CSの「テレ朝チャンネル2」で、昨夜(4/19)の22時から23時まで「ワールドプロレスリング・クラシックス」の「闘魂三銃士特集」を放送していました。「反選手会同盟」とか、すっかり忘れていましたよ。丸坊主にした健悟、エッチューさん、そしてカブキ!のトリオが「闘魂三銃士」と闘う試合は最高でした。「反選手会同盟」の方がベテランで実績もあるのに、1993年の世界では既に「闘魂三銃士」が実力的に上とされていたのでした。其れで、ベテラン勢が勝つのだけど「番狂わせ」みたいな扱いなのよさ。いえ、当時も観たのだけど、ハッキリと覚えていたのは、解説のマサ斎藤が、カブキを「高千穂はねぇ」と云い、武藤ちゃんを「ムタはねぇ」と云ったトコと、敗戦後に唐突に橋本が「闘魂三銃士は今日でおわりだ!」と勝手にアピールしたトコです。武藤ちゃんはカブキの毒霧でやられ、蝶野は負け役だったから、当時は選手会の会長でもあった橋本が何かやらかさなきゃならない役どころだったのだけど、本当に、破壊王はアピールが下手だよナァ。武藤ちゃんと蝶野は、控え室で大笑いしていたでしょうね。「反選手会同盟」に負けた禊が、何で「闘魂三銃士解散」なのか、サッパリ分かりません。おそらく「時は来た!」なんでしょうね。
次に橋本と武藤ちゃんの「IWGP戦」が流れたのだけど、辻アナが「橋本はチャンピオンになって、顔つきが変わりましたね!」と云ったら、マサ斎藤が「顔は変わらないでしょ」と斬り捨てたのには笑いました。それで、現在は「ワールドプロレスリング完全版」を午前0時から2時50分まで放送中です。2009年の両国大会で、まだ若手の「岡田かずちか(現IWGP王者・オカダ・カズチカ)」が「TAJIRI」にアッサリと負けちゃう試合とかを流しています。ああ、コレって真壁が優勝した「G1 CLIMAX」じゃん。更に、午前3時からは「ワールドプロレスリング・クラシックス」が予定されておりまして、内容は「タイガーマスク vs ダイナマイト・キッド」と「猪木 vs ハンセン」でございます。ズバリ云って、1981年のソレがイチバン面白いのだけどね。片瀬那奈ちゃんがブログを更新されなくとも、お楽しみはあるのです。でも、プロレスで徹夜するのは勘弁して欲しいので、録画して途中で寝る心算です。
それで、やっぱり途中で寝てしまったのでお目当ての「タイガーマスク vs ダイナマイト・キッド」と「猪木 vs ハンセン」は録画で観ております。やはり、32年前のソレが最も面白いと云うのがプロレスの魅力でしょう。タイガーマスクのデビュー戦は、何度観ても未だに衝撃的です。そして、メインの「猪木 vs ハンセン」は、二人にとって最後の試合です。「IWGP」へ向けて「NWF」を封印する試合で、ベルトだけではなく、ハンセンと猪木はお互いの入場リング・コスチュームも賭けるのです。猪木が勝ち、ハンセンが猪木に握手を求め、両雄は初めて握手します。実に感動的な幕切れでした。然し、見どころは試合前からありました。前述の通り、お互いのコスチュームも賭ける事を新間が知らせるのですが、神聖なベルトとハンセン&猪木のコスチュームを其の侭でリングに置くわけにはいかないとばかりに、新間はスーツのジャケットを脱ぎシートとして使います。其の徹底したロマンチックな演出が、猪木の幻想を創ったのです。
(小島藺子)