サブタイトル「伝説の台本」
片瀬クンは努力家で在り、勉強家です。決して「天才」では在りません。ゆえに色んな役柄をこなせるのです。
「天才は何を演じても、おんなじです」
彼女が台本を読み込んでいるであろうことは、初舞台を九回観て分りました。九回観て、片瀬クンの台詞ミスが全くなかったのです。彼女を中心に観ているあたくしが云うのだから確かです。其の上、脚本を読んだら、元々はハリケンレッドの台詞までも、片瀬クンに多く廻されて居たことが判明しました。(ハリケンレッドは其れでも壱番、台詞をトチってたんだけど、ま、彼はアレが持ち味だからナァ。)
そもそも、進行役とヒロインの両方を担当していた片瀬クンの台詞量は、間違いなく出演者で壱番多かったのに、彼女は毎回、完璧でした。ベテラン俳優さんのアドリブにも、狼狽えず返せたのも、よほど努力を重ねてのことでしょう。
ところで「GTOドラマスペシャル」の頃って、片瀬クンは未だ「研音」所属じゃないよね。なんでチーフマネさんが知っているの?主演の反町サンの担当だったからかナ。そして「小早川妙子の恋」の時は、女子マネちゃんは担当じゃないよね。なんで台本を見ているの?片瀬クンの台本倉庫かなんかが在って、にやにやみあみあしながら覗いているのかしら?
「教えて、女子マネちゃん!」
(小島藺子)