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2023年12月24日

「ポールの道」#231「PAUL IS LIVE IN CONCERT」「PAUL IS LIVE & MORE」



1993年リリースのポール・マッカートニーのライヴ盤「PAUL IS LIVE」は、映像作品が1994年3月22日にリリースされています。監督は元「ヒプノシス」のオーブリー・パウエルですが、ソフト化する時に元「10cc」で元「ゴドレイ&クレーム」のケヴィン・ゴドレイが再編集しています。ケヴィン・ゴドレイは「C'MON PEOPLE」のミュージック・ヴィデオを監督していて、其の流れでの起用だったのでしょう。内容は、1「DRIVE MY CAR」、2「LET ME ROLL IT」、3「LOOKING FOR CHANGES」、4「PEACE IN THE NEIGHBOURHOOD」、5「ALL MY LOVING」、6「GOOD ROCKIN' TONIGHT」、7「WE CAN WORK IT OUT」、8「HOPE OF DELIVERANCE」、9「MICHELLE」、10「BIKER LIKE AN ICON」、11「HERE, THERE, AND EVERYWHERE」、12「MAGICAL MYSTERY TOUR」、13「C'MON PEOPLE」、14「LADY MADONNA」、15「PAPERBACK WRITER」、16「PENNY LANE」、17「LIVE AND LET DIE」、18「KANSAS CITY」、19「LET IT BE」、20「YESTERDAY」、21「HEY JUDE」の、全21曲入りです。

ライヴ盤「PAUL IS LIVE」本編から「ROBBIE'S BIT」と「MY LOVE」を、サウンドチェック音源からは「WELCOME TO SOUNDCHECK」と「HOTEL IN BENIDORM」と「I WANNA BE YOUR MAN」と「A FINE DAY」の全てを抜いて、王道の定番曲「LET IT BE」と「YESTERDAY」と「HEY JUDE」を加えた構成になっていて、正に「ザ・ポール・マッカートニー・ショー」になっております。映像作品に関しては、オーブリー・パウエルとケヴィン・ゴドレイによる演出が気に入らないと云う方々がいる一方で、ポールのライヴ映像では最高傑作だとする意見も多く、賛否両論を巻き起こした問題作でもあります。個人的には、前作のライヴ映像作品であるリチャード・レスター監督の「GET BACK」が酷過ぎたので、こっちの方が遥かに上だとは思いますし、ポール・マッカートニーがリンダ・マッカートニーの乳がん発覚でコノ後は暫くの間はライヴ・ツアーを止めてしまうので、まだ50代になったばかりのポールのシャウトが聴けるのが良いです。

さて、毎度お馴染みの「MOONCHILD RECORDS」からの千円ブートレグ、「PAUL IS LIVE & MORE」もご紹介いたしましょう。CD3枚組で新品が千円で、いつも通りの大盤振る舞いです。CD1は、映像盤の「PAUL IS LIVE」全21曲に、本編からカットされていた「ROBBIE'S BIT」と「MY LOVE」も元の位置に戻した全23曲入りです。CD2は、実際の「ザ・ニュー・ワールド・ツアー」では演奏されたものの音盤にも映像盤にも収録されていない楽曲や別テイクで、1「LOOKING FOR CHANGES」、2「OFF THE GROUND」、3「CAN'T BUY ME LOVE」、4「ANOTHER DAY」、5「EVERY NIGHT」、6「SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND」、7「BAND ON THE RUN」、8「I SAW HER STANDING THERE」、9「GET OUT OF MY WAY」、10「BIKER LIKE AN ICON」、11「HEY JUDE」ときて、サウンドチェック音源の、12「WELCOME TO SOUNDCHECK」、13「HOTEL IN BENIDORM」、14「I WANNA BE YOUR MAN」、15「A FINE DAY」と続きます。

更には公式盤では未収録のサウンドチェック音源が、16「JET」、17「LET ME ROLL IT」、18「MOTHER NATURE'S SON」、19「BE-BOP-A-LULA」、20「CAN'T BUY ME LOVE」で、カール・パーキンスをゲストに迎えた、21「YOUR TRUE LOVE」、22「GET IT」の、全22曲入りです。CD3はサウンドチェック音源で、1「SOUNDCHECK JAM」、2「MATCHBOX」、3「BLUE SUEDE SHOES」、4「MEAN WOMAN BLUES」、5「WHEN THE WIND SHE BLOWS COOL」、6「COMING UP」、7「PULL AWAY」、8「LINDA LU」、9「INCREDIBLE THING」、10「HONEY DON'T」、11「SHAKE RATTLE AND ROLL」、12「SET THIS TOWN ON FIRE」、13「LITTLE DAISY ROOT」、14「MISS ANN」、15「GRAND ENTRANCE, SO LONG BLACKY」、16「I AIN'T NEVER」、17「TOMORROW LIGHT」の、全17曲入りで、合計62曲の「ザ・ニュー・ワールド・ツアー」でのライヴ音源が聴けます。特にサウンドチェック音源は、本編では演奏しなかった楽曲も多く取り上げていて、存分に楽しめます。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| FAB4 | 更新情報をチェックする