あたくしが、数多ある片瀬那奈ちゃんが演じてこられた役柄の中で「大久保千秋(壱号)」を強く推すのは、無論、当時の片瀬那奈ちゃんが此の難役を、「プロゴルファー花」での「高瀬リコ」と同時進行で撮影され、更に「絶対泣かないと決めた日」の「藤田千秋」と、「テレビでスペイン語」の「姫様」とも被っていて、所謂ひとつの「カタセ四天王」を演じ分けておられた!との「驚愕の事実」ゆえですが、ドラマ版「闇金ウシジマくん」が作品としても素晴らしいからでもあります。2013年8月現在に片瀬那奈ちゃんが演じておられる「壇上みき」は、片瀬那奈ちゃん個人としての演技ならば最高ですが、如何せんドラマがつまらない。あたくしは、「かたちんさえ好ければ、何だっていいや!」と云うわけにはいかない。其れは、未亜たんみたいな「狂信的なかたちんファン」の短絡的で愚かな考え方です。ナンデモカンデモ「那奈ちゃん、可愛い!那奈ちゃん、ステキ!那奈ちゃん、サイコー!」なんて云っていたのでは、片瀬那奈ちゃんだって「何よ、未亜って、あたしをちゃんと見てんのかしらん?自分でもすべったと思った時まで絶賛されたんじゃ、逆に恥ずかしいっつーの。もしかして、こいつは追っかけのふりして、あたしをディスってんのか?」と疑い、呆れ返ってしまいますよ。
愛すればこそ、敢えて心を鬼にして「ダメな時は、叩く!」のが、「挑戦者」と「かたちん」に云わしめた「ファン」の役目ざんしょ。未亜たんがやらかしているのは「ホメ殺し」と云う邪悪で姑息な技ですから、能年玲奈ちゃんもお気をつけ下さいませ。さて、「大久保千秋(壱号)」ですけど、彼女は上京し学校をヤメて「AV女優」になった過去で相当の苦労をして来たはずなのに、未だに他人を信頼すると云う優しい心を失っておりません。其れでも、闇金の債務者に何度も裏切られ続け、遂に爆裂して「一撃必殺の豪腕パンチ」を繰り出すのです。えっと、コレって「鉄腕アトム」じゃん!可愛い顔のアトムは、悪者ロボットを最初は「キミとボクは、同じロボットじゃないか!もう悪いことはやめて、みんなで仲良くしよう!」なんぞと必死で説得します。然し!話し合いでは解決しないと見るや、いきなりだナァと「こんなに云っても分からないのか?えーい、コノ分からず屋めぇー!」と絶叫し、10万馬力で相手を木っ端微塵に破壊してしまうのだよ。「アトム」と「大久保千秋(壱号)」の「やり方」はそっくりです。おそらく映画版での「大久保千秋(弐号)」が沸点に達しなかったのは、まだまだ溜めていたからなのでしょう。「ウシジマくん」に深夜の路上に置き去りにされて、ようやく覚醒し「魂のゴングが鳴った」のでしょうが、残念無念!其の後は描かれなかった!
其の映画版で、些か気になる場面があります。其れは、クライマックスのイベント会場で「ウシジマくん」と「小川純」が揉めている時に、唐突に白い超ミニワンピースの「モデル風のきれいなおねえさん」が現れて、緊迫した状況なのに純が気を取られ追いかけて腕を掴むと云う、些か「意味不明」なシーンです。階段を上がって来る時には「どっかのモデルさん」ですが、純に腕を掴まれて振り返ったお顔が「片瀬那奈ちゃん」に見えるのよさ。「前後で、明らかに別人に変わっているのは確実!」だと思いますが、画面が暗くて遠目のショットなので、果たして「かたちん」が洒落で遊びを入れたのかどうかは、コマ送り再生しても確証は得られなかった。そもそも、映画のクライマックスって「ウシジマくん VS 肉蝮」と「イベントの大騒ぎ」を交差させている演出で、観辛くって仕方ないったらありゃしないのよさ。でも、入院したネッシーの「病院の看護師でモコがチラリンコと登場していたりもする(画面が暗いしロングショットなので分かり難い!ココにも結構「映画版でのモコ(希崎ジェシカちゃん)の登場場面」で検索し辿り着かれる方々がおります)」ので、もしかしたら「かたちん」もやらかしている気もするのですよ。兎に角、「大久保千秋」は「謎だらけ」なのです。
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(小島藺子)
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