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2025年05月16日

「ポールの道」#730「THE BEATLES BLACK VOX」
#039「POP GO THE BEATLES COMPLETE BBC MASTERS VOL. 1」(下)

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ビートルズのBBC音源を集大成した、ブートレグCD11枚組の、前半CD6枚組「POP GO THE BEATLES COMPLETE BBC MASTERS VOL. 1」の、CD3は、1963年6月19日にレコーディングして同年6月23日に放送された番組「EASY BEAT」(「SOME OTHER GUY」、「A TASTE OF HONEY」、「THANK YOU GIRL」、「FROM ME TO YOU」)で始まります。つづいて、1963年6月17日にレコーディングして同年6月25日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 4)」(「I SAW HER STANDING THERE」、「ANNA(GO TO HIM)」、「BOYS」、「CHAINS」、「P.S. I LOVE YOU」、「TWIST AND SHOUT」、「POP GO THE BEATLES」)、1963年6月24日にレコーディングして同年6月29日に放送され番組「SATURDAY CLUB」(「I GOT TO FIND MY BABY」、「MEMPHIS, TENNESSEE」、「MONEY(THAT'S WHAT I WANT)」、「TILL THERE WAS YOU」、「FROM ME TO YOU」、「ROLL OVER BEETHOVEN」)、1963年7月3日にレコーディングして同年7月4日に放送された番組「THE BEAT SHOW」(「A TASTE OF HONEY」、「TWIST AND SHOUT」)、1963年7月2日にレコーディングして同年7月16日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 5)」(「POP GO THE BEATLES」、「THAT’S ALL RIGHT(MAMA)」、「THERE’S A PLACE」、「CAROL」、「SOLDIER OF LOVE」、「LEND ME YOUR COMB」、「CLARABELLA」)、1963年7月17日にレコーディングして同年7月21日に放送された番組「EASY BEAT」(「I SAW HER STANDING THERE」、「A SHOT OF RHYTHM AND BLUES」、「THERE’S A PLACE」、「TWIST AND SHOUT」)と、曲間の紹介なども加えて全47トラック入りです。

CD4は、1963年7月10日にレコーディングして同年7月23日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 6)」(「POP GO THE BEATLES」、「SWEET LITTLE SIXTEEN」、「A TASTE OF HONEY」、「NOTHIN' SHAKIN'」、「LOVE ME DO」、「LONESOME TEARS IN MY EYES」、「SO HOW COME(NO ONE LOVES ME)」、「POP GO THE BEATLES」)、1963年7月10日にレコーディングして同年7月30日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 7)」(「MEMPHIS, TENNESSEE」、「DO YOU WANT TO KNOW A SECRET」、「TILL THERE WAS YOU」、「MATCHBOX」、「PLEASE MISTER POSTMAN」、「THE HIPPY HIPPY SHAKE」、「POP GO THE BEATLES」)、1963年7月16日にレコーディングして同年8月6日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 8)」(「POP GO THE BEATLES」、「I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND CRY(OVER YOU)」、「CRYING, WAITING, HOPING」、「KANSAS CITY / HEY-HEY-HEY-HEY!」、「TO KNOW HER IS TO LOVE HER」、「THE HONEYMOON SONG」、「TWIST AND SHOUT」、「POP GO THE BEATLES」)、1963年7月16日にレコーディングして同年8月13日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 9)」(「POP GO THE BEATLES」、「LONG TALL SALLY」、「PLEASE PLEASE ME」、「SHE LOVES YOU」、「YOU REALLY GOT A HOLD ON ME」、「I’LL GET YOU」、「I GOT A WOMAN」、「POP GO THE BEATLES」)の、曲間の紹介なども加えた全55トラック入りです。

