テレビ東京 21:00〜23:08
内山理名 as 大原麗子
平成21年8月。“大原麗子 孤独死”という国民的女優の衝撃的なニュースが駆け巡った。大スターとの二度の結婚と離婚、次々と襲い来る病魔、幼い頃に父から受けた暴力。様々な苦難を乗り越えながら女優として炎のように激しく生涯を駆け抜けた大原麗子。なぜ女優であることにこだわり続けたのか?彼女を駆り立てたものは何だったのか?愛を求め、愛に傷つき、それでも守ろうとしたものとは?豪華キャストで贈る愛と真実の物語。
内山理名ちゃんが大原麗子さんを演じるスペシャルドラマが、遂に放送されます。「テレビドガッチ」で理名ちゃんのインタビューがアップされていますが、文字起こしではなく映像です。コレは嬉しい。記事になってしまうと、ビミョーなニュアンスが伝わってこない場合もあります。こうして映像が公開されますと、正に気合充分で役づくりされた理名ちゃんの気迫がストレートに伝わってまいりました。いやぁ、楽しみですナァ。片瀬那奈ちゃんも、何気に「温泉ネタ」で番宣フォローをされました。
さあ、渾身の作品が始まった!非常に難しい実録ドラマで、しかも未だ没後三年と御本人の記憶も消えてはおりません。内山理名ちゃんは、「モノマネにはしない!」との力強い覚悟で挑みました。当ブログでも既報通り、此の作品は当初予定されていた主演女優さんがドタキャンしたので制作無期延期となり、云わば「代役」で内山理名ちゃんが抜擢され、ようやく完成しました。其の経緯もあって、期せずして「女優・内山理名の正念場」と云われる展開となりました。
18歳から62歳までの大原麗子さんを演じる理名ちゃんは、予告された通り「70変化」でコロコロコロリンコとファッションを変えられ、其れだけでも見どころは充分です。そして、矢張り「内山理名ちゃんの演技が上手い!」ぞ。確かに、記憶している大原麗子さんと内山理名ちゃんはルックスが全く違います。「モノマネにはしない!」と宣言した通り、「女優・内山理名」の自己主張が大いに感じられる演技です。ところが、其れなのに、確かに「大原麗子」が存在するのですよ。
本物の大原麗子さんが御出演されたサントリー・レッドのコマーシャルも、堂々と流す演出もありました。其れだけ、理名ちゃんは「自信がある」との事でしょう。実在の女優さんのお話ですから、演じられた内山理名ちゃん、そして親友である片瀬那奈ちゃんの姿も、重ねて観てしまいます。ドラマ内容に関しては、現存する方々も実名で登場されましたが傷つける様な描写は避けておりまして「大原麗子さんの波乱の人生を彩った善人たち」として登場していました。つまり、思いっ切り「大原麗子」を演じる「内山理名」が主役を超えて目立つドラマでございまして、ドラマ内での舞台出演場面とか、終盤の壊れてゆく難しい展開など、本当に素晴らしい演技でした。
此のドラマは「女優 麗子」と云う名の「女優 理名」なのです。「女優が、実在の大女優を演じる」との大きなプレッシャーに、しかも「代役オファー」との「屈辱的な扱い」に、内山理名ちゃんは打ち克ったぞ。シリアスな演技では、同世代では「右に出る者がいない!」と証明しました。さあ、ライバルの片瀬那奈ちゃんは此の熱演を観てどうなさる?「ファンキーな新作」で「圧倒的な怪優ぶり」を魅せ付けて下さいね。「那奈理名」は「仕事の話はしない!」なんぞと云っているけど、お互いの作品は絶対にチェックして意識しているに決まっているのだ。いや、唯我独尊の理名ちゃんは知らんぷりしていても、片瀬クンは絶対にチェックしています。兎も角、今回は「内山理名ちゃん、天晴れ!」でした。
(小島藺子/姫川未亜)
「内山理名インタビュー」(テレビドガッチ)
「女優麗子〜炎のように」テレビ東京公式サイト