日本テレビ 21:00〜22:54
「衝撃の2時間SP!!今夜すべての謎が明かされる!ノートの真実と亜矢子の失踪…卒業目前で生徒たちが職員室に立てこもり!?彼らはスクールカーストを乗り越えられるのか?」
亜矢子(米倉涼子)に対する3Aでの“魔女裁判”が続いていた。裁判の途中、正光は、亜矢子を屋上へ呼び出した。そこへ突然、阿久津(山崎賢人)が現れ「全部、僕のしたことだ、君は調子に乗り過ぎたよ」と、正光にナイフを突き付けて教室へ向う。そして、胸の内をすべて語った阿久津は手に持ったナイフに力を入れ正光を追い詰める。しかし、阿久津のナイフは、正光を庇うように立ちはだかった亜矢子に突き刺さった―――
■ キャスト
米倉涼子 :馬場亜矢子(35歳の高校生、全話を通して不動の主人公!)
溝端淳平 :小泉純一(担任教師、国語担当、第八話の主役のひとり)
片瀬 那奈 :長峰あかり(スクールカウンセラー、てか、スパイじゃん!)
広瀬アリス :長谷川里奈(第一話の主役、最初の友達)
水野絵梨奈 :山下愛(第二話の主役、二人目の友達)
(※ 第三話の主役「大竹亮太(上遠野太洸)&三枝鉄平(西井幸人)」が友達3&4号)
(※ 第四話の主役「猿渡先生(東根作寿英)」は入院し以後不在だったが、最終回では復帰)
宮崎香蓮 :羽鳥梨花子(第五話の主役)
小島藤子 :国分萌(第六話の主役のひとり)
新川優愛 :工藤美月(第六話と第那奈話の主役のひとり)
北山詩織 :泉優奈(第那奈話の主役のひとり)
森川葵 :権藤瞳(第六話と第八話の主役のひとり)
(※ 第九話は生徒全員が主役、目立ったのは湯川理(野村周平)で、裏主役は長峰あかり先生!)
(※ 第十話も生徒全員が主役、強いて云えば、土屋正光(菅田将暉)です)
(※ 第十一話は「馬場ちゃんゾッコン☆LOVE」のヘッドフォン・阿久津(山崎賢人)が主役)
手塚理美 :馬場依子(馬場ちゃんの母親) 第十話、第十一話特別出演
升毅 :蜷川真樹夫(生活指導)
横山めぐみ :黛有紀(副校長)
榎木孝明 :野田芳男(校長)
渡哲也 :阿佐田幸信(教育長、別名「カイザー」)
、ほか
■ スタッフ
脚本:山浦雅大
演出:南雲聖一
音楽:横山克
主題歌:EXILE「Flower Song」
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:池田健司、秋元孝之、高明希
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
片瀬那奈ちゃんがスクールカウンセラーの長峰あかり先生を演じるドラマ「35歳の高校生」最終回2時間スペシャル!です。ココとしては「前回のラストでカイザーの病室に現れた長峰あかり先生の正体」が、最大の注目点です。いきなりだナァと「お父さん!」とか云わないでね。そしたら、もう完全なる「熟年離婚」の続編になってしまいますよっ。ところで、私事ですが、本日は片瀬那奈ちゃんに初めてお逢い出来て「十周年記念日」でございます。「2003年6月22日(日)」に、渋谷タワーレコード地下一階で、僕は生まれて初めて本物の片瀬那奈ちゃんを目撃しました。繰り返し語って参りましたが、突然に目の前に現れ「Shine」を歌った片瀬那奈ちゃんには後光が射していて、那奈ちゃんは歌詞を間違えました。♪あれから十年♪こうして片瀬那奈ちゃんが御活躍される最新ドラマ最終回を観る事が出来る未来が待っているとは、夢想だにしなかった。と、勝手に編集した二枚組39曲入りの「片瀬那奈ちゃんベスト盤CDR」(ベスト盤と謳いつつ、かつて編集した「77」に「サイケデリック・ペイン」での楽曲を加えた79トラックから抜粋した、全曲集なのだけど)を聴きつつ、しみじみみあみあするのでした。
