西暦 2013年
「高瀬リコの想い」
「高瀬リコの想い」
「第弐回・片瀬那奈・怪優グランプリ」決勝戦を、うらぶれた立ち呑み屋のテレビで見ていた、ホームレス風のおんなが、「あいつか・・・。」と呟き、グビリとデンキブランをストレートで飲み干した。「やっぱり・・・アンタしかいないんだよナァ・・・アイツの野望を打ち砕けるのはさ・・・。」などと、ひとりぼっちでブツブツと自問自答を繰り返す・・・。突然、大声になり、「そのために・・・アタシは、すべてを捨てたんだ!」と叫ぶが、単なる酔っ払いにしか見えない。こんな店では、そんな客なんていくらでもいるから、アタマがイカレたアルコール中毒にしか思えない。しかし、汚らしいフードで隠しても、鋭い眼光だけは隠せない・・・。賢明なる読者諸君なら、もうお気づきでしょう・・・。此の薄汚れたおんなこそが、アノ「高瀬リコ」の変わり果てた姿なのだ。何故、なにゆえ、アノ「高慢ちき」なお嬢様が、コンナにも身を持ち崩し、全国を放浪しているのかっ。今や「幸せな結婚」をされ海外でママとなっているライバルだった「花ちゃん」が見たら、気絶しかねない落ちぶれ様・・・。まさに「天国と地獄」の大逆転!!其の理由は・・・、後に詳らかにしなければならないでしょう。「リコちゃんは、ある決意を固めている」としか、今はまだ申し上げられません。其れは・・・、「千秋に、逢いたい!」、ただ、其の想いだけだったのです。
思えば「カタセ四天王」と呼ばれた同期生・・・。「第壱回・片瀬那奈・怪優グランプリ」での、実質的な優勝者は「大久保千秋」、準優勝は「姫様」、そして、落ちこぼれとバカにしていた「藤田千秋」までもが、リザーバーながら「大久保千秋」と熱戦で魅せた!!ところが、優勝候補と謳われていた自分は、何ができた?策略にはまり、其れをリベンジしようと倍返しの策略で対抗したものの、所詮は「大久保千秋」の補佐・・・。主役は「千秋」・・・。違う!ホントだったらあたしが・・・。でも、やっぱり「千秋は天才」だった。たった、ひとりぼっちになっても、闘い、勝った!決勝戦では、記録では「両者失格」・・・、でも、レフェリーを務めたあたしは知っている。最強女王は・・・「西豪寺エレナ」なんかじゃない!ホンモノは、真の女王は「大久保千秋」じゃないか。そして、「姫様」も「藤田千秋」も、あたしを超えた。何故だ?なぜ、藤田は、西豪寺エレナなんかの飼い犬になった?あたしたちこそが「カタセ四天王」だったはずなのに・・・悔しい・・・、くやしい、くやしい!!!千秋にあいたい。もういちど、アイツと・・・必ず、探し出す!そのために、あたしは、すべてを捨てたんじゃないか。もう、あたしの気持ちをわかってくれるのは、千秋しかいないじゃないか。千秋・・・アンタは、何処へ消えたんだ。何処にいるんだ。千秋・・・、あいたいんだよ・・・、また、アノ頃みたいに、本気で、泣いて、笑って、ケンカしてくれよ・・・。
(以下、次回へつづく)
【BGM】 ポール・マッカートニー&ウイングス 「ジュニアズ・ファーム」 (B面「サリー・G」)
「THANX 4 downtown records
& 龍・アンテツ、翔・JET !・うっぴー☆・・・with 003!」
(小島藺子/姫川未亜)
「THANX 4 downtown records
& 龍・アンテツ、翔・JET !・うっぴー☆・・・with 003!」
(小島藺子/姫川未亜)
「千秋万歳 序章 其のニ」は、「11・27−12・4」期間限定で、コメントを受け付けております。
フライングは、ダメだよん。
フライングは、ダメだよん。
「THANX 4 NANA KATASE & MY LOVELY FRIENDS !」
(小島藺子/姫川未亜)
空想格闘メタフィクション
「千秋万歳」序章 其の三
KICKED AROUND NO MORE !
HEY EVERYBODY OUT THERE !
ON 2013・12・7
SINCE 2013・11・7
「千秋万歳」序章 其の三
KICKED AROUND NO MORE !
HEY EVERYBODY OUT THERE !
ON 2013・12・7
SINCE 2013・11・7
FROM NO IMAGE INC. TO EVERY*** WITH LOVE
ま、今回は「大いなる伏線」だからね。
ハイ、コメント受付おしまい☆