分よりもトーク主体」の番組に初出演で緊張し、大物司会者二人とのトークで張り切り、大好きな山芋を鱈腹食べたりして、本番の歌に集中出来なかったのかもしれません。と云うのは「ハーフ・シリアス」で、音響が良く聴き取れていなかった様にも感じられます。

でも、明らかに音程を外してしまった「うたばん」での歌唱は、逆に「確かに片瀬那奈は生で歌っている」との証明にもなりました。そして、未だ「那奈ちゃんはアイドル」と認識して居た古参ファンにとって「うたばん」での「危うい歌唱」こそが、最も心に遺っているのかもしれません。実際に、此の月の終わりにあたくしは初めて片瀬那奈を間近で観ますが、其の時に彼女は前振りも無く登場し「Shine」を歌いました。そして、在ろう事か「余りにも近過ぎる超満員の観客」を前に緊張し、歌詞を間違えたのです。当然乍ら、コーラス・パートでの片瀬は「正しい歌詞を無情にも歌った」為に「同時に別の歌詞を歌う」と云う大失態を演じました。

でも、僕は大いにトキめいたのです。其の時、片瀬那奈ちゃんは確かに「21才の新人アイドル歌手」でした。16才の彼女がハプニングで登場した時の様に「完璧では無い何か」を、僕たちは彼女に求めていました。僕たちは「どんなに理解出来そうでも、なかなか手が届かない」モノを「魔性(アイドル)」と呼び、追うのです。美しい花を見たら、其れを手折るのでは無く、そっと眺めていたいのです。其れが「アイドル・ファン」です。片瀬那奈ちゃんの危うさは、いつもいつだって、僕たちに「幻想」を与えてくれました。其れが「作為的」では無かった事が、多くの「那奈ヲタ」を生んだのでしょう。


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年10月03日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#034:渋谷タワーレコード LIVE

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付)


2003年6月22日 @ 渋谷タワーレコードB1

 セット・リスト

 01. Shine(グリーンのロングドレス)

 <album試聴(「A・I・O」「Deep Forest 」)とトーク>

 02. Change this World(銀のレザー、ダンサーは男性二名)
 03. TELEPATHY
 04. GALAXY


第一期歌手時代の片瀬那奈は2002年11月から2004年12月の僅か二年間(実質的には2002年11月から2004年7月までの一年半余りで、2004年12月25日に奇跡的に復帰し、以後、沈黙します)に40回を超える実演を披露していますが、此の全曲解説で在る「片瀬那奈がきこえる」では、実際に筆者が参加した実演のみを検証して行きます。

2003年6月22日は、僕にとって生涯忘れられない日です。僕は其の日、生まれて初めて「片瀬那奈」を生で観たのでした。「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」を渋谷タワレコで購入するとオプションで参加券が貰えた「イベント」を待つ事約一ヶ月、興奮しきった僕は一睡も出来ない「アンテツ」ならぬ「カンテツ」で、イベント開始よりもかなり早い時刻に現場に居ました。(流石に誰も居ないだろうと思っていたのだけど、先んじられた二人組を見掛けました。其の二人は、最前列ど真ん中に陣取った。僕は思った。あいつらは、「アンテツ」と「ぽち」以外には考えられない!と。其の後も、彼等は常に那奈ちゃんイベントで行動を共にしていました。そう、アノ最後の日も最前列の「那奈ちゃん目の前」に居たよね?アレってさ、一年半前の「アンテツの志」に対する「ぽちの恩返し」だったんでしょ?ええ噺やナァ。「那奈ヲタ友情物語」やん。だから、アノ日、僕は本当は最初に「ぽち」サンと会話したのです。偶然に前に並んだ「ぽち」サンから質問されたから応えたんだけど、僕は「やっぱり、此のひとだったんだ!」と確信しました。だってさ、何度も「君たち二人」を目撃してたんだもん。其の後で「アンテツ」あにいに声を掛けたのです。ま、此れは余談です。)

僕は整理番号が二桁だったので「最前列なんて無理」だと思っていたのですが、入場すると目の前の最前列右側二つが空席でした。其れで、後方から怒涛の勢いでゲットしようとした勇者に内側を譲り、僕は「最前列右端」に座ったのでした。「ええ〜っ!片瀬那奈ちゃんをこんなに近くで観れるの?」と俄に信じられない状況に混乱しながら待つと、唐突に目の前に「片瀬那奈」が降臨したのです。

もう聞き飽きた位に語った事実ですが、生まれて初めて至近距離に現れた「片瀬那奈」には「後光が射して」いました。想像以上に、綺麗だった。其れでいて、可愛らしかった。僕は其の余りの「神々しい姿」に完全に圧倒され、自然と涙が溢れ、思わず手を合わせて拝んでしまったのです。ところがだ、当の片瀬那奈は「Shine」の歌詞を間違えて、事前録音のコーラス・パートでの片瀬那奈と「違う歌詞でのハーモニー」を見事に披露してしまい、失笑するファンもいる前で、「てへへ」と笑って退場したのでした。僕は「ポカ〜ン!」ですよ。其の後、青木さんとのフランク過ぎるトークでアルバムからの楽曲が紹介された時も、目の前の片瀬那奈は「はばぐったい、はばぐったい」って「A・I・O」のコーラスに合わせて「ふん、ふん、ふん」ってな感じでノリまくってたりして「コノコって、やっぱ『きれいなおねえさん』じゃなくって『おもしろいおねえさん』なんじゃまいか?」と魅了されまくったわけです。

そして、初公開の銀色のレザーを纏っての三曲には圧倒されたかと云うと、そうでは無く、明らかに会場を埋め尽くした「アイドル・片瀬那奈・ファン」と「新生・歌手・片瀬那奈」との意思疎通がもどかしくすれ違う光景に、居たたまれなくなってしまったのでした。最後の「GALAXY」で、ようやく拳を突き上げレスポンスを返し始めた観客でしたが、正直、一体どんな反応をして好いのか分らない状況でした。僕たちは、初めて間近で歌い踊る片瀬那奈を観たのです。百戦錬磨の「アイドルDD軍団」も多く参加していたイベントでしたが、正に「ポカ〜ン!」状態になっていました。逆に「洋楽者」で在る僕は、一人で立ち上がって踊り狂いたい衝動を押さえていました。

其れは、後の「777」でも再現された「異様な光景」でした。例えば「西豪寺エレナ様」とか「美月うらら姫」が実演で登場したと考えて戴ければ、お分かりになられるでしょう。片瀬那奈は、常に「ファンを置き去りにする」人です。彼女を追うのは至難の技なのです。御本人も其れを認め「あたしのファンはチャレンジャー」と断じています。只、此の当時は其処までは計り知れなかった。「那奈ちゃんって、もしかしたら、変なコ?」としか思えませんでした。せいぜい「おてんば」だと舐めていたわけです。でも、現在なら分ります。那奈ちゃんは最初から「わんぱく」でした。「片瀬那奈は腕白」と本人が宣言した通りのコトノハを前提にした時、此の「片瀬那奈全記録」で綴って来た彼女の言動が偽りの無い「真実一路」だと、僕は改めて知るのです。片瀬那奈は「まっすぐ」です。常に「斜に構えて」しまう僕にとって、彼女の存在は正に「太陽」で「明星」として対峙しました。「見つけた!例え、虫けらでも好い。生涯、此の人に仕えたい!!」と思いました。いや、マジで。ちなみに、片瀬は全4曲を確かに生で歌っていましたよっ。「生歌じゃなきゃ、間違えたり出来ないっつーの!」(加藤絵里声で)

未だ明るい渋谷の街に出た僕は、異常に昂揚していました。音楽仲間の女友達に、次々に電話して「遂に、カタセに逢ったぞ!アノコは神だよっ!!」とか捲し立てる僕を、当然乍ら「那奈ちゃんと同世代のガール・フレンドたち」は軽く受け流しました。火照り捲った僕は、開演前の階段で「那奈ちゃんのサイン入りポスターと実演参加券が付く」と云われて予約したばかりの彼女のアルバムを、近くのHMVでも予約しました。いえ、未だ理性は在ったのですよ。HMVでは、別のイベント参加券が付いたのです。出逢ってから4年以上が経過し「一生、逢えないだろうナ」と思っていた「片瀬那奈」との初邂逅は、其の後「一週間に十日来い!」状況となり、僕は何かに取り憑かれた様に「片瀬那奈」へ傾倒してゆきました。まさか、僕が住んでいる街が「片瀬の街」だなんて、全く知らなかったのです。只只、僕は眩しかったんだ。大袈裟に云えば、此の時、僕は本当に「神」に逢ったと思いました。わけも無く涙が溢れて、拝んでしまったのですから。

多くのスターを目の当たりにして来たけれど「片瀬那奈」以上に衝撃を受けた人はいません。マドンナよりも、ポールよりも、ジョージよりも、猪木よりも、手塚先生よりも、他の誰よりも、ぼくはビックリした。ドキドキした。「逢いたかったよ、那奈ちゃん。」と、心の底から感動したよ。でも、那奈ちゃんは歌詞を間違ったのです。きっと、那奈ちゃんが完璧に歌ったなら、僕はあんなにもドキドキしなかったでしょう。「ゼンキロ」も無かったでしょう。

2003年6月22日、突然目前に現れた片瀬那奈は「Shine」を歌い、歌詞を間違えた。そして、僕は彼女に恋をしました。まさか、其れが「永遠に届かないかもしれない無償の愛」への入り口とも知らずに、僕は「虚構:片瀬那奈」との恋に落ちたのです。其れは「永遠に覚めない夢」の始まりでした。きっと、僕が此の「甘い夢」から覚めるのは、泡沫の日々から解放される時だと思います。初めて遭遇した「21才の片瀬那奈」は、想像を遥かに超える程に輝いていたのです。


(姫川未亜/小島藺子)



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2009年10月05日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#035:「Shine」PV Special Long Size Ver

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 品番:AVCD-17291/B

 発売日:2003年6月25日

 TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌


片瀬那奈の唯一のフルアルバム「TELEPATHY」初回限定盤に付いたDVDに収録された「Shine」のPVは、其れまでの「中途半端なダイジェスト版」とは違い「Special Long Size Ver」と題された通りに、完全版どころか前後にイントロとアウトロ部分をも含めた「那奈分」にも及ぶ長尺な映像作品です。

ゆえに、音源的にも「前後にSEが加えられた別ヴァージョン」としても楽しめます。後の映像版「Reloaded」にも此の「ロング・ヴァージョン」が収録されます。此のPVでは、事務所の後輩だったミサンタこと「上原美佐」ちゃんが主役を張っていて、片瀬のPVでも異色の「ミニ・ドラマ」とも云える構成になっています。片瀬のPV作品に関しては、後に映像版「Reloaded」の項で詳述します。

さて、此のDVDには、引き続き「片瀬那奈本人によるアルバム『TELEPATHY』全曲解説」が収録されています。其れは、次回より此の連載の「核」として満を持して始まるアルバム「TELEPATHY」全曲解説にとって、最重要で大きな資料となる「発言集」です。

ソファーにふんぞり返って語り倒す「21才の姫」の姿は、愉快痛快爆笑必須です。続いて、片瀬にとって初の「フルサイズ実演」となった「広島フラワーフェスティバル」の映像と本人の解説、更には「Shine」PVに関する「自画自賛爆裂!」な解説、そしてPVで主役となった後輩ミサンタとのガチンコ対談へと繋がる構成は、多くの「初回限定付属DVD」の中でも最高傑作と云えるでしょう。個人的には、鼻水を垂らし乍らも健気にインタビューに応える次作シングル「Necessary / EVERY***」付属DVDも捨て難いです。

「落ち」でも散々「スペシャル特典DVDだから、みんなにしか見せない姿を晒してんですよ、、、てへへへ☆」なんぞとハシャギまくった事実を言い訳しだしたかと思ったら、思いっきり投げやりな態度で「またね〜☆」と不機嫌そうにヌカして終ってしまいます。

「那奈ちゃん、ぶっ飛ばしてるナァ」と、私生活での「ヤンチャな腕白番長」振りが大いに想像出来る、素晴らしい映像作品だと思います。ま、片瀬クンの付属DVDでの「スペシャル・インタビュー」って押し並べて「上から目線の偉そうな態度」なんですけどね。どこまで本気なのかは計り知れませんけど「タメ口で高飛車なスーパースター」みたいな態度で「何か、文句あっか?」と我を通し捲る「気の強さ777%」な「片瀬姫」が居ます。那奈ヲタって莫迦どもは、あたくしも含めてですけど、そんな「後に出現する西豪寺エレナ様風なインタビュー映像」を観て、益々「那奈ちゃんしかいないよっ!」とか盛り上がってしまう愚かな連中なのです。此の「片瀬那奈」にして、其のファン在りと解説するしかないでしょう。ま、片瀬の魔性にハマった輩は「彼女の奴隷」同然なんですよ。がっはっはっはっは☆


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年10月06日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#036:アルバム「TELEPATHY」プロモ・カセット

TELEPATHY (CCCD)


 Track List

 SIDE A
 01. Change this World
 02. TELEPATHY
 03. GALAXY
 04. Deep Forest
 05. Shine
 06. Babe
 07. Communication

 SIDE B
 01. A・I・O
 02. The Wings
 03. Teardrops
 04. REVENGE〜未来への誓い〜
 05. FANTASY < Album Mix >
 06. Shine < MAD FAT PAD MIX >

 品番:なし

 発表日:2003年春頃


片瀬那奈のアルバム「TELEPATHY」が一体どんな手順で公にされたかは、いちファンでしか無い筆者には不明です。此のアルバムの音源や其れに収録される楽曲の実演を当時初めて聴いたのは、「渋谷タワレコでのイベント(2003年6月22日)」でした。そして、其の翌日(2003年6月23日)に「渋谷に明日も、また出現しちゃうかもよ!」と予告した那奈ちゃんはゲリラ実演を敢行します。残念乍ら仕事で行けなかったんですけどね。そして、正式な発売日の前日(2003年6月24日)にアルバムが店頭に並び、既に「渋谷タワレコ」と「渋谷HMV」で予約していたのに地元で「初回限定盤DVD付き」を嬉々として残業帰りに購入したのでした。ピクチャー・レーベル三種封入り商品だったのですから、最低でも三枚買うのはお約束でした。

ハッキリ云いますけど、那奈ヲタは其の商法を大いに楽しんでいました。何せ、アルバム「TELEPATHY」に連動したイベントが沢山在ったのです。アルバムを購入すれば、オプションで其のイベントに参加出来るのですよ。言わば「実演のテケツ代は無料!」なわけよ。其れで、那奈ちゃんは多種多様な商品を出してくれたわけで、那奈ヲタにとっては「願ったり叶ったり」状態だったのです。そんな呑気な相互関係も在り、音源は全く同一なのですが、市販盤だけでも五種類のアルバム「TELEPATHY」が店頭に並びました。然し乍ら、矢張り、当然の事ですが、アルバム「TELEPATHY」にも公式発売以前に流出した音源は在ります。其れがどんな順番で出回ったのかはしつこく云いますけど定かでは在りませんが、手元にはアルバム「TELEPATHY」のプロモ・カセット版とCCCDプロモ盤が確かに存在しています。

片瀬那奈の最高傑作で在るアルバム「TELEPATHY」を含めた音楽作品は、ベスト盤と云えるシングル集「Reloaded」を除く「実質上は現役時代全作品」が、2009年の現在でも残念ながらCCCDでしか販売されていません。其処で、プロモ・カセット版の価値が高まる結果となりました。先日20余年振りにリマスター化された「THE BEATLES」作品も「やはり、アナログだ!」との頑固オヤジの嗜好も在り、されど「アナログではスクラッチ・ノイズが避けられない」との理由から「テープ」への注目度が増しているとも聞きます。「THE BEATLES」作品の様にしっかりとしたリマスターCD化が成された音源ですら「CDじゃナァ」と云われてしまうのですから、片瀬の様に其の多くが悪しきCCCD音源でしか発売されなかった不運なアーティストの眞の姿を聴くには、現存する音源では「プロモ・カセット版」しか無いと断言するしか無いでしょう。

カセット版のアルバム「TELEPATHY」は当然乍ら「AB面」に別れています。其のアナログ感覚での構成では、果たして何処で裏面へと移行するのでしょうか?其れは「Communication」と「A・I・O」の間です。カセットと云うメディア上、丁度真ん中でひっくり返す展開になっているわけです。でも、本当にそうなのでしょうか?例えばの話、もしあたくしがアルバム「TELEPATHY」をアナログ盤でカット出来たなら、最後の二曲は外した11曲をLPにして、残りの「FANTASY」と「Shine」のアルバム用リミックスは付録12インチ・シングル両面に収めます。そしてLPのA面ラストは「Shine」で、B面最初が「Babe」にするでしょう。此の音源は、そんな夢想へと誘ったのです。「片瀬音源最後の砦」は、テープです。


(小島藺子)



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2009年10月07日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#037:アルバム「TELEPATHY」プロモ CCCD

「N」片瀬那奈写真集


 Track List

 01. Change this World
 02. TELEPATHY
 03. GALAXY
 04. Deep Forest
 05. Shine
 06. Babe
 07. Communication
 08. A・I・O
 09. The Wings
 10. Teardrops
 11. REVENGE〜未来への誓い〜
 12. FANTASY < Album Mix >
 13. Shine < MAD FAT PAD MIX >

 品番:AVCS-10930

 発表日:2003年5月?


avex のプロモで御馴染みの「黒い紙スリーブ」入りで流出した片瀬那奈のアルバム「TELEPATHY」プロモーション盤は、公式音源と同じく「CCCD音源」で、内容も「ほぼ公式と同一」です。片瀬の写真等も無く、ピンクのレーベルにタイトルや曲名等が羅列されただけの「ビジュアル重視の片瀬ファン」にとっても魅力に乏しいのが「プロモCCCD」です。毎回レーベルの色が違ったり同じ商品でも何種ものヴァージョンで出回ったりしたのですが、流石にそんなモンまで集めたいと思い実行する酔狂な輩は、なかなか居ません。あたくしが知る限りでは「流星☆ブラッドベリーズ」の「未亜&牧野」だけが嬉々として蒐集し自慢し合っている「せま〜い世界」での趣味だと思います。

然し乍ら、品番も明らかに違う音源です。やはり、其処には「差異が確実に在る」のです。其の些細な違いを発見した時を、僕たちは「快楽」と呼ぶのです。現在「女優篇」の執筆の為にドラマも再検証しておりますが、「西豪寺エレナ様」が大活躍した「鉄板少女アカネ!!」の第壱話を例に取っても「本放送、直後に放映された再放送、三話前に流されたダイジェスト、終盤に流された総集編、市販盤DVD」では、明らかな違いが在ります。「小早川妙子」が、市販DVDでは初回冒頭の見せ場を「全て無かった事」にされた様に、歴史とは常に改竄されてゆくのです。確かに、此処で記録している「片瀬那奈史」が全て本当では無いでしょう。此処の記述には、あたくしの主観が含まれます。いや、此処であたくしは常に「あたくしが観て感じた片瀬那奈」しか書けないのです。其れは、公式で女子マネちゃんが書く「マネ日記」とおんなじで、本当の片瀬那奈は「マネ日記」にも「ゼンキロ」にも居ません。「NANA DIARY」と云う名で送られて来る「片瀬那奈本人の日記」にすら、真実は無いのです。

何故なら、片瀬那奈と云う存在自体が「虚構」だからです。僕たちは、最初から「幻」を愛した。だから、何時だって裏切られて好いと思っていた。なのに、片瀬那奈と名乗る「虚構」は、僕たちを魅了し続けるのです。其れは、一体何故なのか?其の答えのひとつとして、アルバム「TELEPATHY」は在ります。片瀬那奈が其れまでの五年近いキャリアを白紙に戻してまで臨んだ「TELEPATHY SESSIONS」の集大成として、アルバム「TELEPATHY」は出現しました。其れは、トータル・アルバムとしてなら「PET SOUNDS」に匹敵する傑作でした。其の内包するテーマは「ジョンの魂」と同等だと思います。片瀬那奈の21年の全てを込めた「永遠のマスターピース」です。さあ、次回から其の詳細を語りましょう。お手元のアルバム「TELEPATHY」をヘビロし乍ら、刮目して待ってて頂戴!!


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年10月09日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#038:「Change this World」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:rom△ntic high
 Music:Kazuhiro Hara
 Arrangement:Manao Dai

 Mix:Dave Ford

 Programming:Manao Dai
 Chorus:Junko Hirotani , Kumi Sasaki , Bang!

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」01)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


アルバム「TELEPATHY」の冒頭を飾り、片瀬那奈の実演でもオープニング・ナンバーの定番として披露された楽曲です。初回盤付属DVDに収録された片瀬那奈本人による解説に依れば、此の楽曲は録音順では「TELEPATHY SESSIONS」の最終段階で創られたとの事です。作家陣のデータを見ても、確かにアルバム発売前に先行した三枚のシングルに関わった方々が総動員されていますので、此のセッションの集大成とも云える濃密な「片瀬那奈の音楽」をアルバムの最初で大いに示す役割を果たしています。

作曲は「Babe」の原一博サンですが、作風としては「Babe」の様に明確にお手本とした洋楽曲(「Babe」の場合は「Love At First Sight」)をカヴァーに近い状態で「ヒッパレ」するのでは無く、次作シングル曲で片瀬の楽曲でも最も人気が高い「Necessary」を予感させる「異なったリズムやメロディーを持つ二曲を合体させた」様な「一人:レノン・マッカートニー」的な合作感覚の不可思議な魅力を持つ楽曲になっています。おそらく、原サン本来の作風は此の楽曲の様な「自由奔放」な曲なんだと思います。其れは「和製カイリー路線だから」との縛りを受けて書いた「Babe」のサビでの開放感(歌詞も「だから、1,2,3!」と「いきなりだナァ」になる部分)にも「ベーシック反復リズム」から逸脱しようとした抵抗が見えます。だからこそ原サンは「Babe」を「自分が書いた最高傑作!」と自画自賛したのでしょう。確かに「Babe」と「Love At First Sight」は、似て非なる楽曲なのです。

原サンが片瀬に提供した楽曲に共通する「ラップに近い様な単調なAメロ」から「メロディアスなBメロ」へと突然に変換する「万華鏡の様な複雑怪奇な展開」を魅せる楽曲の中で、最も革新的と云うか無茶苦茶な事をやらかしたのが此の「Change this World」でしょう。此れは、最初の「重厚なコーラス部分」と、次の「片瀬の語りに近い単調なAメロ」、そして「唐突に盛り上がるサビ」、と「まるで違う三曲を繋ぎ合わせた」かの様な摩訶不思議な展開を魅せる楽曲なのです。そうです、其の通りです。THE BEATLES や THE BEACH BOYS 等を愛するあたくしには「堪らない楽曲展開」なんですよ。

そして、Dave Ford がアルバム13曲中8曲をミックスしていますが、其れは「1〜3、6〜9、12」です。前述の通り、あたくしは此の作品を「全11曲+ボーナス・トラック2曲」と考えています。前半3曲と中盤から終盤近くまでの4曲を統一したミックスで聴かせる自然な流れが、此の作品の統一性を大きく支えています。

此の楽曲から始まるアルバム「TELEPATHY」は、トータル・アルバムです。明確なテーマが在り、統一された質感で、しかも多様な音楽が奏でられてゆきます。其の冒頭に配するには「Change this World」は絶妙でした。曲構成も目紛しく変わり、壱曲で此れから始まる世界を紹介してもいます。タイトルに偽り無く「あたしは此の世界を変える」と、片瀬那奈は高らかに宣言したのです。「無理矢理でも強引でも構わない。セオリーなんか抜きで、自由自在に歌えっ!」と、思わずあたくしは昂揚しました。「明らかに、女優の余技では無い!」と確信しました。

ハッキリ云いましょう。あたくしは、当初、片瀬那奈の音楽活動をナメていました。「単なるファン・サービス」と思っていたのです。其れがダンダンダン!と気持ちが変わり、遂にアルバム「TELEPATHY」に到った時には「那奈ちゃん、正直すまんかった!」と懺悔したのでした。片瀬那奈は「本気」だったのです。そう、いつもいつだって、彼女は「真剣」でした。僕たちは何度も油断して斬られたのです。でも、其の度に「峰打ちだよ☆」と彼女は云った。でもね、那奈ちゃん、僕たちも気付いたのよさ。「だったら、ファンも、真剣勝負しなきゃならんでしょ?」ってね。


(小島藺子)



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2009年10月10日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#039:「TELEPATHY」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Patric Johansson & Linus Norden
 Arrangement:Yasuo Kimoto

 Mix:Dave Ford

 Programming:Yasuo Kimoto
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」02)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


二曲目は、タイトル・トラックとなった「TELEPATHY」です。音源的にはシングルと同一だと思われますが、シングルは「4'00''」でアルバムは「3'57''」と表示されます。此の「3'57''」は、実はラフミックスだったプロモ盤の「TELEPATHY」と同じタイムなのです。つまり、アルバムでの「TELEPATHY」は公式シングル盤と同一テイクで在りながら、時間は「三秒も短い」ラフミックスと同じに戻っているのでした。(ちなみに「Reloaded」でのタイムは「3'59''」です。)

シングルでは「GALAXY」〜「TELEPATHY」の流れだったのに、アルバムでは逆になっています。四曲目には「TELEPATHY」の続編的な詩作曲「Deep Forest」が繋がりますので、敢えて間に「GALAXY」を持って来る事には意味が在るのでしょう。

タイトル曲だからイントロダクションとしての「Change this World」の次にメイン・テーマとして「TELEPATHY」を提示するのは自然な流れです。片瀬自身の解説でも「まずテーマとして、TELEPATHY が在った」と明言されましたし、詩を発想したのが「広島へ内山理名と旅した時」で、「Deep Forest」も同じ経験から生まれた事も語られています。其の間に「GALAXY」をわざわざシングルとは逆順で挟み込んだ事で、世界観が大きく広がりました。

例えば、Dave Ford による冒頭三曲の統一感が在るミックスでの流れだけを意識して並べるなら「Change this World」〜「GALAXY」〜「TELEPATHY」で好かったわけです。シングルで聴き慣れた「GALAXY」〜「TELEPATHY」から「TELEPATHY」の続編「Deep Forest」でも全く問題は在りませんし、寧ろ自然だったでしょう。片瀬は敢えて「緩急」を付ける為に曲順を逆転し、更に同一テーマ曲を繋げずに間に別世界「GALAXY」を挿入する事で「全ては、同じテーマ」と示したのです。此の流れは見事です。「Deep Forest」の次には「Shine」が繋がり(何度も云いますが、此処までが「A面」です)、「Babe」へと向かいます。アルバムの半分までで先行シングルで発売された「タイトル・チューン全4曲」を惜しげも無く収録してしまったのです。前半だけなら「ベスト盤」とすら思える様な選曲なのですが、其れが「アルバムならではの展開」になっているのが素晴らしいのですよ。

其れは「TELEPATHY SESSIONS」に於ける楽曲が明確にひとつのテーマで制作され、しかも個々の楽曲も独立したヒット曲にも成り得た事実を示しています。アルバム「TELEPATHY」は傑作に成る可くして成ったのです。何故なら、片瀬は最初から此の流れを構想し制作しており、其のセッションで創られた楽曲を先行シングルとして個々に公表しヒットさせ、満を持して其れらを含む全貌を明らかにしたからです。

つまり「最初にアルバム在りき」で、其の中から怒涛の連続リリースで先行シングルとして数曲を発表したのです。当初からアルバム「TELEPATHY」が構想されていたのですから、本来なら第壱弾シングルと同時にアルバムを発表してから第二弾、第三弾のシングル・カットとなるでしょう。まして片瀬は歌手としては新人だったのですから「シングル三連続リリース」から「アルバム」へとの流れは、期待度が大き過ぎます。其れだけ「TELEPATHY SESSIONS」は実りが多く、スタッフも自信を持っていたのでしょう。其の大きな期待に、片瀬は応えました。

繰り返しますが、片瀬那奈は最初から「TELEPATHY」をメイン・テーマと発想し、其の後へ繋いで行ったのです。「トータル・アルバムを制作する」と考えて音楽活動を始めたのですよ。そんな新人歌手って、なかなか居ないよ。あたくしが知る限りで、いきなりそんな事をやらかしたのは、例えばジョン・レノン「ジョンの魂」とか、ジョージ・ハリスン「ALL THINGS MUST PASS」とか、ブライアン・ウイルソン「PET SOUNDS(名儀はビーチ・ボーイズだけど、アレはソロです)」とかで、つまり彼等はバンドを離れて「個人のトータル・アルバム」へと向かったのです。片瀬の場合は「第一期女優時代」がバンドだったのかもしれません。

「TELEPATHY」は、アルバムで聴くと印象が大きく変わります。其れは他のシングル曲にも云える事です。其れは、物凄い事なんですよ。「シングル曲がアルバムの流れにキチンと乗る」なんて、数多在る音楽家の何人も目指す「理想型」なんです。其れを、片瀬は歌手転向第壱弾で「うっかり成し遂げてしまった」のでした。片瀬那奈が音楽を始めた意味は、其の事実だけで、大いに在り過ぎます。


(小島藺子)



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2009年10月11日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#040:「GALAXY」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:Marcus Granberg & Patric Sarin
 Arrangement:Ta

 Mix:Dave Ford

 Programming:Ta
 Chorus:Junko Hirotani
 Special Arrangement:Shin-ya Sumida

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」03)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)

 テレビ朝日系ドラマ「逮捕しちゃうぞ - YOU'RE UNDER ARREST -」オープニングテーマ。


前述の通りに、シングルとは逆順で三曲目に「GALAXY」が登場します。然し乍ら、アナログ盤「TELEPATHY ep.」での事実上のA面は「TELEPATHY」でした。片瀬本人は「TELEPATHY」を眞のデビュー曲と認識していたのかもしれません。作詞を自ら担当した「TELEPATHY」や「FANTASY」とは違い、「GALAXY」は完全なる「与えられた楽曲」でした。しかも、カヴァー曲だったのです。

