
ブライアン・ウィルソンとマリリン・ウィルソンの娘であるカーニー・ウィルソンとウェンディ・ウィルソンと、ママス&パパスのジョン・フィリップスとミシェル・フィリップス夫妻の娘であるチャイナ・フィリップスの3人娘が結成した「ウィルソン・フィリップス」がデビューして全米首位!シングルを3曲も含めたデビュー・アルバム「WILSON PHILLIPS」をリリースした1990年に、ブライアン・ウィルソンは2作目のアルバム「SWEET INSANITY」をサイアからリリースする予定でした。しかしながら、このアルバム「SWEET INSANITY」は、ブライアン・ウィルソンの担当医であるユージン・ランディによる洗脳期間に制作されて、歌詞の内容がビーチ・ボーイズを貶していたり、ビーチ・ボーイズの楽曲をサンプリングしてブライアン・ウィルソンが下手なラップをしていたりする事などから、サイアからリリースを見送られてしまい、幻のアルバムとなってしまいました。完成していたと云われているアルバム「SWEET INSANITY」の内容は、A面が、1「INTRO」、2「SOMEONE TO LOVE」、3「WATER BUILDS UP」、4「DON'T LET HER KNOW SHE'S AN ANGEL」、5「DO YOU HAVE ANY REGRETS?」、6「BRIAN」で、B面が、1「THE SPIRIT OF ROCK’N'ROLL」、2「RAINBOW EYES」、3「LOVE YA」、4「MAKE A WISH」、5「SMART GIRLS」の、全11曲入りだったとされています。更にCDには「COUNTRY FEELING」と「HOTTER」を加えた全13曲入りの予定でした。この内、「DON'T LET HER KNOW SHE'S AN ANGEL」と「RAINBOW EYES」と「MAKE A WISH」の3曲は、2004年にリリースされるブライアン・ウィルソンのソロ・アルバム「GETTIN' IN OVER MY HEAD」に再レコーディングされて収録されて、同アルバムには他にも「FAIRY TALE」(「SAVE THE DAY(THE POWER OF LOVE)」の改作)と「THE WALTZ」(「LET'S STICK TOGETHER」のメロディを流用して歌詞は新たに書き直した曲)が収録されています。
アルバム「SWEET INSANITY」は未発表ながらブートレグになっていて、色々なヴァージョンがあるのですが、1CDの「SWEET INSANITY」と、2CDの「SESSIONS VOL.1 & VOL.2」を紹介します。1CDのブートレグ「SWEET INSANITY」の内容は、1「DOWN TO SAN DIEGO」、2「SOMEONE TO LOVE」、3「LOVE YA」、4「WATER BUILDS UP」、5「DON'T LET HER KNOW SHE'S AN ANGEL」、6「DO YOU HAVE ANY REGRETS?」、7「HOTTER」、8「LET'S STICK TOGETHER」、9「THE SPIRIT OF ROCK’N’ROLL」、10「BRIAN」、11「MAKE A WISH」、12「CONCERT TONIGHT」、13「RAINBOW EYES」、14「THE SPIRIT OF ROCK’N’ROLL」、15「COUNTRY FEELING」、16「SAVE THE DAY」、17「SMART GIRLS」の、全17曲入りです。この1CDがあれば、アルバム「SWEET INSANITY」に収録予定だった曲が全て聴ける様になっています。但し、例によってブライアン・ウィルソンはレコーディングに時間をかけて、色々なヴァージョンを制作する人なので、この幻のアルバム「SWEET INSANITY」も例外ではありません。そこで、2CDのブートレグ「SESSIONS VOL.1 & VOL.2」の出番となります。内容は、CD1が「SESSIONS VOL.1 SWEET INSANITY」となっていて、1「CONCERT TONIGHT」、2「SOMEONE TO LOVE」、3「WATER BUILDS UP」、4「DON'T LET HER KNOW SHE'S AN ANGEL」、5「I DO」、6「THANK YOU」、7「HOTTER」、8「THE SPIRIT OF ROCK’N’ROLL」、9「RAINBOW EYES」、10「LOVE YA」、11「MAKE A WISH」、12「SMART GIRLS」、13「COUNTRY FEELING」が本編で、ボーナス・トラックで、14「DADDY'S LITTLE GIRL」、15「HE COULDN'T GET HIS POOR OLD BODY TO MOVE」、16「LIVING DOLL」、17「LET'S GO TO HEAVEN IN MY CAR」、18「TOO MUCH SUGAR」、19「METAL BEACH」、20「BELLS OF MADNESS / FANTASY IS REALITY」、21「STILL I DREAM OF IT」、22「GOOD NIGHT IRENE」、23「SPIRIT OF THE FOREST」の、全23曲入りとなっております。
このCD1の内容は、ほぼ完成していたアルバム「SWEET INSANITY」収録予定だった全13曲に加えて、アルバム未収録シングル曲やサントラ盤に提供した曲やトリビュート・アルバムに提供したカバー曲などを丁寧に拾っています。更に、CD2は「SESSIONS VOL.2 SWEET INSANITY OUTTAKES」となっていて、内容は、1「CONCERT TONIGHT」、2「TURNING POINT」、3「HEAVENLY BODIES」、4「LET'S GET TONIGHT」、5「SAVE THE DAY(THE POWER OF LOVE)」、6「SOMEONE TO LOVE」、7「WATER BUILDS UP」、8「DON'T LET HER KNOW SHE'S AN ANGEL」、9「I DO」、10「THANK YOU」、11「THE SPIRIT OF ROCK’N’ROLL」、12「RAINBOW EYES」、13「MAKE A WISH」、14「SMART GIRLS」の、全14曲入りで、合計37曲入りとなっています。CD2は、その名の通りアルバム「SWEET INSANITY」のセッションでのアウトテイク集となっていて、歌とコーラスは全てがブライアン・ウィルソンによるものですが、「THE SPIRIT OF ROCK’N’ROLL」には当時トラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーでもあったボブ・ディランとトム・ペティがゲスト・ヴォーカルで参加していて、それは前作で1988年リリースの初のソロ・アルバム「BRIAN WILSON」に収録された「LET IT SHINE」をジェフ・リンが共作・共演・共同プロデュースしたので、同じトラヴェリング・ウィルベリーズのメンバーとして呼ばれています。その「THE SPIRIT OF ROCK'N'ROLL」では、ボブ・ディランがリード・ヴォーカルまで担当しています。ビーチ・ボーイズの曲をサンプリングしてブライアン・ウィルソンがたどたどしくラップに挑戦した「SMART GIRLS」は、ヒップホップの大物だったマット・ダイクが共同プロデュースしているのですが、ブライアン・ウィルソンだけがノリノリで「コレは売れる!」などとはしゃいでいるのを見て、アルバム「PET SOUNDS」以降のビーチ・ボーイズの大ファンだったマット・ダイクは「こいつ、本気かよ?」と困惑して、頭を抱えたそうです。
(小島イコ)
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