
1967年にアルバム「SMiLE」の頓挫から、アルバム「SMILEY SMILE」とアルバム「WILD HONEY」へと、新たな路線へと向かったビーチ・ボーイズは、1968年6月24日に15作目のアルバム「FRIENDS」を、ブラザー/キャピトルからリリースしました。内容は、A面が、1「MEANT FOR YOU」、2「FRIENDS」、3「WAKE THE WORLD」、4「BE HERE IN THE MORNIN’」、5「WHEN A MAN NEEDS A WOMAN」、6「PASSING BY」で、B面が、1「ANNA LEE, THE HEALER」、2「LITTLE BIRD」、3「BE STILL」、4「BUSY DOIN' NOTHIN'」、5「DIAMOND HEAD」、6「TRANSCENDENTAL MEDITATION」の、全12曲入りです。この中から1968年4月8日に先行シングル「FRIENDS」(B面は「LITTLE BIRD」)がリリースされましたが、全米47位・全英25位と地味な結果でした。作者は、ブライアン・ウィルソンが2曲(「PASSING BY」、「BUSY DOIN' NOTHIN'」)、ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴの共作が2曲(「MEANT FOR YOU」、「ANNA LEE, THE HEALER」)、ブライアン・ウィルソンとアル・ジャーディンの共作が1曲(「WAKE THE WORLD」)、ブライアン・ウィルソンとデニス・ウィルソンとカール・ウィルソンとアル・ジャーディンの共作が1曲(「FRIENDS」)、ブライアン・ウィルソンとデニス・ウィルソンとカール・ウィルソンとマイク・ラヴとアル・ジャーディンの共作が1曲(「BE HERE IN THE MORNIN’」)、ブライアン・ウィルソンとデニス・ウィルソンとカール・ウィルソンとアル・ジャーディンとスティーブ・コーソフとジョン・パークスの共作が1曲(「WHEN A MAN NEEDS A WOMAN」)、ブライアン・ウィルソンとマイク・ラヴとアル・ジャーディンの共作が1曲(「TRANSCENDENTAL MEDITATION」)、ブライアン・ウィルソンとアル・ヴェスコヴォとライル・リッツとジム・アクリーの共作が1曲(「DIAMOND HEAD」)、デニス・ウィルソンとスティーブ・カリニッチの共作が2曲(「LITTLE BIRD」、「BE STILL」)です。
リード・ヴォーカルは、マイク・ラヴが2曲(「MEANT FOR YOU」、「ANNA LEE, THE HEALER」)、ブライアン・ウィルソンが3曲(「WHEN A MAN NEEDS A WOMAN」、「BUSY DOIN' NOTHIN'」、「TRANSCENDENTAL MEDITATION」)、ブライアン・ウィルソンとカール・ウィルソンが2曲(「FRIENDS」、「WAKE THE WORLD」)、カール・ウィルソンとアル・ジャーディンが1曲(「BE HERE IN THE MORNIN’」)、ブライアン・ウィルソンとカール・ウィルソンとアル・ジャーディンが1曲(「PASSING BY」)、ブライアン・ウィルソンとデニス・ウィルソンが1曲(「LITTLE BIRD」)、デニス・ウィルソンが1曲(「BE STILL」)、インストゥルメンタルが1曲(「DIAMOND HEAD」)です。プロデュースは、アルバム「SMILEY SMILE」とアルバム「WILD HONEY」につづいて、ビーチ・ボーイズ名義となっております。このアルバム「FRIENDS」は、全米126位・全英13位と、英国ではそこそこの成績でしたが、米国ではどん底まで堕ちてしまいました。楽曲は共作が多くて、それもメンバーが3人以上も関わっている曲が目立っていて、ブライアン・ウィルソンを中心にはしているものの、何とか絞り出した感じもします。そんな中で、デニス・ウィルソンが2曲を書いていて、後のソロ・アルバムを期待させる出来栄えになっています。アルバム「FRIENDS」がレコーディングされた1968年2月から4月にかけては、マイク・ラヴがインドへ修行に行っていた(ビートルズもインドに行っていた)ので、このアルバムにはほとんど参加していません。マイク・ラヴは「TRANSCENDENTAL MEDITATION」に心酔してしまい、ビーチ・ボーイズのライヴにもマハリシを同行させ観客にも瞑想させようとして顰蹙を買っています。