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2024年08月08日

「ポールの道」#456「FAB4 GAVE AWAY」#00 「THE SONGS LENNON AND McCARTNEY GAVE AWAY」

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ポールの80枚組シングルも、ビートルズの米国盤シングルも、終わりました。それで、次は再び「ビートルズ全曲解説」の改訂版でも良かったのですけれど、アレはもう15年前位に書いたので、其の後に明らかにされた事実も多くて、まあ、ソノ内に改訂版はやります。ソレでですね、実は以前に「BOOT」と云うビートルズ全曲解説213曲以外の楽曲を語るシリーズを始めて、BBC音源や「ANTHOLOGY」音源や他のバンドへの提供曲などを紹介していたのですけれど、素材が大雑把過ぎて途中で投げっぱなしにしてしまったのです。ソレでですね、今回は「ポールの道」ヴァージョンと云う事で、提供曲に絞って「FAB4 GAVE AWAY」としてやり直す事にしました。提供曲は、圧倒的にポールが多くて、ジョンは余り書いていませんし、ジョージも解散間際になってようやく書き出した感じです。リンゴは、そもそも書いてもらう立場です。

其の辺の音源は、アナログ時代には1979年に「THE SONGS LENNON AND McCARTNEY GAVE AWAY」と云う編集盤が公式盤として出ていて、まとめて聴けて便利でした。ピーター&ゴードンやシラ・ブラックやビリー・J・クレイマーやメリー・ホプキンやバッドフィンガーなどのそれなりに売れていてヒット曲も多いミュージシャンならば、それぞれのオリジナル・アルバムやベスト盤も出ているのですけれど、中には一発屋以前の様なバンドもあって、なかなか提供曲を集めるのは大変です。アナログの「THE SONGS LENNON AND McCARTNEY GAVE AWAY」の様な公式盤CDは「LOVE LETTERS FROM LENNON & McCARTNEY」があるにはあるものの、14曲+3曲しか入っていませんし廃盤でしょう。ハーフオフィシャル盤で「THE SONGS LENNON AND McCARTNEY GAVE AWAY」の盤起こしのCDRが30曲入りで出ていますが、音質は酷くブートレグ以下です。それだけレーベルの壁があるのでしょうけれど、天下のビートルズが他人に書いた曲の編集盤位は公式盤で出して欲しいものです。

現在、入手可能なCDとしては、ハーフオフィシャル盤「LENNON & McCARTNEY SONGBOOK」が「ETERNAL GROOVES」から出ているものの、選曲は1960年代前半を中心に22曲(中には提供曲ではないカヴァーも含むので実質19曲)だけなので、全く足りません。ハーフオフィシャル盤である手前、1967年までの楽曲しか収録出来ないのでしょう。ブートレグでは、古いCDですが「THE SONGS BEATLES GAVE AWAY」が2枚組で出ていて、コレが面白いのは、1960年代の提供曲とソレをビートルズが演奏しているテイクがあるならば並べて収録しているところです。そして、あたくしが持っている中では決定盤だと思われるのがCD4枚組の「ALL THE SONGS THE BEATLES GAVE AWAY 1963-1990」です。CD1からCD3までに、提供曲が70曲も入っていて、ソレはビートルズ解散後の提供曲も含んでいます。CD4は50曲入りなんですけれど、提供曲のデモ音源やミックス違いなどを美味しいところだけ編集して詰め込んだオマケです。と云う事で、次回からはしばらく「GAVE AWAY」をお楽しみ下さい。当ブログもお陰様で本日で20周年となりましたが、まだまだこれからですよ。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする