本日の各スポーツ紙での、あまりにも陳腐な報道姿勢には、改めて呆れてしまった。
「BUBKA」と云う「鬼畜系雑誌」が在る。今月号の連載「宇多丸のマブ論」に於いて、『(エイベックス含む)全レコード会社に 緊急提言 このまま「歌手」片瀬那奈を終わらせていいのか!?』とのサブ見出しと共に『「歌手」片瀬那奈をひたすら惜しむ ー そして追悼する』と云うコラムが発表された。
宇多丸氏本人も本文で語っているが、彼は「歌手」片瀬那奈を、デビュー時から一貫して支持して来た。あたくしにとっては「同志」だ。全文を引用したい位、感動した。締めの此の一文を読んで欲しい。全く同感だし、あたくしもずっと此のことを主張して来たのだ。
「いや、たとえセールス的には失敗と記録されようと、彼女の音楽は、10年20年経っても、必ずこの国のどこかのフロアで鳴り響いていることでしょう。あるいは心ある者たちの間で、脈々と語り継がれてゆくはずです。「片瀬那奈の曲はヤバイ」と.....」
発表された場がどうあれ、素晴らしい意見は在る。そして、逆もまた真なり。あたくしも、再び云わせて戴きます。
『このまま「歌手」片瀬那奈を終わらせていいのか!?』
大いなる損失だ。此の侭では、終わらせない。
初出「COPY CONTROL」 (小島藺子)