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2023年01月05日

「続・5分47秒のスターダム」



ここからは元々「不機嫌なジーン」の再放送の記事で書いたのですが、長くなったので分けます。話は女子プロレスの事になりますが、元々スターダムには最高峰とされる赤いベルトと次に権威があるとされる白いベルトがあるわけです。其の辺はエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川が全女育ちなので、かつての赤と白のベルトに拘っているのでしょう。そこへ親会社としてのブシロード主導でIWGP女子王座が加わりましてですね、発表されてから何故新たな王座が必要なのかと疑問を抱くファンも多かったのです。スターダム枠とインターナショナル枠でトーナメントが行われて、決勝ではスターダムのアイコンと呼ばれている岩谷麻優と元スターダムで元WWEのKAIRIが新日との合同興行でメインエベントで激突して、25分を超える激闘の結果KAIRIが初代王者となったわけです。岩谷麻優はSWAのベルトを返上して臨んだので、本気度が伺えてからの敗退でした。其れと前後して、KAIRIは上谷沙弥が保持する白いベルトに挑戦して30分時間切れ引き分けて、更には元赤いベルト保持者の林下詩美とのスペシャルシングルマッチで15分時間切れ引き分け試合を演じているのです。

つまり、KAIRIはスターダムを代表する選手の多くと同等以上の強さがあるけれど、其の差は僅か、正に紙一重と思わせてからの、中野たむをたったの5分47秒で倒しておいてのメルセデス(元サーシャ)登場からのKAIRIが一発KO劇だったわけでして、律儀に寝てしまった中野たむの激闘を、すっかりと全くなかった事の様にされたわけでして、此の屈辱は中野たむ個人のものではなく、スターダム全員の其れなんですよ。早速、来月のアメリカでの大会でKAIRIとメルセデスによるIWGP女子王座戦が決定して、元々IWGP女子王座は新日が管理するタイトルなので、此れでメルセデスが勝ったりしたら、最早スターダムの手が届かないところへ行ってしまいそうです。其れなら其れでスターダムには赤と白があるから別にいいのですが、問題は初期段階でスターダムの選手も含めたトーナメントで王者を決めてしまい、中野たむを最初の挑戦者にしてしまい、結果的には出戻りしてからKAIRIはスターダムで無敗である事実です。其処までお膳立てしておいてスターダムから遠く離れて行ったならば、ファンまでもをバカにした話になります。

(小島イコ)

posted by 栗 at 23:00| KINASAI | 更新情報をチェックする