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2004年10月02日

「月刊・未亜」mia29〈恋するベスト盤〉

THE BEATLES 1


「ぼくが生まれて初めて買ったアルバムはビートルズの「オールディーズ」です。LPは当時でも2千円以上して、中学生にはかなり高価なモノでした。だから500円のシングル盤や700円のコンパクト盤を買ったりFMでエアチェックしたり友達に借りたりしていたんだけど、やはりLPが欲しくなりますよね。それで、ビートルズのアルバムならどれがいいかなって一生懸命考えて、本当は赤盤や青盤が欲しかったけど2枚組で凄く高かったので16曲入ってる「オールディーズ」にしたんです。

そう、ベスト盤です。「イエスタデイ」と「ミッシェル」が入って居たし、とにかく知ってるのが多くて良さそうなのばっか16曲ってのが良かった。そりゃそーだ、ベスト盤なんだもん。当時はビートルズのアルバム順とかさっぱり分らなくて、とにかく沢山聴きたかったんです。で、次に買ったのが「アビイ・ロード」で、此れも16曲入っていたのと「オールディーズ」とダブる曲がなかったからです。でも此の「アビイ・ロード」は買って失敗したなぁーと思いましたね。最初の方は良い曲だなぁと聴いてたけど、A面最後はなんかおっかない長い曲が入っていて突然終わってしまうし(心臓が止まるかと思うくらい吃驚しました)、B面はなにがなんだか分らないまま(メドレーってのが全く理解出来なかったんです)終わったかと思ったら、突然「じゃーーん!!」とか始まってすぐきれちゃうし、なんじゃこりゃ?って感じでした。其れで此れなら大丈夫と保証付きのシングル「レット・イット・ビー」のB面とかも意味が分らなくて、折角お金をためて買ったのにとてもくやしくなりました。

それでも、もっとビートルズが聴きたかったんです。でも、今では名曲だと思って居る中期以降の曲の多くは、最初は怖いって印象しかなかったんですよ。「トゥモロー・ネバー・ノーズ」も「アイ・アム・ザ・ウォルラス」も「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」も「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」も、もう二度と聴きたくないと思いました。なのに、なんでぼくはビートルズを今でも聴いているんだろうなぁ。」

(from 「OLDIES 」on 「COPY CONTROL」 2004-9-29)



いきなり某blogから完全引用したけど、この話には補足と続きが在るんだ。ま、此れはぼくのリアル厨房時代の記憶です。「オールディーズ」の次に買ったのは「サイモンとガーファンクル」(昔はこう呼んだんだよ、サイモン・アンド・ガーファンクルなんて知らん)の2枚組ベスト盤で、その次は「ミッシェル・ポルナレフ」のベスト盤だったんだよね。両方とも日本編集の御徳用盤で曲がいっぱい入ってたね。「アビイ・ロード」は4枚目で、まぁビートルズとしては2枚目だったから嘘を書いたわけではないんだけどさ。

其の中でビートルズは特に好きだったからオリジナルを買う様になるんだけど、基本的にはアルバムよりシングル盤を中心に買っていましたね。とにかくアルバムは高かった。だって今と変わらないどころか輸入盤CDなら今の方がずっと安い。中古やレンタルもなかったしさ。15の冬にジョンのベスト盤「シェイヴド・フィッシュ」が出たので、2500円持って買いに行ったんだけど結局シングル盤を5枚買ってしまったもんなぁ。確かジョンの「イマジン」「マインド・ゲームス」「真夜中を突っ走れ」「夢の夢」(此の4曲はベスト盤にも入っている)とジョージの「マイ・スイート・ロード」を買ったんだ。つまりジョージの曲も聴きたかったんだけど、どれも聴いたことなかったB面に魅力があったんだと思うんです。それにジョンの最初のベスト盤は11曲入りで、正直言って当時は「コールド・ターキー」とか過激な曲はさっぱり理解出来なかったからシングルで10曲の方がええぞ!と考えたんですな。

よーするに中学の頃って、シングル盤とベスト盤ばっか買っていたわけですよ。ビートルズのソロで最初に買ったアルバムはポールの「バンド・オン・ザ・ラン」の米盤だけど、当時はポールのベスト盤がなかったからなんだよね、其れで輸入盤屋なんかも田舎じゃない時代でデパートの祭事場かなんかで売ってたんだね。米盤にしたのは値段が少しだけ安くて(当時は米盤は日本盤より若干安く、英国盤は逆に高かったはず)しかも一曲多く入っているからなんですよ。さもしいなぁ。

せこい話が続きましたけど、ベスト盤は曲がいっぱい入っていて外れもないってんで中学生にとっちゃ有り難いモンだったんです。それに冒険するのはシングルのB面で沢山だって思いも強かったんですよ。だって「レリビー」のB面はアレだよ。「レディ・マドンナ」のB面はアレだよ。愕然としたよ、泣いたよ、ぼくの250円を返してくれってさぁ。ま、でもくやしいから何回も聴いてたら良くなっちゃってねって、なんかエロいですけど。とまぁ枕の昔話は此れくらいにして、ビートルズのベスト盤についてあの方に匿名で寸評して戴きましょう。♪へーびーむすめーー♪(レノマカ声で)

『はーい!「へび娘。の楽しいビートルズ講座」の時間のタイムがやって来た、みあ!みあ!みあ!』『ビートルズのベスト盤?んなもんは箱だよ、箱買えよ、さぁ買え今買えって云っても金もなけりゃ聴く時間もねーやってんだから、匠が無いわね。もう売り切れなのぉ?あーん、いやいや、あたしの匠さま初恋のひと。』『つーか、未亜たん、麺独裁んだけどなぁ、あたし』

失礼致しました。何か亡霊が出たみたいだけど気にせず逝ってみましょー!♪へーびーむすめーー♪(しつこくレノマカ声で)

『イX:だから、ええかげんに性言えず野郎。』

 未亜:あ、だみだよ!姐御は死んだんだからさ。

『Xコ:あたしはポールかよ?それとも真剣ネタでJかGか?ねえどーなの、ねえどーなの、なの?』

<がががが、ッbんmんっh。えqwdv、ーーーーーーーーーーーー>

『1』2000
現在ビートルズの最新ベスト盤として流通している英米でチャート1位になった曲が27曲入りの御徳用CD。赤盤青盤の存在価値を無くしたと云う点だけでも特筆すべきですなぁ。4枚も聴いてらんねーよな、つーかアレを3枚組にしたパチモンCDの方が「へび娘。」的にはオススメよ、うっふん♪大体やねー「此れを聴けばビートルズのすべてが分る!!」わけねーだろ。「ビートルズってこんなモンだろ」って簡単に分った気になれる超名盤です。だから箱を買えってばさ。せめて『ホワイト・アルバム』くらいは聴いてもらわないとなぁ。シングルきってないから当然一曲も此れには入ってないからねぇ。

『レノン・レジェンド』1997
20曲入りのジョンのベスト盤。「此れを聴けばジョンのすべてが分る!!」わけねーだろ。「ジョンってこんなモンだろ」って簡単に分った気になれる超名盤です。廃盤だけど4枚組の『LENNON』は良いぞ。しかし、せめて『ジョンの魂』くらいはオリジナルで聴いてもらいたいもんだすなぁ。

『夢の翼』2001
CD2枚組で主にWINGS時代の曲を中心に40曲(日本盤41曲)入りのポールのベスト盤。「此れを聴けばポールのすべてが分る!!」わけではないけどな。なんせまだ現役だし。こんなにいっぱい聴いてらんねー!ってひとは「オール・ザ・ベスト」でも聴きましょうね。スティーヴィーやマイコーとの共演も入ってるしさ。(つまり此れにはあの大ヒット曲が入ってねーんだす、にゃんこ先生)

あとはジョージとリンゴか?ジョージは後期ダークホース時代は箱だな、アップル時代は全部だな、つまり全部だ罠。せこいベストなんかいらね、あ、シングルのみの曲の為に買う価値はあるぞ。ベスト盤だけ買うくらいなら聴くな。「ジョージなんてこんなモンだろ」って(以下略)リンゴはなぁ、うーむ。ベストって云っても2枚ともいまいちな選曲だし、大ヒット曲が多いアップル時代のなんかLPのまんまなんで10曲しか入ってないからね。現役だから最新盤やライヴ盤がええんでないかい?リンゴのライヴは楽しいぞ。以上。

(文責/へび娘。)


『んなとこでどーよ?未亜たん』

 未亜:いえ、あのね、ぼくの前説が莫迦みたいなんですけどね、こんなケチョンケチョンじゃあね。つーか途中で飽きたんではないのですか?

『だからぁー、あたしに頼るなって云ったじゃん。ケラケラ』

 未亜:そろそろ此処も閉店しますかね。

『いいねー、来月からは「月刊・へび娘。」にしよー!』

 未亜:相変わらず無責任だなぁ。

『おまいはblogふたつもやってんだからさ、此処はくれよん。』

 未亜:姐御に渡すくらいなら連載やめます。

『ま、せいぜい頑張れ。信じることさ必ず最後に愛は勝つ♪じゃあね。もう出ないからな。』

 未亜:なんだかなあ。おやすみー。


<どーなる?月刊。次回は驚愕の新展開か?其れとも30回記念最終回なのか?刮目して舞っててねー♪ひらひら>


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2004年11月04日

「月刊・未亜 」mia30〈17歳〉

Babe(通常)  (CCCD)


次の瞬間、ぼくはパーティー会場に居ました。まだパーティーは始まっていない様で他に誰も居ません。其処は、大広間で長いテーブルの上には御馳走が山と積んで在ります。美しいワルツが流れて居て、シャンデリアがキラキラと輝いて居ます。ぼくはずっと何も食べて居なかったので「いただいちゃえ!」と大きな肉にガブリと噛み付きました。「これは旨いや」と近くに在ったワインを「ゴクリ」と呑みます。すると、どうでしょう。ぼくの隣には女のコが立って居ます。「あれれ?きみは誰?」と言ってぼくは自分の姿を見ると、長い耳のうさぎになって居ました。

「アナタハ、ナニモノナノ?」と彼女は言いました。ぼくは泣きそうな声で「ぼくは、さっきまでぼくだったんだけど、今は誰なのか分らないんだよ。だって今のぼくは、どうみてもぼくじゃない、只のうさぎだろ?」と言いました。彼女は黄金の林檎を食べると「うさぎ」を陵辱しました。

気が付くと「うさぎ」のぼくは野原で寝て居ました。すると目の前を、そいつが走っています。そいつはもう一匹ではなく行列をなして、ゾロゾロと走りながら歩いています。そして一番最後にはグリフィンが居ました。みんなでぼくを蔑んでいます。もうどうでもいいなって思いました。かつて「ぼく」だった「うさぎ」は、グリフィンと岩山の頂上まで競争することになりました。うさぎは耳を回転させて空を飛びました。きっと負けたらおしまいなのだろうなぁとうさぎは覚悟していました。


