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2023年05月30日

「スターダムのあしたはどっちだ」



2023年5月27日に、大田区総合体育館で、スターダムの興行「STARDOM Flashing champions 2023」が行われました。タイトルマッチは4試合でしたが、メインエベントは赤と白の二冠戦だったので、実質的には5タイトルだったわけで、3つのタイトルが移動しました。此の辺は、最近のスターダムらしい急展開となったのですけれど、まあ、またしても色々とあったのでしょう。まずは「ハイスピード選手権試合」ですが、3WAYバトルとして行われて、鹿島沙希がフキゲンです★に勝ってタイトルが移動したのですが、チャンピオンだったAZMは負けてもいないのにタイトルを取られたカタチになってしまい、リターンマッチがあるのでしょう。鹿島沙希は現役12年でシングルのタイトルは初戴冠となり、感動的な勝利となりました。「ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合」は、チャンピオン・チームの「MIRAI、壮麗亜美」組が挑戦者チームの「刀羅ナツコ、渡辺桃」組に勝って防衛しました。「アーティスト・オブ・スターダム選手権試合」は、挑戦者チーム「ジュリア、テクラ、桜井まい」組がチャンピオン・チーム「なつぽい、KAIRI、安納サオリ」組に勝って、初防衛戦でタイトルが移動しました。コレはですね、やはりフリーでスポット参戦しかしないKAIRIがチャンピオンだとマズイって事なのでしょう。事実、今回のタイトル戦の前哨戦はKAIRI不在でなかったので、ストーリーを作れなかったジュリアは不満だったでしょう。試合はジュリアが雁之助クラッチで安納サオリから勝ったのですけれど、コレは来るべき「5STAR GP」にはジュリアも安納サオリもエントリーされているので、其の幕開けでもあったのでしょう。

そしてメインエベントは「ワールド・オブ・スターダム&ワンダー・オブ・スターダム二冠選手権試合」で、赤の王者である中野たむが白の王者である白川未奈に勝って、岩谷麻優に続いて二人目の「赤白二冠王者」となったのです。白川未奈は2度目の防衛に失敗したわけで、少し急ぎ過ぎた感じもするし、二冠王になった中野たむが今後は統一するのか、別々に防衛戦をするのかは不透明ですし、試合後に現れたMIRAIは「其の白いベルトに挑戦させて下さい」と云っているのに、中野たむは「たむは二冠なのに、白だけでいいの?」とか云っていて、どうにもチグハグしています。それにしても半年前にはたったの「5分47秒」でKAIRIに負けた中野たむが、もう二冠王者になっていると云うのが、今のスターダムなのです。そして、盟友であるひめかが引退してタッグパートナーを失った舞華が、やはりプロミネンスを脱退してタッグパートナーを失くした鈴季すずと、同世代(舞華は年齢非公表なのに)だと云う林下詩美と上谷沙弥も巻き込んで世代闘争をぶち上げて、ジュリアと朱里と岩谷麻優と中野たむが受けて立つと云う展開にもなりました。コレはですね、大昔に新日で猪木たちナウリーダーに長州たちニューリーダーが挑んだ図式とソックリなのです。そっちの方は長州が云い出しておいて、自分から藤波たちを裏切った結末でしたが、別ユニットである舞華や鈴季すずよりも、何故か林下詩美と上谷沙弥がもう仲間割れ寸前となっているのが不可解です。ひめかが抜けたDDMは、鈴季すずや安納サオリを取り込むのではと云われてもいますが、個人的には「OZアカデミー」での「黒い安納サオリ」も好きなので、まあ、尾崎魔弓を裏切るわけはないでしょうけれど、スターダムに正式入団はして欲しくはありません。

(小島イコ)

posted by 栗 at 22:00| KINASAI | 更新情報をチェックする