片瀬自身の解説を聞くと「もしかしたら、片瀬は此の楽曲がカヴァーだと知らずに歌ったのではないか?」と思えます。此れは「曲が来て、其れに詩がついて〜」と語られる「DVD全曲解説」からの推論です。「だんだんだん!って、もうギャラクシーじゃなくって、だんだんだん!だよね、がっはっはっは」などと無邪気に笑っていますが、其れは「北京語」と「英語」の異名同曲の存在を知らないからこそ云える「あっけらかんとした発言」に受け取れます。たぶん、片瀬は少なくとも歌入れする前に「北京語」版も「英語」版も聴いていなかったと思います。三カ国語で存在する競作作品で「GALAXY」のみが異彩を放っているからです。片瀬盤だけが、他のヴァージョンから「全く影響を受けていない」のです。発言からも察せられる様に、片瀬は此の楽曲を「インストロメンタル状態」で聴かされ、其れに「GALAXY」の詩が付いたと思わされたのでしょう。つまり、片瀬は此の楽曲を「カヴァー曲」とは認識せずに歌ったのだと思えるのです。

「GALAXY」の音源が世に出た時期から考えて、物理的に片瀬が録音前に「北京語」と「英語」を聴く事は「関係者が其れらの発売前のプロモ音源(そんなものが存在したかすら不確かだが)を入手して聴かせない限り有り得ない」のです。北京語盤が発売された時よりも早く「GALAXY」は「TV予告」や有線で流されていましたし、英語盤に至っては「片瀬盤の公式発売よりも後に発売された」のですからね。「北京語盤」と「英語盤」は、其の編曲が酷似している事や、何よりも「北京語盤」のクレジットに「英語盤」がオリジナルで在る事が明記されてある事から「相互関係が明確に在る」と云えるでしょう。対して「GALAXY」に関しては、少なくとも片瀬サイドからは他の二曲との関連を明言された事は一切在りません。

其の謎は未だ解明出来ませんが、片瀬が「GALAXY」をオリジナル楽曲に昇華した事実だけは遺りました。あたくしがアルバムの「A面」と認識する5曲目までは曲間もほとんど無く連なっています。「GALAXY」は片瀬のキラー・チューンで実演でも大いに盛り上がる楽曲のひとつだったのですが、此のアルバムではすんなりと流れに乗って聴こえます。其れは「TELEPATHY」と「GALAXY」が基本的には同じコード進行で展開される表裏一体の「姉妹曲」で在るからでも在り、「GALAXY」のエンディングが、続く「Deep Forest」のイントロにリンクするからでも在ります。「TELEPATHY」も「GALAXY」も「エンディングで終止和音を拒否する」のです。「TELEPATHY」は片瀬の「All My Love Is For You」と云う「必殺の壱行」がエコーで放り出され、「GALAXY」は決めフレーズでは終らずシンセの中途半端なアウトロで途切れます。単一楽曲として聴いた時に「何故?しっかりとしたエンディングにしないの?」と思えた其れが、アルバムでは「次曲へ繋ぐ為の仕掛け」だったと明かされるのです。此の事実からも「まずアルバム在りき」で此れらの楽曲が制作されたと考えられます。

ちなみに、御馴染みのタイム差ですけど、シングル盤はラフミックスのプロモも公式も「4'11''」で、アルバムは「4'10''」です。そして、シングル集と謳われた「Reloaded」に収録されたのはアルバムと同じ「4'10''」版でした。「Reloaded」は「CDDA」音源で在るばかりでは無く「単なるシングル音源の寄せ集めでも無い!」のです。ま、其れは後にじっくりと語りましょう。


(小島藺子)



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2009年10月12日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#041:「Deep Forest」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Hirofumi Asamoto
 Arrangement:Hirofumi Asamoto

 Mix:Kenichi Yoshimura

 Programming & Keyboards:Hirofumi Asamoto
 Guitar:Kenji Akabane(ZEPPET STORE)
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」04)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


四曲目に収録された「Deep Forest」はアルバムの為の新曲ですが、前後4曲に陣取る先行シングルをも凌駕する「隠し玉」でした。発売当時、僕の多くの音楽仲間は「未亜ちゃんがアイドル那奈ちゃんに夢中になって暴走してる」と断じました。「片瀬那奈ちゃんは可愛いけど、所詮はアイドルの歌手ゴッコなんでしょ?」と小馬鹿にする「那奈ちゃん世代の友人たち」に、「でもさ、朝本さんも参加してるんだよ。ま、朝本さんは広末のプロデュースもやったし、ほら、林檎ちゃんも曲を書いてたじゃん」などと云うと「ええっ?何で?」と少しは食い付いてくれたものでした。

「アーティスト>アイドル」との「間違った認識」に落ち入るのは、「マニアックな音楽好き」が若い頃に通る寄り道のひとつです。自分が好きなアーティストは「洋楽と同等の格上の存在」で在って、決して「アイドル」なんかとは違うのだ!と根拠の無い「通好みを気取る意識」に貧弱な知識以前の狭い個人的な嗜好性のみを信じてしまうのです。特に「CD世代」となってからの若い音楽ファンと話すと、其の余りの歴史認識の欠如に愕然とします。当時、椎名林檎ちゃんのファン・サイトに常駐して居た僕は、二十代前半の林檎ちゃん大好きな男の子が「オレはビートルズはロックじゃないから大嫌いだけど、レッド・ツェッペリンはロックだから好きで聴いている」と恥ずかし過ぎる発言を平気で宣った時に呆れ返ってしまいました。そんな視野が狭過ぎる感性の片には、最早「おまえは、其れでも椎名林檎ちゃんファンか?何で林檎ちゃんは林檎ちゃんって源氏名なのよさ?亀ちゃんは誰が好きでベースを弾いてんのよさ?」と小一時間問い詰める気すら起きませんでした。

確かに「音楽は知識では無い」のですけど、だからって「無知をひけらかして暴言を吐く」のが許されて好いとはならないのです。大瀧師匠がかつて吐き捨てた通りに「せめてエルヴィスとビートルズくらいは聴いてない人と、僕は音楽の話なんか出来ないよ」なんです。「朝本が新曲を書いて編曲し演奏もして全面的に制作した楽曲も、片瀬那奈のアルバムには収録されているんだよ」と話した時に「通ぶった若者たち」が驚愕したのは「何故?UA と片瀬如きが同じ立ち位置に居るわけ?」との素朴過ぎる疑問からだったのです。

僕らは皆、最初に音楽を好きになった時の純粋な気持ちから離れてゆく。気が付けば「自分が好きな音楽こそが格上なのだ」との呪縛にハマってしまうのです。でも、そんな莫迦な話は無いんだ。僕が「月刊・未亜」や「COPY CONTROL」時代から繰り返し語って来たのは「音楽に貴賤無し!」って事です。片瀬だってクラシックだってビートルズだって、全部おんなじだ。全ては「芸術」に過ぎません。只の「虚構」なのです。絵空事なのよさ。そんなもんはさ、生きてゆくのに本来なら必要不可欠なモンじゃないじゃん。衣食住とは違うでしょ?でもさ、僕は子供の頃から「現実」よりも「虚構」を愛したんです。衣食住を犠牲にしてもレコードを買ったんです。だから、そんな下らない「虚構」にまで序列をつけてしまう世界が苦手なのよさ。そんな僕が到った結論が「此の世界は数式だ」だったのです。歴史すらも、何もかも「理にかなった事」だった。少なくとも、人間がやらかした事なんて、全部、理論化出来るのです。僕はずっと「数式」を書いているんだよ。

