NHK BSプレミアム 20:00〜20:43
第八回(最終回)「旅路」
内山理名 AS 七化けのお千代
「雲霧仁左衛門5」の、早くも最終回です。やはり全八回は短く感じられますが、スピーディーな展開は観ていて楽しいです。滝山と山川の姉弟に騙された桔梗屋は、山川の生き残った手下に二人を殺させようとします。理名ちゃんが演じる七化けのお千代姐さんは紫頭巾の尼さんに化けて大奥の隠し金が寺にある事を確認して、雲霧仁左衛門に伝えます。山川は職を解かれ謹慎となり、滝山も大奥を去ると云います。安部式部は滝山と山川が姉弟だと突き止め、滝山に警護をさせて欲しいと云いますが断られます。山川は尼に化けて寺に入り滝山に会い、安部式部は独断で寺を探り、山川の元手下も姉弟の命を狙い、雲霧一党も隠し金を盗もうとし、四つ巴の決戦が始まります。自分が引き込みをやると申し出た紗江に雲霧仁左衛門は「ならん」と云いますが、紗江と滝山は十年も大奥で一緒だったのでお互いに情がある様子です。お千代姐さんたち雲霧一党は墓を掃除しに寺に潜入し、安部式部は滝山に山川との関係と大奥の隠し金の存在を問います。しかし滝山は突っぱねて、安部式部を追い返してしまいます。山川の元手下が滝山を火縄銃で撃ち、身代わりになって山川が撃たれ死んで、滝山をも狙ったところに雲霧仁左衛門が参上です。大奥の隠し金は雲霧一党が奪っており、雲霧仁左衛門と安部式部の決闘となりますが、雲霧仁左衛門は霧と共に消えます。弟を失った滝山は安部式部に全てを打ち明け、紗江と共に旅に出かけました。雲霧仁左衛門が死んだ治平や怪我を負った七松と梅を回想して、此のシリーズは終了です。いつも通り、続編を大いに期待させる終わり方でした。
(姫川未亜)