NHK BSプレミアム 20:00〜20:43
第二回「子分の破門」
安部式部(國村隼)は雲霧仁左衛門(中井貴一)につながる情報を持ち込んだ者には多額の報奨金を出すという戦略を取り、雲霧一党を破門された者たちに裏切りを誘っていた。捜索の輪が狭まる中、仁左衛門たちは火付盗賊改方の岡田甚之助(甲本雅裕)に近づく。岡田は式部が長官になってから閑職に追いやられていたのだ。一方、式部が放った密偵に尾行され隠れ家を突き止められた六之助(柄本祐)は掟を破り相手を殺してしまう…。
内山理名 as 七化けのお千代
内山理名ちゃんが「七化けのお千代」を演じられているBS時代劇「雲霧仁左衛門」(全6話)の第二回です。ん?ゲストで「火付盗賊改方の岡田甚之助」を甲本雅裕さんが演じられるのですね。記憶も新しい2012年9月15日に本放送された、時代劇版「相棒」と云われる水谷豊さん主演ドラマ「だましゑ歌麿II」で、内山理名ちゃんと甲本雅裕さんは夫婦役でした。そして、内山理名ちゃんが第1話にゲスト出演され、レギュラーだった片瀬那奈ちゃんと「唯一女優として共演された」2005年の連続ドラマ「離婚弁護士II〜ハンサムウーマン〜」に、甲本さんも第5話にゲスト出演されています。見事な「カタセカイ・トライアングル」が、簡単に出来てしまいますナァ。同じ時代劇でも全く違った間柄を演じられておりますけど、兎に角、もう内山理名ちゃん演じる「七化けのお千代」が素晴らしすぎる!こんな役柄を演じられたら、未亜たんが「かたちん」から思わず「逆スッテンコロリン」しちゃいますよっ。
何が好いって、初回でも語りました通り、ドラマ自体が良く出来ていて安心して楽しめる娯楽時代劇なのよさ。BSとは云え、天下御免のNHKでございます。日本全国津々浦々、何処でも老若男女が観れてしまうのですから「内山理名?ああ、七化けのお千代ね」となるのよさ。「ハニー・トラップ」なんて地上波だけど深夜番組ですから、観る層は限定されます。「雲霧仁左衛門」を観ると、如何に内山理名ちゃんが「実力派で演技派の女優さん」であるのかが分かります。プライベートに近い「紀行番組」などでの「天然さん」との大いなるギャップ!「七化けのお千代」は、第一回でも第二回でも全く別の役柄を劇中でも演じています。女優さんが「時代劇の役柄でも毎回が七化け!」と云う難役なのですよ。其れを、内山理名ちゃんは文句の付けようがない名演で魅せています。
いや、何よりも「七化けのお千代」には「匂うような色気」がある!
僕がデビュー当時から愛する内山理名ちゃんは、実際にお逢い出来たら「可憐な妖精みたいなひと」でした。テレビや映画や雑誌なんかで見て来た何万光年倍もキレイで華奢で可愛くって優しくって面白くって、もう感動して涙が出てしまったよ。「どうして、あの時、こんなにも素晴らしい女性を蔑ろにして、別のアイドルに走ったのか?」と、激しく自分を責めました。でもね、相手が片瀬那奈ちゃんなんだから仕方ないでしょう。「雲霧仁左衛門」を観ていても、今回の「引き込み役」で「七化けのお千代」の亭主を演じた「州走りの熊五郎」を「おっと、AUTBのシロじゃん!」と瞬時に思ってしまうのです。つまり、内山理名ちゃんを観ているのに、常に背後には片瀬那奈ちゃんがいるのだ。其れにしても、やっぱり理名ちゃんは素晴らしい女優さんですよ。来るべき片瀬那奈ちゃんの新ドラマ「鼠、江戸を疾る」は奇しくも「NHK木曜時代劇」です。先手を取った理名ちゃんは最高の演技を魅せており、時代劇経験の浅い那奈ちゃんにとっては正念場でしょう。しかも「鼠、江戸を疾る」は、誰でも見れるNHK総合なのよさ。さあ、面白くなってまいりました。
(小島藺子/姫川未亜)
「HAPPINESS COLLECTION」HAPPINESSストーリー
「素敵な自己満足」内山理名
「雲霧仁左衛門」NHK公式サイト