N:「此れは何?」
M:「ぼくが17歳の頃に書いた文章だよ」
N:「つづきは?うさぎはどうなったの?」
M:「うさぎは運良くグリフィンに勝ったって処で、絵物語は未完のままさ」


うさぎみたいな奴を連れて、ぼくが幻の街に現れたのに理由なんてなかった。きっとぼくは「うさぎ」を捨てられなかっただけなんだろう。指先ひとつで消してしまえる「うさぎ」を、ぼくは持っていたかっただけなんだろう。ぼくよりも先に彼女を求めて走る「うさぎ」を、ぼくは憎んだ。ぼくは結局「うさぎ」を埋めてしまった。彼女は「うさぎ」をつくったけれど、それだけだったのだから、ぼくに罪はない。そうだ、ぼくは悪くない。電車に揺られていると「あいつ」が隣に居た。気味の悪い声で話掛けてきた「あいつ」は、グリフィンだった。


N:「意味がわからないよ」
M:「ぼくが24歳の頃に描いた話だよ」
N:「つづきは?グリフィンはどうなったの?」
M:「彼女がグリフィンを殺したって処で、未完のままさ」


こいつとは気が合うんだ。急に思い立って海に行くことにしたのも、こいつとなら楽しいだろうって思ったからだ。海には彼女が待って居た。ぼくらは泣いた。こんな夢の様な時をずっと待っていたんだ。こいつが砂の上で転げて居るうちに、ぼくは海に走って居た。こいつは、ぼくを激しく怨んだけれど仕方ないことだ。海面から飛び立つ彼女を観たのは同時だったかもしれない。彼女は「此の世のモノではなかった」其れは知って居る気だったけれど、ぼくらは撃たれた。ぼくらはただ、海辺でひたすら呑んで居た。こいつは二三発ぼくを殴った。まぁ、其れは当然のことだろう。


N:「此れは何時の話?」
M:「ぼくが30歳の頃に経験した話だよ」
N:「あなたのことなんか、どーでもいいのよ。彼女はどうなったの?」
M:「今、僕の目の前に居るよ」


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ブライアン・ウイルソンの「SMiLE」を聴いて、ぼくは不可思議な気分になった。彼が24歳の頃に思い描いた音楽が、果たして此れだったんだろうか?いや、此れは此れで発表されるべき音楽だし、確かに感動した。でも、ぼくらは余りにも待ち過ぎた。此の作品が1967年に発表されていたらって幻想を抱き続けてしまった。沢山のブートを買って夢を見てしまった。挙げ句に、嗚呼あの当時のビーチボーイズで完成していたらなぁ、なんて思ってしまう。

此れはぼくが10代の頃の感想だけれど、「ペット・サウンズ」は面白くなかった。ぼくは「スマイリー・スマイル」に惹かれた「変なやつ」だった。「ペット・サウンズ」が素晴らしいと思ったのは20代になってからで随分と遅れていたのだけれど「SMiLE」指向のひとなんだから仕方ないのだと思う。いやもっと言うなら、ぼくはあの頃、初期のビーチボーイズが好きだったんだ。

ぼくはビーチボーイズのライヴを観たことが在る。当然ブライアンは居なかったけれど、カールの美声で多くの名曲を聴けたことを誇りに思っている。ブライアンがまた来日して「SMiLE」を演奏するのは嬉しいけれど、果たしてぼくはカール以外の声で「GOOD VIBRATIONS」を生で聴く必要が在るんだろうか?

ぼくには愛するひとが居る。ぼくはただ見て居るだけかもしれないけれど、ぼくは君たちを愛して居るんだ。でも、愛するひとが沢山居るってことは、きっと素晴らしいことなんだろう。ぼくはやっと此処まで来れたんだなぁ、と思うと嬉しいよ。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 イコ:つまり「月刊・未亜」はおわりなんだな?

 未亜:はぁ?てか、姐御は完全引退のはずですけど、見たよ壮絶な最期。

 イコ:あたしが消えるわけねぇーだろ。消えるのはおまいだ罠。

 未亜:あのね、イコなんてマイナーなの。あたしはみんなのアイドルじゃけんのぉ。

 イコ:おーおー、ならええよ、全部バラす。おまいが如何に最低な奴かってな。

 未亜:やればぁ?んなこたぁみんな知ってます。ええ、ぼかぁ最低ですよ。へらへら。

 イコ:次回からは「イコXへび娘。」で行くんで、417くんよろぴく☆

 へび:あーい。

 未亜:姐御、腹話術やってんじゃねぇーよ。

 イコ:あーい。

 未亜:あーい。

 イコ:さて、しゃべってるのは誰かしら?ケラケラ

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初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2004年12月03日

「月刊・未亜」VOL.31〈今宵はジャムとセッション♪〉

GALAXY/TELEPATHY (CCCD)


take 1「石を転がせ、もしくは転がる石」

「ローリング・ストーン誌」はランキングが大好きだから、いや他に企画が無いのかもしれないな。「偉大なアルバム500」はやってしまったから今度は「偉大な曲500」と来たもんだ。其れでアルバムはビートルズの「SGT. PEPPERS」が首位で、曲はディランの「LIKE A ROLLING STONE」になった。理由は同じ様なモノで、よーするにロックの既成概念を打ち破り現在まで強く影響を及ぼして居るってことだな。只、此れは少しだけ変なんだよね。ロック自体が既成概念をこなごなにしてくモンだったわけだから、此処はロックをつくったってことにしないとな。そのへんを曖昧にするとロケンロールをつくったチャック・ベリーが一番偉いってことになるし、なんでレイ・チャールズとかマーヴィン・ゲイとかアレサ・フランクリンの曲がTOP10に堂々と入って居るのかも分らなくなって「オー!コレはロックじゃないよねー」なんてJ-WAVEのへっぽこナビゲーターに吠えられちゃうのよ。やれやれ。

アルバムに関して云うなら、ビートルズの其れは昔から「名作」と云われて居ました。少なくともあたしが最初に聴いた時(発売から那奈年位経ってたかな)には「ロックの金字塔」とか云われてたのよさ、さのよいよい。簡単に云うなら、コンセプト・アルバムの元祖だと云うわけです。此れに関しては異論も多々在りますけど、個人的には決してビートルズの最高傑作(つまりは今だにロックの最高傑作)が此れではないと思います。結論から云うと、ビートルズと云うバンドは最後まで「最高傑作」を作れなかったバンドでした。其れでもやはりビートルズのアルバムを選ばなくてはならないのが辛い処ですね。他に居ないのかよ、うふふ、居ないんだよね。U2の新譜ええなぁ、ヤア!ヤア!ヤア!

曲の方は、ディランでいいんじゃないかな。でも分らないと思うんだよなぁ、なんでディランが偉大なのかってことを絶対みんな解ってないよね。簡単に云うと、今ロックって云われてる音楽をつくったのがディランなんだけどさ。このひとが居ないと後が続かないんだよ。クリームもジェフ・ベックもツェッペリンも出て来れないんだよなぁ、あーゆーことを最初にやっちゃったんだもん。でも此の曲を聴いただけじゃ其のへんは全く理解出来ないよね。そー云えばディランのライヴを観た時に聴いた此の曲は、サビを歌い出すまで気が付かなかったなぁ。


take 2「誰が聴くんだよ?犬か?」

其れにしても2004年にもなって1960年代のアルバムや曲を「偉大だ!!」と語られてもなぁ。今の購買層は誰も生まれてないよ。何だか教科書を読めと云われてるよーで、つまんねーよな。でもさ、ブライアンの「SMiLE」の話は前回一寸だけしたけど、今度はビートルズの「THE CAPITOL BOX VOL.1」ってのが出たぞ。「SMiLE」の場合は本当に40年近く幻の音楽だったけど、何て云うのかなぁ、つまり音楽ってのは此れなんだろうね。「懐かしのメロディー」にならないのに「懐かしいうた」ってのがええんじゃないのかな。

ビートルズの箱は日本盤がCCCDなので、安くてまともなCDの輸入盤を買う方がええぞ。解説なんかはネットなり雑誌なり読めば充分。アメリカ編集盤仕様ってのがせこいけど、初期のビートルズをステレオとモノラルでがんがん聴けるんだから円高で輸入権行使前に、カッチマイナーッ!!だな。初期の曲のほとんどがCDになってから初めてステレオになったんだけど、アナログ時代以上に「泣き別れ」してる感じでええぞ。昔は片チャンでカラオケにして遊んだモンだけどな。其れにしても何で40年も前の音楽が「こんなにも美しくて素敵」なんだろうな。

そー云えば10年前にSUGAR BABEの「SONGS」が発売後約20年を経てオリジナル・ミックスでCDになったんだけど、なんとオリコンで3位の売り上げになってしまったんですよぉー、一寸した事件だったんですよぉー。中心メムバーだった山下達郎は「当時は500枚位しか売れなかったのに、どうなってるんでしょうね。まぁ、よっぽど今の音楽がつまらないんじゃないですかぁ?」と「にやにやみあみあ」して語って居りましたな。


take 3「音楽みたいなモンは古いモンの方がいいんだよ」

此れは大滝詠一師匠が昨年「恋するふたり」をリリースした頃にラジオで「次は20年ぶりのアルバムですね?」みたいな質問に答えたモンです。大滝さんは御存知の様に「はっぴいえんど」でデビューして、在籍中にもソロ・アルバムを制作し、解散後はナイアガラを立ち上げ、諸事情に寄って全く売れないアルバムを1970年代に量産しました。苦節何百年を経て1981年に発表した「A LONG VACATION」の爆発的ヒットによって世に出たのち、1984年の「EACH TIME」を最後にオリジナル・アルバムを20年も発表していないわけです。