さて、肝心の「Deep Forest」ですが、片瀬本人も語る様に「朝本さんの曲だから」との大前提が片瀬サイドにも在りました。「コレは、すってんころりんと下手なんか転けませんよっ!」と気合いも入って、アルバムでも前半の大きな山場を演出する名曲になりました。前述の通り、片瀬自身が書いた詩はアルバムのメイン・テーマで在る「TELEPATHY」をより深化させた世界です。片瀬が曲を聴き「幻想的」と感じた音世界は、アルバム制作と同時期に屋久島で撮影された写真集「N」とも連動し、後の実演では屋久島での映像を使った「Deep Forest」のPVまで制作し公開され、其の映像は後に映像版「Reloaded」にも収録されています。此の楽曲は完全なる「朝本作品」ですが、其の世界観は見事にアルバムの一部として成立しています。ミックスも別なのに、全く浮いていません。ハッキリ云ってしまえば「片瀬は朝本を自分のフィールドに取り込んでしまった」のです。片瀬による詩と歌唱を例えば「UA」に置き換えれば、此の楽曲はそのまんま「UA」の当時の楽曲と何ら変わらない「朝本ワールド」なのです。其れは「UA」のレコードを愛聴し実演にも何度も参加しているあたくしだから云える「厳然とした事実」です。つまり片瀬那奈は「UA と同等の個性的な音楽家」なのです。何故なら、おんなじ制作者による楽曲をそれぞれの色に変えてしまったのですからね。

「そんなバナナ!UAちゃんとナナちゃんがおんなじなわけないじゃん!!ムキーっ!!」と「UA派女子」が喚こうが、「うーあ?シラね。那奈ちゃんと一緒にするなよ、ボケ」と「那奈ヲタ男子」が吐き捨て様とも構いません。其れは「個人の嗜好性」に過ぎない「世迷い言」で、何の説得力も無いのです。あたくしは「片瀬」も「UA」も好きで実際に観て聴いて「公平な立場」で云っているのだよ。物事を語りたければ「経験」と「実践」は不可欠です。僕が片瀬那奈の言動を信頼するのは、例えば彼女がかつて青うにょ師匠に「片瀬が好きなテクノのルーツだから」と一緒にクラフトワークの実演に行き、「確かにあたしが目指す音楽を始めた人たちなんだろうけど、あたしには面白くなかった」と語ったからです。片瀬は、闇雲にルーツを否定したりしません。ちゃんと聴いてから判断するんです。僕も大いに見習っておりますよ、片瀬師匠。

片瀬那奈のデビュー・アルバム「TELEPATHY」は、次曲「Shine」で前半のクライマックスへと至ります。此処で「A面」とする5曲目までが、まるで組曲の様に連なって大きな世界を形成しています。更に結論を急げば、続く「Babe」から始まる「B面」も、ボーナス・トラック2曲をも含む全13曲が「組曲」として成立しているのです。其れを支えるのは「Shine」と云う名曲の存在です。

では、次回は更にまた「Shine」を大いに再評価しましょう。「また見てね、チャオ☆」(中山千夏声で)


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年10月13日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#042:「Shine」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 Mix:Maki Kosugi(Climbers)

 Programming:Manao Dai
 Chorus:Junko Hirotani
 Strings:Kuwano Strings

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」05)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)

 TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌


アナログならば「A面」の最後だったであろう5曲目に、名曲「Shine」が収められました。収録されたのはシングルと同一音源と思われますが、例によって時間差が在ります。「Shine」の場合は、シングルは歌入りもインストも「5'08''」アルバム「5'09''」で、「Reloaded」に収録されたのはアルバムと同じ「5'09''」版です。先行シングルと同一音源と思われる楽曲がアルバム「TELEPATHY」には5曲収録されましたが、其のほとんどに僅か乍ら「時間差が在る」のです。其の内「TELEPATHY」「GALAXY」「Babe」は「シングルよりも僅かに短いミックス」で、此れは、アルバムのトータル性を重視して「曲間」を短くしメドレーの様に展開させた為に生じた時間差と考えられます。対して、此の「Shine」は「シングルよりも僅かに長いミックス」で「REVENGE〜未来への誓い〜」が「シングルと同一時間」になっています。此の事実からも、アルバムは一旦「Shine」で「A面」で小休止し、更に最終曲は「REVENGE〜未来への誓い〜」で「B面」を終えて、最後の2曲は「ボーナス・トラック」だと考えられます。

片瀬那奈ちゃん自身が解説する通り、アルバム発売の僅か一ヶ月弱前に出たばかりの最新シングルの実質上のメイン曲が「Shine」でした。「コノ曲は、何にも考えないで歌ったんですけど、日に日に好い曲だなって、思ってですね」と那奈ちゃんも大胆不敵な預言をしておりますが、事実、其の通りでした。お気楽なコメントを聴くと、おそらく那奈ちゃん自身すら発表当時には此の楽曲の眞の素晴らしさに気が付いていなかった様に思われます。其れでも此の楽曲が持つ底知れぬ力を、確かに那奈ちゃんは知っていました。「ん?コノ曲って、だんだん好くなるじゃん」との「直感」を得て、実際に何度もカタチを変えて実演でも披露されてゆきます。其れにしても「何も考えないで歌った」って、、、凄い発言です。また「バラードだけどポジティブな詩をつけた」とも語っており、思えば此のアルバム「TELEPATHY」には哀しい歌が全く入ってない事実に気付きます。いえ、結論を急げば「片瀬那奈のオリジナル楽曲にはネガティブな失恋ソング等は全く無い」のでした。那奈ちゃん自身が「人は泣いて解放されるって事も在る」と真理を突いているのですが、其れを彼女は「後ろ向きな哀しい歌」では無く「前向きな希望の歌」で成し遂げようとしたのです。余談ですが、後のカヴァー路線の失敗は、其の多くが男性作詞家による「ネガティブな男性目線からの女性像」を歌った作品だった事にも原因は在ります。「もう、ダメ!ひとりきりあたし〜」なんて「女は弱い者」と捉えた男尊女卑思考丸出しな歌詞が、最も似合わないのが「腕白番長・片瀬那奈」ちゃんではないですか。だからアノ歌を実演で那奈ちゃんは壱度もマトモに歌えなかったんだよ。「赤道小町」で好かったのにさ、責任者出て来い!ぜいはあ、、、

此の所謂ひとつの正調版「Shine」は、前出のTV音楽番組と「渋谷タワレコ(2003年6月22日)」の後にはアルバム記念イベント「TELEPATHY WITH YOU(2003年7月5日)」で披露されますが、其の後は後述する「MAD FAT PAD MIX」に変更され、最終的には「アンプラグド・スタイル」のバンド生演奏をバックに「実演で初めて生歌のみで熱唱」された「第一期歌手時代の最後を飾る楽曲」となるのでした。リミックスでは無く、実演で三種類ものヴァージョンが歌われた楽曲は「Shine」だけです。僕にとっての「歌手・片瀬那奈」は、突然に「Shine」を歌って現れ、新たなカタチでの「Shine」を歌って消えました。僅か一年半の夢でした。余りにも短く濃密な時でした。其の事実だけで、僕が此の楽曲を生涯愛する理由には充分過ぎるでしょう。発売されてから早6年以上も経ったのに、いや、時を経た現在の方が、より深く此の曲は僕の心を打ちます。本当に那奈ちゃんが最初に語った通り「日に日に好くなる」至上の名曲だと思います。

