w & m:Buddy Holly
録音:1962年1月1日(デッカ・オーディション)
1963年7月16日(1963年8月6日放送「Pop Go The Beatles」)
1982年9月10日発売 (「THE COMPLETE SILVER BEATLES」) (1962年版)
1994年11月30日発売 (「LIVE AT THE BBC」 disc1-21) アップル (1963年版)
引き続き、ジョージ・ハリスンが歌います。オリジナルはバディ・ホリーで、1959年7月20日に発売されたシングル「Peggy Sue Got Married」の「B面」曲です。御存知の通り、バディ・ホリーは1959年2月3日に飛行機事故で22歳の若さで亡くなってしまいましたので、彼の死後に初めて発表された追悼盤とも云えるでしょう。飛行機には、リッチー・ヴァレンスとザ・ビッグ・ボッパーも同乗しており、パイロットを含めて四人とも死んでしまいました。ゆえに、2月3日は「The Day the Music Died(音楽が死んだ日)」と、ドン・マクリーンによって「アメリカン・パイ」で歌われたのです。バディ・ホリーは、ビートルズだけでなく多くのミュージシャンに愛され多大な影響を与えた「天才」でした。何度でも云いますが、もしも不慮の事故で亡くなっていなければ、確実に其の後の音楽界は違っていたでしょう。「たられば噺」なんて無意味と分かっていても、云いたくなります。
デッカ・オーディションで絶好調だったジョージの、溌溂としたヴォーカルが聴けます。「LIVE AT THE BBC」に収められたヴァージョンでも、ノリノリです。楽曲が素晴らしいし、ジョン、ポール、ジョージの三人がみんなバディ・ホリーを敬愛しているわけで、好い出来栄えになるのは当然でしょう。三人とも、思いっ切り書いた曲にも影響を受け捲くっております。ジョージが書いた名曲「HERE COMES THE SUN」なんて、「Aメロ」がバディ・ホリーの「MAYBE BABY」の「もろパクリ」じゃん!ビートルズやソロでカヴァーしたバディ・ホリーの楽曲は、全て単なる「マネッコ」であります。そして、何度も繰り返して云いますが、ポールはバディ・ホリーの版権を買ってガッポリと儲けるのです。「ジョンが歌って、ポールが丸儲け!」なんて事態にもなってしまうのだ。でも、それをマイケル・ジャクソンに教えたら「自分の版権を買われてしまう」んですから、やっぱりポール・マッカートニーはマヌケだね。
(小島藺子)
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