いやぁ、やっぱこりゃすごいや。生きながらジョン・レノン状態だよ。活動休止?以後も色々なカタチで作品化がされて居る為、ひとびとが大滝さんを忘れないのです。ちなみに21世紀になってからも大滝さんの新作アルバムは出ているんですなぁ。2001年は「ロンバケ」20周年記念リマスター盤、2002年は「トライアングル2」20周年記念リマスター盤、で2003年はネタがなくて仕方なくマキシ盤を発売、2004年は「EACH TIME」20周年記念リマスター盤です。あ、20周年ネタが終わっちゃったよ。「はっぴいえんど」の箱も出てしまったしねぇ。さて来年からはどーするんでしょう?師匠は言いました(本当です)「2005年はNIAGARA MOONの30周年なんだよね、だから其れを皮切りにずっと毎年30周年リマスター新作が出ます」すぎょい!すぎょすぎる!!だが、問題は在る。1979年と1980年にアルバムを出してないんだよね。当然1989年、1990年、1999年、2000年も無いんだよね。だから大滝さんの新しいオリジナル・アルバムは、たぶん2009年に出ますよ。其の頃師匠は還暦過ぎてますけど、きっとええアルバムだよ。「初めて聴くのに懐かしい」ってみんなが思うでしょう。


take 4「メジャー・セブンの不安とボサノヴァ」

1964年はビートルズがアメリカ制覇した年ですけど、坂本九は前年にアメリカ制覇を果たしているんですなぁ。1963年の世界ではビートルズよりも九ちゃんの方が有名だったわけです。だからジョンの「ぼくらは今やキリストよりも有名だ」発言は誤報で「ぼくらは今やスキヤキより有名だ」と云ったのです。ちなみに1966年に来日した際には、若大将とスキヤキを食べたそーです。此れは加山雄三さんが云ってたから、たぶん本当です。

話を1964年のアメリカにもどすと、此の年はボサノヴァが進出した時でも在ったのですね。当時のビルボード・チャートを見ると「抱きしめたい」と「イパネマの娘」が並んで居ます。アメリカン・ポップスはブリティシュ・インヴェンションだけでなくブラジルにも脅かされていたのですね。そして、当時の「ミュージック・ライフ」に小林旭さんのインタビューが載っていて、其処で彼は「オレは最近輸入盤でゲッツ・ジルベルトってぇのを手に入れてさ、コレがいいんだよ。ボッサノーヴァって新しい音楽なんだけど、コレは来るぞ。オレは今年はボッサノーヴァの年になると思う」みたいな物凄い事を云って居るのです。「ゲッツ・ジルベルト」が発売されたのは1963年ですが、驚くべきことにアキラは1963年1月に既に「アキラでボサ・ノバ」を発表しています。録音は前年の11月で、ビートルズがイギリスでやっとデビューした頃には、もうボサノヴァをやっていたんですよ。此れは本当に凄いことです。

ボサノヴァの魅力は、其の不安定な和音に在ると思えるのです。世界のサカモト教授がボサノヴァ好きなのは有名ですけど、かつて今井美樹ちゃんと歌ったオリジナル・ボサノヴァ「二人の果て」と云う楽曲を最初に聴いた時、何とも云えない不安感を覚えました。バート・バカラックが得意とする不協和音(メジャー7やマイナー7を代表とする)を多用した楽曲も琴線に触れるのですが、其れは不安感なのではないのかと思えるのです。外して居る処に、私たちは惹かれて居るのでしょう。

東京事変の「教育」にもルートを外した楽曲がいくつか収録されて居ます。椎名林檎はもともと、こーゆー楽曲を書くひとですが、どうもいよいよ極まって来た感じがします。途轍も無い傑作を作ってしまうかもしれない危うい作曲能力が彼女には在ると思うのですが、楽曲自体の素晴らしさよりパフォーマーとしての魅力が勝ってしまった処が其れを見えにくくして居る様です。でも其れはきっと、私たちにとって幸福なことなのでしょう。


take 5「衣食住よりも音楽を愛した日々」

金銭感覚がレコードを基準にして居るってことを変だとは思わない。レコードを買う為に昼メシを我慢した経験を持つ奴を、沢山知っている。音楽は其れだけの価値が在るモノだし、何かを得るに何かを失うのは当然のことだった。服を買う時、食事をする時、家具を買う時、いつもCDに換算して居る自分が居る。あの頃とは違って、我慢しなくとも音楽は手に入るのだけどね。


take 6「栗を食べるイコと其れを見る未亜、其の背後から忍び寄るへび娘。」

「また意味のないことを書いてしまったな」

未亜とはイコの娘で在って、イコとは、もともとタコだった。彼女は「BLUE VELVET BACKFINGERS & TACO」なるグループの中心人物でドラマーだった。本名は「XXXXX」と云い、かつて某所では「怪物」とか「妖怪」とか、まあそーゆー類いの奴で正式には「エネルギー泥棒」と云うらしい。

「BLUE VELVET BACKFINGERS & TACO」のメムバーは
 イコ(TACO):ドラムス&歌
 未亜:コーラス&ウクレレ
 まゆみ:コーラス&鍵盤
 BLUE:ベース&ギター

此のグループは「FLYING TAECO BAND」に居たイコ(TACO)とBLUEが、メロディー重視のエム&ミニイに反抗して分裂し結成された。現在、イコと未亜が「栗」と云うプロジェクトを組んで居るが、既にBLUEとまゆみは密かに参加して居る様で、今後袂を分ったMMコムビやその他の多くのメムバーが集結する可能性はないわけでもない。そんなことより問題はイコがTACOにもどるかもしれないってことだ。もしもそうなったなら、未亜やまゆみなど何の役にも立たない。


take 7「待ってておくれ」

F#m
    A
        D
            E7

「もういちどみてよ」       「だからないよ」
「うそだーあるでしょ」      「ないないない」
「あいじゃない」         「ないないない」
        「そこがたりない」


さ、やろうか、郵便屋さん。

ん?F#mってどう押さえるかって?んなもん簡単だろ、つまりG♭mとおんなじだよ。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年01月03日

「月刊・未亜」[VOL.32]〈新春恒例!未亜Xイコ対談〉

Shine/REVENGE~未来(あす)への誓い~(初回)(CCCD)(DVD付)


イコ:「曙辞めない勝つまでは 負けても負けても負けても負けても負けても負けても」負けまして曙惨敗御目出度う!!

未亜:すぎょいね、マケボノちゃん。ミミ萩原かキューティー鈴木みたいだね。

イコ:猪木がさ「ただ99敗して1勝する人生もある」って、相変わらず云うことがええな。ゲラゲラ

未亜:おいおい、まだ6敗のマケボノちゃんの今後の93敗を予告ですか?猪木は鬼だな。

イコ:てかさ、ミミだのキューティーだの誰も知らないわよ。

未亜:いいじゃん、お正月だし。そんで姐御としては、昨年の大晦日格闘技決戦はどーでした?

イコ:はぁ?あたしはマツケン・サンバ観てたから知らない。

未亜:嘘をつくなよ。

イコ:えー、ホントだよ。ザッピングしてたら、たまたまマツケンで思わず見入ってしまったのよ。紅白で観たのは其処だけだが。

未亜:だから、結局PRIDEとK-1を観てたんでしょ?

イコ:PRIDEって「高田のお尻が許せない祭」か?なんじゃありゃ。ケラケラ

未亜:散々ひっぱたあげく「高田のお尻」って展開は凄かったね。

イコ:世の中アレだからな。まぁ、試合としてはK-1の魔裟斗Xキッドが面白かったな。リング・サイドの美憂と聖子が特に良かった。つーか格闘技の話しててええのか?

未亜:え?いやぁ、姐御からふってくれましたか。

イコ:はぁ?

未亜:そろそろメインのナニに行こうよ、と。それで敢えて「美憂と聖子」なんて持ってくあたり、流石やね。

イコ:なんだよ、メインって。

未亜:またまた、此処でメインって云ったら決まってるでしょ。

イコ:あー、すまんすまん。そうだな、うんビートルズだな、うんうん。よし語るか。ん?何でも訊けよ。キャピトル盤か?ジョンのロケンロールか?毎年毎年新作が出るから話題には事欠かない罠。

未亜:いや、そーじゃなくて。。。ぐすぐす。

イコ:泣くなよ。あのな、云いたいことは分る。片瀬だろ?え?だがな、おまいの好きな那奈タムは2004年に何枚新譜を出したんだよ。

未亜:お、来た来た。そうですよ、片瀬さまですよ。えーとね、後半は女優復帰したから3枚ですね。カヴァー企画で、、、

イコ:3枚?たったの?3枚ってか。しかもカヴァーかよ?駄目駄目。おまいな、ビートルズはキャピトルの箱だけでも4枚組だよ。あとジョージの箱は8枚組で、ジョンも2枚、リンゴもライヴ盤1枚出したぞ。新作15枚だぞ。参ったか。

未亜:そんなの全部リイシューじゃん。

イコ:ぼけなす!!リマスターしてたら新作なんだよ。初期の曲がステレオで聴けるようになったんだからな、こりゃもう大事件なんだぞ!ジョージのはな、DVDが付いてんだぞ。ジョンなんかリミックスしてて、カウントとか聴ける様になったんだぞ。未発表曲だって入ってるんだぞ。其れにおまい、リンゴは新録じゃないか。

未亜:でも那奈ちゃんはライヴをいっぱいやったよ。

イコ:あーはっはっは!!片腹痛いわ。還暦すぎたポールの方がよっぽど沢山やってますわよ。おまいなぁ、天下のビートルズ様と片瀬ごときを比べるなよな。ブゲラ

未亜:いや、なんか必死で比べてるのは姐御の方じゃないかと。。。

イコ:五月蝿い!!ええよな、那奈ヲタはいっぱいライヴ観れて。

未亜:遠征したからね。姐御もポールを観に遠征すればいいのに。

イコ:おまいがほいほい名古屋とか富士急に行くのとはレベルが違うだろーが。らいぬち(←なぜか変換出来ない)してけろ、ポール。

未亜:ところで姐御は最近何か面白いの聴いてる?

イコ:久しぶりにロジャニコを聴いたな。

未亜:何時の音楽だよ。。。

イコ:ばかもん!!其の時に感じ入ったモノが今の音楽なんだよ。「THE DRIFTER」はやっぱ名曲だと、改めて聴いてて何が悪い。

未亜:あ、アレはいい曲だね。長さん亡き今となっては、もうライヴで聴けないし。

イコ:其れはドリフターズだろーがっ!!ベタすぎるんだよ、おまいは。

未亜:スモール・サークル・オブ・フレンズね、はいはい。

イコ:いや、それがさ、60年代のSCOFや90年代のCOFの正式音源や数多いカヴァーよりも、ロジャニコとポール・ウイリアムスがやった70年のデモ音源の方が沁みるんだよ。此れは何なのかね?不思議だよなぁ。

未亜:そうそう、先日の那奈ちゃんが歌った「Shine」のアンプラグドは素晴らしかったよー。

イコ:あのなぁ。

未亜:是非とも今年はバンド演奏でフル・ライヴを望みますね。うんうん。

イコ:何を一人でにやにやみあみあしてんだか知らんけどな、ニーズが無いんだよ。何だアノ新しいblogは?おまいblogやりすぎだぞ。

未亜:アレは元々姐御の発想ではないですか。コピコンもダイアリーも「blogの概念を破壊しちゃうわよ」とか云って、勝手に始めたのは姐御じゃないの。

イコ:洒落で云ってることを実践してんのはおまいだろ。大体、何でダイアリーが「片瀬那奈全記録」になってんだよ。「個人の日記としてではなくblogを使う手はないですかね?」などと擦り寄って来て、やってんのがアレかよ。

未亜:だって、コピコンで姐御が書いてるの訳分んないんだもん。だからコピコンは姐御中心で、私はあっちとダイアリーでKANとNANAを語るって展開がいいでしょ。

イコ:都合が悪いことは全部「イコ」のせいに出来て、ええな。

未亜:お互い様ですよ。

イコ:まぁな。おまいも腹黒いのぉ。ケラケラ

未亜:そー云えば、さっきから新春早々那奈たむをガンガン聴いて居るわけですけど、どーですか?いいでしょ。

イコ:あたしはヴェルヴェッツが聴きたいんだけどね。ほら、箱を用意して来たんだからさ。

未亜:だから、何時の音楽よ?おや、此のバナナ剥がせるんだね。

イコ:やめろーっ!!剥がすんじゃねーよっ!!!!