さて「番宣もバッチリだべ」のドラマ「35歳の高校生」ですが、なな、なんと、最終回が放送される前(昨日)に「2013年9月25日(水)」に「DVD」と「Blu-ray」の箱が発売されると公表されました。密林ちゃんでも、既に「26%オフ」で予約が始まっております。どこまでも強気でございます。てか、ドラマが終わっていないのに絶賛レビューが投稿されているって、何だか変ですナァ。ドラマが終わったら削除されちゃって、益々アヤシイぞ。其れにしても、まさか、まさかの「レディー・パンドラ復活!」のビッグ・ニュースには驚きました。しかも、「サイケデリック・ペイン」再演ではなく、ライヴですよっ。確かに、昨年(2012年)に片瀬那奈ちゃんはドラマ「カエルの王女さま」と舞台「サイケデリック・ペイン」で、ステージで歌い踊りました。でも、其れはあくまでも「女優・片瀬那奈」でした。然し!今回は「レディー・パンドラ」と名乗っていても「歌手・片瀬那奈」なのです。コレは、途轍もない大事件ですよっ。片瀬那奈ちゃんが劇中で歌い踊るのではなく、音楽だけで勝負するのです。片瀬那奈ちゃんが歌手としてライヴを行うのは、なな、なんと、2004年12月25日以来で「九年振り!」となります。
此処で脱線しますが、CSの「歌謡ポップスチャンネル」で「小林旭 熱き心のコンサート」が夕方に放送されましてですね、あたくしは裏の「グラストンベリー・フェスティバル 2004-2009」を途中で打ち切って録画予約したのです。昨年(2012年)11月24日に行われたライヴなのですが、観ていて鳥肌が立ちました。アキラは「1938年(昭和13年)11月3日」生まれなので「74歳」です。ビートルズよりも年上なのよさ。ヒット曲を歌い捲くり、映画のエピソードなどを絶妙の話術で語ります。勿論、生バンドで生歌なのだ。何せ、アキラは歌手としても「シングル320曲!」で総レコーディングは「一千曲!」ですから、レパートリーはとても一回のコンサートで歌えるもんじゃないのだけど、少しでも多くの歌を届けようとメドレーで次から次へと歌うのです。何なんだ?此のじいさんはっ。短いドラム・ソロの間に「あっ。」と云う間も無く早着替え、最早「司会」も自分でやっちゃっています。アキラは、「役者、歌手、司会」と何でもこなせる「真のエンターテイナー」です。昨日には「小林旭&浅丘ルリ子が44年ぶり共演!小林自ら電話でオファー」なんぞと云うニュースもありました。てか、こりゃ「74歳」の声や動きじゃないでしょ。
アキラは、熱く「夢と浪漫」を観客へ語りかけます。アキラが語り歌うと、説得力が在り捲くりなのよさ。アキラは歌っているのだけど、まるで映画を観るかの様なコンサートとなっています。アキラは映画の名セリフでもあった「死んだアノコを思い出す?オレは忘れた事なんかない。ずっと心の中にいる。だから、思い出す事なんてないのさ」も、心を込めて語ります。そして♪酒よ、酒よ、オレを泣かすなよ♪と絶唱!其れが誰を指すのかは、実名など出さなくとも誰もが分かる。カッコイイ!徹底的に、マイトガイだ。ラストは当然「熱き心に」で、大瀧師匠も感涙でしょう。アキラを語り出すと止まらなくなっちゃうので、其の内に別記事で大いに語りたいと思いますが、本当に素晴らしい才能を持つ稀人です。あたくしは、アキラもビートルズも、全盛期の猪木ですら後追いです。手塚先生も物心ついた頃には、もう大先生でした。最初からリアルタイムで「いつかこんなスゴイ奴を追っかけてみたい」と、ずっと思っておりました。そんな対象を十五年前に見つけたのです。其れが誰なのかは、改めて申し上げるまでもないでしょう。
枕が長くなりましたが、いよいよ「最終回2時間スペシャル」が始まりました。片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかり先生は、カイザーの病室に居ます。思いっ切り「シリアス・モード」に変わられているぞ。馬場ちゃんの「秘密の日記」は、馬場ちゃんの死んだ母親が心の病で入院中に書いた「妄想日記」でした。馬場ちゃんは、母親の遺言とも云える日記を実現する為に「35歳の高校生」になったのでした!はあ?なんじゃ、そりゃ。やっぱり「ネタ・ドラマ」だったのね。其れにしたって、クラスの問題は何もかもヘッドフォンが仕掛けていたわけだから、馬場ちゃんが日記通りに行動しようとしたって、該当する事件が余りにも都合良く(ヘッドフォンによって)起こり捲くっていた事になります。二人はタッグを組んでいたわけじゃないのに、コレって、変だよナァ。「カイザーが送り込んだスパイは、片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかり先生だった」って事なんだろうけどさ。クラスメイトが馬場ちゃんを疑惑の目で見る中で、正光は馬場ちゃんを屋上に呼び出し「仲間は誰だ?」と問い詰めると、ヘッドフォンが現れナイフで脅し教室へ向います。さあ、盛り上がって参りました。
いつの間にか学校へ戻っていた長峰あかり先生は、いち早く事件を目撃!ヘッドフォンはクラスメイトと教師たちが見守る中で全ての悪行を告白!あかり先生は、シリアス・モードで説得しております。ヘッドフォンは「愛する姉が自分を守った為に苛められ自殺した復讐」をやらかしていたのでした!馬場ちゃんの名誉を守ると、ヘッドフォンは正光を殺そうとするも、馬場ちゃんが庇い刺されてしまいます。嗚呼、馬場ちゃんが死んじゃう!救急車で運ばれる馬場ちゃんに、最初の友達である長谷川里奈ちゃんは渾身の絶叫!カイザーと同じ病院に運ばれ、やっぱり長峰あかり先生は「カイザーのスパイ」でしたとさ。「スパイなんて人聞きが悪い!正式に教育委員会から依頼されたんです」って、だからそーゆーのを「スパイ」って云うんじゃまいか。あかりちゃんは、生徒だけでなく教師も含めて国木田高校を内部調査して、全てをカイザーに報告していたわけざんしょ。其れで、過剰にスットコドッコイな野次馬の振りをして、いつも事件に関わっていたと云うわけだ。
アノね、どっからどーみても「スパイ」じゃん!
カイザーに報告書を渡す「スパイ・長峰あかり」は、もうすっかり「どシリアス」演技になっちゃっています。馬場ちゃんは意識を取り戻しますが、刺したヘッドフォンは少年院に送られ、カイザーが面会に行くと「死んだ姉にどことなく似ていたから(つまり、馬場ちゃんが好きだった!)」なんぞと云い出します。アレレ?失踪した馬場ちゃんは「あまちゃん」になっちゃったのかしらん。馬場ちゃんからクラスに手紙が届き、謝罪する文章に回想シーンが重なり、クラスメイトは感動して号泣!てか、正光が最初に泣いているじゃまいか。馬場ちゃんは去って、クラスメイトはみんな馬場ちゃんの友達になって、めでたし、めでたし。でも、今宵は「最終回2時間スペシャル」なので、まだまだ、つづくのだ。「スパイ・あかり」の報告でカイザーが決定した「クラス廃止」に反抗し、馬場ちゃんのクラスメイトが馬場ちゃんに影響され、一致団結して「職員室立て篭もり事件」へと発展します。イヤハヤ南友、完全なるトンデモ展開です。やれ!やれ!もっとやれ!最終回で、祭りだ、祭りだ、わしょーい!
