フジテレビTWO 3:40〜5:30
第9話「天使の雪」
第10話「約束の海」
片瀬那奈 AS 藤澤律子
「ラストクリスマス」第9話と第10話の、今年初めての再放送です。全11話なので此の辺に来るとクライマックスなのですが、毎度の事ながら滅茶苦茶な脚本です。第9話ではそれぞれのカップルも収まるところに収まって、那奈ちゃんが演じた律子さんは日垣とよろしくやっているので本筋とは関係がなくなってしまいます。そして第10話で伝説の横断歩道を挟んだ二人の別れが描かれるのですが、おいおい日垣は青井に貸すはずだった120万円で律子さんを追うって云っていませんでしたかあ?此の切ない別れの演出も、最終話で根底から覆されるわけで、要するに脚本家や演出家は其の時に盛り上がれば前後の整合性など知った事じゃないのです。もっと酷いのは主人公カップルで、ヒロイン青井の難病が再発し病室が一緒で同じ病気の患者があっけなく死んでしまい、主人公の春木は医師の許可を得て青井を海に連れてゆきます。海岸で青井は「春木のせいで、死にたくないよ!」と号泣し、春木も「もう俺には何もしてやれないのか!」と男泣きして、視聴者も可哀想で涙なしには観られない「青井死亡フラグ立て捲り」の展開で、エンディングもいつもの陽気な「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」ではなくなり、沈痛な気持ちにさせられて怒涛のヘッポコ最終話へと続くのでした。
本放送:2004年12月6日、12月13日(フジテレビ)
(小島イコ/姫川未亜)