フジテレビTWO １２：１０〜１４：１０
第１０話「約束の海」
第１１話（最終話）「幸せのオーロラ」
片瀬那奈 AS 藤澤律子
「ラストクリスマス」第１０話と第１１話（最終話）の、今年２回目の再放送です。第１０話では那奈ちゃんが演じた律子さんがニューヨークへ行く日が来て、日垣と横断歩道越しの別れが演出されるのですが、アレレ？日垣は「律子を追ってニューヨークへ行く」はずじゃなかったのですか？主役カップルの方は青井の難病が再発して、入院したら同じ病気の同室の患者がアッサリと死んでしまいます。此のドラマは律子さんと日垣をくっつける時に律子さんがお見合いして婚約した人とか、此の青井と同じ難病の人とか、話を盛り上げる為だけに登場させて使い捨てる手法が非道過ぎます。医師の許可を得て青井を春木は海に連れ出し、青井は「死にたくないよ！」と号泣し、春木も「俺にはもう何もしてやれないのか！」と男泣きして、完全にヒロインの青井が死亡するフラグが立ちます。そして最終話となって、律子さんは空港へ向かう途中で引き返して日垣と会社のロビーでハグしてからニューヨークへ！まわりの女性社員たちが阿鼻叫喚の地獄絵図となりますが、前回の切ない別れの演出は何だったのでしょう？他にも春木の部下も相手の勤務するレストランで公開ズッコケプロポーズからのキス！春木の母親までもが青井の担当医と熟年再婚！と周りが全てバカップルと化して、もう櫻坂46の天ちゃんに♪思ったよりも寂しくはないよ♪と諭して欲しい展開です。青井は手術の為にシアトルへ行き春木も同行して、ここで初回冒頭の春木がイエローナイフを行く場面となります。つまり、ここまでは全て春木の長過ぎる回想シーンだったのです。青井の手術結果を電話で聞いた春木は激しく動揺して泣き出しシアトルへ戻ると云って、いきなり話は一年後に飛びます。青井の部屋には別の誰かが引っ越して来て「青井は死んだのね」と思わせてからの、シアトルの青井からのバカップルどもへの手紙で生存確認！はあ？最後は主役バカップルの結婚式からのオーロラ見物でおしまいです。はあ？はあ？いえね、ヒロインが難病から救われたんだから「良かったね」となるはずなのに、観た後に残るのは「バカにしやがって」と云う怒りの感情なのです。兎に角酷いドラマですが、お目当てだった那奈ちゃんもコンディションは最悪で、風邪をひいていたのか夜遊びでもしていたのか知らんけど、声はガラガラだし肌荒れも酷く、久しぶりのドラマ出演で勘も鈍っていたのか、そう云う演出プランだったのか知らんけど、演技もオドオドしていて、作品内容も含めて「史上最低最悪のドラマ」です。
本放送：２００４年１２月１３日、１２月２０日（フジテレビ）
（小島イコ/姫川未亜）
