
今年(2025年)も、七夕の7月7日に、ナイアガラの短冊CDがリリースされました。タイトルは「EIICHI OHTAKI'S NIAGARA 50th ODYSSEY REMIX EP」で、内容は、1「指切り」、2「楽しい夜更し」、3「夢で逢えたら」、4「カナリア諸島にて」、5「君は天然色」、6「うなずきマーチ」の、全6曲入りです。まずは、定価が税込み2千2百円もします。一昨年(2023年)リリースの短冊CD「暑さのせいEP」も、昨年(2024年)リリースの短冊CD「ナイアガラ音頭EP」も、税込み1千5百円だったのに、何故たかが短冊CDで2千2百円もするのか、全く理解不能です。まさか、それなりに有名なミュージシャンを起用したから、ギャラが高くて値上げしたのでしょうか。今回の「EP」は、ナイアガラ50周年記念で、ナイアガラ史上初のリミックス盤である事が売りなのですが、結論から申し上げますと、コレは大失敗作だし、大瀧師匠が亡くなった事をいいことに、史上最低最悪ナイアガラ商品を制作してリリースし続ける、ソニーと現・ナイアガラが、またしてもやらかしてしまった世紀のダメダメ盤だと断じてよろしいでしょう。こんな、当の本人がとっくの昔に亡くなっているのに、勝手にリミックスしたりして、ナイアガラの作品としてリリースするのは、本当に、もう勘弁して欲しいですなあ。大瀧師匠が亡くなって以来、ソニーと現・ナイアガラは迷走ばかりしていて、下手に期待せずに買うものの、それを更に下回る水準のものばかり出しているので、逆に驚異的です。今更リミックスなんてやって、それが「冒涜」だと思わないのが不思議です。生前の大瀧師匠の音楽は古くなりませんが、このリミックス盤は速攻で古くなり、忘れ去られてゆくでしょう。
リミックスが売りですけれど、2「楽しい夜更し」は勝手にラップを入れたりしていて、後半はもはや別の曲だし、5「君は天然色」は完全なるカヴァー・ヴァージョンです。他のリミックスに関しても、お願いだから仲間内のクラブででも披露して頂きたくなる音源ばかりで、コレをナイアガラの新作だと云って売ってしまったのは、ズバリ云って「詐欺」ですよ。オリジナルを凌駕するリミックスやカヴァーなんて滅多にないのですが、それでもやるのならば、せめてソレに挑む姿勢くらいは見せて欲しいのです。クレジットを見たら、プロデュースは大瀧詠一さんになっているのですけれど、この「EP」は、天国から大瀧師匠が降りて来てプロデュースしたとでも云うのでしょうか。そんなわけないざんしょ。一昨年の「暑さのせいEP」や、昨年の「ナイアガラ音頭EP」は、コレに比べたらよっぽどマシでした。どうやら、ソニーと現・ナイアガラは、「3.21」だけではなく「7.7」にも毎年新作と称する何かをリリースする気マンマンの様ですけれど、「ナイアガラ盆踊り」とか「特別企画展」とかのイベントはやって頂いても大いに結構ですが、こう云う「冒涜詐欺商品」をリリースするのは、もう、いい加減に止めてけれ、ゲバゲバ、ですなあ。次は「AI・大滝詠一」とか、やるんじゃないでしょうね。昔にリリースした若手ミュージシャンによるカヴァー集とかだったら、最初から買わないんですけれど、一応、大滝詠一さんの声も聴こえるし、ナイアガラの名の下にリリースされたから買って1回だけ聴きました。多分、2度と聴かないと思います。こんなスットコドッコイ盤を2千2百円も出して買う位なら、大瀧師匠の元ネタのオールディーズ編集盤でも買った方がよっぽど良いですよ。
(小島イコ)
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