発行/角川書店
「A girl meets Z Sweet Times」に登場。カラー1頁(P28)
サブタイトル『ガンダム好きならば「Z」は必見!』
shot by MOICHI YOSHIDA
ガンダムヲタとして一部で有名な片瀬那奈ちゃんが、熱く「Z」を語りまくる!在る意味「衝撃的な内容」です。以下、愛すべき勘違いあにいの入魂の投稿です。早売り書店で5日に入手したあにいに、あたくしが「投稿しろ!」と煽ったら、全文書き起こして送ってくれたのですよ。そーじゃなくって、データと感想文でよかったのにさ。すげぇー、驚いた。ま、此れくらいの引用は許せよな、此の情熱を受け止めろっ!!
(小島藺子)
「Sweet Times」
「Z」ファンを公言する美しき女神たち
彼女たちは「Z」のどこにひかれたのか
「Z」とともに過ごす至福のひとときとは?
ガンダム好きならば「Z」は必見! 片瀬那奈
最初は全然好きでもなかったし、興味もなかったんです。4年くらい前、たまたますごくヒマだったときに、偶然「Z」の漫画を読んだのがきっかけ。ロボットが戦ってるだけの話だと思ってたのに、アムロやカミーユがそれぞれの物語を自分の中に抱えてたり、複雑な時代背景があったり、深い物語が詰まっていることがわかって、これは最初から見てみなくちゃいけない!と思ったんです。
で「ファースト」の劇場版を見て、どんどんハマってTVシリーズも見て、「逆襲のシャア」までは全部見ました。もちろん20年以上前の作品もあるんですけど、映像が古いとは感じませんでした。ちょうど「スター・ウォーズ」を見るような感覚でしたね。
いちばん好きなシリーズは「Z」です。「ファースト」は、私的には序曲みたいな感じなんですよ。目的や夢に向かって戦っていくストレートなドラマだし、アムロも順応性が高くて意志の強い人だし。でも「Z」のカミーユはもっと普通の人格で共感できるところが多いんです。だからこそいろいろなことに耐え切れずに、あんな最終回を迎えてしまったんじゃないかとも思うんですけど。ハッピーエンドじゃなくてそこがリアルだし、すごくせつないところにひかれました。7年後という設定で、昔のキャラクターが出てくるところもいいですね。新しい主人公がいても、物語の世界の中でみんなの人生が続いているんだということがわかりますから。
「Z」を暗いという人もいるけれど、私は逆にそういうところがないと話に入り込めないんです。いいことばかりでもなく、戦いばかりでもなく、人間模様があったり悲しいことがあったり、だからこそ戦う意味もあったり。そういうところをいちばん突っ込んで細かく描いているのが「Z」なんです。それに、1話完結じゃないところもいい。 次が見たくてたまらなくなるんですよ。見れば見るほど人々の心情がわかったり、見逃していた部分がわかったりして深さが増してくる。子供のころに見てもおもしろいのかもしれないけれど、大人になって見てるからこそわかる部分もたくさんあるんですよね。
あと、独特のことば遣いというか、セリフもスゴい。アニメでありながらも小説みたいな部分もあったりするんです。「魂を重力に引かれる」なんて、本当にオリジナリティがあって想像力をかきたてられる言いまわしだと思います。「Z」ではありませんが「親父にもぶたれたことないのに!」みたいな名セリフもいっぱいありますよね。リアルタイムで見ていなかったせいか、初めて聞いたときは笑っちゃったりしたこともあったんですが、今ではそういうのがないとガンダムじゃないような気がしてくるくらいです。
「Z」の女性キャラで好きなのはエマさん。ハマーンは敵だけどカッコいい。逆に嫌いなのはレコア。女として見てくれないとかわけわからないこと言って裏切って、本当に感じ悪かった(笑)でも、女の本能とかの話がいきなり出てきちゃうところも「Z」のスゴいところですよね。いちばん泣けたのが、ヘンケンさんが死んじゃったときかなあ。エマさんにアタックしていてかわいかったのにね。
劇場版では絵がきれいになっているところもあるし、今の世代の子たちも見てくれると思うからいいことだと思うんです。最近では親子で見る人たちもいるそうですが、世代を超えて見られる作品というのはいいですね。ただ私はCGの絵にはついていけないので、苦手に感じちゃう部分もあるんですが。
今は「SEED」シリーズの人気が高いそうですけど、私はぜひ「Z」も見てもらいたいと思います。「Z」を見なければやっぱり「ガンダム好き」とは言えないでしょう。最近では話を好きになるよりはキャラクターの絵を好きになる人が多いらしいんですが、やっぱり話をじっくり味わってほしいですね。
インタビュー、長ーい!
(アンテツ)