序盤で馬場ちゃんが刺されてからほとんど出番がなくなって、主役不在で物語が進行しております。例によって「クラスメイトの学芸会」が展開されましてですね、ハッキリ云いますけど、コレはキツイっす。どんなに若手で有望なコたちが頑張っていても、其処に米倉姐さんの様なしっかりとしたベテランが絡んでいたから観れたのにナァ。「立て篭もり事件」は警察がやって来て、本当の「事件」となってしまいますが、小泉の「らしくない、一喝」で、生徒もヘコヘコして、警察は帰ってしまうのだ。何やら「小泉は覚醒」してカイザーにも対峙し、馬場ちゃんの行方を探します。馬場ちゃんは、すっかり「あまちゃん」ノリで新たな人生を歩んでおりました。覚醒した小泉はヘッドフォンの出所を出迎えにも行き、卒業式が近づきます。今度は、クラスメイトが「馬場ちゃんも卒業式に呼ぼう!」と、一致団結!もう、完全にファンタジーの世界となってしまいました。そして、馬場ちゃんを見つけたのは、ヘッドフォンでした!「どうして僕が馬場さんを探して此処に来てしまったのか、分からない」って、アノさ、だからお前さんは「シスコン」の「年上好き」で「馬場ちゃんゾッコン☆LOVE」だからじゃん!
其れは兎も角と致しまして、ココとして最重要な片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかりちゃんが、ほとんど出て来ないぞ。正体がバレちゃって、シリアス・モードになっちゃったから「お役目終了」なのでしょうかしらん。ようやく、卒業式の場面となってチラリンコと登場します。馬場ちゃんは、卒業式に現れました!初回での始業式を思い起こさせる演出です。馬場ちゃんは「クラス廃止」を撤回する様に嘆願し、クラスメイトも賛成なのだ。おいおい、コレじゃ「カイザー&スパイ・あかり」の立場がヤバイぞ。ヘッドフォンは、馬場ちゃんを愛していたのね。其れで、密かに「秘密の日記」も入手していて、馬場ちゃんの為に事件を起こしていたのですね。あららららん、失踪していた「馬場ちゃん」&少年院に入っていた「ヘッドフォン」は「補習授業」があるから、ヘッドフォンはウハウハじゃん。おいおい、教師まで馬場ちゃん側に寝返ってカイザーに「クラス廃止」の撤回を求めやがったぞ。えっと、「スパイ・あかり」もチャッカリと寝返っておったわけだが。なるほど、其れで小泉に「誰にも内緒」と云っていたのね。トンデモナイ蝙蝠女だっ。
エンディングでは相談室での「あかりちゃん&小泉の漫才」も、久しぶりに披露されました。カイザーも馬場ちゃんに感化され「クラス廃止」を考え直すと云い出します。ラストは無事に「馬場ちゃん&ヘッドフォン」も卒業し、みんなでお祝いで、大団円!えっと、あたくしは「馬場ちゃん&ヘッドフォン」の「二人だけの補習授業」に期待してしまったのだけど、猿渡が熱血教師に戻ってチラリンコと描かれただけで、ズバット時が流れていました。えっと、馬場ちゃんとヘッドフォンは半年も欠席したのに補習授業だけで卒業出来るの?普通に留年だと思うのだけど、ファンタジーなので、もーどーだっていいや。長峰あかり先生も、何事も無かったかの様に「スットコドッコイなキャラ」に戻っておりましたとさ。めでたし、めでたし。色々と云いたい事もありますけど、ま、ハッピーエンドで好かったんじゃないでしょうかしらん。片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかり先生は、終盤の急展開でのコロコロコロリンコな変わり身が上手すぎました。極端過ぎて「リアリズムの欠片も感じられない、虚構の権化」と云うか、やっぱり「片瀬クンって、怖ろしいコ」と感じましたね。「ネタ・ドラマ」なのだから、アレで好いと思います。
【第11話の湯呑み文字】 「フィナーレ」
(第11話視聴率「14.7%」)
(小島藺子/姫川未亜)
「35歳の高校生」日本テレビ公式サイト