発行/朝日新聞出版
「目キキ&耳キキ KEY PERSON 片瀬那奈」
に登場。モノクロ2頁(P84〜P85)
「サスペンス映画で陰のある女性を」
「いつでもやめていい でも絶対やめたくない」
取材・文/菊地陽子
撮影/遠崎智宏
ヘアメーク/村端ジン(BRAQUE)
スタイリスト/西ゆり子
片瀬那奈ちゃんのインタビューが、写真入りで掲載されています。モノクロ頁なのが残念ですが、コレって「+act」と全く同じスタイリングに見えます。間違いなく同日に取材されたとしか思えず、カメラマンが別なのは当然としても、何ゆえスタイリストが違っているのかが不可思議です。インタビューの内容は、最近の片瀬那奈ちゃんが積極的に語り始めた御自身の「女優論」です。最新作である映画「二流小説家 シリアリスト」を中心としていますが、デビュー当時、初主演舞台「フラガール」、そして「シューイチ」での司会などにも言及した、短いものの興味深い内容となっています。但し、あくまでも取材し編集者がまとめた文章ですので、コアな片瀬那奈ちゃんファンなら理解できても、一見さんには誤解されかねないと思える部分も多々あります。見出しにもなっている「いつでもやめていいんだけど、でも絶対やめたくない」も、如何にも片瀬那奈ちゃんらしい発言ではあるものの、此のスペースで駆け足でまとめた「女優・片瀬那奈」を評する結論に持ってくるのは、些か的外れです。
おそらく、取材された菊地さんは片瀬クンの出演作を大して御覧になっておられないし、過去の記事も下調べされていないのでしょう。例えば、出だしのデビュー作に関する文章で、演出家から罵倒されたと書かれていますが、完全に菊地さんの妄想ですね。ダメ出しをしたのは片瀬那奈ちゃん本人である事は、ファンなら誰もが知っている歴史的な事実です。片瀬那奈ちゃんが女優業を本気で取り組むキッカケとなった重要な出来事が、全く違う陳腐なお話になっているのですから、呆れてしまいました。片瀬那奈ちゃんはいつも通りに真摯にインタビューに応えたと思われますので、多くの方々の目に触れる雑誌での記事で歪曲されてしまうのは誠に遺憾に存じます。尚、林真理子さんの連載対談では、「二流小説家 シリアリスト」主演の上川隆也さんがゲストとして登場しております。こちらは、五頁に渡りじっくりと語り合い、読み応えも充分です。ま、買って損はないでしょう。
「二流小説家 シリアリスト」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)
「週刊朝日」
片瀬那奈「女優はいつやめてもいいんだけど…」(dot. 6/25)
「二流小説家 シリアリスト」公式サイト