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2024年02月27日

「ポールの道」#296「GIMME SOME TRUTH」JOHN LENNON’S BEST ALBUM #9



2010年10月5日には、CD11枚組の大箱「JOHN LENNON SIGNATURE BOX」と、CD1枚もしくはCD1枚とDVD1枚の「POWER TO THE PEOPLE THE HITS」の他に、CD4枚組の小箱「GIMME SOME TRUTH」もキャピトルからリリースされました。ジャケットを見ると、ジョンとヨーコさんの合同ベスト盤の様に思えますが、基本的にはジョンのソロ・ベスト盤です。CD4枚はそれぞれ「WORKING CLASS HERO」、「WOMAN」、「BORROWED TIME」、「ROOTS」と、テーマごとに名付けられていて、各18曲で合計72曲が選曲されています。

「WORKING CLASS HERO」は、1「WORKING CLASS HERO」(1970)、2「INSTANT KARMA!(WE ALL SHINE ON)」(1970)、3「POWER TO THE PEOPLE」(1971)、4「GOD」(1970)、5「I DON'T WANNA BE A SOLDIER MAMA I DON'T WANNA DIE」(1971)、6「GIMME SOME TRUTH」(1971)、7「SUNDAY BLOODY SUNDAY」(1972)、8「STEEL AND GLASS」(1974)、9「MEAT CITY」(1973)、10「I DON'T WANNA FACE IT」(1980, 1984)、11「REMEMBER」(1970)、12「WOMAN IS THE NIGGER OF THE WORLD」(1972)、13「I FOUND OUT」(1970)、14「ISOLATION」(1970)、15「IMAGINE」(1971)、16「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」(1971)、17「GIVE PEACE A CHANCE」(1969)、18「ONLY PEOPLE」(1973)の、全18曲入りです。

「WOMAN」は、1「MOTHER」(1970)、2「HOLD ON」(1970)、3「YOU ARE HERE」(1973)、4「WELL WELL WELL」(1970)、5「OH MY LOVE」(1971)、6「OH YOKO!」(1971)、7「GROW OLD WITH ME」(1980, 1984, 1998)、8「LOVE」(1970)、9「JEALOUS GUY」(1971)、10「WOMAN」(1980)、11「OUT THE BLUE」(1973)、12「BLESS YOU」(1974)、13「NOBODY LOVES YOU(WHEN YOU’RE DOWN AND OUT)」(1974)、14「MY MUMMY'S DEAD」(1970)、15「I'M LOSING YOU」(1980)、16「(JUST LIKE)STARTING OVER」(1980)、17「#9 DREAM」(1974)、18「BEAUTIFUL BOY(DARLING BOY)」(1980)の、全18曲入りです。

「BORROWED TIME」は、1「MIND GAMES」(1973)、2「NOBODY TOLD ME」(1980, 1984)、3「CLEANUP TIME」(1980)、4「CRIPPLED INSIDE」(1971)、5「HOW DO YOU SLEEP?」(1971)、6「HOW?」(1971)、7「INTUITION」(1973)、8「I'M STEPPING OUT」(1980, 1984)、9「WHATEVER GETS YOU THRU THE NIGHT」(1974)、10「OLD DIRT ROAD」(1974)、11「SCARED」(1974)、12「WHAT YOU GOT」(1974)、13「COLD TURKEY」(1969)、14「NEW YORK CITY」(1972)、15「SURPRISE, SURPRISE(SWEET BIRD OF PARADOX)」(1974)、16「BORROWED TIME」(1980, 1984)、17「LOOK AT ME」(1970)、18「WATCHING THE WHEELS」(1980)の、全18曲入りです。

「ROOTS」は、1「BE-BOP-A-LULA」(1975)、2「YOU CAN'T CATCH ME」(1975)、3「MEDLEY : RIP IT UP / READY TEDDY」(1975)、4「TIGHT A$」(1973)、5「AIN'T THAT A SHAME」(1975)、6「SWEET LITTLE SIXTEEN」(1975)、7「DO YOU WANNA DANCE」(1975)、8「SLIPPIN' AND SLIDIN'」(1975)、9「PEGGY SUE」(1975)、10「MEDLEY : BRING IT ON HOME TO ME / SEND ME SOME LOVIN'」(1975)、11「YER BLUES(LIVE)」(1969)、12「JUST BECAUSE」(1975)、13「BONY MORONIE」(1975)、14「BEEF JERKY」(1974)、15「YA YA」(1975)、16「HOUND DOG(LIVE)」(1972, 1986)、17「STAND BY ME」(1975)、18「HERE WE GO AGAIN」(1973, 1986)の、全18曲入りで、合計72曲です。

テーマ別にして年代順ではない並びになっていますが、1969年リリースのライヴ盤「LIVE PEACE IN TORONT 1969」から1曲、1970年リリースのアルバム「JOHN LENNON / PLASTIC ONO BAND(ジョンの魂)」から全11曲中全曲!、1971年リリースのアルバム「IMAGINE」から全10曲中9曲、1972年リリースの2枚組アルバム「SOMETIME IN NEW YORK CITY」からスタジオ録音の全10曲中3曲(コレはジョンとヨーコさんの共作アルバムで、ヨーコさんとのデュエット曲やヨーコさんのソロが多い為)、1973年リリースのアルバム「MIND GAMES」から全12曲(実質11曲)中7曲、1974年リリースのアルバム「WALLS AND BRIDGES」から全12曲中10曲、1975年リリースのアルバム「ROCK'N'ROLL」から全13曲中全曲!、1980年リリースのアルバム「DOUBLE FANTASY」からジョンが歌った全7曲中6曲、1984年リリースの遺稿集「MILK AND HONEY」からジョンが歌った全6曲中5曲(但し「GROW OLD WITH ME」はサー・ジョージ・マーティンがストリングスを加えた1998年リリースの「ANTHOLOGY」ヴァージョン)、1986年リリースのライヴ盤「LIVE IN NEW YORK CITY」から1曲、1986年リリースの未発表音源集「MENLOVE AVE.」から1曲、そしてシングルのみの楽曲が5曲です。

1990年リリースのCD4枚組「LENNON」全73曲入りとほぼ違わない全72曲入りとヴォリュームがあって、選曲も微妙に違っているのと、テーマ別にしてそれぞれのアルバムを解体して作り直している曲順です。同時発売だったスタジオ・アルバムの全集と云えるCD11枚組の大箱「JOHN LENNON SIGNATURE BOX」があればいらないかと云うと、「GROW OLD WITH ME」が「ANTHOLOGY」ヴァージョンだったり、大箱には未収録のアルバム「MENLOVE AVE.」から「HERE WE GO AGAIN」が入っていたり、「LIVE PEACE IN TORONT 1969」と「LIVE IN NEW YORK CITY」からもライヴ音源が1曲ずつ選ばれていたりして、侮れないのが此の小箱です。曲順に関しては、ほとんどがアルバム「ROCK'N'ROLL」から選曲されている「ROOTS」以外は馴染みにくいかもしれませんが、2010年リマスター音源によるコンパクトな小箱の登場はもっと歓迎されても良かった気もします。前述の通り、大箱のCD11枚をCD4枚にまとめていて、100曲足らずのジョンのソロ曲から72曲の有名曲や隠れた名曲のほとんどをお手軽に入手出来るのが此の小箱です。ジャケットではジョンと並んでいるヨーコさんは、幸か不幸か本編では「GIVE PEACE A CHANCE」と「HAPPY XMAS(WAR IS OVER)」と「SUNDAY BLOODY SUNDAY」でしか出番がありません。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする