TBSチャンネル1 10:00〜21:10
片瀬那奈 as 宝生小百合
(本放送:2008年10月〜12月)
GWと云う事で、ドラマ「ブラッディ・マンデイ」の「シーズン1(本日)」と「シーズン2(明日)」を一挙全話連続放送します。片瀬那奈ちゃん演じる宝生小百合は「シーズン1」の第四話で自決しますので、其処までで充分ならば「14:25」まで、第五話にも回想シーンでチラリンコと出られるので見逃したくなければ「15:30」まで予約しておけば宜しいでしょう。今回は、あたくしも第五話までしか予約しておりません。明日の「シーズン2」第一話にも回想シーンで登場しますよ。
「宝生小百合」を演じる「2008年の片瀬那奈ちゃん」は、何度観ても「シリアスでもイケてますよ!」の熱演です。僅か四話で自ら命を絶つ役柄ですが、強烈なインパクトを残します。2006年の「西豪寺エレナ様」でコメディエンヌとしての才能を開花した片瀬那奈ちゃんは、自ら「エレナ様路線封印」を宣言します。翌2007年には奇跡の初舞台「僕たちが好きだった革命」を踏み、2008年には主演舞台「フラガール」がありました。2007年も2008年も、片瀬那奈ちゃんは敢えて「シリアス路線重視」でした。そして、連続ドラマのレギュラー出演としては「宝生小百合」の次は2009年の「美月うらら姫」です。
「美月うらら姫」の怪演で、遂に片瀬那奈ちゃんは助演女優賞を獲得します。でも、其の直前には「宝生小百合」だったし、第四話で出番が終わったからとばかりに他に二つの連ドラへゲスト出演されてもいました。2013年の現在でも「やはり、片瀬那奈の真骨頂はコメディ路線」との評価が高いでしょう。「西豪寺エレナ様」「美月うらら姫」「高瀬リコちゃん」「姫様」「マリア」「レディー・パンドラ」「色丞魔喜」そして「長峰あかり」等々、片瀬那奈ちゃんの「十八番」となっています。然し乍ら「怪優・片瀬那奈」の真の怖ろしさは「シリアスとコメディを行き来する振り幅の大きさ」にあります。
既に90役近い役柄を演じて来られた片瀬那奈ちゃんは、自分のイメージを固定するのを嫌います。好評を得た役の二番煎じを拒否し、其れを自ら破壊し、常に新たな別人格を創造するのです。「西豪寺エレナ様」の次が「甲田美和子」であり、「宝生小百合」の次が「美月うらら姫」であり、「高瀬リコちゃん」と「姫様」は「大久保千秋」と同時に演じていたのが、片瀬那奈ちゃんです。あたくしは、ドラマ版の「大久保千秋」が大好きなのですが、其れは「シリアスでもありコミカルでもある」と云う、正に「片瀬那奈ちゃんにしか演じられない」役柄だからです。単純に「シリアス」と「コメディ」と分けられない「独自の立ち位置」にまで、「怪優・片瀬那奈」は到達しています。次は何をやらかすのか予測不能で、ワクワクさせられます。本当に、面白すぎる。
「ブラッディ・マンデイ」INDEX
(小島藺子/姫川未亜)
「ブラッディ・マンデイ」TBS公式サイト