「西豪寺エレナ様物語」の最終話が、いよいよ迫って参りました。明日には、恒例の「未亜イコ対談」で総括されると思います。エレナ様の場合、妙子みたいに後押しすることも無いとは思っておりましたが、昨日放映された「王様のブランチ」での、
「これくらいやんないと、もう観てもらえないんじゃないかと。」
発言には、那奈ヲタ心は炎のごとく燃えますたーぶらすたー♪
最近、バラエティ番組などで、其の「グローバル・ヲタク」ぶりを紹介される度に「時流に乗るなよ」なんぞと見当違いも甚だしい批判を受ける片瀬那奈ちゃんですが、古くからのファンの間では彼女の魅力のひとつとして広く伝わっているお話なんです。ぼくらは、そんな那奈ちゃんだから、ずっと好きでいるのですよ。
今夜放映される「西豪寺エレナ様」も、決して唐突に「女優・片瀬那奈」の歴史に登場したわけでは在りません。もともと、片瀬とはあーゆー類いの「怪優」なのです。
世間一般のイメージが未だに「きれいなおねえさん」で在るのは、致し方ないことでは在ります。事実、三代目に抜擢されたことで片瀬那奈は広く認知されたし、其の後に歌手活動を優先し(当人の思惑とは違ったかもしれませんが、結果的に)「広く大衆と関わる」ことより「コアな自分だけのファンを育ててしまった」時期が在ったのですから。
しかしながら、片瀬那奈は其の連ドラ初出演作となった「天国のKiss(1999年 EX)」で、一体何をやったのかを思い出して戴きたいのです。彼女は「柏木礼奈」と云う敵役で、奥菜さん演じる主人公「明日美」の相手役であった藤原くんが演じる「櫂」の恋人役でした。(此の図式は「デスノート the Last name」へ時を超えて繋がります。)当時から「納得出来たらペンキでも被る」と公言して居た片瀬演じる「礼奈」は、「櫂」を「明日美」に奪われると感じ、あらゆる手段でイジメるのですが、最終手段はなんと、
橋の上で土下座して「櫂くんをあたしに頂戴!」と哀願する
ことだったのです。(何度観ても爆笑してしまいます。)挙げ句に、其の後に何の脈略もなく交通事故に逢い、最終回では哀れな包帯姿。完全なる「汚れ役」でした。
つづく月9初出演作「氷の世界(1999年 CX)」では、早くも殺されてしまいます。「FLY(2000年 NHK)」では実質的には主演ですが、妊娠しちゃいます。「新宿暴走救急隊(2000年 NTV)」では、文字通り暴走しちゃいます。
其の後の「2001年のおとこ運(2001年 KTV)」「できちゃった結婚(2001年 CX)」「プリティガール(2002年 TBS)」と連ドラ出演作を観ていても、単なる「美人女優」なんて言葉では表せなかったのが「女優・片瀬那奈」だったのです。此れ、長くなりそうなので、連載でもやろーかナ☆「どーですか?お客さん。」
さあ、エレナ様、存分に暴れて下さいませ。(つづく)
初出「COPY CONTROL」 (小島藺子/姫川未亜)