未亜:「マターリ剥がせ」って書いてあるじゃん。

イコ:いや、いや、やめて、とめて、やめて、とめて。

未亜:必殺かよ。

イコ:誰も分んないって。

未亜:姐御、酔っぱらってますね。でもやめましょうよ、此れ5枚組じゃない。長過ぎるって。

イコ:長くないよー、お正月なんだから、ええやん。おーい!酒もってこーい。

未亜:ぐだぐだだなぁ。5枚も聴いてらんないよ。トリビアに那奈ちゃんが出るんだからさ、早く帰りたいよ。

イコ:帰るも何も、此処で観るんだろーが。さっき念の為タイマーをセットしてただろーが。ヴェルヴェッツが聴きたくないってぇなら、分った。此れを聴こう。片瀬はもうええよ、シングルもアルバムもプロモも、おまいが持ってる音源は全部聴いたじゃないか。そー云えばまた無駄使いしたらしいな。

未亜:はい、いえ、無駄使いじゃないって。TELEPATHYのプロモ・カセットを買いました。レアでしょ?で、何を聴くの?

イコ:一月と云ったら「ゲバ」に決まってるじゃない。Aロールがええ?それともBロール?どっちも何十枚も在るぞ。ゲラゲラ

未亜:「ゲバ」って「ゲット・バック・セッション」の完全版ですか?か、勘弁してください。。。

イコ:仕方ないわね、じゃあダイジェスト版の「THIRTY DAYS」ってのが在るから、此れで勘弁して、ア・ゲ・ル。

未亜:姐御は優しいなぁ。。。って、おいっ!なんだよ、此れ17枚組じゃないかっ!!

イコ:ふふふ、だからぁ、おとなしくヴェルヴェッツの5枚組を聴けよ。

未亜:新年早々、酷いよ、姐御。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年02月12日

「月刊・未亜」 [ 其の 33 ] <心のラブ・ソング>

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付)


〜PART 1〜


-A-

ルートが決まっているのが、なんとなく落ち着かなくて、様々な道を探して毎日を違うモノにして居るつもりだったけれど、到着する処は同じなのだ。

今日も同じ時刻に、同じ電車に揺られて、同じ駅で降りた。せめて、目的地までの道は違うモノにしてみよう。例え、ゴールが同じでも。

定期券を持って居るのだから、途中下車してみるのも楽しいかもしれないよ。いつもは只通り過ぎるだけの街も、降りて歩いてみれば、きっと何かが待って居る。

でもね、其れは幻影なんだ。だから、今日も同じ電車で、同じ街へ行く。


-B-

ゆっくりと落ちていった。そう、ゆっくりと、あまりにも急いで上ってしまったから、落ちていくのに気が付けなかったのだろう。


-C-

こなごなに砕けた。キラキラと光る。砕け散ったから美しいのだ。


-ABC-

ゆらりゆらりらら、と夢心地で電車に揺られながら落ちていく。キラキラと光る粉々の幻影を、のんびりと夢想しながら、ゴールを目指す。さあ、此処が目的地だ。御目出度う。

あれ?何故だろう。其処には「折り返し地点」と書いて在る。


-D-

かまうもんかっ!「折り返し地点」なんて無視しよー!!進むんだよ。此の侭、先は見えないけれど。いけいけ。


-E-

とても、よかった。


-DE-

想い出。秘密。忘れよう。


-CBA-

とぼとぼと歩く。


-C-

こなごなに光る。キラキラと砕ける。美しいから砕け散ったのだ。


-B-

ゆっくりと蘇る。そう、ゆっくりと、バラバラの破片がひとつに還るのだ。


-A-

ほら、目を見てごらん。分るだろ?電車の中で、目的地を見失っても平気だ。そもそも、目的地なんかないんだよ。どうだい?安心したかな。



〜PART 2〜

DO YOURSELF.



初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年03月08日

「月刊・未亜」take 美穂 <未亜のRELOADED>

RELOADED~Perfect Singles~


2002-6〜2005-3

01. 日本に於けるビートルズは、ジョージ・ハリスンである -02-6-
(「日本人の為のビートルズ講座」のタイトルで連載開始。いきなりキンモクセイやママレード・ラグを叩きまくり、417編集長より厳重注意、一部伏せ字及び削除!の波乱のスタートであった。此の時点では、陰にイコが居ることは全く伏せられていた。)

02. Yesterdayを知っていますか? -02-7-
03. 僕はイマジンを信じない -02-8-
04. 寒いからコートを借りた、只それだけ -02-9-
05. ビートルズは、いつ解散したのか? -02-10-
(初回に大目玉を喰らった為、未亜がイコを説得し過激な発言は自主規制していたので、比較的に真面目なビートルズ論が展開されていた時期である。しかし、鬱憤の貯まったイコは密かにビー板でデビュー。過激だが知識も在るゆえ、コテハンとしての地位を確立して行く。)

06. イコにおせっかい -02-11-
(ビー板でイコが全曲カヴァー・リストを完成し、一部ビーヲタの絶大な支持を獲得。調子に乗ってしゃしゃり出そうになる。)

07. 夢の人 -02-12-
(ポール来日公演の感想文で大変感動的に思えるが、ナンバリングが「片瀬那奈発目」になっている。後の「那奈ヲタ暴走」は、此処から始まっていた。)

08. 未亜×イコ:新春大放談 -03-1-
(ついにイコが表に出た!思いの外「好評」だったので、イコちゃん大いに勘違い。)

09. 椎名林檎の新作を待ちながら僕はジョン・レノンを聴いて居る -03-2-
10. ひとりビートルズ、椎名林檎 -03-3-
(もともと「hilite」は椎名林檎ちゃんのファン・サイトだったので、初心に帰って「椎名林檎とビートルズ」を語っていた時期。嵐の前の静けさ?)

11. ジョンとポールとジョージとリンゴが同じバンドに居た -03-4-
(突然の連載終了。)

12. ポール・マッカートニーは甲虫の夢を見るか -03-5-
(と思ったら、単発で続編。)

13. 未亜イコ対談、再び -03-6-
(連載一周年記念で、タイトルが「月刊・未亜」になる。二度目の「未亜イコ対談」で華々しく再スタートを切るが、主導権はイコに移っていた。)

14. 休載のお知らせ → またまた未亜イコ対談 -03-7-
(イコらしさが炸裂した。)

15. 新・未亜イコ対談電撃大作戦「片瀬那奈は何故リップ・シンクロと云われるのか?もしくは前髪を切ったのは是か否か?全国数千万の片瀬ファン待望!遂に今語る片瀬の魂」 -03-8-
16. 未亜イコ対談はどこまでつづくの楽屋オチ、果たして約束通り「我等林檎を愛す篇なのか?!」 -03-9-
17. もはや誰も止められない!未亜イコ対談はまだまだアガリませぬ。ところで今回こそ「林檎黒子時代を総括する篇」なのか?どーなの?どーなの?どーなの?どーなの? -03-10-
(イコに対抗する為か?此の頃、未亜が「片瀬那奈公式BBS」にデビュー。サブタイトルが二時間ドラマ化し、内容は「片瀬ネタ」ばかりで、連載打ち切りの声も出ていた。)

18. 未亜イコ対談に突然の大変革!?かつての志を取り戻した未亜に、イコもガチンコで応戦!今回は見逃せ無い!!のか? -03-11-
19. 真面目な対談 -03-12-
(流石にヤバイと感じたのか、其れ也に軌道修正を試みていた未亜だが、結局はイコに転がされ対談がだらだら続く。)

20. 好きなモノは好きだと云っていいでしょ -04-1-
21. もう新しい音はいらない -04-2-
22. 色とりどりの花 -04-3-
(永遠につづきそーだった「未亜イコ対談」に異変。他者とのコラボを勝手に進めた未亜にイコが激怒し、結局コラボは大失敗!)

23. はっぴいえんどは終わらない -04-4-
24. 始まりは、はっぴいえんど? -04-5-
25. 真・未亜イコ対談 -04-6-
26. ビートルズを想い出にさせてくれ -04-7-
27. 永遠 -04-8-
28. ザ・グレート・ロケンロール・スウィンドル -04-9-
(其れでも腐れ縁的につづく対談。どちらかが突然に切れるのと、お約束の「片瀬ネタ」だけが延々と垂れ流される。)

29. 恋するベスト盤 -04-10-
30. 17歳 -04-11-
31. 今宵はジャムとセッション♪ -04-12-
(壮絶な展開で、未亜イコ、ついに決裂。)

32. 新春恒例!未亜Xイコ対談 -05-1-
(かと思えば、お正月で仲直り。実はタッグを組んでいた。)

33. 心のラブ・ソング -05-2-
(前衛の為の前衛。未亜イコの一番悪い面が出た。いよいよ、連載打ち切りが現実味を帯びてきました。)

34. 未亜もRELOADED -05-3-
(此れ。単なる総集編。つーか、サブタイトルの羅列。)


イコ:なんだ?これ。

未亜:那奈ちゃんも姐御もやってるからさ、未亜もRELOADED!だよーん。

イコ:末期のエヴァみたいだな。

未亜:ええじゃん、次は渚カヲルが来るよ。次回はすぎょいよーー!!

イコ:あたくしの掘り起こしと一緒にすんなよな。志が「チ・ガ・ウ」の。おまいは片瀬クンで手いっぱいだから、手抜きしただけだろーが。

未亜:くー。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年04月10日

「月刊・未亜」 vol.35 <Every Little Thing>

RELOADED~Perfect Singles+DVD~(DVD付)


イコ:そろそろ、タイトルを代えないか?

未亜:あれれ、いきなりだなぁー、姐御、本格的に復活ですか?

イコ:あのなぁ、おまいが「もう今月はどーにもなりまへんがな、たすけてくださーい!」と、

未亜:姐御、ネタが古いよ。

イコ:はぁ?

