「35歳の高校生」（再）全十一話一挙放送

ファミリー劇場　１０：５０〜２１：２０

第一話「ベンジョメシ? トイレで食べて美味しいの?」

第二話「イジメ? いじられ? ピエロの流す涙の訳」

第三話「いじめって楽しい?スクールカーストが引き裂く友情の行方」
第四話「教師イジメの犯人は誰? 涙の記者会見」

第五話「いじめっ子の闇...同級生キャバ嬢対決!!」
第六話「部活内で暴力!? 嘘が嘘を呼ぶ悲劇の連鎖」

第七話「盗撮犯とオバサンの過去を学級裁判で暴け!!」
第八話「生徒との禁断の恋!? 教師をダマす悪魔の罠!!」

第九話「遂に最終章!! オバサン涙…サバイバル修学旅行」
第十話「魔女裁判…彼女が高校生になった目的を糾弾」

第十一話（最終回）「衝撃の2時間SP!! 今夜すべての謎が明かされる!ノートの真実と亜矢子の失踪…卒業目前で生徒たちが職員室に立てこもり!?彼らはスクールカーストを乗り越えられるのか?」

片瀬那奈　AS　長峰あかり

「35歳の高校生」の今年初めての全話一挙再放送ですが、「雲霧仁左衛門５」第二回再放送とバッティングしています。此のドラマは米倉涼子姐さんが演じる主人公の馬場ちゃんが「35歳の高校生」として高校に入学して、イジメなどの問題を解決していくストーリーです。しかしながら展開がどうにもこうにも暗く陰湿で、他の学園ドラマにありがちなスカッとする爽快感は味わえません。那奈ちゃんが演じたのはスクールカウンセラーのあかり先生で毎回場違いにおどけているものの、終盤で実は今は亡き渡哲也さんが演じたカイザー教育長のスパイだったと判明します。其れは別にいいのですけれど、馬場ちゃんも同じくカイザー教育長に命ぜられて高校生になったはずなのにあかり先生の事を知らないって云う設定はなんなのでしょう。イジメがエスカレートしていきロッカーの下敷きにすると云う殺人未遂事件にまで発展したり、其の被害者が次には小泉先生にハニートラップを仕掛けたり、黒幕のヘッドホンが正光を刺そうとして身代わりになった馬場ちゃんが刺されてヘッドホンが少年院送りになったりと、もう徹底的に演出は滅茶苦茶です。折角「ドクターX」で視聴率女王となった米倉姐さんをテレ朝から引っ張って来て主演させたのに、イマイチな結果となっております。其れでもこうして繰り返し再放送されているのは、当時の有望な若手俳優陣を生徒役に起用して多くの方々が其の後に主役級に成長したからでしょう。

本放送：２０１３年４月１３日〜６月２２日（日本テレビ）

（小島イコ/姫川未亜）