フジテレビTWO 3:40〜5:30
第3話「涙の抱擁」
第4話「幸せの絆」
片瀬那奈 AS 藤澤律子
「ラストクリスマス」第3話と第4話の、今年3回目の再放送です。第1話と第2話では、那奈ちゃんが演じた律子さんは合わせても1分位しか出番がなかったものの、主人公の春木やヒロインの青井と同じ会社に勤務する二枚目キャラの日垣が、律子さんにしつこくつきまとっていて、何度も袖にしていて、律子さんはその会社に関わっているデザイナーであるとか、日垣の求愛を断っているのは、律子さんが亡き婚約者で恩師を忘れられないからだとか、それでも日垣はどうやら律子さんとは美大の同級生でその辺の事情を知っているのに4年間も想いつづけているとか、出演時間からは考えられない程の情報がインプットさせられていました。ところが、第3話では出演時間が大幅に増えて、何と、律子さんは結婚して仕事を辞めると云い出して、実際に婚約者をみんなに紹介したりするのです。はあ?亡き婚約者を忘れられない設定は何処へ行ったの?と思ったのも束の間、お節介なヒロイン・青井は律子さんが描いた日垣がモデルだと思われるイラストを見て、律子さんも日垣が好きだと見抜いて、第3話なのに脇役バカップルが爆誕!となるのです。はあ?はあ?オイオイ、あの婚約者はどうなるの?と思えば、そんな話は初めからなかったかの様に存在が抹消されてしまうのです。第4話では、早くも半同棲状態になったであろう律子さんが日垣の部屋で帰りを待っていると、別の女が怒鳴り込んで来ます。さあ、修羅場だ、と思えば、その女も出番はその一瞬だけで、そもそも律子さんの出番もそれだけなので、また1分間のチョイ役へと逆戻りしてしまいます。日垣は、ただ律子さんを追っかけまわしていたのではなく、名うてのプレイボーイと云う設定で、数十人もしくは数百人の女性を食い散らかしていて、その中のひとりは、ヒロインの青井なのです。第3話での脇役バカップル誕生は、単にその後に揉めさせる為であってですね、もう、この辺から、このドラマは真面目に観るとバカを見るぞ、と思わせてくれるわけですなあ。登場人物のキャラ設定が毎回コロコロ変わるのは、この脚本家は前の回を忘れて書いているんじゃないのか、と思わせられる程です。
本放送:2004年10月25日、11月1日(フジテレビ)
(小島イコ/姫川未亜)