それにしたって、全米126位は酷い成績で、個人的にはこのアルバム「FRIENDS」も好きなので、納得がいかない結果です。全12曲中、3分を超えるのが2曲しかなく、5曲は2分未満で、全体で25分半位しかありませんが、充分に満足出来るアルバムです。キャピトルは、1968年8月5日に、柳の下に3匹目と考えてベスト・アルバム「THE BEST OF THE BEACH BOYS VOL.3」をリリースしています。米国盤は、A面が、1「GOD ONLY KNOWS」、2「DANCE, DANCE, DANCE」、3「409」、4「THE LITTLE GIRL I ONCE KNEW」、5「FROSTY THE SNOWMAN」、6「GIRL DON'T TELL ME」で、B面が、1「SURFIN'」、2「HEROES AND VILLAINS」、3「SHE KNOWS ME TOO WELL」、4「DARLIN'」、5「GOOD VIBRATIONS」の、全11曲入りです。相変わらず滅茶苦茶な選曲で、全米153位と沈没しています。
英国盤は選曲が違っていて、A面が、1「DO IT AGAIN」、2「THE WARMTH OF THE SUN」、3「409」、4「CATCH A WAVE」、5「THE LONELY SEA」、6「LONG, TALL TEXAN」、7「WILD HONEY」で、B面が、1「DARLIN'」、2「PLEASE LET ME WONDER」、3「LET HIM RUN WILD」、4「COUNTRY AIR」、5「I KNOW THERE'S AN ANSWER」、6「FRIENDS」、7「HEROES AND VILLAINS」の、全14曲入りで、全英8位まで上がるヒット作となっています。当時のビーチ・ボーイズは、米国では過去の遺物みたいな評価だったものの、英国では依然として人気があったのです。アルバム「FRIENDS」は単体CDの他に、アルバム「20/20」との「2 in 1」でボーナス・トラックを5曲加えた全29曲入りのCDがリリースされています。2018年12月7日には、配信限定ですが「WAKE THE WORLD:THE FRIENDS SESSIONS」がリリースされています。そちらはアルバム「FRIENDS」のセッション音源が全32曲収録されていて、67分43秒もあります。「WAKE THE WORLD:THE FRIENDS SESSIONS」の内容は、1「MEANT FOR YOU」、2「FRIENDS」、3「FRIENDS」、4「WAKE THE WORLD」、5「BE HERE IN THE MORNIN'」、6「WHEN A MAN NEEDS A WOMAN」、7「WHEN A MAN NEEDS A WOMAN」、8「PASSING BY」、9「ANNA LEE THE HEALER」、10「ANNA LEE THE HEALER」、11「LITTLE BIRD」、12「LITTLE BIRD」、13「BE STILL」、14「EVEN STEVEN」、15「DIAMOND HEAD」、16「NEW SONG」、17「TRANSCENDENTAL MEDITATION」、18「TRANSCENDENTAL MEDITATION」、19「MY LITTLE RED BOOK」、20「AWAY」、21「I'M CONFESSIN'」、22「I'M CONFESSIN'」、23「YOU'RE AS COOL AS CAN BE」、24「BE HERE IN THE MORNING DARLING」、25「OUR NEW HOME」、26「NEW SONG」、27「BE STILL」、28「ROCK AND ROLL WOMAN」、29「TIME TO GET ALONE」、30「UNTITLED」、31「PASSING BY」、32「CHILD IS FATHER OF THE MAN」の、全32曲入りです。ビーチ・ボーイズには幻のアルバムも多いし、こうしたリリース当時には未発表だった音源が多いのです。何せ、ビーチ・ボーイズは、たった3分半の「GOOD VIBRATIONS」を作る為だけに、90時間ものレコーディング・セッション・テープがあるバンドなのです。
(小島イコ)
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