「熟年離婚」ACT 2 再々再放送！

テレ朝チャンネル１　10:50〜11:50

ACT 2 「妻の復讐家庭内別居の始まり」

片瀬那奈 as 豊原みどり


はい、またお逢いしましたね。片瀬那奈ちゃんが２００５年に「豊原みどり」を熱演された、世紀の怪作ドラマ「熟年離婚」ACT 2 が、今年だけで３度目の再放送でございます。みどりちゃんの妊娠発覚！は次回ですけど、もう第２話で「完全にバレバレ！」であるのは過去記事でも言及しております。当時は「コンドーム娘」なんぞと罵られた名場面があるのが、第２話なのよさ。もうネタバレ全開！で語りますと、片瀬那奈ちゃんが演じる「みどり」は、恋人の「自称・ミュージシャン・敦也」に貢いでいるって事は初回で分かったのだけど、敦也が成功するまでは自分が働いて支えて行こうと云う健気な覚悟も決めていたから、自ら常にコンドームを常備していたわけですけど・・・どー考えても妊娠しているっ！ズバリ云って、敦也が「いいじゃん！気持いいんだから、生でやらせろよ！みどりちゃん、サイコー！」なんぞとぬかして孕ませてしまったとしか考えられません。第３話で妊娠が発覚した時に、そりゃ、幸太郎お父さんじゃなくとも「貴様には、男としての責任感の欠片もないのかっ！」と激怒して当然ですよっ。妊娠の事実を打ち明けられていないとは云え、やることやっといて、「だって、オレ無収入だぜ」とか「みどりの方から近づいて来たんですよ」とか「お前のオヤジって変だよな」とかは、ねーだろっ。ぜいぜいはあはあ。那奈ちゃん、じゃないや、みどりちゃんを弄びやがって、決して許される事ではありませんよっ。

「熟年離婚」が全９話と通常の連続ドラマ（全１０話〜１３話）よりも短いのは、別に低視聴率で打ち切られたのではなく、当初から綿密にオチまで決まっていたからです。様々な苦難が主人公・豊原幸太郎に降りかかるのだけど、初回から伏線が張り巡らされていて、実に好く出来ています。事実、数字は高く、関東では「平均１９．２％！最終回は最高の２１．４％」で、関西では「平均２３．２％、初回以外全て２０％を超え、最終回では驚異の３０．０％を記録した」大ヒット作！でした。テレビ朝日サイドとしたなら、全９話予定を延長したり、スペシャル・ドラマで続編を制作したり、ＤＶＤ化してガッポリ！と目論んでいたのでしょうけど、幸太郎お父さんは全て却下！流石は団長！そもそも、主演クラスの豪華なキャスト陣が犇めくのですから、いきなりだナァと延長だの続編だの云い出しても、俳優さん達のスケジュールを押える事も不可能だったのでしょう。お父さんが渡哲也さん、お母さんが松坂慶子さん、長女は実年齢では松坂さんと１２歳しか違わない高島礼子さん、長男は「２１世紀のユージロー」グランプリの徳重聡くん、次女は片瀬那奈ちゃん！と云う「豊原家」自体が「全員が主演作を持つ」エリート家族なのよさ。美男美女が勢揃いの家族構成だけでも、完全なる「虚構」です。キャスティングが凄すぎなので、当然の如く多くの見せ場をそれぞれに与えなければならないのだけど、全員がやる気マンマン！でございます。

挙句に、姑は草笛光子さん、長女の夫は西村雅彦さん、長男の恋人は桜井幸子さん、幸太郎の親友は小野武彦さん、洋子の同級生で勤務先の敏腕社長は「ウルトラマン８０」こと長谷川初範さん、等々、脇役陣も豪華絢爛！高島姐さんのバーターで旦那が出ているのはお約束だけど、みどりちゃんを孕ませた金髪の「自称・ミュージシャン」敦也を演じた渡邉邦門（現・渡辺邦斗）くんは「２１世紀のユージロー」準グランプリだったのよさ。渡邉邦門くんは２００７年のＮＨＫ連続テレビ小説「どんど晴れ」で全国区の人気者になったのだけど、休業して石原軍団からも抜けてしまいました。でも、事務所を変わって改名して再起！２０１１年に「外交官・黒田康作」で地味に片瀬那奈ちゃんと再共演している姿を目撃した時には「あっちゃん、頑張ったね！」と安心しました。役柄とは云え、片瀬那奈ちゃんの恋人で孕ませちゃって、最後には男気爆裂！で責任を取って結婚したのですから、頑張って好い役者さんになって欲しいのですよ。なんてったって「かたちん」は銀河系で最強の「あげまん」なのですから、相手役を演じて「伝説のアンテツがいつか殴る手帳」に記された連中には、落ちぶれてもらっちゃ困るのだ。もう、そんな理由で片瀬那奈ちゃんが御出演された名作が封印されるのは「2001年のおとこ運」だけにして頂きたい！


本放送：2005年10月20日
再放送：2013年9月2日
再々放送：2013年9月24日

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