

w & m:LENNON / McCARTNEY
録音:1963年4月4日(1963年6月24日放送「Side by Side」)
1994年11月30日発売 (「LIVE AT THE BBC」 disc1-7) アップル (1963年版)
(ビリー・J・クレマー&ザ・ダコタス盤:1963年4月26日発売 パーロフォン R5023)
初期の「レノン・マッカートニー」は、マネジャーの「ブライアン・エプスタイン」にお願いされて、多くの提供曲を書きました。「I'LL BE ON MY WAY」は、ビリー・J・クレマー&ザ・ダコタスのデビュー・シングルのB面に収録されたポール・マッカートニーが書いた作品です。A面はジョン・レノンが書いた「DO YOU WANT TO KNOW A SECRET」で、ビートルズとしてもデビュー・アルバムでジョージ・ハリスンに歌わせております。でも、ビートルズのヴァージョンは英国ではシングル・カットされなかったので、ビリー・J・クレマー&ザ・ダコタス盤がヒットしました。「I'LL BE ON MY WAY」もBBCのラジオ番組でビートルズが演奏しておりますので、此の二曲に関しては別にビリー・J・クレマー&ザ・ダコタスの為に書いたのではないと思われます。
如何にも初期のポールらしい楽曲で、思いっ切りバディ・ホリーのパクリみたいな稚拙な出来栄えです。「I'LL FOLLOW THE SUN」にも似ていますから、おそらく10代の頃に書いた曲でしょう。然し、ビートルズ・ヴァージョンは「ジョンとポールが一緒に歌っている」だけでも聴かせます。解散間際となった時期の「TWO OF US」でも、此の感じは不変でした。曲が些かヘッポコリンでも、ジョンとポールが二人で歌えば「魔法」が生まれるのです。つまり、「DO YOU WANT TO KNOW A SECRET」をジョージに歌わせて、「I'LL BE ON MY WAY」を当時は公式レコードにはしなかったのは、上手いのよさ。レノマカに歌われたら、ビリー・J・クレマーの立場がありません。さて、此処から「LIVE AT THE BBC」へ行くのもアリなのですけど、一寸寄り道して「1963年〜1964年のレノン・マッカートニー提供曲」へ進んでみます。
(小島藺子)
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