日本テレビ 21:00〜21:54
「教師イジメの犯人は誰? 涙の記者会見」
亜矢子(米倉涼子)が編入して1ヶ月。亜矢子には4人の友達が出来た。クラスの空気も1軍の事なども気にせず教室で楽しそうに過ごす亜矢子が気に入らない1軍の正光(菅田将暉)たちは、亜矢子を敵視する。そんな中、社会科教師の猿渡(東根作寿英)が通勤中のバスの中で痴漢の容疑をかけられるという事件が起こる。猿渡は否定するが誰にも聞き入れてもらえず、追い詰められた猿渡は突然、教室の窓から飛び降りてしまった!
■ キャスト
米倉涼子 :馬場亜矢子(35歳の高校生)
溝端淳平 :小泉純一(担任教師、国語担当)
片瀬 那奈 :長峰あかり(スクールカウンセラー)
広瀬アリス :長谷川里奈(元・いじめられっ子で最初の友達)
水野絵梨奈 :山下愛(元・いじめられっ子で二人目の友達)
升毅 :蜷川真樹夫(生活指導)
横山めぐみ :黛有紀(副校長)
榎木孝明 :野田芳男(校長)
渡哲也 :阿佐田幸信(教育長)
、ほか
■ スタッフ
脚本:高橋悠也
演出:南雲聖一
音楽:横山克
主題歌:EXILE「Flower Song」
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:池田健司、秋元孝之、高明希
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
片瀬那奈ちゃんの番宣生出演が功を奏して、第3話で数字も上がったドラマ「35歳の高校生」の第4話です。予告から今回は猿渡先生(東根作寿英さん)がメイン・キャラと思われますね。東根作さんは、片瀬那奈ちゃんと「いい男はマーケティングで見つかる(2005年)」で共演され、なな、なんと、「いい感じになっていた片瀬那奈ちゃんではなく、ルームメイトの矢沢心ちゃんに惚れてしまい、片瀬那奈ちゃんを振る!でも矢沢心ちゃんは魔裟斗と結婚するから振られる(虚実ごちゃまぜ)」と云うトンデモな役を演じ、後に「プロゴルファー花(2010年)」で花ちゃんにケチョンケチョンにされた過去があります。亜矢子は「友達100人つくりたい」ので、前回は男の子二人を一挙に加えて四人となりましたね。でも、あと「96人」も残っているぞ。1クールじゃ厳しいんじゃまいか。裏番組の「世界の絶景100選」に内山理名ちゃんがチラリンコと出演されるらしいのだけど、告知は見なかった事にします。
さあ、注目の第4話がスタート!冒頭から片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかりは職員室にニコニコ顔で乱入し、猿渡をいじっています。「いい男はマーケティングで見つかる」の仕返しか?愉快なのはあかりちゃんの出番だけで、其の後はいつものドンヨリとしたドラマへと向かいます。三枝&大竹も亜矢子の友達になっていますから、よーするに各回の「いじめられっ子」が次々に「35歳の高校生」の味方になるとの流れです。でも、今回は教師の猿渡がメイン・キャラなので、どんな展開にするのかしらん。何度も云いますけど、コノ高校の一軍生徒って、一体何をしに学校に来ているのでしょう。職員室の場面では深刻なのに、あかりちゃんだけ何だかお気楽です。シリアスなドラマでコミカルな演技を要求されるのはとても難しい役どころですが、流石は片瀬那奈ちゃん!実に上手い。コノ手の役は、下手するとドラマの世界をぶち壊してしまうのですが、匙加減が絶妙で、一服の清涼剤として機能しています。
教師に対して痴漢事件をでっち上げて飛び降りにまで追い込むって、何じゃらホイ。ステレオ・タイプのいじめっ子を演じるしかない「一軍」は男子も女子も大根ばかりですね。全部、ラスボスであるヘッドフォンの指示なのでしょうけど、それにしても酷い。所業が酷いと云うよりも、演技がダメダメです。おっと、長峰あかりちゃんが猿渡の危機を救う見解を面白モードでやらかしたぞ。コレだよ、コレ、コレ。一軍の生徒役連中は、しっかりと片瀬那奈ちゃんの演技を観て学びなさい。敵役って「おいしい役どころ」なのですよ。片瀬那奈ちゃんも多くの敵役を演じて来ましたし、ズバリ云って「いいもの」よりも「わるもの」の方が多いです。でも、片瀬那奈ちゃんの演じる「わるもの」は観る者に不快感は絶対に感じさせません。現在ばかりではなく、デビュー当時の「GTO ドラマスペシャル」や「天国のKiss」を観るがいい。当時の片瀬那奈ちゃんは「17歳」で、「35歳の高校生」の生徒役たちと同じ年齢だったのです。亜矢子の活躍で猿渡は再起するわけですけど、教師のいじめの方が問題ってよく分からんナァ。オチでの「あかりちゃんが可愛い」ので、ま、いっか。
【第4話の湯呑み文字】 相談室シーンがないのでありません。
(第4話視聴率「14.7%」)
(小島藺子/姫川未亜)
「35歳の高校生」日本テレビ公式サイト