ファミリー劇場 1:20〜2:57
第八話「殺意の花嫁サヨナラ美幸」(2002年12月5日)
第九話(最終回)「サヨナラ…美幸&夏実」(2002年12月12日)
本放送:2002年10月17日〜12月12日、全9話 毎週木曜日21:00〜21:54 テレビ朝日
「平均視聴率 9.1%」
片瀬那奈ちゃんの記念すべきデビュー曲「GALAXY」が♪だんだんだんどぅりどぅりだんだん♪と流れ、伊東美咲ちゃん&原沙知絵ちゃんが弾ける2002年のドラマ「逮捕しちゃうぞ」の再放送も今宵でお別れです。スカパー!なので、またひょっこりと蘇るかもしれませんけど、其の際には「幻の第六話」も解禁して欲しいですナァ。片瀬那奈ちゃんが「経営企画室長・壇上みき」を過激に演じる「ショムニ 2013」第三話が「9.9%」と「ひと桁」まで堕ちた事が話題になっております。確かに第一話「18.3%」からジェットコースターの如く急降下した数字には、「レガッた」や「オダギる」の様な「新たなる慣用句」が生まれそうな予感までします。でもですね、そんなに堕ちても未だ「逮捕しちゃうぞ」の平均「9.1%」よりも上なのだよ。しかも、「ショムニ」には過去の輝かしい栄光があります。第1シリーズ(1998年)は平均「21.8%」で最終回は「28.5%」!第2シリーズ(2000年)も平均「20.4%」!其の間にあったスペシャル版二本も20%を超えております。実は、数字だけを考えると、続く第3シリーズである「ショムニ FINAL」(2002年)から既に下落は始まっていました。
「ショムニ FINAL」は初回こそ「23.1%」と貫禄をみせたものの、ゆるやかに下降線を描き、最終話直前の第11話では「11.6%」まで堕ち、平均も「16.4%」となりました。更に最終作として制作されたスペシャル版「ショムニ FOREVER」(2003年)も「14.2%」とイマイチな成績だったのです。ゆえに、十年ぶりに復活した「ショムニ 2013」にだけ罪を被せるのは、「壇上みき」がとばっちりで笑い者にされるが如き理不尽な事と云えます。もう十年前にも、既に「ショムニ」は飽きられていたのだよ。其れでも、大人気シリーズであった事実は消えません。「FINAL」と謳っておきながら「FOREVER」までやって、ようやく終わったと思ったら十年後に突然の復活!其の間にも旧作が幾度と無くリピートされておりましたので、誰もが「好い加減にしなさい!」とツッコミたくもなるでしょう。昔の「ショムニ」は好かった、では無く、「ショムニ」と名乗る以上は「連帯責任」です。そして、繰り返しますが、長い「ショムニ」史上初の「ひと桁」となった「ショムニ 2013」第三話の「9.9%」すらも、「逮捕しちゃうぞ」の平均数字よりも高いのです。よーするに、それだけ「逮捕しちゃうぞ」は数字的には壊滅的にダメだったのよさ。
だからと云って、ドラマ「逮捕しちゃうぞ」はつまらないとはなりません。あたくしは「ライオン先生」も「レガッタ」も全話楽しく観ましたし、片瀬那奈ちゃんが御出演された作品でも低視聴率で打ち切られた「鉄板少女アカネ !!」をこよなく愛しております。「あまちゃん」は数字が好いから面白いのではなく、面白いのに数字が好い稀有なケースだと思っています。最終回が「40%」だった「家政婦のミタ」は、本当に面白かったのでありましょうかしらん。数字なんて、単に沢山の方々が観ていたと云う意味しかないざんしょ。さて、ぐだぐだと枕を書いていたら「逮捕しちゃうぞ」が始まってしまいました。第八話のゲストは「仮面ライダー響鬼」ですが、片瀬那奈ちゃんを「GTOドラマスペシャル」でたぶらかした時も、伊東美咲ちゃんをたぶらかした此の時も、未だ「中年ライダー」に変身する前です。ゆえに、前回の再放送時にも書きましたが、当時のあたくしは「インセント&研音を掛け持ちするめんこい二人をたぶらかすトンデモな野郎」としか認識していませんでした。「殺意の花嫁サヨナラ美幸」とのサブタイトルですから、「みーたん&原さっちん」のウエディングドレス姿も拝めます。「女優さんは、劇中で何度も花嫁衣裳を着ると婚期を逃す」なんぞとも云われますが、伊東美咲さんも原沙知絵さんも普通に御結婚されました。
菅野美穂ちゃんも御結婚となり、気が付けば「研音」の女優さんで「かたちん」よりも年上で未婚なのは「あまみん」のみとなっているじゃまいか。もしも「結婚しない」の続編を制作するなら、もう「菅ちゃん」はキャスティング出来ません。必然的に「あまみん&かたちん」になっちゃうぞ。だから、焦った「かたちん」は次々に「中丸くん」や「溝端くん」をたぶらかしておるのかしらん。でも、中丸くんは大学を卒業したばかりだし、ジャニーズはなかなか結婚を許さないと云われておりますよ。溝端くんも未だ若いし、大事な舞台も控えていますから、すぐに結婚とはゆかないでしょう。てか、肝心の「かたちん」自身が仕事し捲くりで超多忙な上に、最後の手段とも云える「できちゃった結婚」はしないと決めてらっしゃるので、前途多難ですナァ。てか、食事したり買い物したりドライブしただけで大騒ぎされちゃったら「かたちん」が狙った獲物も逃げていっちゃうわよ。現実の「かたちん」まで「壇上みき」化しちゃったら余りにも不憫だわ。いちいちデートした位で大騒ぎして「折角のかたちんの恋のチャンスを潰す様な無粋なマネはよしてね☆」と、15年来のファンからマスコミの皆様に心からお願い致しますわ。いや、マジで。
♪だんだんだんどぅりどぅりだんだん♪と話題が「逮捕しちゃうぞ」本編から脱線しておりますが、ココは「the diary of nana katase 片瀬那奈全記録」なので底抜け脱線しているのではなく、王道へと引き戻しているだけなのよさ。そもそも「かたちん」がオープニングテーマを担当しているから取り上げているわけで、ドラマの内容に関しては先月の再放送でも語ったばかりでネタがないのよさ。最終回となりまして、「サヨナラ…美幸&夏実」なのだけど、原さっちん演じる「小早川美幸」は二回連続で「サヨナラ」されちゃってますよっ。「サヨナラ、サヨナラ」じゃ淀川先生じゃん。夏実の栄転で美幸とコムビ解消となり、美幸は単身で犯人に豪腕パンチを撃ち捲くるのだけど、仲間が現れ危機一髪!当然、夏実が助っ人に来て、なんちゃらかんちゃらで、事件解決後のみーたんの「今夜のニュースステーション、楽しみにしています」ってセリフは、先月の再放送時には単に当時は「報道ステーション」じゃなかったんだっけナァ、で済みましたけど、参議院議員選挙が終わった今では「お前さんは、山本太郎かよっ」とツッコミたくなります。最終回のエンディングではボブ・サップの姿もチラリンコと映っている事は前にも言及しましたが、最後に「また逢う日まで・・・」とテロップが入っているのよさ。おいおい、続編を作る気だったのかしらん。平均「9.1%」でもコノ開き直った「逮捕しちゃうぞ」スタッフの図々しさを、是非「ショムニ 2013」のスタッフには見習って欲しいものです。
「GALAXY」INDEX
「片瀬那奈がきこえる INDEX」
(小島藺子)