未亜:僕なんか最新ネタだよ、今日観たTVで那奈ちゃんが云った「いきなりだなぁ」をいきなり無断借用ですよ。

イコ:だから、何が古いんだよ(いらいら)。

未亜:姐御、さっき「セカチュー」のマネしたじゃん。古いよ、もう置いてけぼりだね。

イコ:ぼけなす!!ジョンだろ、HELP ! だろ、ありゃ。「助けて」って云うと「セカチュー」とかしか連想出来ないから、おまいは(以下延々と続くので略)

未亜:落ち着いてよ、姐御。

イコ:大体だな、何が「置いてけぼり」なんだよ。何が古いんだよ。え?今の何れが新しいんだよ?説明しろよ。

未亜:ループしてるよ、姐御ぉ。

イコ:新しいモンなんて何処にも無いだろーが、おまいだって片瀬に求めてんのは「あの頃の那奈ちゃん」とか云ってんだろーが、拡大再生産を望んでんだろーが、もうね、あほかと、ぼけかと、

未亜:いや、片瀬那奈ちゃんは成長してますよ。ただ、女優としては「さくら」や「理恵子」の路線が良かったから、今回の「亜紀」でやっと其の後の展開が、

イコ:そんなわけわかんない戯言は「那奈ちゃんねる」でやれよ。またしてもおまいの口車に乗せられて、下らない掲示板を作らされたあたしの身になれ。

未亜:おや?「那奈ちゃんねる」は、姐御の念願だと聞いてますけどね。

イコ:初めにblogを作った「したらば」にもどったってだけだよ。何でアレがあたしの念願になるんだよ。あたしが居るのは「コピコン」だぞ。

未亜:ああ、彼処は見事に姐御に乗っ取られましたね。

イコ:つーか、此処だってとっくの昔にあたしの場所だろ?タイトル代えろって。

未亜:そうしますか。

イコ:あれまぁ、素直だね。


[ 突然ですが、改題します。]


「今月のイコちゃん」

vol.35 <Every Little Thing>



未亜:此れで、ええっすか?

イコ:あのなぁ、これじゃなんも変わってねーだろー?

未亜:いや、もう、ぐだぐだなんですよ。

イコ:ホントにやる気ねーんだな、チミは。

未亜:はい。

イコ:最初に「あれ?此れは違うぞ。」と誰でも気が付くのは「レリビー」「ゲバ」「アクロス」あたりで、

未亜:姐御、どーしたの?

イコ:(無視して)ジョージ・マーティンとフィル・スペクターが、同じ曲をそれぞれ別にプロデュースしたってのが在るわけだよ。其れを聴くと、厨房でも「此れ違う!」って鬼の首を取った様な気になったわけだ。シングルとアルバムが明らかに違うんだよ、で、此れはテイクが違うんだと思って居たわけだ。ところが、よくよく聴いてみると「レリビー」も「ゲバ」も基本的には同じテイクを元にしてるって分ってくるんだな。其れでも「アクロス」は絶対に別のテイクだろーと思うわけだ。

未亜:あのぉー、何を云ってんのか、

イコ:(完全に無視して)なんと「アクロス」までもが同じテイクから作られたと理解した時に、よーやくミックス違いの面白さが分ったのね。そーやって、よく聴いてみると、ビートルズにはテイク違いってのがほとんど無いってことに気付くのよ。当時は正規音源がすべてだったから、尚更ミックス違いってのに魅力を感じたんだよね。

未亜:あー、なるほど。僕も那奈ちゃんのプロモとか聴いてね、ミックス違いって面白いって、

イコ:(全く我関せずで)ステレオとモノラルでは、わざと別のミックスをしてたりするんだけどね。ビートルズはモノにこだわって居たらしいから、オリジナルはモノなんだろーけどさ。だから、ステレオ盤しか存在しないもんは仕方無いけど、ホワイト・アルバムまではモノラルでCDにしなきゃダメだよね。去年出た米盤の箱みたいに「2 on 1」でってのも在りだけど、やっぱオリジナル紙ジャケ仕様でモノラル盤を出すべきだよ。

未亜:いや、姐御は全部持ってるじゃん。

イコ:あ、未亜たん。まだ居たの。

未亜:酷いよ、姐御、、、対談しよーよ。

イコ:ええけど、チミについてこれるのかな?

未亜:任せて下さい!ミックス違いって云ったら、片瀬那奈ちゃんの、

イコ:(馬耳東風)なんとかミックスとか謳って粗製濫造するのとは違って、オリジナルのみってのがビートルズの魅力よね。213曲がすべてなんだよね。勿論、現在では公式にアウト・テイクやBBC音源、リミックス音源も出たけどさ。黒い箱に入ってるのが現役時代の公式音源ってのは変わらないのよ。もうね、素人が勝手にリミックスしてブートにする時代ですよ。でも偽物は、つまんないんだよね。あくまでも、現役時代に公式に発売された音源を聴き込むのが楽しいんだよね。

未亜:前から云ってるけど、姐御は終わってますね。今は2005年だよ。

イコ:あー、未亜たん、まだ居たの?あーたさぁ、大滝さんの新作は聴いたかい?

未亜:新作って、、、30年前の作品をリイシューしただけじゃん。

イコ:相変わらず、とことん、分ってねーなぁー。アレは新作だろーが。磨いてんだよ、師匠は。

未亜:磨くって云うなら、ビートルズのリミックスも同じでしょ?

イコ:違うんだなぁー。ビートルズは在る意味完成してたのよ。未完成でも、其れで良しとしたのよ。唯一「レリビー」だけは、ポールが納得してなかったからリミックス盤を作ったけど、逆にあんなのを聴くとオリジナルの「レリビー」も悪くないなって気にさせられるんだよ。大滝さんはね、生前の手塚先生みたいな感じかな。作品を磨くのは作者の義務で、そーしないと、聴いてもらえないと思ってんだよ。聴き手が何を云ってもしょーがねーよ、作者が生きてるんだからさ。でも、大滝さんのやり方は好きだけどね。新録せず、過去の音源を磨き続けるってのは、潔いと思う。

未亜:こんなこと云ってる姐御のバックで「レボ9」の別ミックスを聴かされて、僕は泣きました。

イコ:分ってねーなぁー、さっさと「ゲバ」の世界に来いよ。

未亜:「ゲバ」の方がまだマシですよ。何なんですか?ミックス違いなんて、さっぱりわかんないし、面白くも何ともないよぉ。

イコ:そーか、よくぞ云ってくれた。もうええよ、未亜たんには無理だったな。

未亜:はい、やっぱ僕は那奈ちゃんの、

イコ:あー、それそれ、片瀬のプロモとかな、アレ全部あたしが引き取るから安心して正規盤だけ聴いてろ、な。

未亜:はぁ?

イコ:「はぁ?」じゃねーよ。おまいは「ミックス違いなんて面白くない」と云っただろーが。

未亜:ええっ!!違うって、那奈ちゃんのは別で、ジャケとか、あの、その、

イコ:音楽を聴けよ。ケラケラ

未亜:きたねーー!!姐御、今回は最初から那奈ちゃんのレア音源狙いで来たのかよ。

イコ:「那奈ちゃんの」は余計だな、「レア音源」狙いは正解。

未亜:姐御、酷過ぎるよぉ、、、ぐすぐす、ひっひっひ、びえーん!!

イコ:分った分った、じゃあこーしよーじゃないか。一応、「デビュー曲だけは其の侭貰う」けど、他のヤツは中身のCCCDやCDやDVDだけ抜いて、ジャケだけ残しといてやるからさ。な、此れでええだろ?もう泣くな。

未亜:あんたねぇ、一緒に「片瀬那奈全記録」やってて、よくもそーゆーことが云えるね。

イコ:ん?なんか問題あるか?

未亜:姐御ぉー、那奈ヲタなら、納得出来ないって分るけど、落ちになんねーよ。

イコ:だって、最早、此処は「那奈ヲタ」しか見てねーんだろ?

未亜:いや、もう誰も見てないと思うよ。

イコ:そーか、じゃあやりたい放題だな。ケケラケラケラ

未亜:うん。Z、D、G、NSって何?

イコ:其れはね、

未亜:おっと、つづきは次回ね。

イコ:なんだよ。

未亜:こーゆーのもええじゃん。

イコ:さっぱり良くないよ。ムズムズする。

未亜:一応、今回で「月刊・未亜」が唐突に終わったからさ。其れでええじゃん。

イコ:甘いな、未亜たん。


[ 突然ですが、哀しいお知らせです。]

 いままで「今月のイコちゃん」を愛読してくれてありがとう。
 来月からは「月刊・未亜」として、またみんなと逢えるから泣かないで、
 お願い。


未亜:酷いよ、、、姐御。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年05月07日

「月刊・未亜」vol.36 <WE LOVE YOU>

スルー・ザ・パスト・ダークリー(ビッグ・ヒッツ VOL.2)


えー、御蔭様を持ちまして此の「月刊・未亜」も目出度く丸三年続いたわけで御座居ます。いやね、最初は「日本人の為のビートルズ講座」ってタイトルでやってまして、其れで一年引っ張って「月刊・未亜」に改題したんですけどね。此のへんが実にズルイって思いますね、但し、こりゃ全部「姐御」の策略だったんで、あたしゃもう預かり知らない出来事だったんです。逃げます逃げます。

なんと云っても、此れは「携帯で打ち込んだ」ってのが売りだったんですね。26回目までは、本当に携帯で原稿を打ってたんですよ。自画自賛ですが、其れが良かった。特に初期は、なんか鬼気迫るモンがありましたね。だからパソコンで打つよーになってからは酷いもんですよ。てか、最初の一年は楽しく書いて居たよーな気もするけど、初期タイトル連載を終了して、すぐ再開、改題、ってあたりからは「かなり苦しい」って思いでやってた気がします。ネタに走りすぎたんですね。

其の、所謂「未亜イコ対談」は、本当ならやればやるほど自分の深層をえぐる様な行為ですから「てきとーにやってるんだぞ」って思わせるのに苦慮しましたね。まぁ、痛々しいなって思った方もいらっしゃるでしょーけど、あの頃は「月刊」だけが唯一の場所でしたから、本当に何も注文をつけずに掲載して下さった417編集長には感謝の気持ちでいっぱいです。ホントなら「未亜イコ」は、ここぞと云う時に小出しにすべきだったのだけどね。「未亜イコ」を延々と続けたことが、袋小路に落ち入る結果となりましたね。つまり、簡単に云ってしまうと、アレはやればやるほど「未亜」が「イコ」に負けてしまうんですよ。

パブリック・イメージとしての「未亜」を守る為にも、もはや「イコ」とのコラボを続けて行くのは不可能です。私の予想を超えて「姐御」は強く逞しくなってしまいました。そして、姐御とのコラボを解消するってことは、私がひとりで此の連載を続けるってことなんですけど、其れは無理なんです。御存知の通り、此の連載のプロットを書いて居たのは「イコ」です。私には書けません。さようなら。

2005年5月吉日 未亜



イコ:よしよし、此れを送れば完璧だな。ケラケラ

未亜:姐御ー、何やってんのー?