CD5は、1963年7月16日にレコーディングして同年8月20日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 10)」(「POP GO THE BEATLES」、「SHE LOVES YOU」、「WORDS OF LOVE」、「GLAD ALL OVER」、「I JUST DON'T UNDERSTAND」、「DEVIL IN HER HEART」、「SLOW DOWN」)、1963年7月30日にレコーディングして同年8月24日に放送された番組「SATURDAY CLUB」(「LONG TALL SALLY」、「SHE LOVES YOU」、「GLAD ALL OVER」、「TWIST AND SHOUT」、「YOU REALLY GOT A HOLD ON ME」、「I’LL GET YOU」)、1963年8月1日にレコーディングして同年8月27日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 11)」(「OOH! MY SOUL」、「DON'T EVER CHANGE」、「TWIST AND SHOUT」、「SHE LOVES YOU」、「ANNA(GO TO HIM)」、「A SHOT OF RHYTHM AND BLUES」)、1963年8月1日にレコーディングして同年9月3日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 12)」(「POP GO THE BEATLES」、「FROM ME TO YOU」、「I’LL GET YOU」、「MONEY(THAT'S WHAT I WANT)」、「THERE’S A PLACE」、「HONEY DON'T」、「ROLL OVER BEETHOVEN」)、1963年9月3日にレコーディングして同年9月10日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 13)」(「POP GO THE BEATLES」、「TOO MUCH MONKEY BUSINESS」、「LOVE ME DO」、「SHE LOVES YOU」、「I’LL GET YOU」、「A TASTE OF HONEY」、「THE HIPPY HIPPY SHAKE」)の、曲間の紹介なども加えた全52トラック入りです。

CD6は、1963年9月3日にレコーディングして同年9月17日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 14)」(「POP GO THE BEATLES」、「CHAINS」、「YOU REALLY GOT A HOLD ON ME」、「MISERY」、「LUCILLE」、「FROM ME TO YOU」、「BOYS」)、1963年9月3日にレコーディングして同年9月24日に放送された番組「POP GO THE BEATLES(VOL. 15)」(「POP GO THE BEATLES」、「SHE LOVES YOU」、「ASK ME WHY」、「DEVIL IN HER HEART」、「I SAW HER STANDING THERE」、「SURE TO FALL(IN LOVE WITH YOU)」、「TWIST AND SHOUT」、「POP GO THE BEATLES」)で、この「VOL. 13」と「VOL. 15」の「SHE LOVES YOU」は同一テイクです。つづいて、1963年9月7日にレコーディングして同年10月5日に放送された番組「SATURDAY CLUB」(「I SAW HER STANDING THERE」、「MEMPHIS, TENNESSEE」、「HAPPY BIRTHDAY DEAR SATURDAY CLUB」、「I’LL GET YOU」、「SHE LOVES YOU」、「LUCILLE」)、1963年10月16日にレコーディングして同年10月20日に放送された番組「EASY BEAT」(「I SAW HER STANDING THERE」、「LOVE ME DO」、「PLEASE PLEASE ME」、「FROM ME TO YOU」、「SHE LOVES YOU」)、1963年10月3日にレコーディングして同年11月3日に放送された番組「THE KEN DODD SHOW」(「SHE LOVES YOU」)、1963年12月17日にレコーディングして同年12月21日に放送された番組「SATURDAY CLUB」(「THIS BOY」、「I WANT TO HOLD YOUR HAND」、「TILL THERE WAS YOU」、「ROLL OVER BEETHOVEN」、「SHE LOVES YOU」、「CRIBLE MEDLEY」)の、曲間の紹介なども加えた全56トラック入りです。

この前編である「POP GO THE BEATLES COMPLETE BBC MASTERS VOL. 1」だけでも、CD6枚組で、全316トラックも詰め込んであります。兎に角、ある音源は全て入れる方針のブートレグなのですから、コレで良いわけで、コレを出している「sgt.」と云うメイカーは、他にも買って損なしなブートレグを出しているので、信頼はおけます。但し、前述の「SHE LOVES YOU」のダブリに関して云えば、同一テイクではあっても、番組を可能な限り再現しているブートレグならば許される事です。ところが、以前にも触れましたが、2013年に公式で配信限定でリリースした音源集「THE BEATLES BOOTLEG RECORDINGS 1963」でダブリのまんまで2度売りしちゃったのは、いただけませんなあ。公式なんですから、ズバリ云って、致命的なミスでしょう。それにしても、通常のレコーディング・セッションやライヴ・ツアーもバンバンやっていた時期に、これだけのスタジオ・ライヴもこなしていたのですから、1963年のビートルズはスゴイですよ。翌1964年には全米制覇して、全世界制覇しちゃうので、BBCでスタジオ・ライヴをやっていたのは圧倒的に1963年が多くて、このCD11枚組セットでも7枚目の途中までは1963年の録音となっています。1960年代の英国では、レコード音源をラジオで流すのを規制していたり、テレビで口パクや当て振りをするのを規制していたりしたので、結果的に多くのスタジオ・ライヴ音源やパフォーマンスが遺されたのです。(つづく)

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする