出演作:『二流小説家 シリアリスト』(東映)
完成披露試写会:2013年6月5日
全国公開:2013年6月15日
片瀬那奈ちゃんの撮影日:2013年1月17日〜2月9日
(映画のクランクインは、2013年1月14日に敢行、大雪の為に片瀬那奈ちゃんの出演は延期!)
映像作品:Blu-ray、DVD「二流小説家 シリアリスト」(キングレコード)
(コレクターズ・エディションBD、コレクターズ・エディションDVD初回限定2枚組、通常DVDの3種)
2013年12月6日発売予定
2013年6月に公開された映画「二流小説家 シリアリスト」で、片瀬那奈ちゃんは謎めいたヒロインである「長谷川千夏」を「どシリアス」に熱演しました。撮影順だと、片瀬那奈ちゃんが2013年に最初に演じたのが「長谷川千夏」です。繰り返し語っておりますが、2013年の初頭から片瀬那奈ちゃんは「同時期に3役」を演じ分けました。勿論、オファーや顔合わせや衣装合わせなどの下準備は、舞台「サイケデリック・ペイン」から連ドラ「匿名探偵」と続いた「2012年下半期」には、とっくに始まっていたのです。「シューイチ」や「どや顔」や「たべものがたり 彼女のこんだて帖」などで司会者としても大活躍しなから、片瀬那奈ちゃんは本分である女優としても全く休みなく、次から次へと新たなる役柄に挑まれているのです。しかも、同時期に女優だけでも3変化!司会も各番組で趣きを変えておりますので、片瀬那奈ちゃん7変化!を平気でやらかしているのよさ。「ミステリアスな存在でいたい」と語る「かたちん」の、「有言実行」が果たされております。
「長谷川千夏」は、近年の片瀬那奈ちゃんには珍しい「本格的なシリアス演技」を魅せたキャラクターです。なにせミステリー作品のヒロインですから、ズッコケるわけにもいきません。片瀬那奈ちゃん御本人が「変態お母さんと、姉を殺された地味な役。面白いことしか興味が無いスクールカウンセラー。何だか、同じ人間が同時にやるとは思えないラインナップ。全部観て、やっぱり片瀬ってよく分からんと彷徨って下さい(笑)」と挑発した3役で、もっとも地味な役柄です。いや、其れは映画を鑑賞すれば大いに覆されるのでした。あたくしも参加出来た完成披露試写会で映画を観た原作者のデイヴィッド・ゴードンさんが、「皆さん美しい方ばかりでしたが、まず印象に残ったのは片瀬那奈さんです。被害者の遺族の役なのですが、怒りを表に現さず、内に秘めている。そういう複雑な感情を表現していてたいへん素晴らしい演技だと思いました。」と絶賛された名演です。
具体的な内容に関しては、ミステリー作品ですので「ネタバレ厳禁」です。同時進行で「色丞魔喜」を演じたと知らされたデイヴィッド・ゴードンさんが「それはすごい。ぜひビデオを本国に送ってください(笑)。」とマジで云った事実だけでも、如何に片瀬那奈ちゃんが多彩な役柄を見事に演じ分けておられる事が窺い知れるでしょう。あたくしは、個人的にはやっぱり「西豪寺エレナ様」から始まったアッパー系のコメディ路線での「かたちん」が大好きです。でも、ドラマ版の「大久保千秋」に出逢って、物凄くワクワクしました。シリアスとコミカルを超越したリアリズムに「これぞ、怪優・片瀬那奈にしか出来ない凄技だっ!」と、大絶賛しています。然し!「長谷川千夏」は「どシリアス」なのに心を撃つ名演でした。幸いにもBDとDVDの発売が決定しておりますので、是非とも御覧になって頂きたい。映画としては賛否両論がある作品だと思いますが、シリアスな演技でも片瀬那奈ちゃんは魅せます。舞台挨拶での明るく天真爛漫な笑顔の那奈ちゃんとは、全く違う姿が観れます。ひとつだけ「ネタバレ」しますが、「長谷川千夏」は劇中で一度たりとも笑いません。片瀬那奈ちゃんの最大の魅力である笑顔を封印されて挑んだ、これぞ正しく「渾身の演技」です。「かたちん」は、シリアスでもイケテルよっ!個人的には「苦節15年」で、遂に片瀬那奈ちゃんのサイン入りポラが当選したのが「長谷川千夏」です。劇中とは全く違う「お茶目でチャーミングなかたちん」の写真に、何と云うか・・・涙が出てしまいました。
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(小島藺子/姫川未亜)