「第壱回・片瀬那奈・怪優グランプリ」のつづきの
「千秋万歳」序章のつづきの
「千秋万歳」第2部序章 NEW
其の一 恋はフェニックス(下)
「千秋万歳」第1部のつづき
西暦 2023年 西豪寺ホール
未亜:銀河系777億人の片瀬那奈ちゃんファンの皆さん、こんばんは!遂に「第3回片瀬那奈怪優グランプリ」略して「KNKGP3」の開幕です!実況は姫川未亜、解説はお馴染みの小島イコさんでお送りいたします!過去2回は、第1回が実質的には大久保千秋が優勝したものの失格となり、第2回も檀上みきが優勝を取り消され、半ば「呪われた大会」とも云われております!そして、前回の興行から5年の歳月が過ぎております!
イコ:世界的なコロナ禍で、2019年から2022年までは有観客興行どころか興行自体を行わないと云う、西豪寺エレナ様の英断によるものです。既に野性的な勘で、2019年には自粛を決めていて、ようやく声出しも許可された2023年に再開となりました。選手諸君は、演じられた時点で時が止まっていて、何年経っても劣化しないので出来た試みでもあります。「KNKGP」に関しては、記録上は第1回が西豪寺エレナ様の優勝で、第2回が該当者なしになっていますね。3度目の正直で、今回はビシッと優勝者が決まってくれる事に期待しますよ。
未亜:今回は総勢28名がエントリーされていて、トーナメント戦で争われます!優勝候補の「大久保千秋、西豪寺エレナ様、美月うらら組長、高瀬リコ」の4名には1回戦のシード権が与えられ、リザーバー5名の計33名が出揃いました!
イコ:そろそろ「3強」を脅かし肩を並べる新星に登場して頂きたいですなあ。檀上みきくんの様に折角のチャンスを逃して前座のお笑いプロレスへ転向してしまった選手もおります。2011年以降にデビューしたコノ10年余での新人たちは、三十路でデビューとなったからか演技にブレもなく完璧ですが、過去の役柄のコピーや発展形態とも思え、危うさに欠けているので、なかなか上位へ食い込むのは難しいでしょう。片瀬那奈ちゃんは永遠のアイドルでもあるわけで、アイドルには完成していない危うさも魅力のひとつですからね。まあ、ご本人は会社員になって趣味では推し活ばかりの状況になってしまいましたけれど、ココでは昔のキャラクターが「セルロイド・ヒーローズ」となって今でも輝き続けてゆくわけですよ。
未亜:まずは、ココ西豪寺ホールにて第1回戦12試合の模様をお送りいたします!Aブロック第1回戦第1試合は「柏木礼奈VS迫田七海」の同期生対決ですが、此のカードはかつて5年前に行われた「土下座正規軍+美月組VSマジメ軍」の綱引きマッチの初戦でもあり、ソノ際には柏木礼奈が元祖・土下座で勝っております!マジメ軍は綱引きマッチで敗れて解散!迫田七海は柏木礼奈の誘いで山口梨香と共に土下座正規軍に加入して、同門対決としては初めての対戦となります!
イコ:綱引きマッチは、懐かしいですなあ。5年前に、ココでやったんですよね。「KNKGP3」では、現在もプロレスリング・エレナで抗争中の土下座正規軍と美月組をシャッフルしてマッチメイクしていますから、普段には観れないシングル戦での同門対決が数多く観る事が出来ます。参加28名はそれぞれのユニットから14名ずつ選びましたので、面白いカードを期待して下さい。
未亜:ところで、第2部が始まりましたけれど「KNKGP3」がメインだとすると、第1部同様にプロレス実況ネタで進行するんですか!?
イコ:まあ、最初はそうなりますわな。
未亜:そろそろ飽きたと云う声も出そうですけれどね!
イコ:飽きるって方々は、そもそもコレは読まないでしょう。片瀬那奈ちゃんの過去の活動だけではなく、プロレスの知識がなけりゃ意味が分からないんですからね。
未亜:さて、リング上は柏木礼奈と迫田七海の対戦です!5年前は柏木礼奈が元祖・土下座で秒殺しておりますが、今回はどうでしょう!
イコ:お互いに総合格闘技のファイト・スタイルですから、今回も短時間で決着するでしょうなあ。
未亜:前回の「39秒」よりも短いのか!おっと、柏木礼奈の元祖・土下座がいきなり出た!迫田七海がもんどりうって倒れて、何故か血まみれのKOだ!試合タイムは「47秒」!負けた迫田七海が「遅いよ!遅すぎるよ!」と叫んでおります!
イコ:迫田七海くんは、ジュースをやりたくてエントリーしたみたいに派手に流血しましたね。
未亜:続いて、Aブロック第1回戦第2試合は「小早川妙子VS花輪倫子」のママさん対決です!此のカードは、過去にも何度か組まれていますね!
イコ:まあ、相手が誰であれ、小早川妙子くんの狂乱ファイトで試合にならない事が多いです。コレは小早川妙子くんが美月組へ移籍したので、同門対決ですね。
未亜:花輪倫子が黒いコートを脱ぎ捨てると、真っ赤なコスチューム姿となった!開始早々、大技を仕掛けようとしているのでありましょうか!おっと、小早川妙子がセラミックの包丁を持っての半狂乱!しかし、自分でコーナーポストにアタマをぶつけてダウン!55秒で花輪倫子がテクニカルノックアウト勝ちだ!またしても秒殺!サクサクと秒殺だ!
イコ:やはり、小早川妙子くんの狂乱ファイトよりも、花輪倫子くんのコバンザメ殺法の方がプロレス的には有利でしたね。小早川妙子くんは、バトルロイヤルなら優勝出来そうかな。いや、ソレでもアレじゃあ無理ですかねえ。
以 下、恋はフェニックス(下)につづく
DEMO 2014−9−8
MIX 2023−10−24
(小島イコ/姫川未亜)
空想格闘メタフィクション
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其の一 恋はフェニックス(下)
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HEY EVERYBODY
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ON 2023・11・X
SINCE 2013・11・7
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