フジテレビTWO 13:00〜14:00
「秘密の二人」(本放送:2004年10月11日)
片瀬那奈 as 藤澤律子
片瀬那奈ちゃんが2004年に歌手活動を休止して女優回帰を果たしたドラマ「ラストクリスマス」が、季節感を全く無視して、CSのフジテレビTWOで再放送されます。此の作品に関しては此れまでも散々に貶して来ましたが、一話ごとにじっくりと語った事はありません。本放送も再放送も観て録画し、映像ソフト版も購入しました。テレビ版と映像ソフト版(ヴィデオ及びDVD)では細かな違いもあるのだけど、兎にも角にも本放送当時の状況(歌手を辞めて女優に戻った作品がコレ!)もありまして「女優・片瀬那奈、最悪の駄作」と断じる感情論が先走りましたので、今回の再放送では冷静を装って完膚なきまでに叩き潰そうと思っております。
さて初回ですが、本編中にCMが入らないし次回予告もあるノーカット版だと思われます。此のドラマは初回が15分拡大で最終回が30分拡大でしたが、再放送予定では尺もキチンと取っているみたいです。内容ですけど、まずもって片瀬那奈ちゃん演じる藤澤律子の初回での出番は約一分弱しかありません。二年半の歌手専念期間を経て(其の間に女優としての活動は、主題歌「Shine」を担当した「こちら本池上署 2ndシーズン」第2話のみ)、満を持しての女優回帰です。決して、初回での出番が余りにも短かったから失望したのではなく、其の僅かな登場場面だけでも、かつて熱狂した「第一期女優時代」の「アイドル女優・片瀬那奈」は欠片も残っていなかった事実に激しい憤りを感じたのです。
実質的に二年半のブランクが在ったのですから、「新生・片瀬那奈」をアピールするには大人っぽくクールビューティーに変貌した役柄を与えた狙いは分かります。此のドラマと同時期には「AUBE」のCMも決まっておりましたから「これからの片瀬那奈は、クールビューティー路線で行こう」との思惑があったのでしょう。でも、当時の片瀬那奈ちゃんは未だ22歳でした。そして、僕たちは「女優空白期間」にも「歌手・片瀬那奈」を追いました。九年近い歳月が経って改めて再放送初回を観ても、当時の苦々しい気持ちが蘇り悲しくなってしまいました。
初回ドラマ全体の感想は、別に細かく云うまでもないでしょう。人には好みがありますので、此の作品を絶賛される方々を否定はしません。事実、視聴率は平均「21.6 %」の大ヒット作で、当時低迷していた「月9を織田さんが救った!」と云われました。でも、個人的には片瀬那奈ちゃんが出ていなければ、初回の途中で脱落確定!でしたし、映像ソフトも購入していません。無論、今回の再放送もスル〜していたでしょう。「ラストクリスマス」には、「片瀬那奈が女優回帰して苦闘する無様な姿を記録したドラマ」と云う以外に、何の興味もありません。
ところで個別の記事でも書きましたが、現在無料で手に入る「Poco'ce」と昨日発売の「+act.」は、二誌ともに片瀬那奈ちゃんのインタビューが読み応え充分で、絶対に入手すべき掲載誌です。片瀬那奈ちゃんが御自身の女優論を深く熱く語っておられて、特に「+act.」のインタビューには「ファン冥利に尽きる!」との思いでございます。最後の部分での発言には、あまりにも感激して泣きそうになりました。同志諸君!僕たちが那奈ちゃんを愛し追い続けているのは、何も間違っていません。是非ともお手に取って、じっくりと読んで頂きたいと思います。
「ラストクリスマス」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)