片瀬那奈 as 色丞魔喜
(片瀬那奈ちゃんの撮影:2013年3月4日)
本日(4/6)より新宿バルト9で先行上映された映画「HK 変態仮面」を観ました。結論から申しましょう。あたくしは、こんなに「くだらなくてバカバカしい映画」を観たのは久しぶりです。いえ、コレは最大級の賛辞であります。映画「HK 変態仮面」は、片瀬那奈ちゃんのファンの方々もそうではない方々も必見!の痛快な抱腹絶倒の怪作です。此の作品は、残念な事にパンフレットが製造されていないとの事で、売店で「変態仮面のパンフレットをくれ!」と云っても無駄です。でも、Tシャツや原作マンガ本は売っていますから、「変態仮面のなんちゃらをくれ!」とは云えます。あたくしも、原作マンガを買いました。さて、三回目の15時からの上映を観ましたが、チケットは全席完売の超満員札止めで、カップルや女子のみの観客も多く、男女半々と思えました。てか、女の子たちの方が「いやー!」なんぞと云いながらも爆笑しまくっていましたよ。
上映前の予告映像から笑いが起きて、劇場マナー映像あたりでは既に爆笑状態と、本編が始まる前から場が暖まっておりました。そして、いよいよ上映。オープニングからエンディングまで爆笑の連続で、手を叩いたり身もだえしながら観客が見入っております。終演後には満場の拍手!帰る観客はみんな心から楽しんだとニコニコ笑顔です。天晴れだ。少しネタバレになりますが、此の作品はギャグ・マンガが原作の実写コメディです。でも、そーゆー作品(別に「AUTB」とかと云っているわけではありません)って、やっぱり「泣き」とか「教訓」とか加えたくなっちゃって、中途半端な出来栄えになりがちです。ところが、映画「HK 変態仮面」は違った。徹頭徹尾、下ネタ全開のバカバカしいギャグしかないのです。片瀬那奈ちゃんが御出演された映画で、間違いなくイチバン狂っているし笑えます。出演者もスタッフも、全く迷いがなく、真剣にバカバカしい映画を作っているのですから、在る意味、感動的でした。
片瀬那奈ちゃん演じる「色丞魔喜」は、文句なし!本当にスゴイです。片瀬クンの十八番であるアッパー系の演技ですが、やはり片瀬那奈と云う名の怪優は底知れない。近年のアッパー系である「RINA」や「マリア」などは「片瀬那奈にしては、いまいち振り切れていないのではないかしらん」とも思えましたが、そんなファンの勝手な要望を片瀬那奈ちゃんは「色丞魔喜」で見事に那奈倍返しして下さいました。主要キャラクターが全員へんちくりんと云うと、片瀬クンも抑えてしまう場合もある(いえ、本当に例えば「AUTB」と云っているわけではありませんが、、、ま、云っています)のですが、映画「HK 変態仮面」では周りが異常で片瀬クンも益々異常という相乗効果が見られます。コレは舞台「サイケデリック・ペイン」での経験が活きているのでしょう。あんまり書いてゆくと、ダンダンダン!とネタバレになりそうなので今回はこのへんにしておきます。兎も角、映画「HK 変態仮面」は間違いなく面白いので、みんなも勇気を出して窓口で「変態仮面のチケットをくれ!」と云って観ましょう。
(小島藺子/姫川未亜)
映画「HK 変態仮面」公式サイト