ところで、此の連載を書く為に久しぶりに「初回限定DVD」での「片瀬那奈スペシャル・インタビュー」を全部観直したわけですよ。其れで「うわぁ!2003年の那奈ちゃんって、ゲロマブじゃん!」と思いつつもですね、流石に陸年前ですよ、私服の那奈ちゃんが「へんてこりん」なのよさ。いや、似合ってるんだけど「那奈ちゃん、若い頃は今以上に無茶なスタイリングをやってたんだナァ」と吃驚しました。何よりも「しゃべり」が「子供」で驚いたよ。確かに、アノ頃の那奈ちゃんって此れだった。あんまりフランクで無邪気で「何だ?コノコ、マジで芸能人?近所の下町のお姉ちゃんとおんなじじゃん!」と思ったもんでした。(いや、まさか本当にそうだったとは思ってなかったんですけどね。)ま、21才だもんナァ、当たり前なんだけどさ。那奈ちゃんって本当に素直で正直だからインタビューだと素に近いんだよね。ずっと追っかけて「日々是カタセ」で居るから、何年か前の「演技者では無い片瀬那奈」を観ると年月を感じます。アンテツあにいのラベルになると「那奈ちゃん、逢う度に大人っぽくなるナァ」って事になるわけですけど、僕も昨今其の領域に達したと「しみじみみあみあ」思うのです。なんてったって、追いかけて早10余年だもんね。自分でも呆れるもん。「何でこんなに片瀬那奈ちゃんが好きなの?」と、自問自答する事も在るのよさ。其れで、思ったよ。僕は「常に今の那奈ちゃんが壱番好きなんだ」ってね。10年以上も「NEXT ONE」を、那奈ちゃんは僕たちに期待させ、其の期待以上のステージに上がり続けて居る。こんな存在には、もう二度と逢えないよ。

僕は「21歳の輝き」も「22歳の輝き」も「23歳の輝き」も、幸いにも生で観て聴いた。其れらはすべて、眩しかった。

だから、いつかまた、ふたたび那奈ちゃんが歌う日を、ずっと待って居ます。


(姫川未亜)



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2009年10月14日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#043:「Babe」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:Kazuhiro Hara
 Arrangement:Kazuhiro Hara

 Mix:Dave Ford

 Programming:Kazuhiro Hara
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」06)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)

 2003 vodafone W杯モーグル テーマソング


アルバムの前半、所謂ひとつの「A面」は、メイン・テーマで在る「TELEPATHY」を言わば「観念的に提示する世界観」を持つ楽曲で構成されていました。其れは「空想的」とも「SF的」とも「幻想的」とも捉えられる「片瀬那奈の感性」で在り、「あたしは君の元へ飛んでゆくのよ〜〜」と歌われる「TELEPATHY」とか、「銀河色の弾丸をダンダンダン!と撃ちまくっちゃうぞ、莫迦野郎!」と意味不明な中学生男子的な愛の告白をスペーシーな演劇調でやらかす「GALAXY」とか、「デジャヴしてるよ、片瀬」な「Deep Forest」等が描く世界は、「夢見勝ちなロマンチストな那奈ちゃん」の心象風景を鮮やかに映し出しますが、「だから、何?」と問われたなら「ハイ!それまでヨ」な夢物語と捉えられても致し方無いでしょう。壱曲目でガツン!と「世界を変えちゃうかもよっ!」と宣言したわりには、何ら具体性の無い主張に「やれやれ、此れだからアイドルは、、、」と苦笑を禁じ得ない処で、片瀬は必殺の「Shine」を繰り出します。しかし「過去を肯定してこそ未来が輝くのだ!」と確信を持って宣言しても「其れは那奈ちゃんの生き方で在って、自己完結してるだけじゃん!ウチらと交流する気なんて、ないんしょ?どこがテレパシーなんっすか、片瀬サン?」と鳴海も呆れる「お姫様音楽」とも云えるわけです。

アルバム「B面」は、そんな批判を吹き飛ばす「片瀬式:具体的な他者との交流法」が歌われます。一見、「世界変革」とか「以心伝心」とか「銀河」とか「深い森」とか「みんな輝け!インスタントカーマ!!」などと壮大な世界を歌った様に見せかけて、実は非常に内省的な「カタセカイ」を示したのが「A面」でした。アルバムの最初から、片瀬は4曲も自分語りを繰り返しただけだったのです。其れがようやく「ねえ、覚えてる?」と語りかけつつも結局は「想い出語り」と「根拠不明な絶対的な過去現在未来全肯定ポジティブ志向」へと突入する壮大で誇大妄想的な名曲「Shine」で、第一幕は閉じます。其の余韻を切り裂く様に始まる「Babe」からは「外へ向かった片瀬」が出現するのでした。

「さあ、あたしの気持ちは語り倒した!どーする?」と、片瀬姫は僕たちに対峙します。いきなりだナァで「みんなと居るって事がどんなに素晴らしいか、分ってんの?」と歌い出します。踊り歌う片瀬に、意味も無く納得し追従する那奈ヲタ、、、「何もない世界から羽ばたく」とか「だから、123 ! だーっ!!で別世界」とか、全く以て根拠不明で空虚なアジテーションで盛り上がります。最早「宗教」です。一体何をしようって呼び掛けているのか?を抽象的な歌詞から察すれば、ま、よーするに「じゃれあって、うちあって、おちて、わらって、感じあう、よろこび」って事ですから「LET'S GET IT ON ! !」って事なんでしょうけどね。片瀬クンは、マーヴィン・ゲイかよ?

此の曲に限らず「kenko-p」サンが片瀬に提供した詩は、かなりセクシャルです。穿った見方などしなくとも、赤ら様に性的連想を想起させる表現を多様していますが、芸術はエッチじゃなきゃ売れませんからね。ジャケットやピクチャー・レーベル等のビジュアル面をも含めて「歌手・片瀬那奈」の商品価値は在ります。片瀬本人は私生活では「腕白番長」ですから、「セクシー路線」は苦手の御様子で、後の名曲「EVERY***」でのより具体的な「少しキスをして、優しく触って、感じる時」なる「エロ歌詞」を歌わされた時には、相当照れて抵抗していました。

大らか過ぎる性愛を高らかに歌った「Babe」で始まる後半は「愛に溢れた世界」が展開してゆきます。内省的でマイナー進行で進んだ「TELEPATHY」は、一転して攻撃的になるのでした。でも、其れは「いきなりだナァ」ではなかった。前半の最後「Shine」で「素直な心が輝き出す」と片瀬は宣言しているのです。終止和音を拒否したエンディングは、其の侭「Babe」のイントロへと誘っていたのでした。片瀬音源は曲順をどんな風にシャッフルしても繋がるのです。まるで、THE BEATLES みたいだ。

あっ。時間差は、シングル「4'17''」アルバム「4'16''」で、「Reloaded」はアルバムと同じ「4'16''」です。


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年10月15日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#044:「Communication」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:rom△ntic high
 Music:Niclas Molinder , Joacim Persson , PelleAn kerberg , Frederick Eriksson
 Arrangement:k-muto

 Mix:Dave Ford

 Programming:k-muto
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」07)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


キラー・チューン「チューチューベイベ」(片瀬サン命名)に続いて、「ノリノリのダンス・ナンバーで、すんなり出来た」と片瀬本人が語る「Communication」が那奈曲目に登場します。作曲陣が欧米人名儀で在る為、此の楽曲も「カヴァー」で在る可能性が在ります。9曲目の「The Wings」に関してはより「カヴァー曲」風なツクリで、其れは片瀬本人も認識していた様です。片瀬の「TELEPATHY SESSIONS」ではデビュー曲と広く認識される「GALAXY」を含めて「洋楽カヴァー曲」も多く取り上げられていた様です。何よりも明確に片瀬本人もスタッフも「洋楽」を意識して制作していました。片瀬は明らかに「今まで日本には存在しなかった音楽を創る」と意識していました。其の「テレパシー・ヴォイス」と命名された歌唱スタイルだけをとっても、本人が「GALAXY」の録音時に「生歌」と「囁き声」と「オクターブ上の声」を重ねて発明したと明言しています。此の楽曲に関して云えば、作曲者が四人も名を連ねているわりには「単調な曲」ですので、おそらくセッションで生まれた楽曲なのでしょう。