イコ:いやいや、未亜たん、愛してるよ。むふふ

未亜:あ、「月刊」の草稿を持って来てくれたんだね、お姉ちゃん、流石!!

イコ:だからぁ、其れは禁句だって云ってんだろ。

未亜:ごめんごめん、でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだからね。

イコ:ま、ええか。終わったし。

未亜:はぁ?あれ、ありゃりゃ?!なんじゃこりゃぁっ!!

イコ:はい?

未亜:あーっ!!コピコンにまでわけわかんねーこと書いてるっ!!

イコ:えーっ?!酷いね、誰かしらね、こんなことするの。未亜たん可哀想。

未亜:あのなぁ。。。姐御だろーが、なにが「ばいばい」だよ、うわっ、勝手にカテゴリとか変えてるし。おいっ!KAN が消えてるぞっ、なんで?ありゃボキのカテゴリまで消えてる。。。

イコ:チミね、コピコンを見てないひとには分らんぞ。

未亜:此処を見てるひとなら、コピコンは見てますよ。

イコ:あたしのソーダイな釣りをたっぷりと味わってたもれ。

未亜:姐御、やりすぎ。


三年間、未亜とイコに付き合ってくれてありがとう。誠に勝手では在りますが、今回をもって連載を終了いたします。

但し、来月からは「月刊・未亜」改め「未亜・イコ・へび娘☆鼎談(仮題)」がスタートしますので、嫌がらずに御愛顧下さいね。勿論、初回なのに、第37回ですよ。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年06月07日

「月刊・未亜」vol.37 <DON'T GET ME WRONG>

Cornology [3CD Set]


イコ:おい、こら、一寸待てや。おまえさん、今回から改題するって云ってなかったか?

未亜:はぁ?姐御、惚けたのかな。知らないよ、そんな話。

イコ:↓の方に前回がバッチリ残ってるのに、よくもそんなことが云えるわね。

未亜:アレは姐御が勝手に決めたんじゃん。ぼかぁ、知らないなぁ。

イコ:約束は守らないといけないんだよ☆

未亜:あれれ?姐御、口調が変だよ。

イコ:あ、しまった。

茉奈:茉奈ちゃんだよ☆

未亜:もう遅いよ、姐御。


さて、毎度御馴染みのイコと未亜で始まりましたけど、ええ加減飽きましたよね?で、「亜紀ちゃん」は「片瀬那奈」です。またか?って思った方は「いい娘じゃないか」。毎回どーやって持ってくか大変なんですから、もう。あ、此れやったら笑って下さい。と云うことで思い出したんですけど「片瀬茉奈」は新人AV女優で、名前以外は全く似てないなんてぇことは自明の理だったのだけど、資料と云う名目で購入しようと考えました。インディーズ系なんで、わざわざアキバの専門店まで行ったんですよ。もうね、阿呆かと、莫迦かと。どーせこんなモンは半年もしたら消えてしまいますからね、つまりレアじゃないか!!ってな気になっちゃって、もう「片瀬那奈ちゃん好き」で「全記録」をやってる身としちゃ、必死ですよ。そしたら同じコーナーに、あのエビちゃんの「AV」も在って驚愕しました!彼女は「蛯原友里」って云うんですけど、「AV」のエビちゃんはよくよく見たら「蛯原友美」じゃないですかっ!世の中には、こんな酷い詐欺みたいなことが平気で横行しちゃってるんだなって、改めて認識を新たにしたんです。

其処で、あたくしは中古CD屋さんへ向かいました。何故なら、茉奈ちゃんや友美ちゃんが、あんまりだったからです。よーし、おねーさんがホントのことをおせーてあげちゃうわよってな気分で、二枚のCDを買いましたよ。其れは「10cc」と「ボンゾ・ドッグ・バンド」でして、二枚で「1,200円」くらい、安いねぇ。茉奈ちゃんや友美ちゃんは割引でもそれぞれ「2,100円」もしたんですからね、とんでもない話ですよ。此れは納得がいかないっ!ってなりますよ。こうなったらアレだ!ってんで、古書街の穴場へと向かいまして、本家の片瀬那奈ちゃんの掲載雑誌を新旧取り混ぜて購入したりもして、沢山抱えて外に出たら突然の大雨ですよ。大変でしたよ、もうね、あたくしは濡れてもええけど「大事な片瀬那奈ちゃんの掲載雑誌」がお釈迦になっちゃ泣くに泣けませんからね。ほら、だから、此れやったら笑うトコなんだから、ね。

「AV」女優に有名タレントさんの名前を拝借するってーのは、常套手段で御座居ます。ところが不思議なもんでして、幾らあんなことやこんなことを晒してもニセモノはニセモノなんですね。根本的に似て無いなんてぇのは別にええんですけど、其れをあたかも似てると錯覚させなきゃイカンのです。つまりは企画がダメなんですな。パロディってのは、並大抵の意識ではやれねーんだよってことなんです。例えばビートルズを意識したバンドなんてぇのも世の中には☆の数ほど在るんですけど、パロディとして「ラトルズ」を超えるモノは有り得ないし、継承して独自の世界まで行った代表ってぇのは「10cc」ですね。大滝師匠の音楽を「過去の寄せ集め」と云ってしまうのは、乱暴ですが本当のことなんです。でも其れを云えるのは、大滝師匠のネタを全部看破出来る御仁だけなんですよ。よーするに、アレですな。如何に沢山引き出しが在るかってことでして、簡単に「ショートケーキ」を見破られるなんてぇのが情けないんですよ。「盗作」なんて淋しい云い方をさせない説得力が「在る」か「無い」か、だけなんで御座居ます。「ラトルズ」なんてぇのは、もうね、愛に溢れているんですよ。お笑い芸人の方が誰かのモノマネをして、其れがとても面白く感じられるのは、対象に対する「愛」が在るからだと思いませんか?

物事を批判するなんてぇのは、赤ん坊でも出来ることでして、如何にして大人の方にも納得して戴けるよーな批判が出来るかってのが大事なんですね。興味がないなら放って置けばええから、生半可な気分で文句を付けるってぇのは恥ずかしいってぇのが大人なんですけどね。とは云え、アンチもファンなんです。あたくしたちが向かうべきなのは、身近な敵ではありません。


イコ:なんだよ、此れ。

未亜:其れはこっちの台詞ですよ。姐御のプロット其の侭を公開してみただけですよ。

イコ:お莫迦!此れから膨らませるのが、おまえさんの役目だろ?

未亜:んー、なかなかむつかしーんですよ。ひとりじゃ膨らまないよ、カエルじゃないんだからさ。

茉奈:茉奈ちゃんが膨らんできちゃった☆

イコ:おいおい、洒落にならんな。未亜たん、責任取れよ。

未亜:知らないよー、なんなんだよ、此の展開は?

イコ:あたくしこそ、知らないわよ。此処は「月刊・未亜」なんだからさ。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年08月03日

「月刊・未亜」vol.38 <逆回転>

愛なき世界~ノーザン・ソングス


あたしこそ知らないわよ此処は月刊未亜んだからさ
て次回は何処へ行こうか
大丈夫全ての道はビートルズに繋がって次回は何処へ行こうか
ての道はビートルズに繋がっあたしこそ知らないわわわわ
わいなわいなわいならしそこしたあならしそこしたあ
そこしたあしたあしたあしたあここたあここたあここたあここ

あここあここ此処はあここあここ月刊未亜あここあここ
あここあここ此処はあここあここ月刊未亜あここあここ
なんだからさからさからさからさからさからさ/あここあここあここあここあここあここ

か刊んあ未亜刊んあ未亜刊ん未亜刊ん未亜刊ん未亜イコ対談んあな未亜イコ対談んなあここあここ

あここあここ未亜イコ対談なここなあ未亜イコ対談なっこあな未亜イコ対談んなっからさあここからさなここ
かなあここあんな未亜イコ対談んなここなん未亜イコ対談なここ/からさなここからさなここからさなここからさ

んなああ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イあイコいあいあああいこみあいあここ

「だんだんだんどぅでぃどぅでぃだんだまいホントにシンバルあからさ亜イからさ亜イぼーえっ片瀬は口パクで曲シネっは佳いねで歌うSHINEシャインねしせたシャシャングか読めなもカップリングリベンジだム頁開けるねって出なに口パク女のラらいングイブに行き雨たい懲りずにロシア盤を購入の二の舞いと半泣きで阿鼻叫喚後半へ亜イ盤はアナログ版ステレオだ ロシア盤侮れまでワカラナイのが辛いのラケラ片瀬なら只立って居るだけでジだムジだムジだム」

んなああ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イあイコいあいあああいこみあいあここ

「んで充分で片瀬那奈のCCCDを限定盤と通常盤両方買うビリヤード存在を知った時にはざわめきバラバラだった私ぁーんは葬列対談は5000文字を超えまらコに合わせたシャワーつもり那奈たむのカラオケ大会だっあーん炒め小島さぁーん」

んなああ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イあイコいあいあああいこみあいあここ

「っ銀座銀座銀座ごめん那奈たむに謝れっガラスが割れる以上のシングル曲はアルバム未収録で那あひる奈那奈那かえる奈那奈那マンホールを走る奈那奈るんな風船を割る
キテタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━d24からこんにちは地獄☆く島那奈子時代の顔も好きでお星様☆☆☆☆☆☆☆reららに通る潮騒噴水中の泡風呂につかるチンパンジー」

んなああ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イ亜イあイコいあいあああいこみあいあここ

そんどみあこいおあみれみあこいら
れぴなふぁいこらみあれてらびらぞんとべしんらこでわよれそころどけろけけろけろ
そんど

そんどみあこいおあみれみあこいら(あここあここあここあここあここあここ)
れぴなふぁいこらみあれてらびらぞんとべしんらこでわよれそころどけろけけろけろ
そんど(からさなここからさなここからさなここからさ)

そんどみあこいおあみれみあこいら(なんだからさからさからさからさからさからさ/あここあここあここあここあここあここ)
れぴなふぁいこらみあれてらびらぞんとべしんらこでわよれそころどけろけけろけろれ
そんど(かなあここあんな未亜イコ対談んなここなん未亜イコ対談なここ/からさなここからさなここからさなここからさ)


「怪獣がたまに通る道。」


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年09月06日

「月刊・未亜」vol.39 <リマスター>

The Beatles In Mono


イコ:さて、何れを最初に焼き直しましょーかね。38回も在るんだからな。ネタには困りませんわよ。

未亜:だからぁ、もうネタばれしてるんだよぉ、姐御ぉ。

イコ:ん?そんなこたぁ誰も知らないお塩大先生の弟子だぞ。

未亜:またわけわからんこと云うし。じゃ、とりあえず再録したげるよ。

(以下2005年8月8日付「COPY CONTROL」vol.404 Not Found より抜粋)

 未亜:まーそれはええんだけど、姐御は当初の計画通りにはやらないのかい?

