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2022年06月19日

「大奥〜華の乱〜」(再)全十話一挙放送で内山理名ちゃん



ファミリー劇場 10:55〜19:50

第一話「修羅場」
第二話「伏魔殿」
第三話「仇の子」
第四話「疫病神」
第五話「逆襲」
第六話「殺意」
第七話「真の敵」
第八話「お犬様」
第九話「遺言」
第十話(最終話)「乱心」

内山理名(主演) AS 安子

「大奥〜華の乱〜」の今年3回目の全話一挙再放送で、続いてスペシャル版も再放送されます。「竜馬がゆく」第一話とバッティングしていますが、そちらにはまだ理名ちゃんが演じたおりょうは登場しません。こちらは理名ちゃんの代表作のひとつで、大奥を舞台にした女同士のドロドロの修羅場が初回から最終話まで続きます。数少ない男性キャラは上様と柳沢くらいのものですが、其の上様の性獣ぶりが初回から炸裂して、理名ちゃんが演じた安子は結婚しているのに別れさせられ無理矢理に側室にされ、母親まで上様に手籠めにされて自害します。其の後も上様との子を身ごもった安子が息子の為に生きようとすると、息子は毒殺されてしまいます。柳沢は自分の側室の染子を上様に見初められ差し出し、自分との間に出来た息子を上様の子だと偽って、其れが発覚しようとすると染子を殺して、挙句の果てには上様をも刺し殺してしまいます。具体的に云うと、安子が「夫の仇!」と柳沢を刺そうとして反撃され奪われた刀が上様を刺してしまい、上様が自分で傷口をえぐり柳沢に罪をかぶせるものの、安子は上様が自害したと云い、柳沢は殉死も許されず生きながらえる展開です。とても日曜日の真昼間から再放送するべきドラマとは思えませんが、やっているのが「ファミリー劇場」と云うのも不条理です。安子とのビンタ合戦をする小池栄子さんが演じたお伝の方に金を無心するダメ兄貴をイヤミ課長が演じているので、チョイ役ですがノーカット版の地上波での再放送は無理でしょう。安子は徹底的に悲劇のヒロインであり、敵対する大奥の側室を演じた小池栄子さんや中山忍ちゃんや御台所を演じた藤原紀香さんなどは本当に嫌な役どころとなっていて、それぞれ悪女役への挑戦だったと思います。染子を演じた貫地谷しほりちゃんは、もうひとりの悲劇のヒロインですが、其れはスペシャル版で柳沢の過去の回想で同じ様な境遇だった里久(理名ちゃんが二役)が描かれるので納得させられる設定です。小池栄子さんは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の北条政子役とバッティングしていて、こちらでもそちらでも子どもを失う母親役となっております。

本放送:2005年10月13日〜12月22日(フジテレビ)

(姫川未亜)

posted by 栗 at 19:50| RINA | 更新情報をチェックする