「Communication」は、片瀬が語る通りに御機嫌なダンス・チューンで、「Babe」から始まる「世界に開かれたカタセカイ」を心地よく紡いでゆきます。「チューチューベイベ」から「The Wings」までの中盤は四連発でアッパー系のダンス・チューンが続くアルバム全体での大きな山場で、ミックスも全て Dave Ford が担当しています。解説映像で注目すべきなのは、片瀬が「カラオケでも歌い易い曲ですよ☆」なんぞと偉そうに宣伝している場面ですが、其れも其のはず「片瀬楽曲」は難しいのです。あたくしも恥ずかしながら「Babe」や「Shine」を歌った事が在るのですが、特に「Shine」の難易度には驚愕しました。一応、クラシック声楽を学んで3オクターブの声域と絶対音感を持つあたくしが「難しい!」と思ったのですよ。嘘だと思ったら「Shine」のシングルに収録されているインストで歌ってみるが好い。絶対に簡単には歌えないって。むっちゃ難しい曲だよ。そんな難易度の高い片瀬楽曲の中では、確かに「Communication」はラクチンです。其れをサジェストしてくれた片瀬は、とっても親切ですね。ま、「あたしの歌は難しいんだよ☆」って暗に示した「自慢」かもしれんが、、、(ぼそっ)。

此の楽曲から4曲のアルバム初公開新曲が続きますが、此の並べ方にも唸りました。アルバム発売までに片瀬は先行シングルを三枚発売していて、其れらから6曲(那奈ヴァージョン)がアルバムにも収められますが、シングルと同一だったのは5曲でした。リミックスが収録された「FANTASY」と別リミックスの「Shine」の2曲はあくまでも「ボーナス・トラック」と考えると、アルバム「TELEPATHY」の本編は全11曲で構成されている事になります。なな、なんと、片瀬は先行シングル曲の5曲中4曲をアルバムの前半6曲目までで「大盤振る舞い宜しく上等!」とばかりに放出してしまったのです。其れじゃ正に日本盤のビートルズ・デビュー盤「ビートルズ!」じゃん。シングル・ヒットを惜しげも無く前半に固め乍ら、新たな曲順でアルバムの流れにすんなりと乗せて魅せた片瀬は、後半に怒涛の新曲攻勢で畳み掛けます。全13曲中、アルバム初公開は6曲だったのです。其の内の4曲を連続して後半に固め打ちしやがったわけですよ。何たる不敵な自信!当時のDVDスペシャル・インタビューでの「デカイ!態度」は、伊達や酔狂では無かったのです。片瀬姫は、マジで威張ってたわけだ。だってさ、今観ても自信満々なんだもん。其れで、其の自信は正当だと思うよ。確かに、片瀬は傑作を生み出したのだからね。其れにしても、若いって凄いナァ。現在の那奈ちゃんなら、とてもこんなインタビュー映像は公開しないでしょ?いや、してるか。全然変わってないや。そもそも、こんな那奈ちゃんだから僕たちは愛したんだもんナ。


「突然、未亜イコ実況」

イコ:銀河系那奈億人の片瀬那奈ファンの諸君!こんばんは。さあ、いよいよ佳境に入って参りました「TELEPATHY」シリーズ後半戦のリングサイドから今宵もお茶の間の皆さんにお届けしております。解説は御馴染みの「那奈ヲタ・竜虎会:寅ちゃん派」の「虎」こと「姫川未亜サン」です。姫川サン、宜しく御願いします。おおっと、必殺の「チューチューベイベ」に続いて、姫川サン!何ですか?此の動きはっ。

未亜:はい、宜しく御願いします。ワクワクしますねぇ。あっ!此れは、小島サン、此れはですね、新たな技ですね。僕も観た事が在りません!おそらく「那奈ヲタ・竜虎会:辰つぁん派」の「龍」こと「アンテツあにい」も観てない技ですよっ!!(小鉄声で)

イコ:此れは、正に「猪木イズム」溢れる戦法ですね。例えば「名勝負数え唄」と呼ばれた「ドラちゃん vs 長州」は、お得意の技も確かに観たい!でも、其れだけでは決まらない事は分っているわけです。「TELEPATHY」が「ドラゴン・スープレックス」なら、「だんだんだん!」は「リキ・ラリアット」だ。「Shine」が「雪崩れ式ブレーンバスター」なら、「チューチューベイベ」は「サソリ固め」だっ!目くるめく必殺技のオンパレードだ!!其れでも決まらないっ。じゃあ、どーする片瀬?そうだ「掟破りの逆サソリ」だ!今まで未公開だった大型新兵器導入だっ!やった、やったぁーっ!!流石、片瀬だっ!どーですか?姫川サン。

未亜:いやあ、こりゃ、堪りませんナァ(幸吉声で)、此れで、新曲連発だったら、トンデモないですよっ!!(小鉄声で)

イコ:おおっと!!次も其の次も四曲連発で新曲だぁーっ!!さっきの新技は「Communication」と命名されたと鳴海レポーターからの情報が入っておりますがぁ、果たして次なる未知の技は何でしょう?事情通に依りますと、片瀬はアルバムの音楽性を「ハウス!」と宣言したとの事ですがぁ、此処までは所謂ひとつの「フィルター・ハウス」な楽曲が出て来なかったっ!片瀬も時代に迎合したのかぁ?本格的なハウスは日本の音楽土壌では未だ時期尚早と考え直したので在りましょうかぁ?姫川さん、どーですか?おおっと、リングサイドにぃ、謎のマスクマンが登場だぁっ!

未亜:小島サン、アレはね、RAM RIDER っているでしょ?正体は、おそらく彼ですよ。那奈ちゃん、じゃなくって、えっと片瀬サンはね、最初に彼の才能に注目して楽曲をチョイスしたと云ってましたからね。う〜む、凄いナァ、やっぱり、、、(小鉄声で)

イコ:おおっと、謎のマスクマンが乱入かぁ?会場がハウス色に染まってゆきますっ!「TELEPATHY」は、萌えていますっ!!

鳴海:小島サン!レポーターの鳴海です!!あのマスクマンですが、、、

イコ:はい、鳴海サン、マスクマンの正体が分りましたかぁ?

鳴海:ええ、先程、本人が「オレは RAM RIDER だ!」と叫びまして、「はばぐったい、はばぐったい、はばぐったい」と謎の呪文を繰り返してリングへ向かった模様ですっ!!

イコ:ええっ!!あのマスクマンの正体は、RAM RIDER なんですかぁ?

未亜:だから、さっきからボキが「あいつは、RAM RIDER だろ?」って云ってんじゃん。

イコ:フィルター・ハウスですっ!!出ましたっ、片瀬の奥の手が出ましたねぇ、明らかに五年先の未来から奏でられたとしか思えない驚愕音楽を片瀬は繰り出したぁっ!早い、早い、早過ぎるぞ、片瀬!!御聴き下さい、聖地六本木ヴェルファーレを埋め尽くした超満員札止めの大観衆が「カタセ・コール」の大合唱ですっ!!おおっと、「カタセ」コールに「ナナチャン」とレスポンスが始まったぁ!!盛り上がってますねぇ、姫川サン!何ですか?此の必殺技の名前は?!

未亜:ええっ?!いきなりだナァ、、、こんなの観た事無いよ、、、こ、此れは「必殺・カタセ固め」ですぅ!!(桜井サン声で)



(小島藺子/鳴海ルナ/姫川未亜)



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