 イコ:ん?何だっけ。一年前の構想なんて忘れちゃったわよ。

 未亜:一年書いたら二年目からは「復刻版」で行くって云ってたじゃん。

 イコ:おおぉーっ!!そりゃ名案じゃないのよさ。
    誰がそんな素晴らしいアイデアを?

 未亜:だから、あんたでしょ。

 イコ:すげぇーっ!あたくし天才じゃん。其れでイコー!!
    あたしもイコー!!!

 未亜:あのね。

 イコ:どーせバレないって、いやぁ、此れはすぎょいね。
    そーだ、おまえさんの「月刊」も今月からはリマスターでいこうーぜ。

 未亜:姐御、、、此処で云ったらバレバレですよ。もう使えないって。



未亜:ほらほら、公にバッチリ云ってんじゃん。

イコ:あんなへっぽこブログもどきなんて誰も読んでねーよ。大丈夫、大丈夫。よかったな「全記録」は一日300アクセスなんだってな。

未亜:御陰様でやっと姐御を超えましたよ。てか「コピコン」だって毎日150アクセス位は在るんだからさぁ。いじけないでよ。

イコ:しょぼいアクセス数だよな。天下の片瀬がたったの300かよ。あーなさけねーな、未亜たんの力不足だな。片瀬クンが哀れだ。

未亜:な、なんだよ。いま「よかったな」って云っといて。

イコ:「コピコン」が三桁ってのはスゲーんだよ。宣伝なんかしてねーわけで、もう全部あたくしの魅力だからさ。で「全記録」は「片瀬那奈」を冠にしてるわけだろ?つーことは半分の150はあたくしのファンで、残りの150が片瀬クンのファンなんだよな。つまり、あたくしは片瀬クンと同等なんだな。

未亜:あのね、僕の立場は、、、てか何云ってんのか分りませんよ。大体、那奈ちゃんと姐御が同等なわけないでしょう!!ムカムカ

イコ:おまえなんか元々添えモンだろーが。「コピコン」も「全記録」も「那奈ちゃんねる」も「月刊」も、ぜーんぶあたくしで保っているの。おまえの役目は「片瀬那奈の公式で提灯記事を書く」のと「呑み会でへらへらする」くらいなんだよ。此のすっとこどっこい。

未亜:姐御、酔っぱらってんの?

イコ:うるへー、黙ってあたくしが云ったとーりにリマスターしなさいよ。そんでもって未発表トラックも入れた日にゃまた売れるんだから。

未亜:だから、もうばれてるって云ってんのにぃ。

イコ:ばれててもええんだよ。アリシアを見ろ!ジョン・レジェンドを見ろ!!ポールの新作を見ろ!!!みーんなやってんじゃん。世の中デラックス・エディションの時代なんだよ。CCCDで出して、CDで出し直して、CD+DVDでも出し直して、ボーナスCD付きの二枚組も出す!此れがスーパースターじゃん。

未亜:姐御はスーパースターじゃないよ。

イコ:コステロに学べよ。CDで出して、ボーナス・トラック入りで出して、さらにボーナスを増やした二枚組でまた出すんだよ。で、紙ジャケも出すと。此れからはもうリマスターだよ。ディランみたいに自伝出して、TV特番作って、サントラと称するボツ音源集で丸儲けってのも在りだぞ。

未亜:みんな楽な商売をしてるんだね。

イコ:お莫迦!楽じゃねーんだよ、リマスターしてんだから。聴き比べてみりゃ分るだろーが。

未亜:姐御、支離滅裂だよぉ。

イコ:未亜たんのめんごだって同じCCCDを山程出してたじゃないのよさ。でもアレはイカン!音源を変えなきゃイミねーぞ。

未亜:那奈ちゃんはジャケやレーベル違いでも商売になるんだからいいんです。

イコ:商売になるなら歌手は辞めてねーだろーが、ぼけなすちゃん。

未亜:い、いえいえ、な、那奈ちゃんは決して歌手を辞めたわけじゃないんですよぉ。まだavexのサイトも残ってますしぃ。

イコ:歯切れが悪い気持ち悪い言い回しはやめてよね。ベスト盤出して終わりじゃん。ヲタだけだぞ、そんなこと云うのは。

未亜:いまにみてろ、、、

イコ:おまえはポールかよっ!兎に角、カニエ・ウエストの新作とか聴いてみなさいよ。あれだよ、あれ。♪だいやもんふぉればー♪

未亜:サンプリング大将ですか。てか、姐御も最近の洋楽なんか聴くんだ。

イコ:あたくしが「レココレ」に載るよーな音しか聴いてないとでも思っていたの?この甘栗小僧が。

未亜:いや、姐御の場合は「レココレ」に載っている音がモロに使われてるから、最近のあの手の音に反応してるんじゃないのかと。

イコ:そーよ、そのとーりよ、だからリマスターしてサンプリングしてボロ儲け!で、ええじゃないか!ええじゃないか!

未亜:何だか良く分かんないけど、ええじゃないか!ええじゃないか!

イコ:お、乗って来たね、未亜たん。ビートルズをリマスターしても、ええじゃないか!ええじゃないか!

未亜:片瀬那奈ちゃんをCDで再発しても、ええじゃないか!ええじゃないか!

イコ:よくねーよ、またピクチャー・レーベルがいっぱい在ったら困るでしょ?

未亜:嬉しいかも。

イコ:Shine よ。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年10月02日

「月刊・未亜」vol.40
<ポール・マッカートニーの新作を大いに語ろう>

ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード~裏庭の混沌と創造


イコ:「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」って名盤だな。

未亜:姐御、いきなりだなぁ。

イコ:今回は、此れでおしまい。

未亜:あのね、それじゃ肯定派も否定派も納得しませんよ。こんなのはクズだって云ってる連中が居るんですよ。

イコ:賛成の反対の賛成なのだ。

未亜:姐御、惚けたのね。

イコ:ぼけぇっ!!あたくしが惚けるかよ。惚けてんのは、ケイオスを貶してる連中だろー。

未亜:いや、私も聴いたんですけど、なんか地味なアルバムなんですね。此れじゃ今時のコは踊れないから、那奈ちゃんにはオススメ出来ないなぁ。

イコ:ポールはダイアナだって踊らせたんだぞ、片瀬だって踊るに決まってるだろっ!!ステラの服着て、ポールのライヴに行くんだよ。

未亜:そりゃ来日したら那奈ちゃんも☆ちゃんと一緒に行くと思うけど、新作はつまんないと思ってますよ、きっと。

イコ:おのれはぬるいのぉ。片瀬はおまえなんかより色々聴いてるし宅録系も好きなんだよ。てか、なんで片瀬の話に持ってってんだよ、此の唐変木が。

未亜:だって、此処の売りは「那奈ちゃん」でしょ?誰もポールの話なんか期待してませんよ。

イコ:そんな妄想してんのはチミだけなんだよ。此処の売りは「イコ」なの。

未亜:はぁ?なんでそーなるかな、せめてビートルズとか云わないと。

イコ:ビートルズに関してなんて、もっともっと詳しいひとが☆の数ほどいるのよ。

未亜:ええ、でも姐御もかなり異常だとは思いますけど。

イコ:あたくしのドコが異常なんだよっ!!

未亜:だって、ビートルズの同じアルバムを何枚も持ってるし、ブートとかも沢山持ってるし、今回のポールも同じ曲なのにシングルやアルバムを何枚も買うし、

イコ:おまえさんは、まだそんな基本的なこともわからんのかっ!!今日こそは、片瀬のCD及びCCCDついでにDVDコレクションを根こそぎ持ってかえるぞ。けろけろ

未亜:話をすり替えないでよ。世間一般のひと、と云うか音楽好き、いやもっと云うならビートルズのファンはせいぜいアルバムを全部持ってるくらいですよ。

イコ:そんなの当たり前じゃん。だから、あたくしもそーゆー普通のファンじゃん。

未亜:だからぁ、普通のファンは同じアルバムを何枚も買わないって。

イコ:あたくしは未亜たんと違って、同じアルバムなんか買ってないって何回云わせるんだよ。

未亜:あのね、姐御、普通はモノもステレオもミックス違いも全部同じなの、分りますか?

イコ:はいはい、此の世には「ホーイチ」しかいねーのかよ。

未亜:姐御、そりゃヤバイ発言だよ。新聞に載っちゃうよ。のまのまいえー♪

イコ:なんであんなもんを記事にするのかね、それこそ連中は大喜びだろーが。

未亜:兎に角、発言には気をつけて下さいね、みんなに迷惑がかかるんだからね。

イコ:ポイズン。

未亜:はぁ?なにいってんの?

イコ:軽くスルーしろよ、てか、前振り長いな。

未亜:なんか、此の侭ぐだぐだで終わらせようって魂胆がみえみえですよ。

イコ:未亜たんが相手だと、マトモにポールのことなんて語れないからなぁ。

未亜:何を責任転嫁してんですか。姐御が今回はポールの新作をネタにするって云ったんじゃん。

イコ:だから、「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」って名盤だなって、最初に云っただろ。

未亜:かつての明るくって誰でも楽しめるポールがいなくなったとか、セールス惨敗とか、ナイジェル態度でかすぎとか、ポール死んだとか、叩かれてますよ。

イコ:ポールは昔から何やっても叩かれてたじゃん。叩かれなくなったらポールは終わりなの。其れにポール死亡説なんて1969年から在ったじゃないの。

未亜:声が出なくなったとか、メロディーがないとか、盗作だとか、ナイジェルは禿げだしポールはズラだとか、滅茶苦茶ですよ。

イコ:歌えなくなったら裏方になるでしょ。「Fine Line」のスタジオ・ライヴを聴くと、まだまだ声も健在だね。そりゃ還暦過ぎてるんだから、衰えは在るさ。でもね、「Let It Be」を聴くと深みが増してるんだよ。メロディーがないなんて云うのは「ホーイチ」の戯言。盗作?莫迦じゃねーの。禿げとズラは、音楽にかんけーねーだろ。

未亜:でも、やっぱヒット・シングル連発の時代と比べて、落ちぶれたって云う意見がありますよ。

イコ:あはははは、そんなこと云ってるコは、最近ビートルズやポールを聴き始めたのよ。あたくしは断言するよ。きっと、ポールの新作を聴くのは、今回が初めてなんでしょ?

