フジテレビTWO 3:40〜5:00
第11話(最終話)「幸せのオーロラ」
片瀬那奈 AS 藤澤律子
「ラストクリスマス」最終話の、今年初めての再放送です。那奈ちゃんが演じた律子さんは前回で日垣と切ない別れをしたのに、空港へ行く途中で引き返して再び日垣と会います。「今度は私が片思いする」と伝えたかったらしいのですが、だったら横断歩道の時に云えよって話です。日垣が「俺はもう迷わない」と会社のロビーで律子さんとハグすると、周りの女子社員たちが泣き崩れたり失神したりの阿鼻叫喚の地獄絵図となります。日垣はどれだけ迷って、手当たり次第に女子社員たちも食い捲っていたのでしょうか。春木の後輩社員もレストランでズッコケプロポーズからのお客さんの前でキス!春木の母親まで青井の担当医と熟年再婚!と全てが「バカップル」と化して、肝心なヒロインの青井は難病の手術の為にシアトルへ行き、主人公の春木も同行します。そして春木がイエローナイフへ向かう初回冒頭シーンに戻るわけで、つまりここまでは全て春木の回想だったのです。手術の結果を聞いた春木は泣き出してシアトルへ戻ると云い出し、お話は1年後となり青井の部屋には別の誰かが引っ越して来て、青井死亡確定と思わせてからの青井からのバカップルたちへの手紙で生存確認!そりゃあサブタイトルが「幸せのオーロラ」なんだから主人公カップルが死別するわけないのですが、後半に散々「死ぬ死ぬ詐欺」をやらかしてからのバカップル結婚式からオーロラ見物でおしまいって酷過ぎます。主役、脚本家、プロデューサーが「東京ラブストーリー」と同じで13年ぶりに「月9」の底力を見せようとして、結果は数字も平均「21・6%」と大成功したのですが、何じゃらほいとしか云えない作品です。女優回帰した那奈ちゃんも、コンディション不良で声は掠れているわ演技もオドオドしているわで、史上最悪の出来でした。
本放送:2004年12月20日(フジテレビ)
(小島イコ/姫川未亜)