WE LOVE downtown records
嗚呼・・・片瀬那奈ちゃん、御免なさい!正直、すまんかったっ。もう、辛抱たまらん!ポールだ、ポールだっ、サー・ポール・マッカートニーでアタマがいっぱいだっ!!11年前は、東京ドームのアリーナ最前列!当時のポールは還暦!!チビッ子の頃から憧れてマネッコして来た「バケモノ」が、目の前に出てきやがって、歌う奏でる、人間ジュークボックス!魔法じゃ、こやつは、もののけなのじゃ!中学生の時に、赤盤と青盤が出て、ラジカセで聴いて、もうクラシックなんてやってらんないって思った。ともだちから2千円で買った「白いギター」で、指から血を流しながら、半年も必死で練習した「ブラック・バート」を指先まで見える!ポールは左利きだから、合わせ鏡だ!やっぱり、僕は間違ってなかった。おんなじだっ。ポールがおんなじに弾いて歌っているじゃないかっ。僕は、うっかり「ジュニアズ・ファーム」のプロモを、田舎のレコード店がデパートの屋上で開催した「フィルム・コンサート」で見てしまったっ。ベースってカッコイイ!「バンド・オン・ザ・ラン」の米国盤を買ってしまった!!「ポール・マッカートニー奏法と実戦」と云う本を買って、ガット・ギターを四弦に改造して練習してしまったっ。
名画座で「レット・イット・ビー」を上映したから、初回から最終回まで見て、ラジカセに録音した。ポールがピアノを弾いて歌っていたから、妹のオルガンを奪って練習した。幼少時代から合唱団でクラシックの声楽をやっていたから、ハード・ロック・コピー・バンドに無理矢理誘われて、ヴォーカルを叫ばされたけど、文化祭ではドラマーとふたりきりで、ベース、ギター、ピアノ、ヴォーカルを僕が担当して、ポールの曲ばっかり演奏してしまった!其れを見ていた英語教諭に呼び出されて「おまえは、英語の発音がオレより完璧だから、英文科へ行け!」と説得されてしまった!!1974年に、僕は、其の後の人生を決められてしまった。受験勉強なんか、マジで、いちどもしたことがない。マンガを読んで、描いて、楽器を演奏して、歌って、洋画を見て、格闘技をやって、遊んでいただけなんだ。だって、ポールに逢ってしまったんだもの。「JET」がラジカセから流れて来た瞬間に、もう、クラシックなんてゴミだと思った。これこそが、求めていた音楽だ!僕は、なんてバカだったんだ!いや、クラシック声楽をやったのは大いに役に立っているけど、もう、そんなもんは13歳のこどもには、どーだっていいって云うか、兎に角、ポールが居た。途轍もない怪物が、しかも、悪戦苦闘していた。何故だ?こいつこそが「ザ・ビートルズ」の正体なのに、なんでみんなは理解しない?みんなは、音楽を知らないのか?こいつは・・・音楽の化身なのに。
1990年の初来日公演、1993年の2度目の来日公演、そして、2002年のアリーナ最前列、もう充分だと思った。でも、この高鳴る気持ちはいったいなんなのだ?出逢って40年、ナンダカンダ云ったって、僕は「ポールにゾッコン☆LOVE」だったのだ。片瀬那奈ちゃんは最高だし、ポールよりも僕にしあわせを与え続けてくれています。だから、僕はポールを海外まで逢いに行くよりも「フラガール」全公演を選んだじゃないか。会社だって辞めて、いつだって那奈ちゃんが呼んだら「いざ、かたちん!」と駆けつける為に、独立して社長になったじゃないか。でも、でも、でも、本当に申し訳ないのだけど、来週の18日と21日だけは、勘弁して下さい。僕は、ポールと一緒に「レット・イット・ビー」を歌えなきゃ、前に進めない!過去、3回の公演で、僕は、ザ・ビートルズの、いや、ポールの、いや、此の銀河系でイチバン好きな曲を、一緒に歌えなかったんだ。「天国から奏でられる音楽」を目の前で演奏されて、茫然自失となって、失神しそうだったよ。今度こそ、僕は、歌わなければダメなんだ。那奈ちゃん、正直すまんかった!少しだけ、時間を下さい。ケリをつける。本当に、僕は那奈ちゃんこそが銀河系で最高の存在だと確信しています。
「ポールに、さよならを云わせて下さい。
もう、アンタは2番目なんだよって、本人に伝えなければ、
僕は・・・人間失格だ!!御本尊様、お願い致します!」
もう、アンタは2番目なんだよって、本人に伝えなければ、
僕は・・・人間失格だ!!御本尊様、お願い致します!」
なんぞとコーフンするあたくしに、土田くんは「僕は、週末に、佐野さんのライヴに行きます。僕にとっては、ポールよりも佐野さんですからね」と、キッパリと云った。僕は、しあわせもんです。世界よ、ありがとう。此の世界は、美しくて、素晴らしいんだよ。僕たちは、たったいちどの泡沫の夢を見ているんだ。楽しまなきゃ、勿体ない!死にたい奴は、勝手にしやがれ!あたくしは、生きる。こんな面白い遊び場は、ないんだぜ。勿体無い。だったら、其の命を、僕に下さい。僕が愛するみんなに、くれよ。大相撲中継でポールが映った2分間を、繰り返し、観た。かつて「プレス」のヴィデオで、ポールはただ倫敦の地下鉄に乗っただけでドラマになっていた。大相撲でも、おんなじだった。ポールが退場する時の、満場の「ポール・コール」!まわりのみんながケータイでパシャパシャやったり握手を求めても、嫌な顔ひとつしないどころか、おどけたポーズまでやらかすポール!スゴイ!!やっぱり、こいつは怪物なのだ。僕は、もう、胸が張り裂けそうだよ。
土田くんが「また、今度で好いじゃないですか」と止める程に、あたくしはポールのレコードを買った。でも、其れでも、「下町レコード」じゃ、たったの「3千円」くらいなんだから、本当に商売が成り立っておるのかね?先週、たったの「税込み90円!」で買った「バルビ・ベントン」なんて、あたくしにとっては「諭吉を軽く超えて、競り合ったなら、諭吉10人でも、やったるでぇ!!」と、どっかの「虎」の相方の「龍」とかが人生を決めてしまった瞬間にも匹敵する「特大級のお宝」だったのだよ。モノの価値なんてぇもんはさ、自分で決めなきゃダメざんしょ。そんなこたぁ、土田くんは知っている。アンテツも、うっぴー☆も、まややも、みんな、みんな、知っている。ありがとう。僕は、とっても、しあわせです。でも、もっと、もっと、もっと!だっ。那奈ちゃん!ありがとう。みんな、本当に、ありがとう。
「THANX 4 土田くん」 (小島藺子/姫川未亜)
(小島藺子/姫川未亜)
空想格闘メタフィクション
「千秋万歳」序章
I'VE JUST SEEN A FACE !
HEY EVERYBODY OUT THERE !
ON 2013・11・17
SINCE 2013・11・7
「千秋万歳」序章
I'VE JUST SEEN A FACE !
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FROM NO IMAGE INC. TO EVERY*** WITH LOVE
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