未亜:そんなこと、決めつけちゃってええの?

イコ:うん、少なくとも「FLAMING PIE」あたりからしか、リアルタイムで聴いてないよ。来日公演は、前回初めて行ったってトコだろ。

未亜:ダメだよ、姐御、根拠もないのに。

イコ:底が浅いし、愛がないんだから、ジョン・ヲタとポール・ヲタなんてのも、もっと云えばジョージ・マンセーも全部、後追いの小僧どもだよ。

未亜:後追いだってええと思うけどな。ええもんはええんだから。

イコ:じゃ、おまえは「決定盤 ジョン・レノン」でも聴いてろよ。

未亜:何それ?そんな事より、今回のポールが一体なんでそんなに姐御のこころに響いたのかが不思議だよ。

イコ:まだ全然響いてないよ。もっともっと響くと思って何度も聴いてるのさ。こんな気持ちにさせてくれたポールのアルバムは、久しくなかったからね。最初に「ABBEY ROAD」を聴いて、何でこんなモンを買ってしまったんだろうって思った、厨房時代を思い出したよ。

未亜:じゃあ、姐御はまだ理解してなくて絶賛してるの?

イコ:理解なんか一生出来ないよ。でもね、最初に聴いた時に「なんだかわからない、全部同じ曲に聴こえる、どーしよー」って思ったアルバムは全部、いまでは宝物になってるんだよ。流石に最近じゃそんなモンにはなかなか出逢えなかったんだけど、ポールの新作で其れを思い出したの。繰り返して聴きたくなるって感じ、より深みに嵌っていくって、真の新たなる音楽をまさかポールで体験するとは思ってなかったよ。

未亜:昔のばっか聴いてるから、耳が退化してんじゃないの?

イコ:ふん、何とでも御云い。カニエちゃんなんて、すぐに素敵って思ったわよ。

未亜:だから、其れはサンプリングに反応してるんだって。

イコ:そーよ、だからこそ、ポールの新作は凄いんじゃないの。新しいんだよ。其れで、ずっと聴けるんだよ。聴けば聴くほどに沁みるんだよ。本物の名盤だね。

未亜:でも、姐御はポールだから聴いてるんでしょ?他の誰かが同じことをやってもダメなんでしょ?

イコ:その通りだな。でも、此れだけは云って置くよ。他の誰かが「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」を作れるはずがない。もしそんな奴がいるなら、そいつがポール・マッカートニーになってたよ。

未亜:話にならねーよ、姐御。ええ歳こいて、トキメキすぎだよ。

イコ:「CHAOS AND CREATION IN THE BACKYARD」って名盤だな。

未亜:はいはい。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年11月03日

「WHO WHO」

Greatest Hits


未亜:姐御、最近やる気ないんじゃないの?

イコ:ダレ場は大事なんだぞ。

未亜:だれだれ?それゆーなら、だらだらですよ。

イコ:でらでらですよ。

未亜:でらでらひさコネでつか。

イコ:でつってきんもーっ☆だからやめてバキバキ。

未亜:あいうえお♪

イコ:ABC♪

未亜:123 ダァー!!

イコ:みどりちゃん はーと

未亜:ゴローちゃん うるとらQちゃん

イコ:ロクサーヌ れげれげれげれ♪ またぐなよ、未亜たん、またぐなよ、

観客:那奈ちゃん!!

未亜:いやん、でも、なな?なななのか?なななんだな?

イコ:しんがろんちるどれん♪

全員:♪なーななななななーななななーななちゃん(以下えんえんとはてしなくつづく)


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年11月06日

「月刊・未亜」vol.41<タマゴとニワトリのボレロ>

Truth (Exp)


イコ:「A TIME 2 LOVE」って名盤だな。

未亜:姐御、、、またかよ。

イコ:今回も、此れでおしまい。

未亜:スティーヴィーは、確かに素晴らしいですよ。もう、Mステ占拠しちゃってましたね。最後に小僧に振った女子アナは酷いなぁ。

イコ:な、だったらええじゃん。てか、あの振りは無いよな。「WAT」カワイソス。

未亜:いえ、でもね、今回は、つづきを期待してる方もおられるかなとね。

イコ:なんだよ?つづきって。

未亜:「コピコン」で「つづきは月刊で、じっくり対談したいね。」って書いてますよね?

イコ:そんにゃ話は、忘れたわいあいあい。

未亜:相変わらず、ええ加減なんだね。姐御は、嘘つきだ。

イコ:嘘をつかないのが、あたくしの美徳なんだけどな。

未亜:じゃあ、ちゃんと「盗作問題」を語りましょうよ。

イコ:うーん、語ってもええんだけどさ、みんな傷つくぞ。知らない方がええことも在るんだよ。

未亜:んなこと云うならさ、スティーヴィーの新作だって、知らないひとが聴いたら「スティーヴィーのスティーヴィーによる盗作だ」ってなるでしょ?

イコ:お、いきなり核心を突く発言だな、未亜たん目覚めたか?

未亜:どこまでが許されて、どこからがパクリって叩かれるのかが、曖昧なんじゃまいか?そこんとこが知りたいのですよ。

イコ:許すも許さないもねーのよ。例えば、カニエちゃんはサンプリングしていてもオリジナルでしょ。

未亜:サンプリングは、また別だよ。

イコ:いや、此れが同じなんだよ。マドンナの新曲は聴いたかい?

未亜:はぁ、ABBAでしたね。でも、元とは違うんだもんなぁ。そりゃ、あんなことやられたら、凄いなとは思いますよ。

イコ:な、同じじゃん。マドンナとかカニエって、元ネタを呑み込んでんだよ。だからさ、曲を作るってことでも、ソコが大事なんじゃないのかしら?

未亜:大瀧師匠なんか、赤ら様に引用するよね。アレは作曲なのかな?

イコ:其れが美しいのよ。みんなコピーから始まるわけよ。そして模倣から発明に変わる時が来るの。其れでも、大好きな先達からは離れられないの。大瀧さんは偉大なる作曲家ですよ。あんなコラージュは無かったんだもん。アレ無くして、其れ以後も無いわけですからね。

未亜:だったら、みんなセーフじゃないですか。

イコ:はぁ?んなわけねーだろ。「愛」がなきゃダメなんだよ。

未亜:「愛」があれば、パクリでもええの?

イコ:だからぁ、もう其れはパクリじゃねーんだよ。

未亜:姐御が何を云いたいのか、さっぱりわかりませんがな。

イコ:あたくしが云いたいのは、「A TIME 2 LOVE」って名盤だな。此れだけだって、最初に云ってんだろー、けろけろ。

未亜:もしかして、今回は、スティーヴィーを語りたかったの?なら、素直にそー云ってくれなきゃなぁ。

イコ:スティーヴィーを語る?莫迦かよ、おまえは。スティーヴィーは、聴くんだよ、感じるんだよ。♪ぴーぽー♪

未亜:姐御、平気?

イコ:其れはこっちの台詞だよ。スティーヴィーの新作に感動出来ない輩とは、一生、絶対に、ともだちにはなれないよ。

未亜:あのね、姐御、ポールの時も同じこと云ってたでしょ。

イコ:あたりまえだのくらっかーっ!!♪えぼにーあんないぼりーびとぅげざぱふぇくはーもにー♪

未亜:嗚呼、姐御、壊れてる。

イコ:もうね、スティーヴィーの「Mステ」パフォーマンスを観てしまったら、盗作とか阿呆らしくて、語れなくなったんだよ。

未亜:「愛」だもんね。

イコ:はいはい、どんな「愛」でもええよ。げらげら

未亜:逆に酷くないですか?

イコ:音楽を愛する者に「悪い奴」はいないだろ。けけろけろけろけけろけろ

未亜:揶揄しすぎだよ、姐御。

イコ:スティーヴィー、さいこーっ!!

未亜:おいおい。

イコ:ポール、さいこーっ!!

未亜:あのね、、、

イコ:マドンナ、ふぉーーーっ!!!

未亜:ちょっと、あんた、ハッスルかよ。

イコ:けろけろ。おまいも、なんか云いたくなっただろ?

未亜:「那奈ちゃん、大好き、はーと」(ぼそ)

イコ:気が済んだか?

未亜:はい。


改めて云う必要も無いとも思いましたけど、此れは「最終回」です。

417編集長様及び愛読者の皆様、長い間有難う御座居ました。


初出「hilite」 (小島藺子/姫川未亜)



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2005年11月19日

「ビジョメガネ」のつづき

ビジョメガネ


で、突然ですが、出張ミニ対談です。


イコ:未亜たん、随分と恥ずかしいモンを買ってきたわね。なによ此れ?メガネっ娘フェチ本?ヒヒヒヒ

未亜:もうガクガクブルブルですたよ。裏本でも買う方がストレートで健全だよぉ。

イコ:おまえは、そんなふしだらなモンを買ってるのかよ。

未亜:例え話だよ。まったくもう。こんなんじゃ「全記録」に載せられないよ。

イコ:だったら「コピコン」にワープすりゃええだけじゃん。

未亜:「こいつは、前髪パッツン時代のメガネっ娘那奈ちゃんに萌えなキモヲタなんだな」とか思われたな、、、とほほ。

イコ:いや、誰が目当てで買ってるのかレジのひとは知らないわよ。

未亜:そーだよね、考えすぎでした。

イコ:だから「誰でも大好きでしかもメガネ・フェチのキモヲタ」って思われたわけだ。けろけろ

未亜:そんにゃ、、、酷いよ、姐御。

イコ:じゃあさ、メガネありのジョンとメガネなしのジョンなら、どっちがええ?

未亜:そりゃメガネありですよ。

イコ:んじゃ、メガネありのバディ・ホリーとメガネなしのバディ・ホリーなら、どっち?

未亜:そんなのメガネありに決まってますよ。

イコ:ほれみろ、メガネ・フェチでしかも男好きじゃん。マッキー!飛来犬ー!!

未亜:がーん!!そーだったのかって、んなわけねーだろーっ!

イコ:つーか、メガネと云えば「よっちゃんの嫁」だ罠。クリスタル映像時代は行為中でも、、、

未亜:あのね、姐御。

イコ:だって此の本って、そーゆーノリなんだろーが?視力が左右2.0の片瀬にメガネかけさせて萌えましょーってことじゃん。ねじれたエロだな。

未亜:データが片方「0.2」ってのは誤植だね。

イコ:選ばれた中で唯一「2.0」なのにな。ま、つまりコスプレだろ?萌えって、きんもーっ☆

未亜:もーええよ。

イコ:おいおい、オヤジギャグで落ちかよ。


初出「COPY CONTROL」 (小島藺子/姫川未亜)



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